DSEI2019と英海兵隊訪問。

随分と更新の間が空いてしまいました。
先週はDSEIに参加し、今週は英海兵隊司令部及び基地にいってきました。6年前の同訓練センターもそうですが、日本人ジャーナリストとして初の訪問でした。英海兵隊は特殊部隊のオペレーターの6割を輩出している組織で、ここで特殊部隊も訓練されることもあって保安が非常に厳しい部隊です。司令部で副司令らから様々なレクチャーを受け、また各部隊を案内してもらい、途中停泊中のアルビオンも間近で見ることができました。とはいえ、センシティブな話も多かったので全部が公にできる情報ではありませんでしたが、非常に大きな成果がありました。

本番前日、非公式に副司令や最先任曹長らと会食したのですが、ちょっと前まで陸自のファーストエイドキットが止血帯、包帯が各一個だったこと、護衛艦に殆ど医官乗っていないことなどを話したらたいへん驚いていました。


さてDSEIですが、開催前に台風が関東を直撃したために欠航したロンドン行きの便も多くて、参加できない人が多数出たようです。去年はぼくも台風が香港直撃で南アのAADに行けませんでしたが、この時期は余裕をもって計画を立てないといけないようです。


ツイッターなどを見ているのほほんと、英国滞在をしているように見えますが(笑)、実は結構忙しい。DSEI会期中も夕食は会食があったり、色々とややっこしいミーティングがあったりで会期中にあまり記事を書けませんでした。

もう少し、こちらに滞在するのですが、それはすぐに帰国する便だとシルバーウィークにもろにあたって、バカ高いので帰国をずらした次第です。その間ホテル代を考えてもその方が安いのでこちらで原稿書いたり、本屋、ショップなどの視察、仕事上の友人知人にあったりで結構忙しいわけです。


DSEIではBAEシステムズの新しいアーチャーが登場していました。
これは「我軍」の新型自走榴弾砲と同じ車体を使っているだけに比較をしてしまいました。
一番大きな違いは自動装填装置を搭載するか否かです。それは運用上要求よるし、両方とも一長一短があります。
ですが、19式自走榴弾砲は5人乗りも関わらずキャブはオリジナルを流用するために3名乗りで、あとの2名はホロで覆って、クッションもろくにない中央部の掘っ建ての席に座らせられます。疲労が大きいのも問題ですが、NBC環境下では生き残れません。
今回のDSEIでも多くのこの主の簡易型自走榴弾砲が展示されていましたが、クルーは全員装甲化したキャブに収容するタイプでした。

装甲化していないと、敵の榴弾砲などの反撃を受けたときの生存性が低くなります。またNBC対策をしていないならば、そのような環境では使用できない。仮にキャブだけNBC化するなら真ん中の席の2名は見殺しになるでしょう。

またキャブにクーラーがついているかわかりませんが、ついているならば後ろの席の二人の士気と体力は大きく下がるでしょう。

更に申せば弾薬補給車が開発されていない。このため弾薬の補給はかなり時間がかかるでしょう。

各種のUAVや、対UAV機材、その他の新型の装備を見るにつけ「我軍」の後進性、当事者意識の低さが嘆かれました。

またSIGが米陸軍向けの6.8mm弾を使用する火器の採用を受注したことをと発表しましたが、「我軍」の小銃選定はどうするのでしょうか。
調達が始まったら同盟軍は完全に別な規格の弾薬を採用していた、ということにならないといいのですが。

水陸機動団あたりでは使えない89式の更新を希望する声が多いと聞いておりますが、であれば同部隊やら他の精鋭部隊だけの更新することを
考えてもいいかもしれません。英軍でも落下傘部隊や海兵隊ではそのような選択をしています。

水陸機動団も予算規模も部隊のあり方も違う米海兵隊のデッドコピーを目指すのではなく、少ない人員と予算で多様な任務をこなしている英海兵隊をもっと研究し、交流を保つ必要があるのではないでしょうか。

■本日の市ヶ谷の噂■
共通8輪装甲車は機動連隊用でIFV,偵察車型は30ミリチェインガンが予定されており、砲塔は日本製鋼所ではなく、三菱重工が担当との噂。






















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この記事へのコメント

aaa
2019年09月20日 07:26
お疲れでした

キヨさんはスーパーツカノ推しですけど、国産じゃダメですか?

