防衛省大臣会見令和3年8月31日質問


防衛省大臣会見令和3年8月31日のぼくの質問です。
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2021/0831a.html


Q:関連して質問なんですけども、基本的にこれ大臣、防衛省が自衛隊機を派遣するのは非常に素早かったと思うんですけど、その前段階で外務省が非常にそういう決定をするのが遅かったのではないでしょうか。そもそも、こういったなんですがガッチャマンのベルク・カッツェみたいに大使が15日に逃げてしまったと。その後大使館員も17日逃げてしまって現地の邦人を置き去りだと。そして、情報収集をまともにしてこなかったという、これ外務省の体質的な欠陥があるんじゃないでしょうか。大臣どうお考えでしょうか。

A:退避の努力というものが、未だに継続しております。そういった中において、今回のオペレーションの評価について行うことは、今控えさせていただきいたいと考えております。

Q:そもそも自衛隊を派遣する根拠の84条なんですけども、国家としての機能がちゃんときちんとしていないところに派遣できないと言っているわけでありますから、これそもそも派遣自体もおかしいのではないでしょうか。また、こういう法令自体がですね、そもそも危険だから自衛隊が行くはずなのに、危険なところに自衛隊は行かないというふうな条項になってまして、これもおかしいと大臣お考えになりませんか。

A:今回のオペレーションの根拠となっております84条の4でありますけども、邦人の輸送ということであります。これら先方の今回カブール空港、安全確保がされている中で行われるということであります。

Q:もう一つなんですけれども関連してなんですけれども、防衛駐在官がいるはずなんですけれども、日本の防衛駐在官、情報収集能力が非常に低いんじゃないでしょうか。これ大臣、いろいろとご存知だと思いますけれども、他国の武官同士があってですね、外務省の外交官という身分で行きます。そして、大使の非常に強い監督下に置かれて、予算もない、スタッフもいない、ほぼ武官としての情報収集能力が非常に低いというふうに過去取材して感じているんですけれども、これ、本来防衛省の方で、防衛駐在官を管轄するというようなことを考えるべきではないかと思うんですけれども、大臣いかがお考えでしょう。

A:繰り返しになりますけれども、未だその退避の努力が継続している中でありますから、オペレーションに関しての評価を行うことは差し控えさせていただきたいと思います。


まあ、ベルクカッツェがそのまま載るとは意外でした(笑

尋ねているのはそもそも、外務省に邦人救出のための意欲、やる気、インテリジェンス、計画と実行力がないのでは?ということですが、真正面からの回答は得られませんでした。

また防衛駐在官がどの程度役に立ったのかは詳細に検証する必要があります。
以前から申し上げておりますが、防衛駐在官は外務省に出向するのではなく、そのままの身分で与えて予算は防衛省から出す。そして十分な予算とスタッフをつけるべきです。
せめて尉官クラスを2~3名はつけるべきです。
欧米首都クラスの都市であれば現地に根をおろした日本人のジャーナリストやコーディネーターが多くいます。そして得てして外務省の外交官は進んで関係を持ちたがりませんから、彼らのとパイプを太くして、報告書や調査を依頼するというのもいいでしょう。

防衛駐在官として送り出すのに大した教育をしないのも問題です。事前研修は平成25年度の5週間から、平成26年度は8週間に拡大されました。この他小平学校(今は富士学校に移転かも)で1週間の情報保全研修が行なわれています。これは防諜や情報の取り扱い、いわゆるハニートラップなどへの対処なども含まれています。これではまだ少ないでしょう。赴任国に対する歴史や経済、文化風土などに関してももっと教育すべきです。

またスタッフとして現地語に堪能な外語大出の文官を雇用して雇ってもいいでしょう。3~5年位の契約で、その間に予算で現地の大学の修士、博士コースに行かせてもいい。そうすれば人脈も増えるし、またなり手も増えるでしょう。その期間に実務と学位が取れれば学問の道で身を立てるつもりの人間には魅力があるのではないでしょうか。

それと情報が自衛隊では傍流となっております。情報の人間がまともに評価されて、出世出来るようにしないと身を入れて仕事ができないでしょう。

それから領収書の必要ない金も必要です。これは必須です。無論勝手に使わせるのではなく、目的は報告させるべきでしょう。


【防衛駐在官の質の向上を図れ】~外務省出向システムでは機密情報が防衛省や内閣府に届かない?~
https://japan-indepth.jp/?p=11117

「駐在武官」を機能させるために必要なこと
増員だけでは強化にはならない
https://toyokeizai.net/articles/-/55366


Q:グローバルホークについておたずねします。これ朝日新聞も報じてますけども、グローバルホークのブロック30、これは米軍では退役スプリウッドになっております。そもそもこのわが国ではグローバルホークを採用した時にブロック40はもう米空軍の運用していた、なぜ古い機体を使ってしかも今後部品の枯渇もブロック40に比べて早くなるはずなのに、性能が低く部品の枯渇が心配される機体を採用したのでしょうか。しかも当時の小野寺大臣にも質問したんですけれども、一番最初の予算要求のときにもですね、その時に部隊は決まっていませんというお話だったんですよ。つまり、運用も決まっていないのに装備を買ってしまうという、非常に、これ、納税者に対して無責任なんじゃないでしょうか。そして、これをそのまま唯々諾々と部隊化してですね、それを運用するという、これは本当に防衛費の使い方として正しい方法なんでしょうか。

