空自にないのは「時間」と「お金」の概念

空自には「時間」と「お金」の概念がありません。
米空軍と同じ玩具で遊びたい「子供部屋空軍おじさん」組織です。
まともに戦争なんかできやしないでしょう。

空自F15戦闘機 改修費約3970億円に削減 来年度予算案に計上へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211211/k10013384021000.html


>アメリカ側との交渉の結果、さらに10億円費用を圧縮しおよそ3970億円まで価格を抑えられたとして、来年度予算案に改修費を盛り込む方向で最終調整に入りました。

>航空自衛隊のF15戦闘機の改修をめぐっては、アメリカのメーカーで製造ラインを新たに整備する必要が生じたことなどから、一時当初の見積もりのおよそ3240億円の1.7倍にあたる5520億円まで費用が膨らみ、問題化しました。

>アメリカ側と減額を交渉したり、検討していた長距離巡航ミサイルのうち対艦ミサイルの搭載を見送ったりしておよそ3980億円まで価格を抑えましたが「さらに圧縮すべきだ」といった政府・与党内の意見を受けて、来年度予算案の概算要求では具体的な金額を明示しない「事項要求」となりました。

>交渉を重ねた結果、さらに10億円費用を圧縮し、およそ3970億円まで価格を抑えられたとして、防衛省は来年度予算案に改修費を盛り込む方向で最終調整に入りました。
>改修費は当初の見積もりの1.2倍で、およそ730億円膨らむことになります。


まず、F-15Jの近代化の構想自体がありません。何が重要なのか、何を優先するかもわかりません。でいつも通りに場当たり的に、ジジイの小便のようなチョロチョロ少ない調達を行ってきました。

国会も必要な防空能力が何時できるかも知らずに、盲判で予算を通したわけです。なぜ国会はこのような防衛調達の問題を解決しようとしないのでしょうか。
それでいて自民党は防衛費二倍にしろ、ですから、味噌汁で顔洗ってこいレベルです。


いつも申し上げておりますが、何のためその装備を導入するのか。その目的を達成するため、また効率的に調達を行うためには何時までに調達を完了して、それが総額いくらかかるのか。それを議会を含めて納税者に提示をしていません。
趣味の戦闘機いじりです。まるでプラモマニアの道楽です。
ですから、近代化で採用したレーダーも陳腐化し、その間米空軍は更に新型を導入したりしています。型落ちの旧型を少数買えば高くなるのは当たり前です。

メーカーの製造計画を知らなかったならば単なるバカでしょう。

当然防衛省も空自も知っていたわけで、それでも頭の悪い調達方式をやめなかった。つまりは当事者意識も当事者能力も責任感も欠如しているということです。
第一に必要なのは圧倒的な制空能力でしょう。であればレーダーや火器管制装置の更新、ネットワーク化、搭載ミサイルの増加などが優先されるべきであり、対艦ミサイルなどの装備化は先の話でしょう。
それも戦闘機だけの話ではなくミサイルの備蓄や、空中給油機、早期警戒機などの調達も併せて計画に入れてパッケージ化した制空能力の構想を持つべきでした。
官製談合で調達決めた救難ヘリの調達運用価格は2倍の4,000億円とか、出来の悪いC-2輸送機も調達、運用コストも2倍以上です。これらを輸入に変えていれば、F-15Jの改修はもっと早いペースで行えたでしょう。

非改修型のF-15Jで偵察隊を編成する話も消えました。で、F-35にそれを兼任させると。
それも技本、空幕が無能だから開発できっこない東芝に偵察ポッド開発をやらせて、クズだったからカネは払わん、で裁判沙汰になりました。
原因はたかだか15機程度の部隊用のポッドを国内で開発させて、主契約者の技量も図ることもできかった防衛省、空幕の側にあります。

そもそもF-35に兼任させるならば、F-15転用は必要なかったはずです。必要ないプロジェクトをやったのでしょうか。F-35部隊に偵察を兼任させるならば、実質的にF-35を減らしたのと同じです。
こんなことをしておいて、誰も責任をとっていません。

