日立のタレス鉄道信号部門買収と故テオヴァル元タレス日本支社長



日立がフランスのタレスの鉄道信号機部門を買収します。

日立、仏タレス「鉄道信号事業」買収の全舞台裏
MaaS展開拡大へ「料金収受システム」にも着目
https://toyokeizai.net/articles/-/448086


>タレスの鉄道信号システムは世界的にも評価が高い。「長年にわたって買収したいと考えていた」と、日立の鉄道事業を統括するアリステア・ドーマー副社長が、会見で顔をほころばせた。鉄道信号の分野はデジタル化による技術革新が進み、成長性が高いと考えられているからだ。「タレスの鉄道信号ビジネスはまれなアセット。今回は生涯の一度のチャンスで見逃せなかった」。

>2020年度におけるタレスの交通システム事業の売上高は16.1億ユーロ(約2099億円)、償却前営業利益は0.8億ユーロ(約111億円)。日立に次ぐ国内2位の鉄道車両メーカー、川崎重工業や国内トップの信号メーカー、日本信号の売上高を大きく上回る。


>タレス全体の2020年度売上高は169.8億ユーロ(約2.2兆円)。事業別では防衛、航空宇宙、サイバーセキュリティーの3事業が売上の9割を占め、交通システム事業は売上の1割程度にすぎない。

>タレス全体の2020年度売上高は169.8億ユーロ(約2.2兆円)。事業別では防衛、航空宇宙、サイバーセキュリティーの3事業が売上の9割を占め、交通システム事業は売上の1割程度にすぎない。

>タレスの交通システム事業のうち、売上面で大きいのは幹線鉄道向けの信号システムだが、近年、都市鉄道で普及が進む無線式列車制御システム(CBTC)は世界各国の40を超える都市の鉄道で採用されている。2013年にはJR東日本から常磐緩行線・綾瀬―取手間のCBTC設計メーカーとして選定された。費用面や導入後の保守を誰が担うのかといった問題から、結局タレス製品の導入は見送られ、JR東日本が開発したCBTC「ATACS(アタックス)」が採用されたが、一度はJR東日本が海外メーカーを選んだという事実は、国内の業界を震撼させた。

>日立が注目しているのは、タレス社の料金収受システムである。鉄道のスマホ決済から高速道路の電子通行料金決済システム(ETC)まで、これまで日立が手薄だった分野でもあり、日立グループの経営資源とタレスの技術をかけ合わせ、MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)での事業展開を拡大させる。


>保守作業も、最近はデジタル技術を駆使して不調を事前に察知して保守を行うという予防保全(CBM)に置き換わりつつある。タレスはCBMにも強みを持ち、日立が持つIoT技術と組み合わせることで、その技術はより強固なものとなる。

>世界の鉄道製造ビジネスは、車両、電機品、システム、保守などを1社が一括して請け負う「フルターンキー」化が進んでいる。シュタッドラーとカフは車両製造の比重が高く、タレスの交通システム事業を傘下に収めることで、フルターンキーとしての脱皮を図りたいという狙いがあった。

>タレス社の鉄道信号事業はドイツ、フランス、カナダに拠点があり、アジアでも香港やシンガポールに強みを持つ。地域的な補完関係が高い」と話す。タレスの海外拠点を活用すれば、これまで日立が手薄だった地域に信号システムのみならず車両や電機品などを丸ごと売り込むことが可能になるわけだ。



2015年に亡くなった前タレス・ジャパンの故ミッシェル・テオヴァル氏は日本の鉄道メーカーとタレスの鉄道信号機事業でのコラボレーションを強く働きかけていました。タレスは言わずとしれたフランスの防衛産業大手ですが、氏は個人的には鉄道マニアでもあり、熱心に日本企業の提携を画策していました。

