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zoom RSS 空自次期戦闘機、高いか安いか?

<<   作成日時 : 2018/07/17 15:39   >>

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F2戦闘機後継「高すぎる」国際共同開発に暗雲
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180717-OYT1T50017.html?from=ytop_main5

>後継候補は、〈1〉米空軍のF22戦闘機の機体をベースに、F35の電子機器を搭載
した高性能ステルス機とするロッキード案〈2〉空自の主力戦闘機F15の技術を活用し
た米ボーイング社案〈3〉英空軍の主力戦闘機「タイフーン」の技術を活用する英BAE
システムズ社案――の3案が浮上している。いずれも日本との共同開発が前提だ。

 3案では、ステルス性や飛行性能などでロッキード案が抜きんでており、防衛省は情報
収集段階から本命視してきた。だが、13日にロッキードが示した正式な提案では、1機
あたりの価格が200億円超で、150億円とみていた防衛省の予測や空自が導入したF
35の価格(約131億円)を大きく上回る結果となった。

 航空自衛隊のF2戦闘機の後継機を巡り、日本主導の国際共同開発を模索してきた防衛
省の路線が揺らいでいる。大本命と目される米ロッキード・マーチン社の開発提案が想定
より高額で、費用対効果の観点で疑問視する声が上がり始めたためだ。



へー、たった1.33倍じゃないですか。空自が採用したUH-60J改は23.75億円で調達できるとして採用したのに、50億円と2倍ですよ。1・4倍以下で高いなんてご冗談でしょう、と嫌みの一つも言いたくなります。あれは組織ぐるみの官製談合という犯罪ですよ。
まあ、嫌みはこのくらいとしておきましょう。

問題は、開発費がどうなるのだ、その分担比率はどうなのだ、更にはメンテナンスコストがどうなるのか、というとろです。平たく言えばライフサイクルはどうなのだということです。

更に申せば米国との共同開発になればFMSとなるでしょうから、パーツやコンポーネントを発注しても届かない、コストの交渉がしにくいということになるでしょう。

F-2の時も散々米国に煮え湯を飲まされたのに懲りない人たちです。
ぼくはFMSが必要無く、整備のフットプリントも小さい欧州との共同開発が宜しいと思います。
それはまた、米国にお宅の属国にはならないよ、というメッセージを送ることになります。

ファンボローでBAEシステムズが新型戦闘機のテンペストのコンセプトを発表しましたが、英国あるいはスウェーデンあたりと組むのが宜しいのではないでしょうか。エンジンの開発なんぞは諦め欧州製エンジンを採用し、その生産分担をとるぐらいでいいのではないでしょうか。

また自主開発基盤の維持を図るならば、戦闘機は諦めて練習機を狙うのも手でしょう。開発費は随分と安くなります。

そもそもでいえば、FXの時にユーロファイターを採用してライセンス生産にしておけば、生産基盤は維持できたし、またその改良を行えば、様々な自前の技術も開発できました。例えばレーダーや、コンフォーマルタンクなどです。
独自の仕様に発展する措置は十分にあり、それは新戦闘機開発にも繋がったはずです。
そしてF-2の後継としてF-35BあるいはAを2個飛行隊程度輸入すればよかった。そして20年ぐらい先を見越して、まずは練習機を共同開発し、そして戦闘機の共同開発をするならば随分と筋のいい話となったでしょう。

ところが散々FX調達を遅らせて、F-35Aを選択しました。このため生産基盤は失われ、しかも組み立てだけ国内にしたので単に調達単価を上げただけでした。頭がおかしいのではないかと言われても仕方がないでしょう。


■本日の市ヶ谷の噂■
水陸両用機動団では私物使用が禁止されるも、完品クズからと隊員が私物を使い始めてなし崩しで私物使用がOKになったとの噂。








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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
>>>テンペスト