T7だとかは似たような機体な気がするのですが。
これを改造してどうのこうのではダメなのでしょうか?
KU
2019年09月20日 08:46
毎日、ツイートを拝見しておりましたがアルビオン級も見学されたようですね。あとは連日の飯テロですがw、私も最近、体重が再び増加傾向にあるので気を付けないと(((^_^;)。


>>>アーチャー

仰るとおり、あんな自走砲と車体が丸かぶりなものですから、何かと比較してしまいますね。19式も一定の自動化はされてあるようですけど、それでも乗員のうち2人は装甲化されたキャビンではなく、いかにも取って付けたようなキャンパス地の席ですものね。コレだとまた、あんな自衛官を守りたい会の会長が何だかんだと···書かないだろうなあorz。ナゼかは知りませんけど、国産装備品の問題点はスルーみたいだし。


>>>DSEI

>11月に日本初の武器見本市...“死の商人”が幕張に3日間集結

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261982

久しぶりに、「死の商人」なんて目にしましたが(^_^)。何だか思考が冷戦時代で停まっているとしか。


>>>共通8輪装甲車&チェインガン

イメージ的には、こんな感じですかね。あくまでイメージですけど(汗)↓

http://youtu.be/ahLYZN5Yq4c
やれやれ
2019年09月20日 09:41
清谷さん、やはり行かれていましたか。ご苦労さまです。
「結構したロンドン行き」
欠航ですね。私も以前シンガポールエアショーに行く時に羽田の積雪で欠航してしまい渡航をキャンセルした事があります...

「各種のUAVや、対UAV機材、その他の新型の装備を見るにつけ「我軍」の後進性、当事者意識の低さが嘆かれました。」
国際航空ショー等の展示でもそうですね。
皆さんも一度行かれてみると驚きますよ。
直近では来月ソウルで行われるADEX、来年春に行われるシンガポールエアショーなど電車で会場まで、無料シャトルバスで会場までとか公共交通機関で簡単に行けるので旅行スキルの低い人でも手軽に訪れる事が可能な便利な所です。入場料もそこまで高額ではないので観光兼ねて行かれると良いと思いますよ。日本ではお目にかかれない物も見ることができますし。
Webや本で見るより実物を見るほうが勉強になることもあります。

「調達が始まったら同盟軍は完全に別な規格の弾薬を採用していた、ということにならないといいのですが。」
これはそうなるでしょうね。先陣を切って導入するとは思えません。今の主力は5.56mm、89式も同じなのでやはり先例にならって同口径だと思います。それに反動は5.56mmの方が小さいでしょうし自衛隊好みでは?特定任務の部隊だけ配備と言うのはありかも知れませんがどうでしょうね?

清谷信一
2019年09月20日 16:52
日本のメーカーに能力がないから無理です。
仮に作っても調達数も少なくて高くなるでしょう。

T7は設計がかなり古いです。今の練習機としても
落第です。採用したのはスバル救済のためでしょう。
かなり陰険な手段でピラティスを落としました。

こういうことをしているから後進的な装備が標準と
思い込んでいるところがあります。

>aaaさん
>
>お疲れでした
>
>キヨさんはスーパーツカノ推しですけど、国産じゃダメですか?
>
>T7だとかは似たような機体な気がするのですが。
>これを改造してどうのこうのではダメなのでしょうか?
清谷信一
2019年09月20日 16:53
ご指摘ありがとうございます。
訂正します。

>やれやれさん
>
>清谷さん、やはり行かれていましたか。ご苦労さまです。
>「結構したロンドン行き」
>欠航ですね。私も以前シンガポールエアショーに行く時に羽田の積雪で欠航してしまい渡航をキャンセルした事があります...
>
>「各種のUAVや、対UAV機材、その他の新型の装備を見るにつけ「我軍」の後進性、当事者意識の低さが嘆かれました。」
>国際航空ショー等の展示でもそうですね。
>皆さんも一度行かれてみると驚きますよ。
>直近では来月ソウルで行われるADEX、来年春に行われるシンガポールエアショーなど電車で会場まで、無料シャトルバスで会場までとか公共交通機関で簡単に行けるので旅行スキルの低い人でも手軽に訪れる事が可能な便利な所です。入場料もそこまで高額ではないので観光兼ねて行かれると良いと思いますよ。日本ではお目にかかれない物も見ることができますし。
>Webや本で見るより実物を見るほうが勉強になることもあります。
>
>「調達が始まったら同盟軍は完全に別な規格の弾薬を採用していた、ということにならないといいのですが。」
>これはそうなるでしょうね。先陣を切って導入するとは思えません。今の主力は5.56mm、89式も同じなのでやはり先例にならって同口径だと思います。それに反動は5.56mmの方が小さいでしょうし自衛隊好みでは?特定任務の部隊だけ配備と言うのはありかも知れませんがどうでしょうね?
>
>
やれやれ
2019年09月20日 18:00
aaaさん、

