戦闘機1機で学校は何校つくれるか? あまりに幼稚な発想
「戦闘機1機で学校は何校つくれるか?―あなただったらどっちを選ぶ!?平和・環境・いのちを守るお金の使い方」という本がでています。
本書では戦闘機一機でドクターヘリが何機買えるとか、色々と兵器を例にとったものが紹介されております。
確かに非常に高価なシロモノを他のものと比較することで、その価値に対する具体的な価値をつかむ。このような思考訓練は必要でしょう。
ですが、兵器軍備はいらない、そんな金があれば学校をつくれドクターヘリを買え、というのは論理の飛躍でしかありません。昔から組合系の教師がよく使う論法です。
では戦闘機も自衛隊は必要ないのでしょうか。自衛隊を潰して海外で学校やワクチンをばらまくと我が国の平和は守られるのでしょうか。
もしそのようなことを、いい歳したオトナ、しかも高校の教師が生徒に教えているのであれば、ぼくからみれば犯罪行為です。オウム真理教の洗脳と同じです。
無論この世に軍隊など必要なければそれに越したことはありません。
ですが国家がその独立と、主権、国民の安全を守るためには多額の費用をかけて軍隊を養う必要があるわけです。それが現実です。安全保障の礎となる軍備が如何に多額の費用を必要とするか。その具体的なイメージをもつことは納税者として必要なことです。
F-15は非常に高価です。
同じ金で学校を山ほどつくれるし、ドクターヘリも多く買えます。それだけ高価な兵器を200機も揃えなければならないのか。何故そのうような軍備があるのか。値段の比較でそのような知的トレーニングをすることには意義があります。
そうすれば高価な戦闘機であるから慎重に選ばないといけない、ということが実感できます。また、どの戦闘機を選ぶべきか、あるいは戦闘機よりもAWACSや給油機を優先すべきだとか、警戒システムの整備を優先すべきだと考えを膨らますこともできます。
また防衛費をミニマムに抑えるためにはどのようなことが必要かも議論できるようになるでしょう。
本来社会科の教育にはこのような視点が必要です。
残念なががら本書にはそのような視点が欠けているように思います。
またこのようは視点の教育がないから、予算の上限も考えずに新型の玩具を買いそろえないと国防が全うできないと主張する人達がでてくるわけです。
このような具体論を議論しないと防衛費を下げる、あるいは効率的に使うことができません。
観念論と平和イデオロギーで世の中は良くなりません。
話し合いですべて片が付くならば警察も検察も裁判所も刑務所も必要ありません。
であれば、これらの機関ががなければ膨大な税金がセーブできます。
ですが、これらが不要でしょうか。そんなことはありません。
確かにすべての人類が慈愛に満ち、話し合いで片が付く世の中がくれば話は軍隊も警察も必要なくなるでしょう。
でも現実は違います。
理想と現実を混同する人間に教師は務まりません。そのような人は坊主でもなるべきです。
費用の比較であれば、こんな設問も可能です。
問題教師人の生涯賃金でどれだけの子供の飢えが解消されるでしょうか。
また問題教師が解雇されればその教師が退職するまでに何万人の児童・生徒が被害を受けずに済むでしょうか。
日教組が不法ストをした「同志」の支援に支払ってきたカネで途上国でどれだけの学校が建設できるでしょうか。
また同様に日教組の政治献金で、どれだけの子供にワクチン接種ができるでしょうか。
著者にはそのような例も是非加えて欲しかったです。
WEBRONZAに「中国の「ステルス戦闘機」に過剰反応する必要はない 」を寄稿しております。
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011011400023.html
本書では戦闘機一機でドクターヘリが何機買えるとか、色々と兵器を例にとったものが紹介されております。
確かに非常に高価なシロモノを他のものと比較することで、その価値に対する具体的な価値をつかむ。このような思考訓練は必要でしょう。
ですが、兵器軍備はいらない、そんな金があれば学校をつくれドクターヘリを買え、というのは論理の飛躍でしかありません。昔から組合系の教師がよく使う論法です。
では戦闘機も自衛隊は必要ないのでしょうか。自衛隊を潰して海外で学校やワクチンをばらまくと我が国の平和は守られるのでしょうか。
もしそのようなことを、いい歳したオトナ、しかも高校の教師が生徒に教えているのであれば、ぼくからみれば犯罪行為です。オウム真理教の洗脳と同じです。
無論この世に軍隊など必要なければそれに越したことはありません。
ですが国家がその独立と、主権、国民の安全を守るためには多額の費用をかけて軍隊を養う必要があるわけです。それが現実です。安全保障の礎となる軍備が如何に多額の費用を必要とするか。その具体的なイメージをもつことは納税者として必要なことです。
F-15は非常に高価です。
同じ金で学校を山ほどつくれるし、ドクターヘリも多く買えます。それだけ高価な兵器を200機も揃えなければならないのか。何故そのうような軍備があるのか。値段の比較でそのような知的トレーニングをすることには意義があります。
そうすれば高価な戦闘機であるから慎重に選ばないといけない、ということが実感できます。また、どの戦闘機を選ぶべきか、あるいは戦闘機よりもAWACSや給油機を優先すべきだとか、警戒システムの整備を優先すべきだと考えを膨らますこともできます。
また防衛費をミニマムに抑えるためにはどのようなことが必要かも議論できるようになるでしょう。
本来社会科の教育にはこのような視点が必要です。
残念なががら本書にはそのような視点が欠けているように思います。
