退役海自艦を巡視船に転用検討、その効用と問題点 

海上保安庁が、海上自衛隊から退役する護衛艦を譲り受けて巡視船に転用する案を検討していることがわかった。沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国公船に対応し、態勢を増強するためで、海保は退役予定の護衛艦を1月に視察した。ただ、操船技術の違いや乗組員の確保など、解決すべき問題もある。
尖閣監視へ退役海自艦の転用検討 海保、巡視船に
http://www.asahi.com/national/update/0305/TKY201303040424.html

日本政府の尖閣諸島防衛の意思を示すという意味では非常に大きな意味があります。

ただ実際問題として油代や人件費を含めた運用コストだとか、改造費などが巡視船を新造した場合と比べてどうかということは十分に検討する必要があります。
 特に主機はガスタービンエンジンですから、これをそのまま使うと、結構燃料費を喰います。かといって主機を交換するとこれまた結構なコストがかかります。このあたりのソロバン勘定は必要です。

後何年このフネを使うか、他の同型艦も同様に転用するのかということをよく考えておくべきです。

また兵装をどうするのか。主砲はともかく、対潜関連や対艦ミサイルの類は必要ないでしょう。
戦時には海自に編入するとか、海自の指揮下に入れるというのであればそのままでもいいでしょうけど。
いらぬ摩擦を生んだり、またエスカレーションを招く危険性もあるので撤去する方が宜しいのではないでしょうか。
その方が重量が減って燃費もよくなりますし。

それから必要な改造があります。中口径機関砲、12.7ミリ機銃を搭載したRWSの類は必要でしょう。主砲と人間が操作する12.7ミリ機銃だけでは任務には適しません。また、艦橋などに防弾装甲を施すことも必要です。


戦時における海自との関係をよく考えておく必要があります。何しろ自衛隊法では戦時に海保は自衛隊の指揮下にはいることになっているし、海保の方の法律では軍事行動を禁じています。法解釈ではこの二つは矛盾しないといいますが、ぼくは怪しいと思います。少なくとも海保と海自の間では見解が異なるようです。


大石英司氏も仰っていますが、むしろ海自のP-3Cを海保に払い下げるべきです。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2013/03/post-f34a.html

主翼を新造すれば新造機に近い寿命が確保できます。川重傘下の日本飛行機に頼むと高いでしょうから、カナダのメーカーに纏めてオーダーすればかなりリーズナブルな価格になるでしょう。
ついでにデジタルコックピットを採用し、エンジンも新型に換装すれば整備費、燃費もかなり低減できるでしょう。
整備や訓練は海自にやらせればいい。

本来ならば海自のP-3Cも同様な近代化を施すべきですが、P-1というい新しい玩具の調達が目的化しているし、メンツもあるからやらないでしょう。

こういうことは政治家が決断しないと動きません。

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