防衛大学不要論

防衛大生の任官拒否が倍増 47人が意向
http://www.asahi.com/articles/ASJ3M54MWJ3MUTIL01T.html?iref=comtop_list_edu_n04

任官拒否がある程度でるのは仕方がないでしょう。
任官拒否ならば授業料や給料返納しろという話も毎度でますが、入る前に適性があるかどうかは
分からないし、また中にはいって自衛隊や防衛省の現状を見て失望する人もいるでしょう。また任官拒否ばかりが話題になりますが、途中で辞める学生も少なくありません。

ですから、彼らにかかったカネを返納しろというのは酷ですし、偏狭でしょう。
また費用返還を行うならば、その分リスクを感じて優秀な学生が受験しなくなる可能性もあります。
任官拒否がでるのは民主主義の軍隊の維持費との諦観が必要ではないでしょうか。

個人的にはあまり熱烈に国防意欲に燃えた、ある意味政治的に純粋なタイプばかりが入ることは
危険であると思います。


先日もコメント欄で、防大を廃止しろという主張がありましたが、実は同じことを主張される防衛省関係者は結
構おられます。幹部候補生学校だけでいいんじゃないの、と。

実際問題として防大をなくしても支障は無いのかもしれません。「士官学校」がなくなると体裁は悪いでしょうが、
むしろ防大の弊害の方が多いような気がします。


最近は多少まともになったようですが、防大は理系遍重であり、文系的な教養に欠ける人が多いように思えます。このためか、諸外国の将校に比べて、将校に必要な教養、広い視野が欠けているように思える人が多いように思えます。

これは個人的な経験ですが、一般大から幹部候補生学校に行った人の方が、思考が柔軟であり、勉強熱心です。
自衛隊では海外の専門誌を読むと「マニア」と呼ばれて変人扱いされますが、「マニア」は大抵一般大卒、ある
いは兵隊から大学に進んだ幹部に多いようです。
対して防大出の幹部=将校には「軍事研究」ですら目を通していない、軍事情報に無関心な人が少なからずおります。
外国の「競合他社」の情報に無関心で、自分の使っている装備と、自衛隊内の社内政治と人事にしか興味が無い。また自ら教養を高めるための読書もしない。

このような人たちはえてして思考が硬直的、教条的であり、自分の組織に疑問を持ちません。
ですが、それは将校としての教養や専門知識、そして能力に欠るということです

例えばトヨタの経営幹部あるいはその候補が、VWやGMはもとより、日産やマツダの動向に全く興味がなく、アサヒ芸能しか読まないというようなことがあるでしょうか。そういう人もいるでしょうが、出世はしないでしょう。でも自衛隊ではこのタイプが出世するわけです。

また防大出の人たちは「防大○○期」ということに過剰にこだわります。初対面で防大何期ですと自己紹介する人もいます。中の人達にとっては人事考査の要なのでしょう。そして防大での人間が、一般大出の幹部よりも出世するのが当然という思いがあります。
ですが、外部の人間にとっては防大何期などどうでもいいことです。この手の人達は得てして「軍事研究」でも人事情報が掲載される「市ヶ谷レーダーサイト」のページしか読まない傾向があります。
防大出が、一般大出に優先してところてん式に出世するシステムは硬直的で人事考査の宿痾であります。

これが専門知識と一般教養に欠ける、すなわち将校の資質に欠ける幹部を量産しているような気がします。

防大は「士官学校」とは言いつつも、3年までは一般大と対してカリキュラムは変わりません。体育系の部活が強
制されることぐらいでしょう。

例えば防大の規模を半分に減らして、半分は一般大出の将校を採用する。あるいは防大と幹部候補生学校を統合し、防大とし、防大の5年目に現在の一般大出の学生を編入するような形で、すべて「防大出」にしてはいかがでしょうか。
また大学に米国のROTCのような予備役将校養成課程のようなシステムを作ってそこから、将校採用のシステムを作るのもよろしいのではないでしょうか。また女性の枠をもっと増やすことも検討すべきです。
防大純粋培養よりも、より多様な人材ソースから将校を養成し、柔軟な思考力と専門知識への知的好奇心の強い将校を育成する方策を探るべきではないでしょうか。

そのような改革ができないのであれば、防大を廃止するのもひとつのあり方だと思います。







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