基地防衛には機銃よりも対物狙撃銃とグレネードランチャーか。


基地防衛には機銃よりも対物狙撃銃とグレネードランチャーか。

自衛隊は基地防衛をあまり真剣に考えていないようです。
大昔のことですが下総基地で対空火器はあるんですか?と聞いたら、何で必要なのと、言われました。
空自の基地でも航空機用バンカーは殆どありません。

我が国の場合、基地に対するゲリラ・コマンドウ対策は不可欠です。本土を航空機で攻撃するならば相当の出血を強いられますが、ゲリラ・コマンドウは大した被害は無いでしょう。カネもかかりません。小隊規模の部隊でAWACSやらF-35やらをまとめて破壊できれば儲けものです。

そして我が国の場合、基地の多くは大抵住宅地に近いわけです。もっともこれは、他国でもあります。南アですらケープタウンの航空基地は住宅街に密接しています。

つまり近隣への副次被害を如何に抑えて、敵を無力化するかが課題になります。ところが自衛隊の場合はそれをあまり考えないようにしよう、と思っているフシがあります。イージスアショアでも基地防衛に関しての構想は概要すら説明がありませんでした。当局はきちんと考えているんだという、擁護論はあるでしょうがこれまでの実績を見れば怪しいものです。

必要な火器に関しては、精密射撃ができる、あるいは基地の敷地外にできるだけ弾がでないようなものが望ましいでしょう。

既存の5.56ミリの小銃やMINIMI、あるいは12.7ミリ機銃はあまり適していないように思えます。
例えばこれらの代わりに7.62ミリのオートマチックの狙撃銃、12.7ミリの対物ライフルに光学照準器や暗視装置を装着してできるだけ単発で射撃をするのはありだと思います。

陸自のMINIMIの後継にしろ、ぼくは7.62ミリの狙撃銃が宜しいと思っています。
5.56ミリ機銃だと威力が低いし、7.62ミリの火器と撃ち合ったとき不利です。それに上記と同じ理由で副次被害を防ぐことができます。
もっとアレなことをいえば、弾代が節約できます。他国の何倍、下手すると一桁高い弾薬を湯水のように使えないでしょう。であれば機銃より狙撃銃の方が、効率がいい。備蓄弾薬も少なくていいわけです。

それから同じ文脈でRWSを搭載した小型装甲車や、UGVやUAVも必要です。人間が撃つよりも遥かに精密な射撃ができます。これは敵上の偵察という意味でも必要です。
近隣への副次被害を防ぐならば装甲化したUGVに短機関銃を搭載するのも手でしょう。
小銃弾よりも威力が少ないので副次被害が起こりにくいですが、射程が短いので肉薄して射撃を行うために装甲化するわけです。

ただUGVやUAVはシステムを乗っ取られたりする場合があるので、やはりこれらが使えなくなったときに備えて有人システムの構築が必要です。あるいはUGVならば有線やレーザー、赤外線による遠隔操作も検討した方がいいでしょう。

40ミリのグレネードランチャーも有用です。特に南アのリッペルエフェクトの6連発リボルバーが魅力的だと思います。アンダーバレル用の40×46ミリ弾の初速は概ね76m/sで、射程が350メートルなのでやや短い。このためより強力な中初速のグレネードが各国で開発されています。その最大射程は600~800メートル程度です。
南アフリカのリップル・エフェクト社がXRGL40用に開発したERLP(Extended Range Low Pressure)弾は、初速が125m/sで、最大射程は800メートルです。
40ミリグレネードは25メートルプール半分ほどの広さで殺傷できますが、機銃弾のように遠くまで飛ばないし、特に曲射で撃てば尚更です。ですから敷地外に弾がでることを防げます。

この手のランチャーのいいところは6連発なのでエリア制圧が可能です。また車載用のマウントもあるので、車両に装着しても、下車しても使用できます。
そしてオートマチックのランチャーと異なり、発煙弾、照明弾、ガズ弾など多様な弾種を自由に選択して撃つことができます。最近ではグレネードランチャー用に開発されたドローンの発射も可能です。

同じ文脈で陸自が導入したヒルテンバーガーの60ミリ迫撃砲も宜しいかと思います。これを車載化すべきです。ターンテーブルに搭載して
高い精度で射撃が可能です。その際に当然観測機器、火器管制装置とリンクさせます。既にメーカーで用意しています。車載であれば砲弾も多く積めます。やくたたずの軽装甲機動車をこれに転用してはどうでしょうか。



自衛隊はもう少し基地警備に関して真面目に考えた方が宜しいかと思います。





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