小池大臣 VS 守屋次官

 さて、世間では小池大臣が守屋次官を更迭しようとした件が話題になっています。
 
 ぼくは小池大臣を支持します。裏では色々とオトナの事情はあるにしてもです。
 
 まず、次官の人事権は大臣にあります。大臣が相応しくないと思う次官を更迭するのに何が問題でしょうか。
 守屋次官は自分に何の相談も無かったと言っていますが、大臣と次官はイーブンではありません。大臣は守屋次官を信用していないわけですから、信用しない相手に相談なんかするわけないじゃないですか。常識で考えたらわかるでしょう。
 
 ましてや守屋氏は次官に居座ろうとしているのですから尚更です。

 例えば民間企業で、会長が信用できないから首を切ろうと思っている社長に次の社長の人事を相談するわけはないでしょう。

 官僚統制と書いてシビリアン・コントロールと読む、ということはぼくが昔からいっていたことで、最近は評論家の方々もこの言い回しをよく利用していますが、内局官僚が制服組を支配して、首相に任命された大臣に反旗を翻すのはシビリアン・コントロールとはいいません。
 シビリアンコントロールがなんたるかも知らない、あるいは無視をするような人物であるから更迭されるわけです。

 防衛省において警戒すべきは制服組のクーデターではなく、背広組のクーデター、サボタージュです。

 テレビタレントコメンテーターの大谷昭宏氏なんぞは「小池氏、守屋氏ともに喧嘩両成敗にすべき」なんぞと仰っていますが、シビリアン・コントロールを理解していないとしかいいようがありません。
 彼が出演している番組でも内局からのリークと思われるものを無分別に流していました。ダボハゼみたいに食い付かず、もう少しリテラシーを働かせて欲しいものです。
 
 メディアや学者センセイには官僚統制=シビリアン・コントロールと思いこんでいる人が多い(特に朝日岩波系)のは困ったものです。

 普段は官僚の暴走をケシカランとかいっているのですがねえ。この手の番組は。こういう馬鹿なメディアが官僚にいいように利用されて世論を誘導するわけです。恐い恐い。

 守谷氏は次官レースの時、子飼いを使ってあまり褒められない手段で次官に就いたわけです。以後、「政敵」をパージして、彼は次の次官候補を育てずに独裁体制をつくって「天皇」として防衛庁(省)に君臨してきたわけです。石破氏が飛ばした連中を、氏が長官から去るや、全部呼び返したのも守屋次官です。
 また次官の威をかりた課長クラスが旧軍の大本営参謀のごとく威張っていたりします。これまた困ったものです(色々知ってはいますが立場上ここでは書けません)。

 守屋次官が自己の権力基盤の強化のため、次の次官となるべき人材を全部潰して来たから、小池大臣が外部から人間を連れてきたのではないでしょうか。それと防衛省から守屋色を一掃するためでもあるでしょう。
 
 生え抜きが次官になれないのは守屋次官の不徳の致すところです。他人を恨む筋合いではありません。それこそ逆恨みです。

 防衛省は守屋次官の私物でも、自衛隊は守屋次官の私兵でもありません。

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この記事へのコメント

2007年08月15日 22:10
>例えば民間企業で、会長が信用できないから首を切ろうと思っている社長に次の社長の人事を相談するわけはないでしょう。

解りやすいたとえです。

テレビタレントコメンテーターの大谷昭宏氏なんぞは喧嘩両成敗なんぞと仰っていますが、シビリアン・コントロールを理解していないとしかいいようがありません
「していない」と「できない=不可能」は雲泥ほどの差が、、

こういうときこそマスコミが大好きな「海外の例」を出して欲しいものですww
ギガントロケット
2007年08月15日 22:31
やじうまプラスでしょ大谷昭宏が馬鹿な事をいったのは、大体はあの人はシビリアンコントロールが理解できていないと思います。いまのシビリアンコントロールと呼ばれるものは北朝鮮の朝鮮労働党の政治局員が軍事に口出しして現場を混乱させている状況を日本では今までシビリアンコントロールと呼んでいるだけです。それに守屋次官は大臣の言う事は聞かないし、現場を混乱させている元凶だったりします。ちなみに小池大臣を批判しているエロタクが防衛庁長官時代なんてお飾りで仕事していなかったし、皮肉をいえばこれを今までシビリアンコントロールと呼んでいたわけです。
ななし
2007年08月15日 22:32
この件でわからないのは、
人事権のある上司に、いわば常務から部長(?)に移動を命じられて、
拒否して居座るってありなんですか?