A:グローバルホークは、搭乗員に対する危険や負担を局限しつつ、現有の装備品では十分に実施することが困難な、わが国領海・領空から比較的離れた地域での情報収集、事態が緊迫した際の空中での常時継続的な警戒監視等を行うということが可能であって、広域における常続監視態勢の強化に資するものであります。ですから、わが国としての導入の判断は正しかったものと考えております。

Q:大臣、そのおっしゃっていることだと、そもそもグローバルホークではなくて海洋監視型のトライトンの方が良かったんじゃないですか。実際、オーストラリアはトライトンを採用しております。わが国のような海洋国家がですね、海洋上であまり利用価値のないグローバルホーク、しかもその旧型のものを買うということは、そもそも理に適っていないと思うんですけどもいかがでしょうか。

A:グローバルホークの具体的な能力についてお答えをすることは差し控えさせていただきたいと考えます。繰り返しになりますけども、グローバルホーク、搭乗員に対する危険・負担を局限しつつ、現有の装備品では十分に実施することが困難である、領海・領空から比較的離れた地域での情報収集、常続的な警戒監視の態勢を強化するということに資するものであると考えております。

Q:大臣、その具体的な能力が云々って、大体、確かに細かいことはもちろんその米軍が秘にしてるでしょうけど、大まかなことは公開されておりまして、それをわざわざ私は言えませんとおっしゃるのは、納税者に対してどうかと思いますし、例えば部品枯渇の問題でいえば、アパッチ、陸自のアパッチです。これも12機しか今存在していない。飛ぶのはそのうち数機だ、しかも実際戦闘できるのは1、2機というふうに聞いております。しかももうすぐボーイングの方でサポートをやめてしまいます。こういったものに対して、これをどうするのか、防衛省は全く発表していないんですけども。こういう過去の実績があるからグローバルホークもお尋ねしてるんですけれども、ここらへんどうでしょう。政策官庁として無責任なんじゃないでしょうか。

A:細かいことにつきましては、事務方にお問い合わせをいただければ。

Q:細かくなくて、個々の装備に関しても、そういう調達ができない、もしくはサポートが終わってしまうと分かっているものを、なんでそれを買うんですかっていうのは、防衛省の体質的な問題ではないんですか。

A:我々の調達については、長期的な計画に基づいて計画されているものでありますので、またそういったことについては、事務方にもお問い合わせをいただければいいんではないかと思います。



まあ、歴代大臣は装備の話になる個別のことは云々とか、運用に関しては話せないとか言って逃げます。
ぼくが質問しているのは今回の質問もそうですが、装備の細かなスペックの話ではなく、得てしてなぜそれを導入する必然性があるのかとか、それが費用対効果が十分であるかとか、あるいは装備調達に共通する話です。

運用の構想すら公にしないのでは、それはかつての旧帝国陸海軍と同じです。何で専門誌やジェーン年鑑に載っているような公開情報に基づいた話ができないのか。
それは都合が悪いからです。

グローバルホークでいえば
1) 選定時に米空軍がブロック40を導入していたのに何でブロック30を導入したのか。
2) なぜ海上監視に有利な派生型のトライトンにしなかったのか?
3) 初年の予算要求時に何で運用部隊もその構想も決まっていなかっのか?いい加減するだろう。

という話です。そしてアパッチもそうですが、選定するときはすでに生産中止が決まっているような時期に行い、途中で調達が中止になったり、値段が高騰したり、調達が不可能になったり、サポートが終わっていたりする。これが平常運転というのはまずいでしょう?という質問ですがいつもまともに回答しません。

このようは公開情報ですらあたかも秘密のように偽って、回答を拒否するというのは民主国家の文民統制として失格です。


■本日の市ヶ谷の噂■
来年度概算要求の 中型級船舶(LSV)1隻及び小型級船舶(LCU)1隻で。採用されたのは、候補に上がっていたフランスのL-CAT、英国のBMT社のものではなく、国産開発との噂。

英国ユダヤ人の歴史 (幻冬舎新書) - 佐藤 唯行
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この記事へのコメント

ミスターフリゲート
2021年09月01日 14:37
もはや回答にするなっていませんなこれ。質問しても、事務方に聞け、回答できないとばかりで、今までの記事を見るに、まともな回答が返ってきた覚えもないですね。

グローバルホーク、知っていた上でアレなのか否か、否であっても情報収集不足ですので失態です。
アパッチ、後継どうすんでしょうね。ファイアスカウトみたいなUAVやCOIN機あたりでしょうかねえ。
Goodman80
2021年09月01日 18:22
中国CCTVがアフガンで「スクープ」、米国は現地で何をしたか
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66737

