海自の中途半端なひゅうが級DDHの転用。

海自のひゅうが級DDHは駆逐艦とヘリ空母の中途半端な艦であり、実用性が低いです。駆逐艦としては武装やセンサーが貧弱であり、図体が大きすぎる。ヘリ空母としてはヘリ運用能力が低い。所詮、海自の空母保有の一里塚の役割しか担えないフネです。後は防衛産業への補助金みたいなものです。バウソナーは本来不要で、公試以来使用されたことがない。これが2隻合わせて200億円以上が支払われました。また魚雷発射基は乾舷が高すぎて使えません。実戦なんか想定していません。

ひゅうが級2隻は別な目的に転用し、その後継とおおすみ級輸送艦の後継を統合してウエルデッキをもったヘリ空母型の汎用揚陸艦を4~5隻作るべきです。

ひゅうが級は火力支援艦にすれば宜しい。以前も陸自の特科を大幅に削減して、155ミリ砲を多数搭載した艦を建造すればいい。その方が効率的だし、島嶼防衛にも使えます。99式、19式自走榴弾砲は島嶼防衛にはほぼ役に立ちません。

陸自の火砲を減らして、海自の護衛艦の火砲を増強するという考え方
https://kiyotani.at.webry.info/201212/article_7.html

>1)射程が圧倒的に長い。
 2)発射速度が速く、陸の榴弾砲と比較した場合、短時間でより多くの鉄量を投射できる。
 3)陸の榴弾砲が、揚陸場所を制限されるが、海の上から射撃が可能であり、自由度が高い。
 4)揚陸の支援にも有用
 5)揚陸した直後の敵に対して速やかに、かつ連続的な攻撃を加えることができる。
 6)揚陸した特科部隊には弾薬や食料、燃料を常に補給しなければならないが、その必要がない。
 7)陸自の特科を大幅にリストラできる。
 8)艦隊の防空用にも使える。イージス艦で射撃統制すれば尚更。

ひゅうが級を転用するならば127ミリ砲あるいは155ミリ砲に加えて艦隊地ミサイル、及び対空垂直発射ランチャを搭載するという手もあります。一種のアーセナル艦にするわけです。搭載ミサイルは各種合わせて100発ぐらいは可能でしょう。
対空戦闘では共同交戦能力(CEC)を搭載して管制させれば宜しい。敵の飽和攻撃に有効に反撃できるでしょう。また当然ながら対地攻撃にも威力を発揮します。ランチャーはモジュール式にして任務に応じて対空ミサイルと対地ミサイルの搭載数を変更できれば柔軟に脅威に対抗できます。当然不要なバウソナーは廃止する。

飛行甲板を引っ剥がせば下はガランドウですから、改装は容易でしょう。後部か前部のエレベーターを生かしておき、モジュラー式のランチャーを取り外しできる用にしておけば、災害派遣はこれに医療コンテナを搭載して病院船の代わりにも使えるでしょう。費用対効果を精査する必要がありますが、主機をタービンからディーゼルに換えてもいい。最大速度は28ノットもあれば十分でしょう。そうすれば燃料代を6割ぐらいには抑えることができるかもしれません。取り外したコンポーネントは他の護衛艦にでも転用すればいい。

中途半端なDDHのまま、この先も運用するよりは遥かに有用ではないでしょうか。


■本日の市ヶ谷の噂■
現防衛次官は官邸の言いなりのヒラメ次官だと、制服組から怨嗟が強いとの噂。

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この記事へのコメント

偽陸士
2020年03月22日 14:50
MLRSも捨てるの勿体ないし、ひゅうがに載せるのも有りでは。

米軍でも揚陸艦の甲板から多連装発射してますし。

15榴や20榴も載っけて実験しても良いのでは?

周辺国に対するデモンストレーションも兼ねて。
NK
2020年03月22日 16:31
米軍の後方支援という、本来の使い方ならこのままでいいと思います。
しかし、海自が空母を持たない以上、そもそも敵地に接近すること自体が不可能ですので、どんな武装をしようと使い道は極端に限られます。日本単独での運用は、はじめから考えていないでしょう。
Suica割
2020年03月22日 18:38
清谷様へ

Wikipediaからですみませんが
アメリカ級強襲揚陸艦(アメリカきゅうきょうしゅうようりくかん、英語: America-class amphibious assault ship)は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦の艦級。先行するワスプ級をもとに、ウェルドックを廃止するかわりに航空運用機能を強化した発展型として、まず2007年・2012年度で1隻ずつが建造されたのち、ウェルドックを復活させたフライトIが建造されることになっている[2][3]。