それがありだとしたら公務員って何なのでしょう?
事前に本人に相談がないってそれは理由になりませんよね。
どうして(一般にたいして)ニュースなのか、マスコミの報道したいポイントがぜんぜんわかりません。

北で豪雨が続いていて、来年また泣きついてくるんじゃないかってことのほうがニュースじゃないかと思います。

マスコミの存在意義って何でしょう?
石友
2007年08月15日 23:25
守屋事務次官の話ではないのですが、防衛官僚と聞くと思わず海原治が思い出されます。
今の防衛省に海原治ほどの無能官僚がいるかどうか知りませんが、とにかくこの人は自衛隊の足を引っ張ってばかりいました。しかも旧軍への私怨で。
海自が計画していたヘリ空母計画を三度もご破算させたり、空自の空中給油機導入計画と早期警戒機導入計画を白紙還元したり、陸自のヘリ増強計画を潰したりと・・・・・・・・。
なんでこんな人間が防衛官僚やっていたのか理解出来ません。
鈴木貫太
2007年08月16日 02:42
守屋のこの件は懲戒免職が妥当でしょう
即退職金年金を取り上げてクビ
そうでないと国民は納得しません
guest
2007年08月16日 18:06
昔も、今も、大本営の下克上は軍人の
病気だ。裁断の問題は、小池大臣、守屋
次官両名が、軍事の無人化/遠隔化/ネットワーク化/MIL→JIS化に付いて、全く無能なことである。 両名には、納税
者負担を軽減しながら、軍事力の強化策も、経済のボーダレス化(越境越後屋経済)に於ける地球規模の防衛とは、どうあるべきかの深い洞察力が皆無である。
民間企業側の最大の不満に見える。
ギガントロケット
2007年08月16日 18:38
戦争をするのも政治をするのもお金を稼ぐ経済活動をするのも人間の行為であって機械がやるわけではありません。軍事の無人化をしたところで人間が賢くなるわけではないのですから、軍事の民営化ですべてが解決できるような事はありません。スカイネットが出来たわけではないのですから無人化なんてまだ問題あります。
ジン
2007年08月16日 23:55
はじめまして。
昭和の次官はもっとキリッとした風貌であり、体格からして締まっており、個人の考え方が表に滲み出ているような人物ばかりだった。任命する者が出身校を勘案したものです。
今の次官の出身校は、情けないが褒められたものでないと思われる。ただ名前のみが喧伝されているばかりで、実が伴わない。
今の人選方法が間違っていると思う。