「キヨさんはスーパーツカノ推しですけど、国産じゃダメですか?」
国産ではあれ程の小型練習機は作れません。
写真では無く実物を見れば分かりますが、T7が新車同様に磨いた30年前の中古のカローラだとするとツカノは新車のメルセデス・ベンツC500位違いますよ。どちらも車輪が4つのセダンですが車知らない素人から見たら同じ様なものでしょう。性能も品質も段違い。なのに値段は中古のカローラの方が高いという不思議。そんな感じがT7です。
T7はビーチクラフトのT34メンターという練習機をライセンスしていてそれを元に延々と機体を使いまわしエンジンをターボプロップにして尾翼の形をちょっと変えただけです。国産と言っても作ったのが日本なだけで設計は元々アメリカですよ。しかも設計古いし小型で機体強度も無いので軽攻撃機にも転用もできません。本当にただの初等練習機です。
アメリカでさえメンターの次世代機はピラタスPC9ベースのテキサン2です。
このクラスの練習機、軽攻撃機でピラタスとエンブラエルに勝てる所は無いでしょう。過去の機体の使い回しで独自に機体の設計もできない今のスバルでは逆立ちしても独自の練習機は作れないでしょう。軽飛行機もエアロスバル以降出していません。これも致命的。もっとも売れないから開発できないとはスバルも言っていましたがどこの世界も厳しいのに日本は早々に軽飛行機市場からも脱落したから仕方ありません。日本の航空業界は赤字を出しても最後は勝ち抜くって所までやらないし国もそこまで支援しないので全然航空工業会が盛り上がらないんです。防衛省、自衛隊がちょっとお金を出してくれるときだけ仕事するだけです。
濡れネズミ
2019年09月20日 18:14
イギリス海兵隊には勇猛なコマンド作戦のイメージがあります。

ノリはやはりカヌーで夜間襲撃でしょうか?

アーチャー自走砲と我が国の19式自走砲は比べるのはあまりにも哀れです。

ありふれた12.7mm重機関銃、IEDや82mm の迫撃砲、ロケット弾による攻撃はどうやら「想定外」だそうで2000年代の米軍より酷い有様ですから。

一度でもYouTubeなどの戦争動画を見たらいいのにどうも野蛮すぎて見るに値しないそうです(かつての上司が臆面もなく言いました)。
KU
2019年09月20日 19:34
>>>T7

同じ名前で同じ用途の機体でも、アメリカのあんな機体とは月とすっぽんですね。


>フランス空軍 新型空中給油機KC-130J初号機を受領

http://otakei.otakuma.net/archives/2019092004.html

空自も海外任務も増えるだろうし、コレを買っておけば何かと便利でしょうに。


マリンロイヤル
2019年09月21日 17:39
飯テロはツイッターに移動ですか(笑)
鈴鉢
2019年09月21日 18:00
            ダグラス・リーマンというひとが、英軍海兵隊を主役にしたシリーズを出しています。向こうでは敬意を払われているのでしょう。米軍の海兵隊とは、比べ物にならない小規模でしょうけど(つうか、むしろ、米海兵隊の肥大が特異なのでは。米政府は大規模なMPとして海兵隊を育てたのではないでしょうか?ナチスドイツの武装SSみたいに)。
    19世紀初頭のハイチ革命では、伝染病が革命軍をたすけたそうです。劣勢の革命軍を支えた。鎮圧に向かった仏軍は、次々と病に倒れ実力を出せなかった。1世紀以上まえの話ですが、今でも、医師や薬剤師が不足していたら
「残酷な時間旅行」
が現れてしまうのでは。


二読者
2019年09月22日 17:31
僭越ながら誤字指摘させていただきます。

>またキャブにクーラーがついているかわかりませんが、ついているならば後ろの席の二人の士気と体力は大きく下がるでしょう。
→ついていないならば~ではないかと。

装輪自走砲は総火演で拝見してきましたが、確かに中部の2名は罰ゲーム配置っぽいですね。
折りを見て、居住性と耐弾性と耐NBC能力について聞いてみましょうかね(棒)
ブロガー(志望)
2019年09月23日 10:01
お邪魔します。
 作家で精神科医のなだいなだが、知人が「医者はお金をガッポガッポ」と言うのを聞いて、そのような医者は一部で、大部分の医者は他者の生命身体を担う重責に見合う報酬は得ていないと説明したが、それでも尚その知人は「医者はお金をガッポガッポ」と言い続けたといった事を書いていました。「医者はお金をガッポガッポ」はおそらくマスコミの報道等からくる「イメージ」でしょう。普通に仕事をしている大部分の医者は取り上げられないですから。海兵隊の場合も「海兵隊=米海兵隊」というイメージで、日本人には論理が無いので、「(英国海兵隊といった)こういうのもあるよ」と言われたら頭が混乱してしまうのではないかと思われます。
 米海兵隊は、海洋国家である米が地域紛争への介入といった大陸への干渉・関与を行うための尖兵ではないかと思われますので、日本が米海兵隊を手本に水陸両用戦部隊を作ったら、他国から「離島奪還が目的ならこういう部隊にはならないはず。日本は再び(朝鮮半島や中国大陸他の)大陸への干渉・関与を目指しているのではないか。」と勘繰られる可能性があるのではないかとも思ったりもします。
2019年09月24日 06:12
>30ミリチェインガン
ブッシュマスター2あたりでしょうか?
2019年09月25日 20:57
むかしは、日本にも海兵隊があったそうです。西南戦争が始まる頃には消えていたそうですが。
なぜ、日本の海兵隊は消されたのか。徹底的に調べたけどわかりませんでした。おそらく政争の結果なのでしょうが。ただ・・・・・・・・
「海兵隊は士族集団だったためでは」
と述べている本がありました。フン。新時代には合わなかったというわけか。