素人考えですが、アメリカ級のウェルデッキ無しタイプと同様な運用をすればいいと思うが、それが出来ない船体的な理由、または、日本の防衛用の資産上すべきでない理由があれば解説をお願いします。
清谷プランもいいかと思いますが、アメリカ級運用が追加投資資金最少で済むかと思うので、その辺のコストパフォーマンス的な点を知りたいと思いました。
Suica割
2020年03月22日 18:46
法律的縛めが無いなら、諸島防衛なら、海兵隊擬きや中途半端空母擬きより、トマホークはじめとする対地ミサイル飽和攻撃(滑空する爆弾でも可)で焦土にした方が効率的と思うのは私だけだろうか?
とくに無人島なら、焼き払っても問題なかろう。
やれやれ
2020年03月22日 21:39
どうにも微妙なヘリ空母。なのにあまりヘリを運用できない残念な艦。いっそのこと2艦ともイージス・アショアを甲板に乗っけてイージス艦にしていまうのはどうでしょう。VLSも多数載せられますよ。もっともVLSに全部入れるほどミサイルを買う金があるかどうか...
キヨタニ
2020年03月22日 21:45

それは運用構想によるかと思います。
揚陸に関して航空中心で行くのか、海上からも併用で行くのかで異なってくると思います。予算上軽空母と揚陸艦を別途調達する余裕ないと思います。

>Suica割さん
>
>清谷様へ
>
>Wikipediaからですみませんが
>アメリカ級強襲揚陸艦(アメリカきゅうきょうしゅうようりくかん、英語: America-class amphibious assault ship)は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦の艦級。先行するワスプ級をもとに、ウェルドックを廃止するかわりに航空運用機能を強化した発展型として、まず2007年・2012年度で1隻ずつが建造されたのち、ウェルドックを復活させたフライトIが建造されることになっている[2][3]。
>
>素人考えですが、アメリカ級のウェルデッキ無しタイプと同様な運用をすればいいと思うが、それが出来ない船体的な理由、または、日本の防衛用の資産上すべきでない理由があれば解説をお願いします。
>清谷プランもいいかと思いますが、アメリカ級運用が追加投資資金最少で済むかと思うので、その辺のコストパフォーマンス的な点を知りたいと思いました。
通りすがりの名無し
2020年03月22日 22:00
なるほど、そのような運用方法があると。
しかし99式榴弾砲が島の防衛に役立たないなら、一体何に役立つのでしょうか。清谷殿は陸自の装甲車をエンジン足回りパーツを近代化、統一化するべきで、99式も含まれていたわけですが、近代化は不要なのでは?
キヨタニ
2020年03月22日 22:31
120迫の方が余程役に立つでしょう。
99式は維持費ばかりかかって不要です。

>通りすがりの名無しさん
>
>なるほど、そのような運用方法があると。
>しかし99式榴弾砲が島の防衛に役立たないなら、一体何に役立つのでしょうか。清谷殿は陸自の装甲車をエンジン足回りパーツを近代化、統一化するべきで、99式も含まれていたわけですが、近代化は不要なのでは?
NK
2020年03月23日 01:15
現代の戦争では、制空権が無ければ海に船を浮かべることも、陸に地上軍を展開することも出来ません。制空権を奪われれば一方的に人員と装備を破壊されることになります。言うまでもないでしょうが、制空権は、防空施設、電子戦能力、航空戦力の組織的運用によって確保されます。
また場合によっては、防空能力だけでも制空権が確保されることは、S400の配備によってNATOの航空戦力がユーフラテス川東岸に追い払われ、トルコのNATO基地が無力化された事で実証されています。
最近では、NATO2番目の規模のトルコ軍が最新の装備を投入してシリア・ロシア軍に対決した3月5日までのイドリブ戦争で、完敗を喫して屈辱的な停戦を受け入れたのも、制空権を奪えなかった結果です。

話の筋からすれば、ピントのずれたことを書きましたが、艦船の武装に関する話題が時代的にずれているというか、「島嶼防衛」などと言う太平洋戦争の発想そのもののわが国軍首脳よりは、ましですが。第一、空母から巡洋艦・駆逐艦・フリゲートその他新鋭の大規模艦隊と米国の2倍の建造能力を持った中国軍に対してなにかできるか深刻に考える必要があるでしょう。


19190213
2020年03月23日 01:26
まあ練兵という事で考えるならば特科にせよ機甲科にせよ幾らかは持っていても良いとは思いますね。
ただし・・・現状の本来任務を圧迫しては元も子ない訳で・・・。
MLRSなんかはその最たるものなんかかもしれません。
あれは使えたら相当に強い類ですし弾頭を工夫すれば戦車すら殺せるようです(ウクライナでの先例)、それにこれは一寸種別が違いますがTOS-1のようなゲリラ絶対殺すマンも居ますし工夫次第で化ける火器だとは思います。(そのほかで言えばイラク戦争のスチールレインとか印象的ですよね。)
しかし、本邦はオスロ条約加盟国工夫の余地は半減しますし戦略機動上も装軌式というのは少し面倒。
であれば手っ取り早い話売ってしまえば良いと思いますよ。
特に、対象国の仮想敵であるインドやベトナムあたりに・・・。
結局の所、日本という国は戦えるだけの余力はかなり怪しいし独力というのは実現不可能に近い。
であれば我が一人でせこせこ頑張るよりもより大きな枠組みで考えた方が良い。
敵の敵を育て敵の予算を陸軍に取らせ尚且つ敵にとっての我々の優先順位を下げさせる。
相手はランドパワー国家ですからその長大な国境線上に有力な軍隊が現れればそれに必ず引きずられるはずです。
90や99、MLRS、FHは彼らに売ってしまい敵の力を分散させるべきです。
無理に一人でやらんでも良いと思うのです。

