前原外相の対中発言 何がいけないのか

前原氏は「トラブルメーカー」=外相更迭を要求-中国系香港紙
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010103000277

 レアースや尖閣諸島問題などで、メディアでは前原外相の「強硬発言」が問題になっております。

 ですが、どこが悪いのでしょうか。

 確かに彼が後先考えて発言していないのかもしれませんが、自民党時代のヘタレ外交よりは数倍まともではないかと思います。
 少なくともやってもいない教科書の書き換えをやりました、すみませんと謝る、あるいはそれを利用して化学兵器処理などの利権商売のネタにするような政治家や外務官僚よりははるかにマシです。

 少なくとも日本人の中国に対するおもねり外交が当たり前という「常識」をひっくり返し、意識を変えただけでも大金星です。

 これまでの我が国の政府、外務省、世論はオレオレ詐欺に何度の大金を振り込むばあさんのようなものだったじゃないですか。それがかわりつつあるわけです。


 日下公人氏は中国のエライ人達と会ったと時に向こうが「日中友好は大事です」というので、「私はそうは思いません」ときっぱり言ったそうです。相手は目を白黒させる。
 そんな日本人に会ったことがないからです。他の日本人に日中友好と言えば誰も反対しなかった。

 中国人は日中友好をすれば日本にも得がありますと言うわけですが、日下氏は、損か得かはこちらが判断しますと返答する。

 そこから対等な議論ができるわけです。
 相手のペースに巻き込まれ、ともかく相手にご機嫌を損ねてはいけないということを繰り返して譲歩を重ねることが外交ではありますまい。
 
 実際に小泉首相は中国の反対を押し切って靖国神社に行きましたが、その当時から何か問題がありましたか。日中間の経済の親密さは増していきました。何の問題がありましたでしょうか。

 突き放せば、「ああ、この手は通じなかったか」と相手は諦めます。ところが相手のいうことをいちいち耳を傾けて、意向に沿おうとすればまたインネンをふっかけきます。
 ダメもとで付けてきたインネンにまともに取りあっていてはきりがありません。

 テーブルの下での足のけり合い、即ち互いの国益の主張こそが外交であるわけです。
 商売と同じです。
 ところが我が国の外務省は摩擦を嫌い、相手に金品を渡して懐柔しようとしますが、相手はそんなことに恩義は感じません。
  一歩退けば二歩踏み込んでくるだけです。特に中国はそうです。

 日下氏曰く、「中国人はつくづく外交下手だ。実際、中国の外交はだいたい失敗の連続である」と。

 ぼくもそう思います。

 今回の中国の態度は世界中に報道され、大きく同国のイメージを落としたでしょう。特に周辺国は中国への認識を再確認したことでしょう。また世界中でレアアースの開発も進み、対中依存度も減るでしょう。
 何より日本人の目を覚まさせてしまいました。




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