川崎重工 企画本部 西野光生広報部長、長谷川聰取締役社長に対する公開質問状その2 UH-X

 さて、現在UH-Xの開発は結構困難を極めているようです。特に問題がエンジンです。
 三菱重工が開発しているTS2は性能が十分ではなく、価格も一基4億円だそうです。

 となれば、ニ基で8億円。とてもUH-Xの予定調達単価である一機12億円程度に収まりません。
 一機20億円程度にはなるでしょう。

 で、現在プランB が検討されているようです。
 これには、ロールス・ロイス とハネウェルの合弁企業、LHTEC社が開発、生産T-800が挙がっているようです。これは既にぼくがUH-Xの予算が付く前から報じているところです。

 が、これすらも単価が高くて一機12億円に納めるのはかなり厳しいとのことです。

 つまりUH-Xの計画は当初からかなり杜撰なものでした。
 TS2の単価が高くなることは当初からわかりきっていたことです。

 このまま行けば、UH-Xは量産が中止になるでしょう。無理やり生産を行うならばOH-1同様に少数が生産されて、調達が打ち切られることになるでしょう。
 またOH-1同様に作ってしまった機体の補修パーツは極めて高価になり、予算を圧迫することになるでしょう。
 川崎重工はOH-1の失敗から何を学んだのでしょうか。

 開発が中止になれば、約300億円の開発費はパアになります。 

 またOH-1同様に少数の調達にとどまれば、開発費、初度費(TS2の開発、初度費も含まれます)一機当たりの調達単価は数十億円になるでしょう。またOH-1同様にパーツのコストは極めて高くなり、しかも後継機種が必要となります。また長い間ニ機種、現用のUH-1を含めれば3機種が混在することになり、運用コスト、兵站負担は極めて高いものになります。

 川崎重工はそれでも損はしません。開発費も初度費もまるごと支払われます。富士重がAH-64Dの生産中止で被ったような初期投資が回収できなくなる、ということはありません。

 損をするのは自衛隊の現場と我々納税者です。

 それとも悪いのは防衛省だ、技本だ、陸幕装備部航空課だ、自社は言われたとおりにやっただけで、全く責任はない、と当局のせいにするのでしょうか。

 UH-Xは防衛省以外のマーケットにも売るとしていますが、そのためには型式証明を取るなどのコストが掛かります。売れると見込んでいるからにはある程度の販売戦略があると思います。それと単なる願望なのでしょうか。

 そういえば、以前衣笠なる人物から電話でUH-Xの記事のCG提供を拒否された時に(こちらにはメールで依頼を出せ、内局の担当者の氏名所属も全部書面で出せといっておいて自分たちは「証拠が残らないように」電話ですか?)、広報部長の判断ですか、広報部長のお名前は?と尋ねたら口ごもったまま教えて貰えませんでした。
 でも部長の名前なんか調べればすぐにわかるのにね。この点でも同社の広報はプロ失格ですよ。

  
 質問2-1
 TS2の単価が約4億円というは本当か。
 

 質問2-2
 代用案として挙がっているT-800の単価はいくらか。またそれ以外に代用案があるのか。 

 質問2-3
 OH-1ベースのUH-X開発案自体に無理があったのではないか。

 質問2-4
 UH-Xが量産されなかった場合、あるいは少数のみが生産された場合、長谷川聰取締役社長以下
 川崎重工執行役員はどのような責任をとるのか。

 質問2-5
 UH-Xプログラムが失敗に終わってもそれは川崎重工には一切の責任はなく、その責任は防衛省、技本、
 陸幕装備部にあるのか。
 
 質問2-6
 川崎重工ではUH-Xを民間機に転用して販売する予定があると聞いているが、それはどの程度真剣な話なのか。一基4億円、実績のない国産エンジンを搭載して本当に防衛省以外の顧客がつくと思っているか。

 質問2-7
 OH-1調達が34機で終わったことに対する社内的な反省、あるいは検証が行われたのか。

 質問2-8
 OH-1の調達に関して納税者に対する責任は川崎重工にもあると考えるのか。それとも全ての責任は防衛省にあると考えているのか。

 質問2-9
 UH-Xの防衛省需要以外、即ち国内外の警察。消防など公的機関、民間市場への売り込みの勝算はどの程度見込んでいるのか。またどの程度真剣に考えているのか。

 質問2-10
 川崎重工では広報部長の氏名は企業秘密になっているのか、あるいはプライバシー保護のために公開していないのか。ただそうなるとネット上では広報部長が容易に検索できるのはなぜか。広報部の情報管理体制が甘いのか。

 
朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しております。
ファンボロー航空ショーで米国がオスプレイを公開した意図とメディアの問題
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012072000011.html
オスプレイの安全性を客観的に分析し、自衛隊の採用も検討すべきだ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012072100003.html


 
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https://bblog.sso.biglobe.ne.jp/ap/tool/newsedit.do

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C―2の重量超過問題と空自の隠蔽体質について
http://kiyotani.at.webry.info/201103/article_6.html

【ファンボロー航空ショー3】日本の航空機メーカーは商売をする気があるのか?
http://kiyotani.at.webry.info/201007/article_9.html

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この記事へのコメント

簡単な質問の名無し
2012年07月24日 19:37
〉TS2は性能が不十分ではなく
つまり「十分」との意でしょうか?
2012年07月24日 21:49
ご指摘ありがとうございました。
訂正しました。
トライ
2012年07月25日 09:28
昔から東の水増し重工、西の川うそ重工と言われ、防衛産業は税金を食い物にしている・・・その現実に日々接し、内情に驚き嘆いている業界関係者です。取得改革の断行が不可欠です。厳しい切り口のコメントを楽しみにしています。
unimaro
2013年02月15日 21:37
営業畑なので、の米ですが、、

>川崎重工ではUH-Xを民間機に転用して販売する予定があると聞いているが、それはどの程度真剣な話なのか。


こういった場合、幾分可能性あるところに打診くらいしているものです。それが無い場合、可能性ゼロとなります。なので、何も動いていない場合は「嘘」「口から出まかせ」としか認められません。
日本ではどーだか知りませんが、日本以外だったらそのくらい突っ込まれますよねw

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