ICVは絶滅危惧種になるのではないか?

ICVは絶滅危惧種になるのではないか?

ICV(Infantry Combat Vehicle)は絶滅危惧種ではないでしょうか。
ICVは機関砲や対戦車ミサイルなど強力な兵装を有して、なおかつ分隊程度の下車歩兵を輸送できます。戦車部隊に随伴する機甲部隊の中核的な存在です。ある意味主力戦車とAPC(装甲歩兵輸送車)の中間的な存在です。


ですが近年は対戦車兵器の高度化によって、装甲車両も重装甲、重防防御化しています。戦車は70トンクラスも増えてきました。APCも横幅3メートル前後となり、重量も30トン以上が珍しくなくなっています。
そして主砲も40~50ミリクラスが主流になりそうです。
しかも装甲車両はこれからドローンやUGVの運用能力も持たないといけなくなるでしょう。

果たしてICVは攻撃力と防御力を両立できるのか?
以前から申し上げておりますように、これは大変むずかしいと思います。
無人砲塔、あるいは一人乗り砲塔にすれば重量は随分軽減できますが、攻撃力と防御力が果たして両立できるでしょうか。

一つの解は攻撃力に特化し、下車歩兵を載せない重装甲のAPCに分けることです。ロシアのBMPT-72、ターミネーターIIはその一つの方向でしょう。戦車の車体に機関砲、30mm機関砲2門、アターカ-T対戦車ミサイル4門、7.62mm機関銃など通常のICVよりも遥かに高い攻撃力と防御力を実現しています。

対して端的重防御ACPの例ではイスラエルのメルカバの派生型であるナメルや装輪型のエイタンなどでしょう。ナメルは60トンと戦車並の重量で乗員3名の他、最大12名の下車歩兵を運べます。エイタンは35トンで乗員3名+9名です。両方とも重防御であり、下車歩兵の数が多い、つまり車内容積が大きいといえます。
この先、装甲車両ではRWSとドローン、UGVの搭載は標準化する可能性は少なくなく、そのオペレーターも必要となるでしょう。であれば1個分隊に加えて、1~2名の要員の搭乗が必要でしょう。更に申せば、下車歩兵を支援するために随伴する物資などを搭載したUGVの統制も必要でしょう。
ところが通常型の乗員2名がのるバスケット型の有人砲塔を採用したICVではそのような容積を確保するのが難しいでしょう。

下車歩兵が乗らない火力支援車でも車長、操縦手、砲手、RWS、ドローン、UGVなどの運用をこなすためには4~5名のクルーが必要になる可能性もあります。


あるいは火力支援車を無人化して、戦車またはAPCから遠隔操作するというオプションもあります。UGVの完全な自律化、無人化は技術的にもまだまだですが、倫理的にも縛りが付く可能性は少なくないです。

例えばミルレム社のタイプXコンバット。これは同社の大型UGV、タイプXに機関砲などを搭載した無人砲塔を搭載した火力支援型です。既存の無人砲塔と組み合わせて、主砲は25~50ミリの機関砲がチョイスできます。
動力はディーゼルのハイブリッド方式です。
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重量は12トンで防御レベルはNATO規格でレベル4(耐地雷はレベル1)です。
現在のところ、いわゆるフォロワーミー機能やスォーム機能は開発中です。
またタイプXにユニビジョン社の自爆型UAVで主力戦車を撃破できる、ヒーロー120、あるいは更に大型のヒーロー400EC型のランチャーを搭載したモデルも提案されています。これを使えば主力戦車の探知距離より遥かに遠方で敵の機甲部隊を発見、攻撃することができます。
https://milremrobotics.com/type-x/