こちらですね。↓

>イギリスが次世代ステルス戦闘機「テンペスト」の実物大模型を公開

http://gigazine.net/news/20180717-uk-fighter-tempest/

一瞬、ラプターのパクリかよ、と思いましたが水平尾翼が無いし全く違うデザインですね。


>>>水陸機動団

初めから官品として、あちこちの軍隊も採用している相応のレベルの代物を採用していれば、少しは状況が違ったのでしょうけど。

KU
2018/07/17 18:16
>攻撃ヘリ「アパッチ」作戦部隊編成 アジア唯一の女性操縦士所属/台湾

http://mjapan.cna.com.tw/news/apol/201807170003.aspx


>最新攻撃ヘリ部隊が発足=台湾総統「堅固な防衛線に」

https://www.jiji.com/sp/article?k=2018071700700&g=int

陸自の対戦車ヘリ隊にも、女性パイロットがいましたよね。にしても、台湾でさえ短期間で最新鋭の戦闘ヘリを30機揃えたのに...。
























KU
2018/07/17 18:52
防衛省はF-3にどのような仕様を考えているのでしょうかね?ステルス必須でASMを4発機体に内蔵なんてのを考えていたらSu-57クラスの大型機になるんですが...F-22のドンガラでも無理でしょう。専用のASM4(仮)を別途開発しないと。
何れにしろステルスが必須だとしたら200億円を切るのは難しく150億円切るならF-35追加か通常型でないと難しいでしょうね。
〈1〉LM案は1機300億円+開発費数兆円になるのでは?お金の問題以上に色々無理筋。
〈2〉ボーイング案はサイレントイーグルですかね?
目論見通り150億円には収まるかも知れませんね。恐らく問題も少なく無難といえば無難ですがステルスとは言えないでしょう。まあステルスに拘らないならそれで十分かと。
〈3〉BAEも150億で収まり無難かも知れませんが、どうせならファンボローで発表したテンペストを共同で...英国面に落ちて飛べないかも知れませんが夢と浪漫があって(爆)。
勝手に(4)フランスとドイツの共同開発戦闘機に参画ってのも面白いかも?仲間に入れてくれたらですが。
で、最後に(5)純国産(笑)。最も飛べそうに無い上にSu-57みたいなのを考えているんだとしたら開発費何兆円+XF9開発費で恐ろしい事になりそうです。20年後もろくに飛べず先行量産機が工場で山になっていてソフトのアップデート待ちでにっちもさっちもいかない未来が見える...まあその頃には私は実戦配備を見ることもなく墓の中なので関係ないのですが虚しい気持ちのままあの世に行くことになるのでしょう。
やれやれ
2018/07/17 18:52
連投、失礼します。

>スバルとベル、新型ヘリ「412EPX」で事業協力 陸自新ヘリUH-Xのベースに

http://trafficnews.jp/post/80966#readmore

これで「万が一」、UH-Xの開発が中止になったらスバルは、どうするつもりなのでしょうね?
KU
2018/07/17 21:15
> ファンボローでBAEシステムズが新型戦闘機のテンペストのコンセプトを発表しましたが、英国あるいはスウェーデンあたりと組むのが宜しいのではないでしょうか。

スウェーデン・サーブ社と組んでグリペンの強化版をF2戦闘機の後継機にしましょう!

https://sabage-archive.com/blog/archives/12636

サーブ社はアメリカファーストならぬ顧客ファーストの企業ですから、日本側のニーズにあった機体を提案してくれますよ。

「俺たちの方が立場が上!」と装備庁が勘違いして、無茶・デタラメな要求をしてサーブ社を困らせる方が懸念されます…(^^;)
被本塁打大王
2018/07/17 22:33
清谷様

日本が、テンペスト・プロジェクトに乗るのは良いような気がします。

ただ、空自はT-2・F-1の経験から、ロールスロイス社のエンジンには懐疑的だという噂を耳にしたことがありますが、清谷様は、いかがお考えでしょうか。
ブリンデン
2018/07/18 10:11
 受けを狙うなら、ボーイングX−32の量産化にかけるべきでしょう。

 愛称は「ファイティング・ドードー」を強く推奨しちゃったりなんかしてな。
はて?
2018/07/18 17:30
> にしても、台湾でさえ短期間で最新鋭の戦闘ヘリを30機揃えたのに...。

