【防衛省三次補正予算案】コロナで困窮、困惑している国民の不幸を食い物にする防衛省、自衛隊という組織
防衛省の本年度三次補正案が公開されました。
防衛省関係令和2年度第3次補正予算案(概要)
防衛省計上額【3,867億円】
(一般物件費:610億円、歳出化経費:3,257億円)
https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2020/hoseiyosan_20201215.pdf
1次、 2次の補正予算はコロナ関連ですが、例によって3次補正予算は本来本予算で要すべきものを買う、火事場泥棒予算です。しかも殆どが、歳出化経費、つまりツケ払いです。特に空自のC-2関連は悪質です。
第二次安倍政権以降、アメリカの歓心を買うために不要で高価な装備をFMSで調達することになり、本来必要な予算が削られています。結果それを補正で補うという悪しき構図が定着しました。
これは事実上来年度予算と本年度の補正「お買い物予算」で、防衛予算A+防衛予算Bとそれぞれ別個になるわけです。これは国会軽視、文民統制軽視です。
1 各種災害への対処能力の強化【737億円】
各種災害への対応において輸送機能などの自衛隊の対処能力が重要な役割を果たしていることを踏まえ、これらの更なる向上を図る。
○トラック等の整備【68億円】
災害時における被災地への人員・救援物資等の輸送を迅速に行うための自衛隊車両を早期に整備するための経費を計上。
《主な内訳》
・ 3 1/2tトラック【40億円】
・ 1/2tトラック【8億円】
○ 作業服等の整備【34億】
被災地での活動の際に必要となる作業服等を早期に整備するための経費を計上。
これらは本予算で整備すべきものです。コロナ対策でも災害対策でもありません。
○ C-2輸送機の整備【600億円】
急患輸送や災害時における被災者の救援や被災地への人員・救援物資等の輸送を迅速に行うための輸送アセットであるC-2輸送機を整備するための経費を計上。
《主な内訳》
・ C-2の安定的な取得 【424億円】
・ C-2用エンジンの取得【177億円】
これまたヤクザの言いがかりみたいな理由です。医療装備は既存の輸送機で十分です。今までもそんなに空自の輸送機使いましたか?
先日岸大臣にも質問しましたが、そのくせ、医療用の液体酸素は使用できない状態が放置されております。つまり重篤な患者は輸送できない、ということです。
そして発注したC-2が完成するのは数年後、出し遅れの証文です。空幕は震災復興特別会計でもC-2を2機、400億円で調達しました。しかも当時、C-2は採用前で不具合を抱えておりました。まさに被災者の金を奪うような卑劣な仕業です。
今回も空幕はコロナで困窮している国民や医療関係者に渡るべき金を収奪するわけです。
2 自衛隊のインフラ基盤の強化【108億円】
令和2年7月豪雨等の教訓も踏まえた自衛隊基地の浸水対策などの促進や耐震性の不足や老朽化が進行した隊庁舎の改修など、自衛隊のインフラ基盤を強化する。
○ 駐屯地等の浸水対策【5億円】
災害等の発生時においても、常続的な部隊運用を確保するため、基盤となる駐屯地等の防水対策に必要な経費を計上。
○ 隊庁舎等の耐震化【29億円】
○ 駐屯地等の機械設備等の整備【43億円】
災害等の発生時においても、常続的な部隊運用を確保するため、ボイラー等の機械設備等の整備に必要な経費を計上。
災害等の発生時においても、常続的な部隊運用を確保するため、基盤となる駐屯地等の耐震対策に必要な経費を計上。
これらも本予算で要求すべきものです。災害の多発も別に今年急に増えたものではないでしょう。
3 自衛隊の安定的な運用態勢の確保【3,017億円】
○ 防衛装備品の安定的な納入のための経費【2,816億円】
防衛装備品の安定的な納入のため、納入遅延リスクを軽減する観点から、今後支払いが予定されていた経費の一部の支払いを前倒すために必要な経費を計上。
《主な内訳》
・ 固定翼哨戒機(P-1)【232億円】
・ 潜水艦【289億円】
・ 地対空誘導弾ペトリオット【233億円】
・ 中SAM(改)【141億円】
もうむちゃくちゃとしか言えないです。
これら正面装備は当然ながら本予算で要求されるべきものです。
国の補正予算は財政法第29条で以下の場合に補正予算を編成できると規定されています。
法律上又は契約上国の義務に属する経費の不足を補うほか、予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となつた経費の支出(当該年度において国庫内の移換えにとどまるものを含む。)又は債務の負担を行うため必要な予算の追加を行う場合予算作成後に生じた事由に基づいて、予算に追加以外の変更を加える場合。
いずれにも該当していません。基本補正予算は、予算編成時に予見できかった事態が発生して、その費用を手当するものです。
○ 装備品等の維持整備【37億円】
厳しさを増す安全保障環境や頻発する自然災害に対応するためには、装備品等の
着実な整備等を行う必要があるため、航空機・艦艇等の維持整備に係る経費を計上。 ○ 隊員の生活・勤務環境の改善【30億円】
隊員の勤務環境を改善することによる、精強性の確保や集団生活における新型コ
ロナウイルス感染拡大防止を図るとともに、女性自衛官の受入れ体制の拡充等に必
要な経費を計上。
これらもFMSで不要なアメリカ製兵器を爆買したおかげで予算が不足しているからでしょう。
4 その他【6億円】
・自衛隊による海賊対処行動や中東地域における情報収集活動に必要な経費を計上。
【6億円】
海賊対処って、コロナで発生したんですかね?
