川崎重工、民間航空機に進出・自衛隊機を転用

 これは株価をつり上げるための与太じゃないかとあたしゃ、思います。そうでなければ、近い将来の「武器輸出三原則等」をなし崩し的に緩和するための官民合作の陰謀じゃないでしょうか。
 この話は昨年のファンボローの時にも話題になりました。まあ、新明和のUS-2の民間や消防用途の売り込みも話題になりましたが、その後噂はとんと聞きません。

 で、この日経の記者やデスクみたいに無邪気にメーカーやら役所の言い分を丸飲みして記事を書く手合いがいるから、それなりにアナウンス効果はあるんでしょう。

「競合するボーイング、欧州エアバスが旅客機を転用しているのに対し、トラックをそのまま積めるなど積載能力が高い」

 その論理ならば輸送機であるC5Aギャラクシーがボーイング747の貨物型と同じくらい生産されてもいいわけです。またCXより先に実用化されるエアバスのA400Mも華々しく民間型の開発をアナウンスしていいはずですが、寡聞にして聞いたことがありません。
 高翼の軍用輸送機が民間用に多数採用された例はあまりありません。今や世界のデファクトスタンダードとなっており、中古市場も形成されているC―130にしてもそうです。
 一般に高翼機はエンジンの整備が大変です。それに経済性を第一に考えている民間機より製造コストや運用コスト割高です。特に戦術輸送機は未舗装の滑走路などでも運用出来ように足回りを頑丈に作っていますから、その分コストがかかります。

 またトラックを搭載する必要どれだけあるのでしょうか。まさか貨物を搭載したトラックごと運べるというという意味でしょうか。今や航空貨物は規格化されたコンテナかパレットとかが標準です。トラックごと運ぶという状況は軍隊以外困難です(軍隊でもトラックに貨物をのせたま搭載するのはまれです)。そうではなく、トラックを搭載するのだ、というケースもこれまたあまりないように思えます。トラックを航空機で輸送するというのはこれまた軍隊以外には考えられません。

 コンテナを捌く設備をもっていないのは、未だにダコタ機(DC-3)などを運用しているアフリカの辺境のようなところです。

 さらにエアラインの場合は旅客機を運航しているわけですが、自社が運用している旅客機の貨物型を導入する方がロジの面では圧倒的に有利です。旅客機自体が客室の床から下のスペースでもって貨物を運んで商売しているので、同時に貨物機でもあるわけです。民間企業が軍用輸送機の転用型ではなく、旅客機を転用した輸送型を採用しているにはわけがあるのです。


 CXは空自用としては派生型も含めて、生産数は50機ぐらいがいいところでしょう。これは我が国の悪いところで、CXを何年で派生型も含めて何機調達するというプランを納税者に報告しておりません。
 こんな不透明な調達は民主国家としては異常です。政治や役所のメンタリティは中共なみです。政治家や官僚の皆さんやマスメディアまでこれを異常と感じない方が異常なんです。

 で、自衛隊向けが高々数十機の生産数ですから民間型はかなり割高になります。どうしても売り込みのだというのであれあばかなりのダンピングを余儀なくされるでしょう。しかも自前でマーケティングをするならば海外での営業やサポートの拠点を作るのに巨額の投資が必要です。そうでなければ、他のメーカーにでも依頼することになります。航空ビジネスはえげつないですから、下手をすると尻の毛までむしられることになる可能性があります。

 一番いいのは軍用輸送機として売ることです。軍隊=役所に売れないモノが民間に売れるはずがないでしょう。

 結局経産省にはまともに航空産業を育成する気は更々ないということです。本来であれば、航空産業界の再編を促し、競争力を高め、同時に「武器輸出三原則等」を緩和するという正攻法を取るべきです。ところがそんな面倒くさいことはやりたくない。自分たちの天下り先だけ確保できればいい、そのような魂胆がミエミエです。公僕としての矜持なんてないんでしょうなあ。


http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070703AT1D0204V02072007.html


画像


ボーイングvsエアバス―旅客機メーカーの栄光と挫折

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この記事へのコメント

T.R.
2007年07月05日 14:53
軍用貨物機の民間転用で成功している事例ではAn-124がありますので、この手の需要は確実にあります。
A400MやC-130が転用され難い理由として、従来の軍用輸送機とC-X、そして旅客機転用貨物機の巡航速度や高度を調べてみてはいかがでしょうか。
An-124が貨物機として使われ追加発注すら受ける反面、C-17の民間型MD-17(BC-17)が売れなかった理由がお分かりになると思います。
結論に走る前に、もう少し調査される事をお勧めします。
もけ
2007年07月05日 20:54
コンテナ輸送が主流になった今日、逆にコンテナの規格から外れる荷の輸送は非常に難しくなってしまいます。そこで、航空コンテナは勿論、海上コンテナにも載せられない貨物(例えば大型機械や特殊車両等)を輸送できる航空機があれば非常に便利で、その種の需要はニッチ的といえど意外と大きいのではないかと推察されます。従来の飛行機では運べず、船だとある程度荷がまとまらないと高くつくケースが多いですし。
また、過去の輸送機で民間転用例がない、という話は、他の方が言っておられますが、速度と高度の問題が大きいと思われます。C-Xの大きな売りは民間機並の速度のお陰で、民間航空路を飛行できる点です。一般的な軍用輸送機は速度が遅く、丁度高速道路を時速60キロ位で走るような形になってしまい、民間航空路から締め出されてしまうんですよね。