一方で・・・我々が少ない予算で達成するべきことって言ったら空自の抗堪性を上げるだとか電子戦器材を確り運用するとか海自で言えば仰る所の火力支援艦を検討するとかじゃないですかね。
クロスドメイン謳っているんですから火力支援艦はありだと思いますよ。

非常に寂しいですが陸の中砲クラスに関して言えば種火(練兵資材等最低限の火器)が残っていればそれで良いんです。
寧ろ地対艦なんかはあっても良いとは思いますが、MLRSなんて現状は運用が困難な訳で・・・
19190213
2020年03月23日 02:17
南西諸島有事で言えば例の計画の大筋は間違っていないんですよ。皆さんめっちゃ批判してらっしゃったけども私はそう思います。
ただし・・・陸が初撃を受ける海空が体制を整え直して然る時期に戦力集中を図り敵の企図を撃砕するという手順の話であって素案そのものではないんです。
実際には、政治上は住民避難はやった方が良いとも思うしそもそも初撃を受け止めるだけの力が在南西諸島部隊にあるのかという問題(特に陣地化)と航空優勢や海上優勢を取るだけの下地やそれが完成するまでの時間(米軍来援を含め)を考えるとやはりあくまでも思考実験的な話に過ぎないのかなとは思います。

詰まるところ、陸においてはFTCやバトラーに慣れ過ぎて陣地化についてかなり甘く見てるんじゃないのという所です。
陣地いっても偽陣地から簡易的な物やら色々ありますけども、航空優勢や海上優勢を失った場合の砲爆撃に耐えるだけの陣地って相当な物になる事は間違いないのです。
確かにバトラーなんかじゃ陣地化なんてデータぽいっとやれば良いもんですし、(あと書けない事が色々あります。)けども実際は相当労力を消費する活動です。
時間に制約がある中では機械力がなければ苦しいものだと思います。
ですから計画の中を見れば陣地化はその部隊で賄えるの?
という疑問がありますね。
現に沖縄戦でも硫黄島でも相当に隠掩蔽しない陣地は破壊されてますしそれを作るのはかなり時間が必要です。陸上戦力の耐久性というのは地形地物や隠蔽掩蔽に大きく依存するのです。その所要を見ずして徒にその特性に依存するのはどうなのかなと・・・。

話は変わって、露軍では事前集積をかなり大規模にやっています。
これは米軍のような船に乗せている訳ではなく戦域になりそうな場所に予備の兵器群や物資を集積しているようです。
従って、あとは人員が飛ぶだけで現地で再編し戦列に加わることが出来る。
輸送機大国で軍事輸送航空コマンドという中々の規模の輸送部隊を持っている彼らですら兵器そのもの輸送というのは非効率的と見ている証左かもしれません。
現に近年の大規模演習では彼らは1個大隊を人員のみ空輸することで戦略機動を成立させましたし効率は良いのかなと。
長くなりましたが・・・要は南西諸島の有事の前提を揃えるには工兵資器材をあらかじめ集積しておかないと駄目なんじゃねと。(増援来る前に死ぬんじゃねと。)

まあ海自さんと空自さんがお釈迦なら無理なんですけどね・・・
ただでさえ厳しい予算や人員状況の中で輸送艦に関して言えば・・・海自さんだけに負担強いるのはどうなのよと。
陸がなるべく担保してあげるべきじゃない?
とは思いますね。(いっその事、艦艇以外の仕事を大々的に・・・)
通りすがりの名無し
2020年03月23日 18:43
えーと、FH70をひゅうが型に多数着けて砲艦みたいにして、火力支援に使うと?それはそれでかなり変わった発想に。
対地ミサイルや対空ミサイルを搭載できるなら、対艦ミサイルも搭載できるのでは?
偽陸士
2020年03月24日 12:46
通りすがりの名無しさん。

陸自の地対艦載っけるのも有りです。
ブロガー(志望)
2020年03月29日 15:39
お邪魔します。
 かつて米海軍にアーセナル艦構想というのがありましたが、高価なミサイルを大量に積むため、艦自体がやられなくてもデータリンクが切られただけで大量のミサイルが使用できなくなる恐れもあってか流れてしまいました。もし火力支援艦が実現すれば、「米国で潰れたアーセナル艦構想が、形を変えて日本で実現」になるかもと期待しています。もし仮に米が火力支援艦を作ろうとしたら、「蘇る戦艦(アイオワ級にF35Bを積んだ航空戦艦とか)」まで膨らんでしまうかもしれませんし(で予算拒否または大幅削減でお蔵入り)。
 米の沿岸域戦闘艦は不正規戦対応と言えば聞こえは良いが、実質沿岸警備隊に毛が生えた程度の事をやらせる艦に正規軍対応能力を求めた結果「高い割には能力が低い」艦になり果てましたが、海自の新型護衛艦は聞く限りでは常識的な範囲で収まっているようです(極端な高速を求めない等)。その意味では米軍を「他山の石」にするも悪くないのかも。