つまり今回の第三次補正予算の3,867億円は、全て本予算で賄うべきものです。
令和3年度の防衛予算案5兆3400億円ですから、これに三次補正の金額を加えれば
実質来年度の防衛予算は5兆7,267億円となります。
安倍政権同様に菅政権は、防衛費増大の批判を避けるために、防衛予算を過小に見せています。
ところが新聞、テレビ、通信社などの記者クラブメディアはこのからくりを全くと言っていいほど、報道も解説もしません。つまり政府の都合のいいように世論操作に協力しているということです。記者クラブ制の弊害は極めて深刻です。
■本日の市ヶ谷の噂■
10年以上前に情報本部勤務だった空自1佐が懲戒免職されたが、その影に防衛省担当の某通信社記者と当該1佐の間の防衛省職員女性の奪い合いを巡った暗闘があったとの噂。
防衛省関係令和2年度第3次補正予算案(概要)
防衛省計上額【3,867億円】
(一般物件費:610億円、歳出化経費:3,257億円)
https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2020/hoseiyosan_20201215.pdf
1次、 2次の補正予算はコロナ関連ですが、例によって3次補正予算は本来本予算で要すべきものを買う、火事場泥棒予算です。しかも殆どが、歳出化経費、つまりツケ払いです。特に空自のC-2関連は悪質です。
第二次安倍政権以降、アメリカの歓心を買うために不要で高価な装備をFMSで調達することになり、本来必要な予算が削られています。結果それを補正で補うという悪しき構図が定着しました。
これは事実上来年度予算と本年度の補正「お買い物予算」で、防衛予算A+防衛予算Bとそれぞれ別個になるわけです。これは国会軽視、文民統制軽視です。
1 各種災害への対処能力の強化【737億円】
各種災害への対応において輸送機能などの自衛隊の対処能力が重要な役割を果たしていることを踏まえ、これらの更なる向上を図る。
○トラック等の整備【68億円】
災害時における被災地への人員・救援物資等の輸送を迅速に行うための自衛隊車両を早期に整備するための経費を計上。
《主な内訳》
・ 3 1/2tトラック【40億円】
・ 1/2tトラック【8億円】
○ 作業服等の整備【34億】
被災地での活動の際に必要となる作業服等を早期に整備するための経費を計上。
これらは本予算で整備すべきものです。コロナ対策でも災害対策でもありません。
○ C-2輸送機の整備【600億円】
急患輸送や災害時における被災者の救援や被災地への人員・救援物資等の輸送を迅速に行うための輸送アセットであるC-2輸送機を整備するための経費を計上。
《主な内訳》
・ C-2の安定的な取得 【424億円】
・ C-2用エンジンの取得【177億円】
これまたヤクザの言いがかりみたいな理由です。医療装備は既存の輸送機で十分です。今までもそんなに空自の輸送機使いましたか?