日本の鉄道メーカーが世界に打って出るならばタレスと同盟するのが利益になる、というのが氏の主張でした。記事にもあるように世界の鉄道事情では車輌だけではなく、システムとして調達されるのが常です。その点でタレスのシステムは鉄道大国フランスの鉄道を支えるだけではなく、多くの国でも採用されており、事業拠点も多い。逆に日本の信号や料金システムは、昔は海外に進出する気もなく、日本に特化したガラパゴス化したシステムであり、世界で戦うには大きなハンデがありました。
日本の鉄道メーカーがタレスと組めば、飛躍的に海外市場での成功率が高まるはずだ、というのがテオヴァル氏の主張でした。

今後日立がタレスの事業を買収してその成果がでればとても嬉しいことです。

実は同様に航空管制もそうです。日本の航空管制は国内メーカーが独占していますが、事実上競争がないので、技術的に停滞したままです。タレスは航空管制でも世界の大手であり、常にシステムの革新をしています。
テオヴァル氏はこれも日本のメーカーとの提携を模索していましたが、日本企業は頑なでした。彼らは利権で国内市場を抑えておけばそれでいい、海外に進出するなどして事業の拡大をする気位もなかったようです。ぼくはテオヴァル氏に当時の猪瀬直樹知事にこの話をし、東京都の関係職員がタレスのシステムを見学したこともあります。

テオヴァル氏は非常に教養とユーモアがある人でしたが、日本の防衛関係者は彼の毒気を含むユーモアを不快に感じる人も多かったようです。ですが彼の主張は単にタレスが設けるだけではなく、日本の国防や防衛産業の行末を心配してのことでした。しかも他国でのビジネス経験も豊富でした。
ですから仰っていることは大変説得力があったのです、それでも耳を塞ぐ人が多かったわけです。
そんなわけでぼくとは似た者同士ということもあって、大変気があい、よく食事をしながら情報交換をしたものです。氏に教えられることも大変多くありました。

このような形でタレスと日立の関係が成立したことに、テオヴァル氏も草葉の陰で喜んでいることだと思います。


さようなら、快男児 ミッシェル・テオヴァルさん
https://kiyotani.at.webry.info/201507/article_11.html

■本日の市ヶ谷の噂■
防衛医大や自衛隊中央病院以外の自衛隊病院では人工呼吸器やエクモを伴うまたは必要となる可能性がある患者
を診療する能力が全くない。これは優秀な医官が多く退職する結果、残る医官の診療能力が低いこと、医療従事者の能力が低いこと、設備がないことなどが原因、との噂。



東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

陸自の個人装備が心もとなさすぎて不安になる訳
生存性の低さだけでなく疲弊も招いてしまう
https://toyokeizai.net/articles/-/446250

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この記事へのコメント

やれやれ
2021年08月16日 12:48
「今後日立がタレスの事業を買収してその成果がでればとても嬉しいことです。」
日本の電車が海外で大型受注ができない原因がまさに信号を含んだ鉄道の制御システムが日本と海外では大きく違うことでそれが足かせになっている事は鉄オタで無くても周知の事実。しかも全部まとめて面倒を見ようという会社もない。
車両だけでも売りたいなら相手側の鉄道システムに合わせない限り輸出は難しい。トラム、LRTなどの小さいのは三菱もやってますけど売れているのかどうか。
日本と違いタレスジャパンのテオヴァル氏は先見の明があったんですね。
日立がタレスの信号機部門を買収したということはそれだけ本気度があると言うことでしょう。
英国で台車のヒビでミソつけちゃいましたが唯一成功した高速鉄道の販売ですからね。
台湾新幹線も車体は700系ベースですが信号システムなどは欧州製で色々面倒なことがあるようです。
乗客としては普通の新幹線と同じだったので特に面白みは無かったですが、ハンマーで窓を割ることができるようになっているのと車椅子や荷物を置けるスペースが有ることが日本との違いでしょうか。それも次世代型からは撤退するようです。あまりに高額をふっかけたので流石に台湾も買わないでしょう。