まるで中国様のために自らを弱体化させているかのようです。防衛省や空幕の首脳の銀行口座を調べた方が良いかもしれません。


F-15改修だ、F-35調達増加だ、FSXだと景気のいい話をしていますが、戦闘機部隊(他の部隊もそうですが)のバンカーの整備は殆ど進んでいません。対ドローン対策や、空自基地が使用不能になった場合の空港使用のための法整備や機材調達も進んでいません。

火の出る玩具さえあれば楽しいのでしょう。

かつて故海原治氏は二回のFXで安価なF-5を推していました。そうであれば予算に余裕ができて、バンカーを作ったり、兵站を整備したりする余裕ができて、空自はいまの「空軍ごっこ」から「空軍」になれたかもしれません。

こういう人たちにまともな戦闘機を開発したり、調達してしたりできると信じる人は相当の世間知らずだけでしょう。

まったくもって納税意欲が下がるばかりです。


Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
新聞が誤報する史上最大の防衛補正予算
https://japan-indepth.jp/?p=63181

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この記事へのコメント

2021年12月12日 18:07
>かつて故海原治氏は二回のFXで安価なF-5を推していました。
うーん。当時のF-5だとA/Bなので、当時としてもきついかも。F-5E/Fの完成を待つという手もあったと思いますが。他の機体も戦闘爆撃機や攻撃機ばかりですから、逆にF-111Bまで上げるのも手だったかと、防空戦闘機としても一流ですし。ごっこは陸自も同じですが、海自が多少マシと言った所でしょうか。バブルで金の有り余った時期ならF-15でも良かったでしょうが、F-35A/Bの大量購入、F-15Jの改修、F-3の開発などいい加減にしないと飛べる機体が無くなります。F-16Vを上限にした軽戦闘機で日本の空を守るべき。年度末だからスクランブルは1か月以上無しとかはやめてほしい。
Goodman80
2021年12月13日 05:47
「今後10年で1100万人減の現実」日本人は急速な人口減の深刻さをどうもわかっていない
https://toyokeizai.net/articles/-/474262
>それは2030年、2040年の日本人人口が1000万人、そして2000万人規模で減少していくということです。
将来、自衛隊の存続が可能か、若年層の減少は歯止めがきかないようですし。唯、経済の悪化が進めば就職可能な場所が自衛隊だけになるかも、今の北朝鮮の様に。その頃には一戸建てやマンションの住人は台湾人や中国人で企業の中心で日本人は彼らにこき使われる労働者になってるかも、シンガポール化。
ブロガー(志望)
2021年12月15日 23:02
お邪魔します。
 無いのは「何のために何をどこまでやらせるか」ではないかと思われます。例えば零戦は「大型の爆弾や魚雷を積んだアメリカの攻撃機から日本の戦艦や空母を守る。敵の着弾観測を妨害して砲戦を有利に進める。」ために開発されたので、20mmと7.7mmの機銃を積んでいるのです。「何のために何をどこまでやらせるか」が無いから、様々な思い付き他の中から、軍事的合理性などではなくその時点での仲間内の力関係や利害関係で選ばれたものが採用されているのではないかと。尤も「何のために何をどこまでやらせるかを明確にする」という事は「これはできない、これ以上はできない事を受け入れる」事でもあるので、そうしようとしたら日本人はあたかも特殊詐欺の被害者のように「不安や恐怖で頭が一杯になって何も考えられなくなる」のかも知れませんが。
 小型を除く爆撃機には複数の人間が乗り組み、かつ重い爆弾を積むのでどうしても戦闘機よりも鈍重になります。強力なエンジンを積めば引けは取らなくなるでしょうが、圧倒的に勝るという事はないでしょう。そういった爆撃機にその能力を発揮させるためには航空優勢が必要であり、そのために戦闘機が必要とされました。しかし弾道ミサイルに航空優勢は関係ありません。そこまで行かなくても巡航ミサイルは「数撃って何発か到達できれば良い。」といった運用が可能なので、爆撃機よりは航空優勢の重要度は低いです。最近はそれに無人機・ドローンが加わりました。それは「攻める側がより有利、守る側はより不利」という事ですが。となれば必要なのは「早期警戒機や地上のレーダー他とデータリンクしたミサイルキャリア」ではないかと思ったりもします。有人戦闘機は「相手の出方次第で対応が変わる」状況で使われるのではないかと。