強欲資本主義の米国軍需産業大手に明日はない。

以前からご案内しておりますが、米国の軍需産業は行き詰まっております。
その原因は強欲資本主義です。

ボーイング、株主還元しすぎで債務超過の事情
持続不可能な「株価重視経営」についに終止符

https://toyokeizai.net/articles/-/340499


>主力の小型民間機「737MAX」が2018~2019年にかけて相次いで墜落事故を起こし、運航停止に追い込まれたことを引き金に業績が急激に悪化。すでに発注した分のキャンセルも相次いでいる。ボーイングなどはアメリカ政府や金融機関に総額600億ドルもの支援を求めた。

>そこにコロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかける。顧客である航空会社は売り上げが急減しており、今後新たな航空機の発注を控えることが予想される。ボーイングの視界不良は晴れそうにない。

>2020年1月には、「(737MAXは)道化が設計し、猿が監督している」と揶揄するボーイング社員のメールが見つかったと同社が発表。「猿」とは航空機の安全を審査し、737MAXの不具合の審査をしているアメリカ連邦航空局(FAA)を指すとみられる。


>ボーイングの危機には「自業自得」との批判も根強い。そもそも、これほどまでに財務体質が悪化したしたのは、株価を重視するあまり、自社株買いや高額配当などの行きすぎた株主還元を進めてきたからだ。

2014~2019年の間に行った自社株買いは総額で406億ドル。配当も193億ドルに及んだ。このため、過去最高純益を記録した2018年12月期でさえも、純資産はわずか4億ドルしかない。自己資本比率は債務超過寸前の0.3%で、737MAXが運航停止になった2019年12月期ですらも、自社株買いで26億5100万ドルと、46億3000万ドルの配当を支払った。

>株価重視の経営は長く続かなかった。業績不振に加えて新型コロナウイルスに伴う金融危機も直撃し、株価は急落。3月に入ってついに100ドルを割った。737MAX問題を受けて、デニス・マレンバーグCEOは2019年12月に引責辞任したが、退任に伴う報酬は6220万ドル、日本円にして68億円にのぼった。


米国の上場会社は四半期ごとの高配当と、高い株価の維持を投資家から要求されます。

このため短期の利益ばかりを傾向があります。そのためにはバランスシートをきれいにしておきたい。だから長期間にわたる研究開発費、従業員の教育、設備投資をケチります。生産も自社をやめて外部に委託することも多い。
更には業績が良くても工場を閉めたり、レイオフをします。特に人件費が高い熟練者を解雇します。そうすると固定費用が減るので短期的には配当を増やすことができます。また、それででた余剰金や、借り入れして自社株を買って株価を吊り上げます。ところが自社株を買っても会社の体質がよくなるわけではありません。

新技術がほしいときはベンチャー企業を買収しますが、ベンチャーキャピタルも短期利益重視で面白い技術をもっているけど、事業化に時間がかかる企業には投資をしぶる傾向があります。後は外国の企業と組むわけです。

そして安易に儲けるためには詐欺、あるいは不法行為、それに近いグレーゾーンの手をだします。


これは軍需産業も同じです。新型兵器やそのための基礎研究には投資をせずに、既存の兵器の改良型ばかりです。例外は国防総省が金をだす場合だけです。
ところが技術を本当の意味でわかっている熟練従業員がおらず、それは協力企業も同じです。当然プライムとしてのインテグレーションの能力が低い。だから開発費用が高騰し、しかもクズができたりします。これは米国に範を求める英国企業にもいえる傾向です。

米国では小火器や火砲、装甲車両、航空機まで欧州などのメーカーが工場を作って米軍に供給しています。それだけアメリカ軍需産業のレベルが下がっている、ということです。

かつてジャック・ウエルチのような胡乱な経営者がモテはされてきました。これはウォール・ストリート・ジャーナルはじめとするメディアも同罪です。こういう株価と配当金さえ上がればその企業の価値は高く、景気はいいと報じてきました。政治家も同じです。
それを民衆が疑い始めてきたからこそサンダースが民主党の主要大統領候補になったわけです。旧態然のバイデンならトランプに勝てないでしょう。

だから東レの炭素繊維やホンダのビジネスジェットのように20年、30年かかるような研究開発や基礎研究には投資しません。メーカーとして必要な技術力は下がる一方です。このやり方はどこかで破綻するでしょう。そういう米国軍需産業に貢いで自衛隊を弱体化させているが安倍政権です。特に首相官邸に巣食っている補佐官連中がひどい。