KUさん、韓国軍も台湾軍同様アパッチの最新型を導入しましたが、ほぼ同額の2000億円の予算(一説には1700億円)で台湾軍より6機多く買おうとしたため、対戦車ミサイルや空対空ミサイル、ロングボウレーダー等にしわ寄せが生じた模様…

https://matome.naver.jp/odai/2147539842743682401

ま、ソースがnaverまとめなんで、話半分に聞いていた方が良さそうですがw
被本塁打大王
2018/07/18 19:47
ステルス性のあるグリペンみたいな戦闘機が必要なのでは、と思いますね。3つの案はどれも当てはまりませんけど(笑)
マリンロイヤル
2018/07/19 06:35
KUさん、
台湾のアパッチは日本と違い完成機を一括購入ですから一気に早く安く配備できるんですよね。ラ国に拘るあまり古い、遅い、高い、打ち切りですからね...牛丼でも食って頭を冷やして欲しいものです。

はて?さん、
あれは駄目ですよ。試作機では超音速で飛ぶためにアゴを外してますし...まあSTOVLにしないなら最初から必要ないので関係ないですが、X機は実質検証機でADT-Xよりちょっとマシレベルで量産機に作り込むには相当金と時間が掛かります。ボーイングが提案してこないあたりであまり使い物にならないのでしょう。F-15が嫌なら素直にF-35買い足せって暗に言っているのでは?
やれやれ
2018/07/19 08:41
>>>台湾ガーディアン

被本塁打大王さん&やれやれさん

台湾でさえ韓国でさえ台湾でさえ(ry。台湾にせよ韓国にせよ、少なくとも陸自とは異なり、短期間で必要な数を揃えられたんですよね...。それに比べ(今さらですが)自衛隊って妙なところで国産(ラ国生産含む)に拘り、結果としていつまで経っても必要な数が揃わず、ようやく揃ったかと思えば、既に旧式化が進み下手すりゃ後継機の話が出ていたりするしorz。でも自衛隊マンセーな方々は問題視するどころか「国産化しないと稼働率ガー」と仰るし。などと考えていると、頭痛が痛くなります(((^_^;)。



>フランス軍の新型歩兵装備

http://news.militaryblog.jp/web/French-New-Infantry-Equipments.html

>>FAMSに替わり配備が進んでおり、2028年には全軍配備の完了を予定している<<

世の中には、採用から四半世紀以上経っても新型小銃への更新が終わらない軍隊も(ry。
KU
2018/07/19 13:03
FX選定の際、タイフーンは米国製と違いノーブラックボックスで魔改造し放題と、一見いいこと尽くしだと思いきや、日本側はその際使用した技術を無条件でユーロに提供しなければならず、タイフーン敗因の一つになったと某所で目にしましたが、真偽のほどはどうなのでしょうか?
F35買い増しで米国の顔を立てる一方、引き換えにBAEとテンペストの共同開発というのは面白そうですが……。
ニ読者
2018/07/19 19:05
>やれやれさ=サン

 世界で唯一の「Kawaii」を目指した戦闘機なのに・・・

 飛んでるだけで褒めてあげたくなるジェット戦闘機はアレしかないんじゃないかいな。

 
 
はて?
2018/07/19 20:31
YF-23を基に大きさを極力変えないでF-23Aを開発してはどうでしょうか?
 
一から造るよりもこちらの方がいいでしょう。

F-2という前例がありますし、一応形として残せましたからね。

ただ、独自開発となると不安なのでBAEシステムズ、IAI、ダッソー等と組んだ方がいいでしょう。
Masaya Hariu
2018/07/23 01:11
すいません、サーブを忘れてました。
Masaya Hariu
2018/07/23 01:15
Masaya Hariuさん、
ノースロップ・グラマンもボーイングも提案していない時点で無理です。LMのF-22+F35案以上にありえません。夢はありますが現実は厳しい。なによりYF-23は戦闘機を開発するための実証機でありちょっとどころの変更では実用化できません。それは見た目がほとんど変わらないYF-22と量産したF-22の中身が色々違うことからも明らかです。YF-22で見つかった諸問題、内部構造の見直しなどなど細かな見直しの積み重ねをして量産化できるよう再設計したのがF-22で実質別物です。見直すべきデータ等はあるでしょうが結局中身は大幅な再設計が必要でアドバンテージは数年短くなるかどうかでしょうか。それも全面協力あっての話でそこが一番難しいでしょう。海外販売目指して継続開発しているならまだしもプロジェクトも解散して20年以上経っているし当時の担当者も今どうしているのか。YF-23落選直後ならまだしも下手すると全く新規の方が早いかもしれませんよ。

