事業統合すべきは水上艦艇事業だけではない

水上艦だけじゃなくて潜水艦建造も統合すべき。

海自向け水上艦艇は2社へ集約 三井E&Sの官公庁向け造船事業 三菱重工へ譲渡
https://news.livedoor.com/article/detail/19934803/

>三菱重工は2021年3月29日(月)、三井E&S造船株式会社の艦艇・官公庁船事業を譲り受けることについて、三井E&Sホールディングスと最終合意し、譲渡契約を締結したと発表しました。

>今回の事業統合により、防衛省/海上自衛隊向けの艦船建造は三菱重工、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)、川崎重工の3社に集約され、さらに水上艦艇については前2社のみとなる見込みです。

日本の防衛産業で比較的まともに業界再編が行われているのが、造船業界です。これは完成品を世界の市場で売っている「産業」だからでしょう。それだけ危機感をもっているわけです。

ただ潜水艦事業も統合すべきでしょう。隣り合わせでMHIとKHIがそれぞれ建造している。統合すればベンダーも統合できて、もう少し効率的になるはずです。また開発費などもダブりがなくなります。基本的に交互に建造しているので競争原理も働いていませんから、二社が存在する必要はありません。


対して完成機を売る商売をしていなく、防衛省におんぶにだっこの航空産業は全然だめです。未だに機体メーカーは零細が乱立しています。本来一番世界の民間市場に打って出やすいヘリにしても機体メーカー3社、エンジンメーカー2社もあって全部、官需ではなく防衛依存です。警察や消防、海保ですら国産品を使っていません。

こういう寄生虫のようなメーカーから諸外国の製品の何杯も高いコストを掛けて調達する必要はありません。将来に産業として自立する気は全くなく、売上は尻すぼみですから、開発力も将来に渡って期待できません。税金を食い散らかしつつ、最後は商売をたたむでしょう。つまりは税金を浪費しているだけです。
いつもいうように、「ニート三兄弟」「子供部屋おじさん三兄弟」です。

固定翼機も同じです。MRJ=スペースジェットはやめるべきではありませんでした(公式には止めていませんが)。官需どっぷりの三菱の体質ではまともな「旅客機」という「商品」はつくれない、ということが骨身にしみただけでも勉強になったはずです。
この経験をもとに世界に通用する機体を開発していくことは何十年かかってもやるべきです。そうしないといつまでたっても「子供部屋おじさん」産業から脱却できません。

意識の改革は世界の市場に打って出ないと不可能です。
あわせて川重や新明和、スバルなどの事業は統合すべきです。それは実は簡単です。統合しなければ防衛省が買わない、と宣言すればいいだけです。

いまのままでは不要に税金を垂れ流して、最後はバンザイして終わるでしょう。コマツの装甲車ビジネスはそうなりました。


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この記事へのコメント

やれやれ
2021年03月30日 13:27
横須賀のサマーフェスタで隊員から聞いた話です。
艦橋(といっても船舵のある黒くて四角い塔ですが)の横からの
出入り口のドアの形を見れば三菱か川重か分かるそうです。
どっちががっちか忘れましたが角が取れた四角と楕円形と
形が異なるので見る人が見ればすぐ分かるそうです。
それと同型艦とはいえ内装も三菱と川重で異なるそうで
重要部分は共通の様ですが、そうでない部分は違いがあるそうで、
三菱の潜水艦は三菱に慣れた船員、川重の潜水艦は川重になれた
船員が乗るそうです(今は知りません)。火災とか漏水とかイザと言う時に細かい違いで勘違いが起こらないようにとの配慮らしいです。なのであいつは三菱、おれ川崎と言うような事もあるんだとか。
同型艦でも世代ごとどころか1つ違いでも修正が入って艦固有の部分があると言うのにメーカによる差異もあるとか意味わかりません。これでは効率的な運用ができないでしょう。
それより何より場所が異なるならイザと言う時のバックアップと言う側面も出るでしょうが神戸に並んで潜水艦工場があるのは機密保持には便利かも知れませんが、一撃で潜水艦工場が両方ポンしちゃいます。何の意味もありません。
スバルは何れトヨタに吸収されるか売却されるかも知れませんが、航空宇宙分野はその時に切り離されて売られるでしょう。どうせ大したものを開発している訳でもなんでもない、ライセンス生産とそれに毛の生えた程度。なら川重辺りに売払らっても何の問題も無いでしょう。中島飛行機の復活(笑)とかありえませんからね。
他にも中途半端な防衛部門を抱えている会社は集約するべきでしょう。本業が他にあるのだから防衛から撤退してもその事すら普通の人には分からない話ですからね。
いっそ全部固めてBAEのようにJDIC(Japan Defence Industry Corp.)とか(JDIは悪名高きジャパンディスプレイがありました汗)とかどうでしょうね。
偽陸士
2021年03月30日 22:38
やれやれ様。

潜水艦もヘリもエンジンも、共倒れされるくらいなら統合した方が良いでしょうね。

役員の数はそのままでも製品を買ってやると、防衛省が言えば乗って来るのでは?
マリンロイヤル
2021年03月30日 23:59
統合は良いですけど、三菱ばっかりじゃ不安ですね。ランドクルーザーは自衛隊車両として開発され、三菱のライセンス生産JEEPと競合して、三菱が採用されました。ところが、今ではランクルはイスラム過激派から各国軍まで採用されていますね(笑)

統合された企業体に、今は軍需に参加してない企業を呼んできて、オールジャパンでやった方が良いんじゃないでしょうか。
Goodman80
2021年03月31日 10:24
統合するだけの能力のある企業に集約出来れば問題は無いのだが、防衛省の人間にどれだけの利潤が与えられるかで決定されるから、碌な結果には成らない。現在、防衛省は全ての分野について統廃合を行っている様なので、グレシャムの法則の法則にしたがい「悪貨は良貨を駆逐する」で進行していく事だろう。
陸自は実戦では無く、自分達の能力で出来る訓練の為の装備を必要としているので、時代錯誤の高価な玩具が造り続けられる。海空自は基本的に米国のお下がりなのでそれなりの体裁は付けられる。最近調子に乗って、FFMやF-3などと言う、高価すぎるゴミを量産して(しようと)いるが、開発者の能力的に使い物になることは無い。
こんなものを海外で販売するなら、政府の相当な支援が必要となり、仮に売れたとしたら機材が存続する限り、その国に集られ続けるだろう。
ブロガー(志望)
2021年04月04日 20:50
お邪魔します。
 もしかしたら今の会社や業界には既に統合再編といった"大手術"に耐えられるだけの"体力"は無いのかも知れません。また世界的にも軍需産業は価格高騰と調達数減少の悪循環に陥っており、「この苦しみを潜り抜ければ明るい未来がある。」とは思い難くなっています。かつて宇宙技術やコンピューター・インターネット技術で果たしたスプリングボードとしての役割も果たし辛いでしょう。であれば確か常石造船がフィリピンで船を作っているように、志のある者が中進国に行く事で「人件費で後進国に追われ、先進国には経験等で中々追いつけない中進国のスプリングボード」にするのが良いように思われます。それが上手くいけばそれなりの圧倒的高性能ではなくてもそこそこの性能の兵器がリーズナブルな価格で入手できるようになって日本にとっても良いのではないかと。
 余談ですが新型コロナウィルスによって、思うように旅行に行ったり外食をしたり大規模イベントを開催したりする事はもう出来なくなるのかも知れません。それが人類を後ろ向きにするのではないかと危惧しています。