日本製の飛行機でいきなり300席の旅客機を~なんてやっても無茶もいい所ですので、今回のニッチ狙いのプランは中々面白そうだなと興味深く見守ってる所です。
土門見人
2007年07月05日 21:07
 いっそのこと、テスター2号と3号と4号を……(ゼロテスターなんか、誰が記憶しているだろうか……)

 ゼロテスターゼロテスター~~~♪
彩葉
2007年07月06日 02:03
C-Xそのものの市場価値については、まだ検討に値するスペックのソースが出ていないので、何とも言いがたいですね。
既に皆さんがコメントされてますように、これまでにないカテゴリの航空機の為、新規貨物需要をいかにして開発するか、というエアライナーとのビジネスモデルの共同開発が今後の鍵になると思われます。苦労するでしょうね。

ただ、さすがにいきなり陰謀論に繋げたり、ひたすら否定的見解に終始するのは極端ではないかと思いますが。
といいますか、キヨタニさんは、この話題になると人が変わったように糾弾姿勢になりますね。前回私が述べた事が繰り返されております。

あと一点。
キヨタニさんは業界再編を常々言われておりますが、業界再編したら競争力が高まるという根拠はなんなのでしょうか?
過去には、日本航空機製造という悪夢の様な前例がありますし、再編しなくても、国内の協力体制の構築することで、大型航空機が2機種同時に開発出来うるという実績が出来た(しかもP-8Aの改造開発費よりも安いと思われる予算内で)、という点が、今回の重大なポイントだと思われるのですが…。
guest
2007年07月06日 06:11
The All:飛行制御ソフト(ファーム)を
欧米に抑えられて、日本の航空機産業の浮上は非常に難しい。 いっそのこと、
多国間国際無人機開発(政府関与禁止)&試作プロジェクトはどうか?自律+遠隔手動操縦型長距離飛行模型飛行デバイスの研究開発は、政府や企業や大学や研究機関に頼らず、趣味的コミニテー(非営利)で研究開発が先導しているのだから、もう旧世代エンジニアのチョッカイ
も禁止し、新世代の自由にやらせればヨロチイ! 官が関与すると全て失敗す。 
774
2007年07月07日 21:44
>彩葉さん
高度な技術の集合体である航空機メーカの再編は世界の流れです。
再編から外れているのは、大抵、政府からの援助がある所です。
大型旅客機メーカは、ボーイングとエアバスに集約されてしまいましたし、リージョナル・ジェットもボンバルディアとエンブラエルが大きなシェアを占める現在です。
このエントリとは違いますが、三菱の旅客機計画なんて成功するとは思えません。

今回のCX、PXは企業のジョイントが上手く行っているように見えますが、各企業内での航空機部門の立場の温度差と言うのは有るでしょうし、将来的に大きく差がでて問題が出る可能性は否定出来ません。部品メーカとして上手く行っていても「航空機メーカ」として独り立ち出来るか疑問です。
ニッチでCX単体での商売が成り立ったとしても、日本の航空機産業と言う面から見た場合は再編は必須だと思います。
石友
2007年07月07日 22:48
>774氏
ちょと言わせてください。
航空機メーカーの再編が世界の流れだと言う事は判りますが、その例がそのまま日本に適用出来るとは限りません。
エアバスなんてのは多国間企業同士の国際共同会社であって、日本のように国内航空産業の再編とは別次元の話ですよ。
彩葉
2007年07月08日 14:31
>774さん
高度な技術の集約は、企業経営を統合しないとできない訳ではないとおもいます。
現に、近年の航空機開発は、統合した企業単独ではなく、やはりリソースを持つ複数企業の連携によって成り立っています。ボーイングですら例外ではありません。
それから、特にエアバスなど、統合しても政府からの援助なしには成り立っていないように見えますので、スケールと政府の援助は相関しないと思います。
再編、経営統合のメリットとしては、発注側(政府、航空会社等)に対する受注企業側の発言力の向上が挙げられますが、近年はこれが逆に悪用され、特に軍用機において開発費と開発期間が企業の言いなりに高騰、ボッタクリしている懸念すらあります。BAeやLMなど、言い訳している裏ではウハウハではないでしょうか。
そうでないと、C/P-Xと海外類似機の開発費の落差が理解できません。
彼らの甘言を真に受ける必要はありません。
そうやって車の世界では、100万台クラブと叫んで吸収合併を繰り返したビックスリーが奈落へと没落しました。
guest
2007年07月09日 07:50
The All:旧世代エンジニアの多くが、日本に航空機産業の勃興を模索していた経過を観測するに、どうしても、欧米の飛行概念、飛行制御技術に依存せざるを得ないところからスタートし、国が要らざる関与をし、それは失敗の歴史に見える。思い切って、官&軍を排除した「アジア多国間無人機共同開発」の方向はどうか? コストパフォーマンスに優れた自律+遠隔手動操縦型UAVを世界に先駆けて、研究開発&試作でき、全世界の軍事企業と喧嘩できる。ココ→ http://cliplife.jp/search/?query=uav
K
2007年07月09日 13:32
軍事産業の統合をしたら、独占禁止法に引っかかるんでないの。
1尉
2007年07月09日 16:01
<近い将来の「武器輸出三原則等」をなし崩し的に緩和するための官民合作の陰謀じゃないでしょうか。>