現地へ行かない日本のマスコミの人達には全く関係の無い記事ですが、日本のTV等で放送されている情報以外にも色々な情報が得られる時代には感謝です。
誰の話が正しく、誰が情報を捏造したか、此れから徐々に明らかになって行くでしょう。
米国を含む西側諸国=正義
タリバン(支援する国家も含む)=悪
的な日本の報道も修正されるやもしれません。
2021年09月01日 20:04
韓国もGH Block30を導入しましたが

韓国は2014年に4機発注→2019年12月1号機引き渡し、2020年9月全機引き渡し完了
日本は2018年に3機発注→2022年9月1号機引き渡し予定

と、事情が異なるうえに後発の利点を全く生かせてないばかりか、この装備が本邦にとって適当かも不明。
この件に限った話では無いですが、他人のカネだと思ってテキトーな仕事ばかりですな。

また噂の件、出来合いでなくてもよいということは防衛省は輸送艦艇の優先度が低いのか、或いは国内企業に仕事をさせたいが為なのか。
Goodman80
2021年09月01日 20:33
現代重工業、英国と共同で韓国海軍の軽空母プログラム受注を行う協定を締結
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/hyundai-heavy-industries-and-british-companies-conclude-an-agreement-to-receive-orders-for-the-korean-navys-light-aircraft-carrier-program/#comment-73138
本気で軽空母の保有を目指して実現に向け、ちゃんと動いている様です。いなば物置船の「いずも型」などの無駄な改修に予算と時間を使っている余裕がどこから出るのか不思議で成りません。前大戦から何も学んでいない様で、井の中の蛙海軍は健在なようです。
ミスターフリゲート
2021年09月01日 21:23
Goodman80 さん
いずも型は問題なのは聞きますが、必要性のわからない軽空母や原潜を保有しようとする韓国を褒める意味がわかりません。
Goodman80
2021年09月02日 12:35
ミスターフリゲートさん

>いずも型は問題なのは聞きますが、必要性のわからない軽空母や原潜を保有しようとする韓国を褒める意味がわかりません。

軽空母の必要性なら改装されたいずも型よりは、遥かに真面と言うレベルでしょうか。正式空母や原潜の必要性については、今迄何度も書いて来ました。
ミスターフリゲート
2021年09月02日 14:51
Goodman80さん
>軽空母の必要性なら改装されたいずも型よりは、遥かに真面と言うレベルでしょうか。

くだらない。韓国に空母なんて必要ないというのに褒めるなんて

>正式空母や原潜の必要性については、今迄何度も書いて来ました。

それはあくまで日本の話であって、韓国の話ではないはずです。
やれやれ
2021年09月02日 15:51
ミスターフリゲートさん、
「くだらない。韓国に空母なんて必要ないというのに褒めるなんて」
必要かどうかは日本が決めることではありません。
向こうが欲しいから作る事に文句行っても始まらないでしょう。
韓国にお前の所に空母は不要と言えば止まるのでしょうか?
軍が欲しいと言っても政治家がNG出したり予算が下りなければ
どのみち作れません。全てのベクトルが欲しい方向に行って
実際に予算がおりて建造するなら止める方法は無いですよ。

文句言って無くなるなら中国の空母だって完成してないはずです。
KU
2021年09月02日 19:44
>>>国産開発

以前に三井がMAST ASIAで展示した、こちらがベースですかね↓

https://mobile.twitter.com/piromy/status/874290015584477185

L-CATも、外洋航行出来そうですけど。採用されたらされたで面白かったのになあ...。なんかもう、海外メーカーの製品の採用が有力視される調達(あんな装甲ドーザとかとか)って、かなりの確率で国産品が採用される気がしますよね( ノД`)…何ででせうねえ(棒)
KU
2021年09月02日 20:12
>>>概算要求

水機団向けのATVの導入時だって、概算要求の概要に掲載されていたイメージとして用いられたのは、ポラリスのMRZRだったしorz 。で、蓋を開けたら川重(子会社の製品だけど)のアレだったし。そして今回もですか( ノД`)…。来年以降、イメージとして海外メーカーの製品の写真が用いられていたら、国産品を採用する腹積もりと見たほうが良いかもしれませんね。
たまちゃん
2021年09月04日 18:55
ミスターフリゲートさん
言いたいことはわかる。韓国みたいに領海の狭い国で空母や原潜もっても防衛目的ならコスパが悪い。対日戦想定するなら相当数作らんと
戦力にならんし。韓国は国家予算の半分が軍事費なのにそれらを作る費用をどこから捻くりだしてくるか興味はある。無駄なことに大金使ってるなーとしか思わんが。
19190213
2021年09月07日 13:33
馬鹿は死ななきゃ治らないのか死んでも治らないのかは知りませんが、死ぬのが他人というのが本当にタチが悪い所です。
アフガンは確かに失敗でしょうが、そもそも国民は自分たちの暴力装置が他人を殺してまで権益を確保することを是認できるのかというのは疑問です。
余所じゃ当然やっていてもウチは違う訳で、隊員はこれから苦労するかもしれませんね。
難しいことは考えずにどちらの命が大切で助けるかだけで考えれば良いのですけどもきっと難しい話にしてしまうのでしょうね。