TYPE-X_UVision_400L_Green_2020-06-04-427x240.png
陸自にしても次期ICVをどうするのか、上記のような有人無人の火力支援車とAPCを組み合わせるのか、通常型のICVに固執するのか、無人砲塔を採用することによってICVの軽量化と車内容積を実現させるか、更にRWS,ドローンやUGVの運用を前提にした仕様を考えないといけないでしょう。付け加えるならばしかも、予算の制約は大変大きいとう事実から逃げられないでしょう。
今までように30年も掛けて一つの種類の装甲車を調達するなどといった浮世離れも許されないことはいうまでもありません。

ただ我が国の場合は連隊規模の敵の機甲部隊が大挙して本土に上陸してくることはありません。現在はありえない「設定」に沿って機甲部隊を維持しています。そのために多額の予算や人員その他のアセットを無駄使いしています。
機甲部隊は種火程度に減らして、高性能化し、一般の部隊はネットワーク機能やドローンやUGVの運用能力、敵側のこれらの無人アセットに対する防御手段などを最優先すべきです。

現在の陸自の広域多目的無線機は諸外国のそれよりも通信速度が数分の一程度、動画も送れない時代遅れのものですが、陸幕は幕僚長以下問題ではないと考えているようです。
装甲車両の近代化においてこれが大きな足かせとなるでしょう。

堀口英利さんから誹謗中傷を受けております。
安倍首相への批判を自分と潰瘍性大腸炎患者全体への誹謗中傷と捻じ曲げて執拗ないやがらせを受けております。
ぼくの口封じを目的に難病患者であることを盾にSNSなどのぼくのアカウントを攻撃しており、ツイッターアカウントが凍結され、フェイスブックも投稿を制限されています。


またしてもあたらしいツイッターのアカウントが制限されました。自分の主張がまちがっているので、口封じをしているわけです。
読者の皆様に置かれては堀口英利さんの差別的ツィートをツイッター社に報告していただくようお願いします。

堀口 英利 | Horiguchi Hidetoshi (@Hidetoshi_H_).https://twitter.com/Hidetoshi_H_

Hidetoshi@Hidetoshi_UK
https://twitter.com/Hidetoshi_UK

潰瘍性大腸炎を利用してぼくの発言を捏造、誹謗中傷を執拗に繰り返す堀口英利さんに抗議します。
このような難病の悪質な利用は難病者への誤解偏見を助長します。
堀口英利さんこそ差別主義者です。
堀口英利さんへの公開質問状その1
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_3.html
堀口英利さんへの公開質問状その2
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_4.html
堀口英利さんへの公開質問状その3
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_5.html
堀口英利さんへの公開質問状その4
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_6.html
ロンドン大学で軍事を体系的に勉強しているという堀口英利さんに人権意識はあるのか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_7.html
公開質問状その5堀口英利さんは「のり弁」の意味を知っていますか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_8.html
堀口英利さんは何故清谷信一に執拗な誹謗中傷を繰り返すのか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_9.html
堀口英利さんによる陰湿な口封じ = ツイッターアカウント凍結。
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_10.html
堀口英利さんに対する公開質問状その8堀口英利さんのはぼくに抗議する権利はないのではないか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_12.html?1613285975
堀口英利さんに対する公開質問状その9学歴差別、学歴や職歴による言論弾圧を主張する堀口英利さんが、それを人の主張と捻じ曲げる。
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_13.html
堀口英利さんに対する公開質問状その10堀口英利さん、安倍首相は辞任していないと事実を捻じ曲げ、難病をダシに使って他人を誹謗中傷するのはやめませんか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_15.html
堀口英利さんへの公開質問状その11 堀口英利さんは誹謗中傷だとぼくのブログ削除を求め、抗議したのに敵前逃亡したことについての弁明は嘘。
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_17.htm
堀口英利さんへの公開質問状その13この議論のどこが堀口英利さんへの個人攻撃、前潰瘍性大腸炎患者への差別なのでしょうか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_20.html
堀口英利さんへの公開質問状その14堀口英利さんは旅客機のパイロットよりも日本国内閣総理大臣の方が、責任が低い、といっています。これが安全保障を体系的に学んでいるという人物の考えですか
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_21.html
堀口英利さんへの公開質問状その15セレブの堀口英利さんがなんで赤の他人に金品支援をお願いするの?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_22.html
堀口英利さんへの公開質問状その16堀口英利さんは世の中をなめていませんか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_23.html堀口英利さんへの公開質問状その17質問への回答になっていませんが?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_25.html?1614049386
堀口英利さんへの公開質問状その18これが安全保障を体系的に学んでいるという人物の考えですか?
https://kiyotani.at.webry.info/202102/article_26.html






