またこのようは視点の教育がないから、予算の上限も考えずに新型の玩具を買いそろえないと国防が全うできないと主張する人達がでてくるわけです。
このような具体論を議論しないと防衛費を下げる、あるいは効率的に使うことができません。
観念論と平和イデオロギーで世の中は良くなりません。
話し合いですべて片が付くならば警察も検察も裁判所も刑務所も必要ありません。
であれば、これらの機関ががなければ膨大な税金がセーブできます。
ですが、これらが不要でしょうか。そんなことはありません。
確かにすべての人類が慈愛に満ち、話し合いで片が付く世の中がくれば話は軍隊も警察も必要なくなるでしょう。
でも現実は違います。
理想と現実を混同する人間に教師は務まりません。そのような人は坊主でもなるべきです。
費用の比較であれば、こんな設問も可能です。
問題教師人の生涯賃金でどれだけの子供の飢えが解消されるでしょうか。
また問題教師が解雇されればその教師が退職するまでに何万人の児童・生徒が被害を受けずに済むでしょうか。
日教組が不法ストをした「同志」の支援に支払ってきたカネで途上国でどれだけの学校が建設できるでしょうか。
また同様に日教組の政治献金で、どれだけの子供にワクチン接種ができるでしょうか。
著者にはそのような例も是非加えて欲しかったです。
WEBRONZAに「中国の「ステルス戦闘機」に過剰反応する必要はない 」を寄稿しております。
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2011011400023.html
この記事へのコメント
実に的確なエントリーでした。
この件は本にも書いていますが、一級上の女の子はノイローゼになって転向したのですが、学校は自己都合であることを条件に転校を認めました。
また中学時代の社会科教師は北朝鮮をこの世の天国と宣伝していました。
この手合いが退職まで何万人もの学生に害悪を垂れ流しているのは犯罪行為です。
それと、あと2ヶ月もすると卒業シーズンですね。今年もどこかの都道府県で、県教委と日教組の日の丸・君が代を巡るバトルが繰り広げられるのでしょうかね。どう考えても職務命令に反する行為をすれば懲戒処分になるのは分かり切っているのに、何とも教職員は・・・・と毎年、感じております。
それがだめなら地政学を高校ぐらいに導入しないと
ミスリードはまだまだ続くと思うな。
あらゆる福祉の中で、国防はもっとも重要なものであり、国家の安全が確保されて初めて、あらゆるものが機能するのです。
誰しも戦争は嫌です。そして、平和には金がかかりますが、実際の戦争よりは遥かに安上がりなのです。
戦前の日本、特に昭和に入ってからそうした国家のコストパフォーマンスを論じることはどの程度許されたでしょうか。その後戦後になると一気に軍隊は不要だという対極へと一気に転じてしまいます。これは戦前の軍隊がいかに一般人に嫌われていたかということだったとも思いますが、アメリカのように戦争の時は一気に軍隊を膨張させ、平和になるとまた一気に軍縮を行うような思考からするとあまりにも柔軟性に欠け、物事の本質を理解しようとしない考えだと思います。
それがこのような感情だけでものを言うような比較になると思いますが、一方で現在でも清谷氏が繰り返し主張されているように戦力を整えつつ可能な限りムダを省くといったことを考えようとしない原因でもあるような気がします。
この本の著者のような人は、もし日本が本当に侵略されたり戦争になったりしたときはこうなったら軍事費はいくらかけても構わない、といったような軍国オンリーに一気に染まってしまい、費用対効果や戦力分析のようなことは全く考えずに軍人賛美を行うのではないでしょうか。
この本に欠けているのは敵の爆撃機で学校はいくつ破壊されるかの視点でしょうが、武力ではなく話し合いがなどと論点を摩り替えるんでしょうな。
兵器や軍備が如何に高価であるか、ということを自覚せずに景気よく軍備を増やせというのは同様にベクトルが違うだけの「お花畑」です。
方向性が違うだけで
荒唐無稽なのは一緒だと
思いますた。
まあ、面白いのではないでしょうか。
考え方や立場は違えど、軍事費に対する独特な意見を発表するのは、キヨタニさんと同じでしょうね。
キヨタニさんも、○○一機で、××幾つ撃破出来るかなんて著書はどうでしょうか?
今時、学校余ってますから、学校作るのは大いなる無駄ですが、同じ予算で何が出来るのかと言う比較は、誰しも興味ある所です。
核兵器と原子発電共に原子力学の産物、同じように弾道ミサイルとナビゲーターは宇宙空間学の産物であり、
核兵器、弾道ミサイルなど大量殺傷武器 の開発と必ず民生産業生まれるではない。科学の進歩を正しく利用すれば人類社会に大いに貢献でき、そうではないと人類自ら壊滅しまい。従って科学者達は平和利用原子力、平和利用宇宙空間、防止宇宙軍備競争など呼びかけてる。
アメリカの軍需産業は経済の柱と言われてるけど、先進国から途上国まで米国の兵器を購入している。米国は世界武器貿易総額の半分占めてる。しかも、戦後歴代の大統領は在任中に戦争しなかったの一人もいない。従って米国は世界不安定の元だ。
世界の平和を守るなら先ず米国兵器を購入しないことだ
米国兵器購入しないなら米国政府はこれまた
安全保障上での軍需産業発展安定化の為に
戦争とか緊張を作り上げるのでは?
人類が火を持った以上火を葬る事は出来ない。
各国は自国民の安全を最優先させて費用対効果の中で軍備を整えるしか選択肢はない。
それに日米安全保障なくしては日本の安全保障
が成り立たない現状を無視するのはどうかと・・。