日本固有で進化して他に使うところがなければ輸出は難しいですね。それに物やシステムを輸出するだけでなく整備も運行も人材育成も同時に行わないと売れない。
国内の市場を賄うだけで満足しているから面倒な輸出に本腰を入れなかったと言うのもあるでしょう。
探せば同じ様な例は他にも色々ありそうですね。
何れ国内市場はどんどん縮小していくでしょうから自動車の様に海外に売っていかないと生き残れなくなるでしょう。
日立もこれをきっかけに軍事部門と仲良くなれれば別の道も開けるかも知れませんね。
やれやれ
2021年08月16日 12:54
「■本日の市ヶ谷の噂■」
重要なものを見落としていました。
本当ですか?と言う驚きしかありません。
当然大丈夫では無いですよね。
人工呼吸器、人工心肺、エクモなどが使えないと
病気どころか負傷者の手当もままならないって事で
応急処置でどうにかなりそうにない人は天国行きに
なりそうですね...とても戦争も戦闘もできる
組織とは言えません(恐)。
ここも昭和、いや戦後直後と変わらないのか?
Suica割
2021年08月16日 12:59
テオヴァル氏が三菱重工のアドバイザーだったらなんというか?
どうグループ運営していくかを考えたら、日本企業って、残念なところが多いなって思いますね。
まず、独力で航空機事業なんてしないでしょう。
やるにしても、必ずどこかと組みます。
ボンバルディアやエンブラエル等と合弁でやるでしょう。
むしろ、航空機事業よりも、鉄道事業で海外とアライアンスを組むことを大いに勧めたと思います。
どちらにしても、低リスク化、国際化、他国政府との関係の緊密化路線であったでしょう。
独力路線でコケるよりは、成功確率が高いであろうと思います。
Suica割
2021年08月16日 13:37
日本の鉄道システム会社(車両と周辺システム込み)には3つの選択肢がありますね。
1 海外に打って出る。
2 海外のプレーヤーの軍門に下る
3 国内引きこもり路線を続ける
3は、縮小均衡路線ですし、開発費と売上や利益とのコストパフォーマンスを考えると、持続性が低い。
また、上手く基盤を国内に作れたワールドプレーヤーに対抗するのも難しい。
よって、生き残るには、1か2しかありません。
勝ち残るために合併や買収、業務提携して海外に乗り出すのも、軍門に下るのも早い方が条件はいい。とくに下るときは早ければ早いほどいい。
さて、日立ですら、私はまだまだ生き残るには、力が不足していると感じます。
日本の他のメーカーの川崎とかはどうするのですかね?
日本企業は、早く動くべきと思います。
Suica割
2021年08月16日 14:34
やれやれ様
日本の電車が海外で大型受注ができない原因がまさに信号を含んだ鉄道の制御システムが日本と海外では大きく違うことでそれが足かせになっている事は鉄オタで無くても周知の事実。しかも全部まとめて面倒を見ようという会社もない。
>まあ、言われたらそうですね。
鉄道って、列車がドンガラだけ走っているわけではないですからね。
そういえば、思い出したのですが、実現できるかはわかりませんが、アメリカに新幹線を作るプランで日本が受注できたのは、新幹線は新幹線で隔離して、他の路線とはつながない閉鎖系システムとして提案したからというのを思い出しました。
なまじ、同じレール式だから、気がつかないけど、東京モノレーがJRにそのまま乗り込まず分離されているようなものですね。
この件はいいアイディア思いついたなと思います。
やまとおとこ
2021年08月16日 15:27
Goodman80
2021年08月16日 15:41
米空軍、最大定員189人のC-17輸送機に800人もの国外脱出者を詰め込んでカーブル国際空港を離陸
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/u-s-air-force-takes-off-from-kabul-international-airport-with-800-exiles-packed-into-a-c-17-transport-plane-with-a-maximum-capacity-of-189/