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この記事へのコメント

ミスターフリゲート
2021年02月25日 14:23
大規模揚陸の可能性が低い今だと、偵察戦闘車(偵察警戒車)ぐらいの火力でも構わないのかも?ゲリコマや市街戦向けのものに改造すべきですかね。
個人的には、清谷氏が別の記事で言ってたように、74式や90式をBMPTに改造する手もある他、99式自走榴弾砲を自走榴弾砲としてに運用を全廃し、一部を無人砲塔などを搭載した火力支援車として有効活用するのもありかと思います。それらを60〜80台ほど分散配備で。
あるいは10式戦車を無人化して火力支援車にしてもいいかもしれません。防御力が、と思いますが、無人である以上気にする必要はないかと(笑)。
ただ金が吹っ飛ぶかもしれませんが(苦笑)
Goodman80
2021年02月25日 15:02
 ICV(Infantry Combat Vehicle)が絶滅危惧種と言うのは、戦車を主力兵器と考え、これを守る為に重装甲、重武装な大型で高価な車両になった為です。肝心の戦車が対戦車戦闘しか行えない欠陥兵器に成り下がった為で、オマケに防御力の向上に攻撃力が付いて行けず、肝心の主砲で前面装甲が撃ち抜けない前線で足を引っ張るだけのお荷物になっています。プーマ歩兵戦闘車みたいな欠陥品が発生していることも不要装備扱いの要因かと思いますが、別に考えるべきです。
 主力兵器をICVにし、それを補助する戦車であれば話は逆転します。絶滅危惧種は戦車なので、BMPT-72(ターミネーターII)を主要装備にし、補助兵装にT-90、ストライカー装甲車とIM-SHORADにしてしまえば、ドローン戦術にも対応出来ます。
 BTMP-84の様なみたいな車両も有りますが、昔の航空戦艦的なもので主力とはなり得ません。唯のゲテモノでしょう。
偽陸士
2021年02月25日 15:43
今回の記事を読んで南アフリカのローイカット装甲車を思い浮かべるのは私だけだろうか?
ミスターフリゲート
2021年02月25日 16:52
Goodman80さん
戦車や歩兵戦闘車は既存のものを改造する方が安く済むと思うのですが。
Goodman80
2021年02月25日 20:39
ミスターフリゲートさん
戦車を改造とすると90式しか無いのですが、車体、砲塔の前面装甲強化、側面、下面及び側面に装甲追加、サスペンションの交換、エンジン駆動系の交換、アビオニクスの交換、主砲、副武装の交換、パッシブ、アクティブ対抗手段の追加等が必要となり、材料費、改修費等で購入した方が安くなります。BMP-T的な車輛に改修するのも同じです。
無名ミリオタ
2021年02月26日 03:40
今日の記事も大変興味惹かれました
ありがとうございます
ミスターフリゲート
2021年02月26日 11:19
Goodman80さん
でも清谷氏も有効活用すべきと言ってましたし、多少は。
Goodman80
2021年02月26日 12:36
ミスターフリゲートさん
勿論、使える車輛はそのまま改修等を行って使用し、改造できる車両はドンドンやるべきです。それも出来ない車両は、海外で貰ってくれる国が有れば、無償供与し、それ以外は解体等してオークション、それも出来なければ廃棄処分。出来るだけゴミは減らしましょう。
偽陸士
2021年02月27日 22:44
Goodman80様。

10TKや90TKの車体にパンツィリS1かBMPT-72の砲塔を載っけただけでも良いのでは?