小池大臣は断じて田中真紀子と同じではない!メディアが国民をあおっているようにも見える。

メディアは自信の発言にもっと自覚と責任を持つべきでしょう。
ジン
2007年08月17日 00:34
防衛施設局次官のほうが事務能力が有り支離滅裂な言葉を弄して居座ろうとなどしない。
出世するほどしがみつきたくなるものだろうが、大人の男として見苦しい、男子のプライドが皆無だ。
官僚トップの交代は、定期的に行われる方が、弊害が少なく済むのではないか。小池大臣を応援する!
guest
2007年08月17日 05:39
ギガントロケットさんへ、納税者負担の
軽減を図りながら、防衛力(軍事力)の
向上(軍事革新)を図8るには、防衛の
一部民営化しかないとするのが、更迭さ
れた国防総省ラムズ長官の見解であり、
あの奇妙な沖縄演説だと洞察する。 と
言う意味です。 軍需、民需、両面を取
り扱う民間企業の生産技術からみれば、
あまりに、どこの軍も無人化/遠隔化が
遅れすぎている。もう、巨額納税企業側
は日本国内で、納税負担に耐えられない
と言う意味も含みます。 どうも、日本の兵隊さんは、納税者(民間企業イ)が
王様であり、市民や納税者の意見を聞か
ない傾向があるのは残念である。小池、
守屋問題とはこの部分の無能力にある。
ギガントロケット
2007年08月17日 08:27
守屋次官は防衛省内に自分の防衛省を作り上げる事で防衛省を私物化してきて、誰も止める事が出来なかっただけです。馬鹿の大谷昭宏が守屋次官のやっている事をシビリアンコントロールといってますがあれは関東軍参謀本部作戦課のような軍部の独走をシビリアンコントロールと呼んでいるような馬鹿の戯言にしか思えません。大谷昭宏氏にまともな知性があるならば絶対にあんな馬鹿発言はしないはずです。それと軍事の無人化や民営化を叫ぶならば、ロリコンと飛行機マニアでブサヨのパヤオこと宮崎駿の作ったさらば愛しきルパンを見る事をオススメします。それとアルバトロスは死の翼を見る事を進めます。軍事の民営化や軍事の無人化によって人間の本質は何ら変わらないと思います。科学的な知識に疎いのはブサヨと軍事の民営化と民営化を叫ぶ者とオタクを馬鹿にする文筆業と独裁者だと思います。一度はアイザックアシモフの科学エッセイを読む事をオススメします。
guest
2007年08月17日 09:10
ギガントロケット先生へ、一度、各国の(特に母国と敵国の)民間企業最先端製造ラインの見学をお勧めします。どうぞよき夏休みをエンジョイして下さい。
ギガントロケット
2007年08月18日 22:32
制服組よりも背広組の方が傲慢で偉そうなにしている。自衛隊にいたら実感します。私なんて航空自衛隊にいた頃に事務官に「おまいら消耗品だ」と言われました。またやたら制服組に説教し、暴力を振るうし、制服組よりも体罰が大好きな背広組でシビリアンコントロールは笑わせてくれると思いました。あれが世間でいうシビリアンコントロールですか?私はマスゴミに逆に質問したいです。
guest
2007年08月19日 06:34
ギガントロケット先生へ、マスコミ、メデイアは関係が無いのです。市民側から見て説明します。シビリアンコントロールとは、どんなに気に入らない文官でも、制服組は従わねばならない原則を言うのです。それでは文官の能力判断は誰がするかと言えば、制服組がするのでは無く、市民がするのです。今回の守屋次官の最大の問題は、この認識欠如にあると考えてくれませんか。そして、統率力無き小池大臣、安倍総理の能力無くを、市民が判断し、選挙で結果を示すのです。だから、民主主義国家とは、市民を王として崇める以外に成り立ちようが無いのです。今は、この王(市民)が越境化しているところに、幕藩防衛と越境越後屋経済学の対立があるのです。さらに、軍事の無人化/遠隔化の推進に対しては、市民側に能力があり、肝心要な大本営に推進能力が無いことが、市民(国防総省、越境企業含め)の平成大本営への大きな不満なのです。 
ギガントロケット
2007年08月19日 07:29
制服組は背広組の不当な暴力や横暴さや傲慢さに耐える事がシビリアンコントロールですか?越後屋経済とは何ですか?よくわかりませんが、ヤンデレでいろという事ですか?
guest
2007年08月19日 09:05
ギガントロケット先生へ、あくまで、
大臣も次官も市民の下僕なのです。
ここの認識が両名に無いことが大問題
なのです。 今は、どんな民生品も軍
需品であり、母国で製造に励み、敵国
の工場でも、越境奴隷として働き、産
業のボーダレス化を越境越後屋経済学
と表現す。経済のボーダレス化なんて
言う経済学者の表現では、真実が見え
ないので、あえて越境越後屋経済学と
造語す。 最後の休日をどうぞエン
ジョイして下さい。終~了
SS
2007年08月19日 10:32
問題は、日本では大臣も官僚も戦争、作戦、戦闘の要領、ひいては国家の軍事戦略の立て方をしらないことにあるのではないでしょうか。シビリアンコントロールの根元である市民も、日本では軍事に関しては「平和第一」「戦争嫌い」以外に意見を持たないでしょう。
さし当たっての軍事政策の在り方について小池大臣と経験豊富な守屋次官のどちらが正しそうなのかを取り上げる評論が、本来なら少しはあるべきではないでしょうか。
大谷某をはじめTVのガラクタコメンテータたちのオチョクリ発言だけでなく、軍事・防衛論を聞いてみたいです。
guest
2007年08月28日 06:25
SS先生へ:国防総省も、日本州軍-大本営も、現在の国際経済が、越境越後屋経済(今日は母国で兵器を作り、明日は越境奴隷として海外赴任し、敵国でミサイルを作る)状況下で、真の地球防衛とは
何かを描くだけの構想力は幕藩命原理主義カルト体制の象徴たる政治家/官僚/軍人には皆無である。更に、両者には、軍事革新(無人化/遠隔化/ネットワーク化/MIL→JIS化/防衛の一部民営化)を推進する能力も皆無。
toya
2007年10月28日 19:48
いろいろの ご意見があるようですが本来シビリヤンコントロールとは国会議員か国民に変わって統制するものであって省内の事務官等の背広組が制服組を統制する事は誤った考え方のように考える。

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