安倍政権はその米国企業を見習えといっております。国内企業に配当を増やせ、社外取締役を増やせとか米国企業の猿真似を強要しています。更に申せばアベノミクス自体が、株価頼みです。円安誘導と日銀と年金に株と土地を買わせています。しかも補正予算をGDPのふくらし粉として使用してきました。それによって国の借金削減が大きく遅れています。

 その結果所得が冷え込んで景気が回復しない。安倍政権はGDPの算出方法や各種の統計まで弄んで、GDPを過大にみせて、「景気回復している」と大本営発表を繰り返しています。

 今回のコロナウイルス問題でも株式と、不動産にぶっ込んで溶かした20兆円以上の金があり、金融緩和にも余裕があれば個人への所得保障やコロナウイルス対策の金融緩和もできたのでしょうがそれが難しくなった。放漫国家経営のつけです。

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この記事へのコメント

やれやれ
2020年04月06日 13:37
「株式と、不動さんにぶっこんで溶かした」
不動産ですね。不動さんが羨ましい。

「米国では小火器や火砲、装甲車両、航空機まで欧州などのメーカーが工場を作って米軍に供給しています。それだけアメリカ軍需産業のレベルが下がっている、ということです。」
それにしても米国でさえそんな状況なんですね。これは知りませんでした。
米軍の軍事予算は桁違いに多くその資金を使って大学や研究所、軍事企業に色々な基礎研究や兵器開発をさせていたのではないですか?

「安倍政権はその米国企業を見習えといっております。」
三本の矢もどこに行ったのやら。元々バラマキのための方便みたいなものでしたが、次世代への研究開発投資が3本目の矢だったはず。しかしついに発射されること無く折れたようで。

そりゃ株主から見たら高配当が条件みたいなものでしょうけど、
次世代の為の開発費や設備投資などより配当を優先したら企業は
今ある製品の生産工場でしかなくなるわけで、次の世代で食って行けず何れ死亡ですよ。
どうするのが一番いいかよく分かりませんが、どんなに大儲けしていても利益からの上限を法律で決めないと無制限に配当しないといけなくなります。これだと継続して高配当は無理で、遠からず生きていけなくなります。株主は吸い取るだけの吸血鬼じゃ困るんですけどね。儲かっていても赤字でも最低限の開発費などの先行投資が無いと存続は難しいですね。バブル崩壊以降、企業は研究費、開発費を抑え込んできましたが、そのおかげで色々な分野で後塵を拝しています。これでは当然企業がヒット商品を生み出せず不況に陥ります。今の状態そのものです。このような負のサイクルにはまり込むと抜け出すのは容易では無い。安倍は大学も専門学校化を進めて研究費を削減しています。このままではノーベル賞どころか日本に未来は無いですよ。

日銀を使って目先の数字だけ改竄で良く見せて将来を考えていないアベノミクスの正体なんて最初から分かっていましたが、誰も声を上げて問題を指摘しないし(特に声のでかい人、こういう人は安倍べったりですが)これほどまで酷い影響を出してくれるとは考えませんでした。
キヨタニ
2020年04月06日 15:32
ご指摘ありがとうございました。
訂正しました。

>やれやれさん
>
>「株式と、不動さんにぶっこんで溶かした」
>不動産ですね。不動さんが羨ましい。
>
>「米国では小火器や火砲、装甲車両、航空機まで欧州などのメーカーが工場を作って米軍に供給しています。それだけアメリカ軍需産業のレベルが下がっている、ということです。」
>それにしても米国でさえそんな状況なんですね。これは知りませんでした。
>米軍の軍事予算は桁違いに多くその資金を使って大学や研究所、軍事企業に色々な基礎研究や兵器開発をさせていたのではないですか?
>
>「安倍政権はその米国企業を見習えといっております。」
>三本の矢もどこに行ったのやら。元々バラマキのための方便みたいなものでしたが、次世代への研究開発投資が3本目の矢だったはず。しかしついに発射されること無く折れたようで。
>
>そりゃ株主から見たら高配当が条件みたいなものでしょうけど、
>次世代の為の開発費や設備投資などより配当を優先したら企業は
>今ある製品の生産工場でしかなくなるわけで、次の世代で食って行けず何れ死亡ですよ。
>どうするのが一番いいかよく分かりませんが、どんなに大儲けしていても利益からの上限を法律で決めないと無制限に配当しないといけなくなります。これだと継続して高配当は無理で、遠からず生きていけなくなります。株主は吸い取るだけの吸血鬼じゃ困るんですけどね。儲かっていても赤字でも最低限の開発費などの先行投資が無いと存続は難しいですね。バブル崩壊以降、企業は研究費、開発費を抑え込んできましたが、そのおかげで色々な分野で後塵を拝しています。これでは当然企業がヒット商品を生み出せず不況に陥ります。今の状態そのものです。このような負のサイクルにはまり込むと抜け出すのは容易では無い。安倍は大学も専門学校化を進めて研究費を削減しています。このままではノーベル賞どころか日本に未来は無いですよ。
>
>日銀を使って目先の数字だけ改竄で良く見せて将来を考えていないアベノミクスの正体なんて最初から分かっていましたが、誰も声を上げて問題を指摘しないし(特に声のでかい人、こういう人は安倍べったりですが)これほどまで酷い影響を出してくれるとは考えませんでした。
>
KU
2020年04月06日 20:18
火砲はBAE、車両はGDELS、アサルトはHKでしたか...。気が付けば、かなりの数の欧州系メーカーが入り込んでいますよね。残るは固定翼機と回転翼機と言いたいですが、回転翼はAWの機体も採用されたし。いずれは日本の重工系企業も、彼等の傘下に組み込まれる日が来るのでしょうか?


