川崎重工 UH-X官製談合疑惑 防衛省、来年度予算でUH-X予算要求を断念
さて、来年度防衛省概算予算において、UH-Xの予算は要求されておりません。防衛省に確認しました。
まあ、当然のことでしょう。
現在本年度予算の執行を今後も続けるか、凍結にするか否かは現在確認中です。
恐らくはこれも執行凍結になるのではないでしょうか。
ということは、少なくとも来年度はUH-Xの開発は一時停止するということでしょう。
今回の官製談合がクロ、だった場合ですが、これは開発中止となる可能性があります。
費用の水増しがバレた程度ならばゴメンナサイして、ミソギをすまされば、プロジェクト再開でしょう。
ですが、プロジェクトの正当性、妥当性が毀損されたわけですから、続けるのは難しいと。
で、プロジェクトが潰れた場合、これまで突っ込んだ開発費(当然原資は税金です)を誰が、
そのように負担するのか、誰が責任を持つのかはっきりして欲しいものです。
まあ、その時は川崎重工の広報の責任者たる、西野光生広報部長、会社として最終的な経営責任を負っている長谷川聰代表取締役社長から記者会見でもあるでしょう。それともバックレるんでしょうか。
当然官側も責任があります。
現状ですと現場の二佐、三佐クラスに責任を負わせて、年内に幕引きが予想されています。
つまりはトカゲの尻尾切り、本当に責任のある将軍様は涼しい顔でどこかに天下りなさるんでしょう。
既に陸幕からは富士重にUH-1Jの追加生産は可能か、という打診がいっているという情報もあります。
当面UH-1Jの増産、あるいは既存の機体の延命化を行うことになるのでしょう。
ただ、これから新しい機体を開発するとなると更に、数年時間を浪費します。
また川重は辞退せざるを得ないから、国内メーカーでは富士重工案だけとなるでしょう。
同社は以前提案したUH-1Jの改良案を提案することになるのでしょう。
以外なダークホースが、ユーロコプターです。EC645、あるいはより重い機体を国内生産することを提案する可能性があります。同社は空自の救難ヘリUH-Xでは国内生産を提案していました。
前回のコンペでは外国メーカーを門前払いしましたが、今度はそうともいかないでしょう。
外国メーカーが国内生産をする場合、ライセンス料を払う必要はありませんし、いちいちコンポーネントを売り買いする必要がありません。また本国でまとめてコンポーネントを発注しますからこの点からも、ライセンス国産よりも安くなります。実質同じ機体のEC145とBK117ではユーロコプターのEC145の方が圧倒的に値段が安いです。
同社の国内生産が軌道に乗ると、国内メーカーは厳しい立場に立たされます。2~6倍もの高い値段を払って国内生産する必要があるのか、と。
今後ヘリコプターの国産のメリットと、デメリット、費用対効果が厳しく問われることになると思います。
朝日新聞、WEBRONZA+に以下の記事を寄稿しております。
【UH-X官製談合疑惑と日本のヘリメーカーの病巣(1)】 国営企業的体質?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012090700002.html
【UH-X官製談合疑惑と日本のヘリメーカーの病巣(2)】 問われる調達計画
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012091000008.html?iref=webronza
【国産哨戒機P-1の開発は中止すべきだ(1)】 高すぎるコスト
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012090400012.html
【国産哨戒機P-1の開発は中止すべきだ(2)】 安価なP-3C近代化
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012090500007.html
さて防衛調達問題を知るためにいかがでしょうか。
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http://kiyotani.at.webry.info/201209/article_4.html
陸自のUHX
http://kiyotani.at.webry.info/201202/article_1.html
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http://kiyotani.at.webry.info/201209/article_3.html
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川崎重工 企画本部 西野光生広報部長、長谷川聰取締役社長に対する公開質問状その1
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ですが、プロジェクトの正当性、妥当性が毀損されたわけですから、続けるのは難しいと。
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そのように負担するのか、誰が責任を持つのかはっきりして欲しいものです。
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同社の国内生産が軌道に乗ると、国内メーカーは厳しい立場に立たされます。2~6倍もの高い値段を払って国内生産する必要があるのか、と。
今後ヘリコプターの国産のメリットと、デメリット、費用対効果が厳しく問われることになると思います。
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