先日岸大臣にも質問しましたが、そのくせ、医療用の液体酸素は使用できない状態が放置されております。つまり重篤な患者は輸送できない、ということです。
そして発注したC-2が完成するのは数年後、出し遅れの証文です。空幕は震災復興特別会計でもC-2を2機、400億円で調達しました。しかも当時、C-2は採用前で不具合を抱えておりました。まさに被災者の金を奪うような卑劣な仕業です。
今回も空幕はコロナで困窮している国民や医療関係者に渡るべき金を収奪するわけです。
2 自衛隊のインフラ基盤の強化【108億円】
令和2年7月豪雨等の教訓も踏まえた自衛隊基地の浸水対策などの促進や耐震性の不足や老朽化が進行した隊庁舎の改修など、自衛隊のインフラ基盤を強化する。
○ 駐屯地等の浸水対策【5億円】
災害等の発生時においても、常続的な部隊運用を確保するため、基盤となる駐屯地等の防水対策に必要な経費を計上。
○ 隊庁舎等の耐震化【29億円】
○ 駐屯地等の機械設備等の整備【43億円】
災害等の発生時においても、常続的な部隊運用を確保するため、ボイラー等の機械設備等の整備に必要な経費を計上。
災害等の発生時においても、常続的な部隊運用を確保するため、基盤となる駐屯地等の耐震対策に必要な経費を計上。
これらも本予算で要求すべきものです。災害の多発も別に今年急に増えたものではないでしょう。
3 自衛隊の安定的な運用態勢の確保【3,017億円】
○ 防衛装備品の安定的な納入のための経費【2,816億円】
防衛装備品の安定的な納入のため、納入遅延リスクを軽減する観点から、今後支払いが予定されていた経費の一部の支払いを前倒すために必要な経費を計上。
《主な内訳》
・ 固定翼哨戒機(P-1)【232億円】
・ 潜水艦【289億円】
・ 地対空誘導弾ペトリオット【233億円】
・ 中SAM(改)【141億円】
もうむちゃくちゃとしか言えないです。
これら正面装備は当然ながら本予算で要求されるべきものです。
国の補正予算は財政法第29条で以下の場合に補正予算を編成できると規定されています。
法律上又は契約上国の義務に属する経費の不足を補うほか、予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となつた経費の支出(当該年度において国庫内の移換えにとどまるものを含む。)又は債務の負担を行うため必要な予算の追加を行う場合予算作成後に生じた事由に基づいて、予算に追加以外の変更を加える場合。
いずれにも該当していません。基本補正予算は、予算編成時に予見できかった事態が発生して、その費用を手当するものです。
○ 装備品等の維持整備【37億円】
厳しさを増す安全保障環境や頻発する自然災害に対応するためには、装備品等の
着実な整備等を行う必要があるため、航空機・艦艇等の維持整備に係る経費を計上。 ○ 隊員の生活・勤務環境の改善【30億円】
隊員の勤務環境を改善することによる、精強性の確保や集団生活における新型コ
ロナウイルス感染拡大防止を図るとともに、女性自衛官の受入れ体制の拡充等に必
要な経費を計上。
これらもFMSで不要なアメリカ製兵器を爆買したおかげで予算が不足しているからでしょう。
4 その他【6億円】
・自衛隊による海賊対処行動や中東地域における情報収集活動に必要な経費を計上。
【6億円】
海賊対処って、コロナで発生したんですかね?
つまり今回の第三次補正予算の3,867億円は、全て本予算で賄うべきものです。
令和3年度の防衛予算案5兆3400億円ですから、これに三次補正の金額を加えれば
実質来年度の防衛予算は5兆7,267億円となります。
安倍政権同様に菅政権は、防衛費増大の批判を避けるために、防衛予算を過小に見せています。
ところが新聞、テレビ、通信社などの記者クラブメディアはこのからくりを全くと言っていいほど、報道も解説もしません。つまり政府の都合のいいように世論操作に協力しているということです。記者クラブ制の弊害は極めて深刻です。
■本日の市ヶ谷の噂■
10年以上前に情報本部勤務だった空自1佐が懲戒免職されたが、その影に防衛省担当の某通信社記者と当該1佐の間の防衛省職員女性の奪い合いを巡った暗闘があったとの噂。
この記事へのコメント
「○ C-2輸送機の整備【600億円】」
百億歩譲ってこれもありとしましょう。
「○ 防衛装備品の安定的な納入のための経費【2,816億円】」
しかしこれはありえません。国民舐めてます。
会計検査院はこの辺突っ込んでくれるんでしょうか?
最早空いた口が塞がらないレベル。
三沢に二つ目のF35A飛行隊 さらに21機配備へ
https://kahoku.news/articles/20201215khn000058.html
航続距離も搭載量も少ないステルス戦闘機が三沢へ配備する必要を全く感じないのですが。千歳か沖縄辺りが順当かと。或いは小松、築城とか。
まだ訓練期間なんですよ。戦力化されるのは来期かららしいです。そもそもアムラームとか何発手元にあるのか分かりませんが、
総合的に見て未だに実戦で活躍できるレベルでは無いので。
あと一飛行隊が揃う頃になったら玉突きで三沢から他の基地に機体ごと引越しするでしょう。
新しい飛行隊ができたらから30機位配備が進んだのかと思ったら今期までに20機と
一飛行隊の定数にも満たない数です。
F35の飛行隊の定数が何機か分かりませんが
普通予備機入れて22機位です。
まだ当分三沢から他の基地には移れないのでは。有事でも有れば別でしょうが。
C-2やP-1だけでは飽きたらず、とうとうペトリや中SAM (改)に潜水艦までorz。そのうち、適当な理由をでっち上げて16式とかも補正で買い始めるんじゃないですか?で、相変わらず記者クラブはクラブで何ら問題提起はしないし。もっとも、提起出来る立場じゃありませんでしたね。
>PATRIA AMV XP 8×8 FOR JAPAN
https://www.joint-forces.com/defence-equipment-news/38644-patria-amv-xp-8x8-for-japan
いよいよ、日本に向けて送り出されたのでしょうか?