>C-17の公式収容人数は空挺部隊輸送時で150人以下、装備を持たない兵士なら最大189名

日本だったら規則通りの人数だけ搭乗させて、後の一般邦人は空港に置き去りにして離陸するんだろうな。
やまと男
2021年08月16日 15:44
1年くらい前の某鉄道誌に、インドで鉄道コンサルタント(軌道・土木側のエンジニアリング)をされている日本人の方の手記が載っていました。
その方によると、インドの鉄道工事でも日本企業の参加を期待して、設計の初期段階では日本企業が参加しやすい仕様・スペックを入れようとするが、インドの現場エンジニア達に全て欧州仕様に書き換えられてしまうとか。日本の技術には全く影響力がないそうです。

そもそも今、インドで日本人の鉄道コンサルタントはほぼ皆無とか。
そして、日本企業の参加を後押ししてくれるのは、中国・韓国系のベンダーであるとか(馴染みがあるから?)。
しかし、日本政府関係者からは、そうした実情を無視して、「中国・韓国系の参画を排除するよう」指示が来るそうで、日本の実力を過大評価し過ぎだと、怒りの内容でした。
そもそも日本人・日本企業の内向き姿勢のせいでしょうが、中国・韓国系とも強かに協力し取り込んででも(安全保障での脅威はまた別の話ですね)国や企業として長期的な戦略を描けないと、ホントに経済も終わりが近そうです。
ミスターフリゲート
2021年08月16日 17:26
市ヶ谷の話
これは困りますね。戦傷者を治療できないとなると、死者や後遺症を残しかねません。流出を防ぐには、ドイツの救護業務軍みたいに、公共レスキューにも参加させるみたいな取り組みが必要ですし、常に海外へ研修生として派遣するといったことが必要かもしれませんね。

Suica割さん
車両自体の製造は、日立、川崎、近畿車輛、日本車輌で統合あるいは海外向け規格・ブランドの共通化をするという考えもありではないかと考えています。
偽陸士
2021年08月16日 17:41
日本企業の最大の弱点は外部、特に外国人からの忠告に耳を傾けられない体質です。

自社製品を売りたいだけなら、テオヴァル氏も日本に売り込むだけで、海外進出のアドバイスなんて必要無かった筈です。
車輛も鉄道施設も自分のところで囲った方がいいにきまってます。

どこぞの国産旅客機開発に当たり外国人技術者の助言に耳を傾けず、結果セールスに失敗した事を思い出させます。

にしても日本人留学生を北のコマンドに仕立て上げるとは、テオヴァル氏やりますね。
もう自衛隊の訓練もフランスに丸投げした方が善いのではありませんか。(笑)
スタッドレスタイヤ
2021年08月16日 23:07
こう言っては大変失礼ですが、清谷さんの記事には珍しい、明るいお話ですね(笑)

日立の鉄道事業は一歩また一歩と進みつつあるようで、ニュースを聞く度にこちらも刺激を受けるようです。必ずしも吉報ばかりではなく、例えばイギリスで起きた台車ひび割れインシデントや、イタリア当局の立ち入り検査等も然り、中国中車やシーメンスのような巨人たちとの競争も含め、壁にぶつかることも少なくないようですが、それでも応援したくなる気持ちが湧いて来ます。
料金収受システムに注目しているとのことですが、日立が現在持っているダイナミック・ヘッドウェイなるシステムと組み合わせると、面白いものが出来るかもしれませんね。中身としては、リアルタイムの需要を反映してその都度ダイヤを自動変更するという、画期的なものであったと記憶しています。コペンハーゲンで実証実験を行う映像をどこかで見ましたが、ホームにいるお客さんの人数を感知して、閾値に達するとすぐ電車がやって来る……という仕組みでした。普段電車に乗っていると、誰もいない駅にまでこまめに停車されもどかしい思いをさせられることがありますが、このシステムの下であればそうしたストレスとも無縁でいることが出来ると考えられます。料金収受システムの詳細は存じませんが、例えば駅に行って切符を買う昔ながらのシステムではなく、モバイルSuicaのようなアプリ形式のものであれば、さらにストレスレスなサービスを享受することが出来るかもしれません。なんにせよ、これからが非常に楽しみです。