>パワハラ幹部自衛官を停職20日 海自、横須賀地方総監部

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200406-00000063-kyodonews-soci

また、海自orz。おまけに階級もパワハラの内容も公表しませんって、意味が分からん。だいたい、あんな店を経営していた1佐は一発でクビなのに、パワハラを仕出かしても停職という基準も良く分かりませんが。
清谷信一
2020年04月06日 20:31
機銃はFN、グレネードランチャーはH&K,迫撃砲はイスラエル、英国、フランス、ヘリはエアバスも。ストライカーはスイスオリジンなど色々です。

>KUさん
>
>火砲はBAE、車両はGDELS、アサルトはHKでしたか...。気が付けば、かなりの数の欧州系メーカーが入り込んでいますよね。残るは固定翼機と回転翼機と言いたいですが、回転翼はAWの機体も採用されたし。いずれは日本の重工系企業も、彼等の傘下に組み込まれる日が来るのでしょうか?
>
>
>>パワハラ幹部自衛官を停職20日 海自、横須賀地方総監部
>
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200406-00000063-kyodonews-soci
>
>また、海自orz。おまけに階級もパワハラの内容も公表しませんって、意味が分からん。だいたい、あんな店を経営していた1佐は一発でクビなのに、パワハラを仕出かしても停職という基準も良く分かりませんが。
通りすがりの名無し
2020年04月06日 20:45
まあ個人的には、アメリカ以外にも、中国韓国ロシア以外であれば大丈夫かと思いますし
ひゃっはー
2020年04月06日 21:13
キリスト教徒なら七つの大罪の「強欲」を忘れないでほしいものです。会社という金の卵を産むニワトリを大きく育てるのではなく、絞め殺して鶏肉に変えているようなものですから、いつまでも上手くいくはずがない。
ひゃっはー
2020年04月06日 21:28
ボーイングによって御巣鷹山墜落事故の犠牲者と、墜落したアパッチのの乗務員が「殺された」わけなんだから、日航みたいに一度潰れたらいいのに。
KU
2020年04月06日 21:52
>>>機銃はFN

清谷さん

そうでした、そうでした。エアバスも、あんな汎用ヘリを納めていたし、もう軒並み欧州勢の天下ですね。
濡れネズミ
2020年04月06日 22:50
限定的だった防衛技術が後進国に拡散する、専門知識を持って運用される榴弾砲を始めとする大量破壊兵器のテロ組織への流出、無人兵器の実戦投入どころか自律化の動きもある。

かつての後進国と先進国の軋轢がこれから加速するのは目に見えています。
ぬるま湯の関係のままでいられる筈が無い。

偽陸士
2020年04月07日 01:21
通りすがりの名無しさん。

私は国産で無いなら、露中朝韓でも構いませんが。

アフガンのムジャヒディンは何処製か、気にしてはいなかったと思いますが。

戦闘機のアビオもイスラエルに頼むのが善いのでは?
マリンロイヤル
2020年04月07日 17:00
冷戦終了以降、ボーイングはよく見ると自力で開発した航空機が無いですね。民間機は国際共同開発、軍用機は買収したマクダネル・ダグラス製ばかり、試作機は他社との共同でコンペは負け続き、737失敗はトドメですね(笑)
偽陸士
2020年04月07日 20:15
マリンロイヤルさん。