ロシアから大人買いして一気呵成にやってしまいましょう。
作った時間と弾薬で対ドローン戦の訓練をしっかりやっていけば良いかと。
Goodman80
2021年02月28日 13:08
偽騎士様
10TKは車体前部にアクチュエータがある上に車体が小さいので改造は無理です。現状でさえ搭載弾数が少なく使えません。
90TKは全体的に設計が古く、前にも書きましたが改修費用が掛かりすぎます。
>ロシアから大人買いして一気呵成にやってしまいましょう。
作った時間と弾薬で対ドローン戦の訓練をしっかりやっていけば良いかと。
ロシア、中国かウクライナ辺りから購入するのが一番かと思います。小銃はAK系列、車両の副武装(M2,M240等)は輸入で、ドローン、ミサイルはトルコとイスラエルから調達すれば問題無いかと。
ミスターフリゲート
2021年02月28日 17:09
Goodman80 さん
中国は絶対ダメかと思います。というかおススメできないかと。製品に小細工してくる可能性がある他、武力衝突の際は真っ先に供給を潰しにかかるでしょうし。おまけに敵の懐に金を落とすだけです。ロシアはわかりませんが、あまり期待はしない方がいいかと。せめてウクライナが一番マシです。

それに清谷氏も
>>今までように30年も掛けて一つの種類の装甲車を調達するなどといった浮世離れも許されないことはいうまでもありません。

種火程度のためにわざわざ新型を購入する必要があるのかともありますし。ともかく、新型を購入するにしても中国は絶対ダメです。
Goodman80
2021年02月28日 18:51
ミスターフリゲートさん
確かにウクライナ製のオプロートをベースに日本向けに改修した物を日本でライセンス生産するのが良いかもしれません。BMP-T的な車輛も、その車両をベースにブッシュマスターⅡ30mm機関砲、M2407.62mm機関銃、スパイクミサイルに換装して試作、日本でライセンス生産が理想と思います。小銃はAKMをベースに7.62X39mmと9X39mm弾の物を2種類ライセンス生産が理想ですね。
ブロガー(志望)
2021年03月07日 21:36
お邪魔します。
 かつて「敵の機関銃網に穴を開けて味方の歩兵を通す」といった歩兵支援の目的で生まれた戦車が、対戦車戦闘に特化したMBTに変化するなかで、それ以外の用途を引き受けるために生まれたのが歩兵戦闘車ではないかと思われます。であればそれ自体が何らかの目的を持って作られたとは言えず、かつ時や場所によって求められるものが違ってくるので、元から作り難い兵器ではなかったかと。思うに一つの車体をベースに火力支援車、兵員輸送車、近接防空車といったものを作るのが良いと思われますし、近々ドローン運用車もそれに加わるでしょう。「大口径火砲の搭載」が車体をそう作らないと不可能でしょうから、大口径火砲を搭載する車両がベースにならなければ、対車戦闘は「対戦車ミサイルを搭載した汎用装甲車両」が担うようになるのかも知れません。
 要は「歩兵の脅威は何か」ではないかと思われます。機関銃が脅威だったから戦車が作られ、敵戦車が脅威だったからMBTが作られたのでしょう。「民間人等に紛れて背中から撃ってくるゲリラやテロリスト」が脅威になって戦車が移動トーチカ化しているように思われますし、近々ドローンが歩兵の最大の脅威になるでしょうから、ドローン関連(対もしくは運用)の車両が中心になるのかも知れません。
 余談ですが連載漫画ではその回その場でのノリや盛り上がりを重視した結果として、通して読むと不一致不整合が生じている場合があると聞いた事があります。例の方は「その時その場が全て」というか「ネット等に膨大な情報が溢れ、かつどんどん追加されている状況で、わざわざ過去に遡って整合性等をチェックする奴などいないだろう。」と高を括っているのかも知れません。