>タレスは航空管制でも世界の大手であり、常にシステムの革新をしています

タレスはこの分野でも世界大手だったのですね。航空管制システムというと、正直なところ昔からあまり目新しいものが感じられないというか、いわゆる「枯れた技術」が今でも使われていて、あるとすれば一部過密化した空港のトラフィックをいかに効率化して捌くか、という課題しか無いものだと勝手に思っておりました。考えてみれば、例えば新千歳空港のように濃霧や吹雪といった天候不順に悩まされる空港は世界にも少なくないと思いますが、そういった所にAIを導入すれば、管制官が目ん玉を血走らせてレーダー画面とにらめっこする必要も無くなるかもしれませんね。

テオヴァル氏、過去記事を見ているだけでも楽しくなるような方ですね。国内市場でフランス製品が入った事例というと、せいぜいバブル期の特急列車にコンパン社の椅子が使われたとか、一部の制御装置にどこそこ製(失念しました)のものが入ったとか、要するに極めてニッチな所だけでしか無いんですね。鉄道に限っては外国製品との競争が無くとも高品質のものを作る能力が各社にあり、我々は日頃その恩恵に浴しているわけですが、とはいえ市場の縮小等を見据えればいつまでもそれに甘んじているわけにもいかないでしょうから、少しずつでも良いので「国際化」を進めていってほしい所ですね。
Suica割
2021年08月17日 19:14
するといったことが必要かもしれませんね。

Suica割さん
車両自体の製造は、日立、川崎、近畿車輛、日本車輌で統合あるいは海外向け規格・ブランドの共通化をするという考えもありではないかと考えています。
Suica割
2021年08月17日 19:20
すいません。間違ったものを送ってしまいました。
上のは無視してください。

ミスターフリゲート様
Suica割さん
車両自体の製造は、日立、川崎、近畿車輛、日本車輌で統合あるいは海外向け規格・ブランドの共通化をするという考えもありではないかと考えています。
>海外向け規格やブランドを共通化するのはいけると思いますが、車両製造を統合するのは、公正取引委員会から、物言いがつく可能性大です。
海外のメーカーも視野に入れて、行動するのもありかと。
欧米の中堅どころと提携するのもいいのでは?
ブロガー(志望)
2021年08月18日 21:06
お邪魔します。
 スターリンはナチスドイツが早晩襲い掛かる事が分かった上で赤軍を粛正したと聞いています。スパイゾルゲが日本が北進しないという情報を掴まなければ危うかったでしょう。それでも粛正したのはそうしないと赤軍を思い通りに動かせなかったからだそうで。「ガラパゴス」と言えば技術や技術者がやり玉に挙げられる事が多いですが、自分は政治家や官僚他の偉い人達が、自分達の思い通りに動かせるようにするためにそうしたという一面もあるのではないかと推測しています。記者クラブも政治家や官僚他の偉い人達が、自分達の思い通りに動かせるようにするためにそうしたのではないかと(シャンシャン総会ならぬシャンシャン記者会見か)。「仕組み」や「標準」といったものは「人為的に作るもの」ですが、日本人にとってそれらは「いつの間にか何となく出来上がる」なのでしょう。何かを決めようとすれば、たとえ大多数は参道するものであったとしても大抵反対者がでてきますが(「嫌だから嫌」といった無根拠なものも含む)、専ら目先の人間関係の積み重ねで秩序を構築してきた日本人はそれに抗し切れない事が少なくありませんから。またそういった場合には自分達の意向が100%通る事はまず無く、一割二割反映できれば「御の字」ですが、完全に自分の思い通りにならないと気が済まない人達がいます。一割二割でも反映できれば、それの積み重ねでかなり取れると思うのですが、完全に自分の思い通りにならないと気が済まない人達のせいでそれがゼロになっているのではないかと思ったりもします。思えば先日終わった東京五輪はある人達にとっては「思い通りになった」のかも知れません。尤もその連中が今満足しているかは知りませんが。
ss
2021年08月19日 10:32
坂下と申します。