膏薬と理屈は何処にでも貼り付くのは
ヤクザの掛け合いだけと思ってたら、補正予算も同じでしたか。(呆)
それにしても噂、気になりますね。
旧ソ連のGRUとタス通信(共産党の情報機関)の関係を彷彿とさせます。(笑)
F-2後継機の獲得にあたっては、またぞろアメリカ様に土下座して金の饅頭を献上することになるのでしょう。もうカネの多寡は問いません、というか期待していませんが、せめて本年度予算案で「このスペックの戦闘機を買います(作ります)」「何年で調達する予定です」「理由はこれです」「予算はいくらです」くらいの情報はきちんと開示してほしいものですね。これくらいなら、いかな木っ端役人でもそんなに難しい注文じゃないでしょう(笑)
ブースターを切り離す都市広域防空兵器「ダビデスリング」
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20201217-00212937/
唯、記事の最後に
「イスラエルの迎撃試験の様子を見ていると、日本ではリモート方式が何故駄目だったのかと思えて来ます。」
と書かれ、暗に地元の批判も混じっている様な嫌な感じがします。イスラエルみたいに正確な情報が瞬時に供給される訳でも無く、核シェルタが身近な場所にある訳でも無い日本では全く状況が違うのに、その辺の理解が不足している様に思えます。イージスアショアの日本導入案自体が絵に描いた餅だったことを理解出来ていないのでしょう。
6発モーター旅客機 エアバスがゼロエミッション旅客機の新コンセプト発表
https://trafficnews.jp/post/102933
しかも「ポッド式」の為に簡単に交換できます。無尾翼機も計画されており、三菱の機体は完全に周回遅れに成ってしまいました。「ZEROeプログラム」は此れからの旅客機の一つの方向性を示すものと思います。
米議会予算局、財政赤字削減のためF-35導入中止やF-22退役を提案
https://grandfleet.info/us-related/cbo-proposes-to-stop-introducing-f-35-and-retire-f-22/
新大統領がどの程度採用するかは不明ですが、日本の防衛に大きな影響が出るのは間違いありません。削減された兵器を安価で引き取るとか、核防衛を一部引き受けるとかやれることはかなりあるとは思います。防衛省にもマッコイ商会が有れば・・・。
海上保安庁、尖閣諸島警備を念頭に大型巡視船(千トン型)を早期就航へ!
http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/55305878.html
私が追加で建造すべきだとずっと言っている「ひだ型」巡視船に外観とスペックが一緒ですので、もし建造されれば使い出の有る船体になると思います。ただ、船体横から排気するのは止めて通常の煙突方式に直してほしい。ひだ型の白く美しい船体に空いた穴からディーゼルの排気汚れが耐えられない。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63280
ご参考までに。
どうせ強襲揚陸などできないならこれで良いと思いますがね。
例によってヤフコメではお花畑達が三菱の水陸両用車に
期待しているようですが。
>パトリア、次期装輪装甲車候補車両を日本へ出荷
http://www.jwing.net/news/33329
ようやく日本へ向けて出荷ですか。でも、陸自の本命はAMVでなく三菱のMAVなんやろなあ( ノД`)…。
RRも電動飛行機をやっているし電動機によるエアレースも企画しています。
パリエアショーでは軽飛行機向けのエンジンに変わる電動システムや載せた機体の展示もありました。
日本もJAXAなどがやってないわけではありませんが、明らかに遅れを取っています。
直ぐに石油などの化石燃料に取って代わるわけではありませんが、今後無くてはならない技術になることに変わり有りません。
ソフトバンクの子会社がソーラープレーンを利用した移動通信基地局の試験を米国でやっているように必要な技術となるでしょう。
ジェネラル・ダイナミクス アメリカ陸軍へ新型戦闘車両「MPF」を滞りなく納入中
https://trafficnews.jp/post/102945
120mm型も並行して試験されるようで、105mm型は脅威的な発射速度の様なので、どの様な結果に成るか楽しみです。