それに今後のトレンドが無尾翼機や垂直尾翼の無い機体になるなら水平垂直兼ねた尾翼は時代遅れになるかも知れませんよね。
F-3に必要な仕様をしっかり煮詰めてサイズと外観、コストと性能をよく考えて纏めないと船頭多くして船山に登るタイフーンの様になりますよ。
やれやれ
2018/07/23 14:03
 ユーロファイターに、技術を無償提供?F−2だってそうだったでしょう。アメリカにはいいけど、ヨーロッパにはダメとは、不可解です。どうしてもステルス戦闘機が欲しかった。ローロッパ嫌い。だってアメリカが使ってないんだもん。その辺でしょ。
国難突破選挙?
2018/07/23 22:29
やれやれ氏へ

まさか長文でコメントするとは思いませんでした(笑)。

以前本屋でイカロス出版の「NORTHROP YF-23 photo book」を目に通しまして、X-2よりYF-23を基にしたら夢があるなと考えてました。

今思うと、XF-2を開発途中でキャンセルしてYF-23を日米共同開発しておけばF-35Aを調達しなくて済んだかもしれません(重要な部分はアメリカに握られ、F-23Aをスローペースで調達したでしょうね)。

ただ第4次F-Xを何度も先延ばした空自に上記の決断をする勇気はなかったでしょう。

決断出来ない大人達は反面教師にしなければいけないと改めて痛感しました。
Masaya Hariu
2018/07/24 23:16
皆さん、空自次期戦闘機だけでなく電子攻撃機にも注目しましょう。

<防衛省>自衛隊に電子攻撃機の導入検討 敵の通信を妨害
https://www.excite.co.jp/News/politics_g/20180729/Mainichi_20180729k0000m010112000c.html

> 独自に開発する場合、空自のC2輸送機や民間旅客機を改造する案が有力だ。

普通に海外から完成品買った方が良いんじゃないの?

まあ、米国に足元見られて高値でモンキーモデル売りつけられる恐れもありますけどね。
被本塁打大王
2018/07/29 14:09
お邪魔します。
 「強そうなイメージ」を追い求めているように思われます。かつて旧陸軍のパイロットには格闘戦命の人間が少なくなく、彼らから見れば隼すら「九七戦の劣化版」でしかなかったとも聞いた事がありますが。尤も首脳部はスピードと火力という世界のトレンドを追っていたとも聞いています。
 戦闘機の最高速度はずっとマッハ2台で、CCVによる異次元の機動性も実現しませんでした。ステルスもコストや他の性能への影響が大きく、無論使い方次第でしょうけど、どこまで割りに合う代物かなとも思います。最近は機体といったハードよりもネットワーク化やインテリジェント化というソフトの比率が高くなっているようです。かつて五式戦という戦闘機がありました。飛燕は筋の悪い戦闘機ではなかったですが、構造が複雑で精度も要求された水冷エンジンが、当時新興工業国だった日本の手に余ったため(欧米にはスピットファイヤ、メッサーシュミット、ムスタングがあったが)、それを空冷エンジンに換装したものです。ですから既存の戦闘機で筋が良く、改修の余地があるものを近代化するのが良いのかも知れません。ソフトウェアやネットワークが貧弱な戦闘機よりも、それらがそれなりに充実した練習機兼軽攻撃機やCOIN機の方に活躍の場があったりして。
 ロッキード・マーチンはF35の無人機バージョンの構想を持っているそうですが、もしかしたらF35シリーズの中での最多機種は無人機バージョンになるかも知れません。それか有人でも無人でも使えるようになって、無人で使われた時間数の方が多くなったりして。
ブロガー(志望)
2018/08/05 22:12
高い安いではなく防衛に適した機体を選んで欲しい、アメリカだっていつ敵にまわるとも限らない
たぁ
2018/08/14 02:03

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