実は同様に航空管制もそうです。日本の航空管制は国内メーカーが独占していますが、事実上競争がないので、技術的に停滞したままです。>

航空管制ではないのですが、ずいぶん以前に、空港の航空機に対する搭乗ゲート割当システムについて、欧州のベンダーのデモンストレーションを見る機会がありました。このさい、ベンダーは、大量のトラフィックをさばく能力の他に、搭乗ゲートの柔軟な割当の機能を強調していました。

ところが、ある参加者から、日本の空港では、搭乗ゲートの割当はほぼ固定なので、そのような機能は不要だといった発言があり、ベンダーは非常に驚いていました。その後、出張で日本の空港に行くたびに(当時は年間50回以上、国内線に乗っていました)、搭乗ゲートの割当を見ていたのですが、たしかにほぼ固定でした。

その印象のまま、海外に行くと、割当がどんどんと変わっていってびっくりしたのを覚えています。びっくりした後は、チェックイン後、かならず、搭乗ゲートまで行って、様子を確認してからラウンジに、そして、途中でも、ラウンジ内のモニタを定期的に確認するようになりました。

このあたり、システムが遅れているだけではなく、「日本での謎の固有の運用」も遠因なような気がします。
やれやれ
2021年08月19日 15:11
坂下さん、
そうなんですか。なかなか実態を知らないもので。
9.11より前の話ですが羽田の管制塔(現在の旧管制塔)の見学会に行ったことがあります。実は今もかも知れませんけどプリンタで印刷した物を切ってストラップに入れて滑り台で渡していましたね。
もう結構電子化されている時代なのになんともアナログな、
と言う印象でした。羽田の地下管制室は既に画面上でレーダーと
航空会社の何便と言う情報がリアルタイム表示されていたのに
管制塔の方は画面でも見えるのでしょうけど昔ながらの紙頼みでした。今はどのようなシステムなのか知りませんが。
印象に残っているのは当時の管制官は街歩きの私服でスーツとかではないラフな格好と場合によっては双眼鏡で目視確認でしたね。でっかい双眼鏡もありましたけど、よくある双眼鏡も置いてありました。後はサーチライト。

それと
「日本の空港では、搭乗ゲートの割当はほぼ固定なので、そのような機能は不要だといった発言があり」
地方空港に行くと特にそういう傾向が強いですね。ボーディングブリッジも下手をするとその航空機会社専用の割当みたいな。
一事が万事そんな感じですね。最初から決め打ちの方がやりやすいのでしょう。航空会社も主にANA,JALで割合最近になってLCCなども
入る場合があるのでそもそも複雑ではないんですよね。
羽田も大きく分けると同じなので第1がJAL、第2がANA、他は余った所みたいな。海外でもおおきな括りでは同じような傾向がありますが、もっと流動的に変わりますね。なのでボーディングパスに書いてある搭乗口(印刷時)が出発1時間前に変更とかもあるし。
滅多に大きな変更は経験無かったですが結構遠くに変更の場合もあるので油断できません。なんせ飛行機は大きいのでちょっととなりに移っただけで100mは歩かされますからね。日本では経験しない事ですね。
それだけ流動的な変更をしなくてもやっていけるのは良いことなのか悪いことなのか。ただ何かのトラブルでいつものって訳に行かなくなった時はテンヤワンヤみたいですから難しいですね。
何もしなくてもうまくいく事が成長への阻害になっているとも言えるわけで。

「割当がどんどんと変わっていってびっくりしたのを覚えています。」
初めて海外旅行に行った時に添乗員さんから口を酸っぱくして言われました。搭乗口が急に変更になることがあるので搭乗券の搭乗口番号を信用してはいけない、必ずモニタで最新情報を確認するようにと。まあ巨大なロサンゼルス空港だったから余計変更があると大変だからと言う事なんでしょうけど。行きはともかく帰りは免税店での買い物に一生懸命な人も多いですからね。