確かFA-18も基はノースロップのYF-17だったはずです。
やれやれ
2020年04月07日 22:00
偽陸士さん、
そうです。ノースロップのYF17がベース
ですがノースロップは艦載機の経験が無く
マグダネルダグラスが艦載機用に再設計
したのが後のFA18です。
両者は大雑把に見ると似た形ですが、
比較して見ると大きさ重さ含め全くの別物
だと分かりです。
特に脚は全く違い胴体もガッシリしています。
ガリヒョロ君が細マッチョになった位
印象も違いますね。
コンセプトだけ引き継いだ感じですね。
一回生で見てみたいものです。
カリフォルニアの博物館にYF23などと一緒に展示されている様です。
ブロガー(志望)
2020年04月07日 22:35
お邪魔します。
 人類の長い歴史の中で「働く」は「食べていくために仕方なくする」事でした。ですから何かで金を儲ければその何かを止め、そして散財して元の木阿弥になるの繰り返しでした。かつ「昨日の生活を明日以降も続ける」事が当たり前でした。現代でも「途上国に農業指導をして生産性を二倍にしたら半分しか働かなくなった」という事例もあるそうです。プロテスタンティズム的禁欲等で労働それ自体を目的とする事で「昨日の生活を明日以降も続ける」以上に働き、かつ質素倹約で消費を抑制する事でその分が投資等に回り、近代資本主義の拡大再生産に至りました。しかし資本主義の黎明期にあった質素倹約勤勉の精神が消え失せ、残ったのは「持てる者が今以上に持たないと我慢できない」タガの外れた欲望のように思われます。
 後航空機の場合かつて程には技術革新が求められなくなった事が研究開発等への意欲を削いでいるという一面もあるのではないかと思ったりもします。「超音速も×、超大型も×、宇宙は敷居が未だ高い」で、求められているのは「性能はそこそこで安いのが良い」のようですので。
Suica割
2020年04月08日 10:29
ブロガー(志望)様

専門誌を読み解くと、航空機分野は民間機に限っていうと、総コストの安さ、しかも、ランニングコストの低減に最大の力が入ってますね。
だから、従来型よりこれだけ燃費がいいですというのが、一番の売り文句です。
超音速は一人当たり運用コストが高いから、価格競争力が無くてダメになりましたし、超大型は埋まればいいのですが、昨今の多頻度運航には合わなくて、空席が目立って、コストが賄えないためにダメ。
結局、そこそこの大きさのものを安く使う路線が最優先となりました。
スポーツカーもダンプもいらない。
燃費のよいライトバンから、ワンボックス位がいるというのが、航空業界の流れだから仕方ない事です。
やれやれ
2020年04月08日 10:57
ブロガー(志望)さん

「「超音速も×、超大型も×、宇宙は敷居が未だ高い」で、求められているのは「性能はそこそこで安いのが良い」のようですので。」
その通りだと思います。どんなに性能を追求しても金をかけた程の性能向上も得られず兵器としてもあまり意味がない性能を追求しても不毛だと思ったのでしょう。正しい判断です。Mach3以上で飛べても戦闘機や爆撃機ならミサイルで撃墜されますし高額になる割に兵装は殆ど詰めません。それなら撃墜されない戦闘機をと考えたのがステルスですから。戦闘機からもミサイルからもレーダーからも見えなかれば撃墜の仕様が無いですからね。近い将来アンチステルス技術が発達すればまた旧態に戻るでしょうが、そのときには無人戦闘機になっているでしょうね。
何でも極めたら良いわけではなくコスパが良くないと数を配備できませんからどうしても均衡の取れた程々で落ち着く事になりますね。だから戦闘機の新型が昔ほど出なくなったし、大きな戦争も無いとなると従来型のアップグレードやミサイルの性能向上の方が良いですからね。軍も最大のコストの人件費(死亡時の遺族年金含めて)を削減するために人間でなくても済む所にドローンを投入するのが効率的って流れになっていると思います。
aaa
2020年04月12日 11:44
どこもお粗末と

ただ、会社が潰れるのは必ずしも悪いことでもないけど

それで、ハゲタカ外資に買いたたかれたりだとかでは最悪だけどね

ボーイングも技術をなくしつつあるのかね
中国一強に進みつつあるのかも

技術だとか、ビッグデータだとかは、やはり公共財として扱うだとかなのかも

大学あたりが扱うべきか
大学や高等教育にはユニバーサルアクセスが必要かも

AI革命がどうので、根底から知識や特許、開発も覆されていくのが今世紀かもね。

薬、医療の特許だとかも公共財にしちゃうしかないのかも。