ココには賛同いたします。 C-Xを民間転用というのは
どうにも??です
軍用に売リ出すと見るのが普通でしょう。
「再編」というのは何を製造するにも高コストな我が国には1案ではありますが、同時に停滞という痛い時代を再び見る覚悟をせねばなりません。

774
2007年07月09日 21:42
>石友さん、稲葉さん
日本の航空機業界の大きな問題点の一つとして戦略の無さがあると思っています。
これから、どこへ向かおうとしているのかさっぱりビジョンが見えません。
今は下請けだけど独自設計の完成機メーカに成るべく力を蓄えているのでしょうか?

エアバス社は大型旅客機分野が米メーカに独占されることを良しとしない欧州航空機メーカが生き残りをかけて立ち上げた企業体です。政府援助は欧州航空機産業を米国に対抗出来るまでに育てようとする欧州政府の意志です。
ようやくその努力は実を結び、大型旅客機メーカは欧州と米国、各一社に集約されたのです。
#米国も大型旅客機販売には政治的な後押しが有ります。

続く
774
2007年07月09日 21:45
続き

今回はCX、PXと言う政府のプロジェクトで実機が出来ましたが、なんか民間向けにも売れそうだから売って見るかなんて商売としてあまり上等なものでは無いと考えます。
CXが民間に売れたとして次はどうするのでしょうか?
ホンダのパーソナルジェットは、超高級車とパーソナルジェットのユーザが被ると言うマーケッテングの元に異分野に参入して来ました。
モノを作るのは、買ってくれるであろう想定の元に作るのであって、余録で商売では一本立ちした商売とは言えないでしょう。
#CXの民間向け販売が、当初から計画されたもので、武器輸出うんぬんとかのノイズを回避するために隠されていたものなら、たいしたものだと思いますが。

日本の航空機産業が完成機メーカとして独り立ちするためには、将来のビジョンが必要です。
政府が描くのか、企業が描くのか?
企業が描くのなら一つに成った方が良いと思います。
もけ
2007年07月10日 20:28
>774さん
なんと言うか、話を抽象化してごまかされているような気がするな。結局の所、貴方はC-Xの民間転用についてどう思ってるんですか? P-X/C-Xプロジェクトについて貴方なりの見解とかないんですか?
ざっくり見るだけだと賛成しているようにも見えますけどw
774
2007年07月10日 21:17
>もけさん
CXが民間に売れるならそれも良し。
売るなとは言いません。
貨物機とは言え、民間となるとそれなりの要求(特に安全性)とかあるでしょうから、それをクリアしていれば良いのですが・・・・。
#採用が必然の軍用機の場合、不具合があっても運用制限で回避すること有り。

P-X/C-Xプロジェクトは、日本の航空機開発の技術を維持するためとの看板を掲げ、次につなげるビジョンがあるならプラスの評価をします。
現状としては、作りたいから作った感が強く、業界と役所のマスターベーションかと思うくらいです。特にPXが4発ジェットで有る必要が有ったどうか疑問に思っています。
と言うわけで現状だとマイナスです。

私は、日本の航空機業界が、欧米に対抗する規模まで拡大出来るとは思っていませんが、完成機メーカとして有る程度の地位を確保して欲しいと願っています。
今のような行き当たりばったりの商売では、そこまで行かないのでは無いでしょうか?
もうすこししっかりして欲しいと思います。
もけ
2007年07月10日 23:45
>774さん
対潜哨戒機は旅客機と違って、わざとエンジンを一つ二つ停止する必要のある航空機だというのはご存知ですか? 低速で燃料を節約し、長時間滞空する為にはエンジンを1~2発止める必要があります。
このとき、双発機の場合エンジンを片側停止せねばならず、素人目にも不安定で実際機動性の確保が難しいようです。そこで、現在のP-3Cと同じ4発である必要があった。
また、低空で長時間飛ぶ対潜哨戒機はエンジンの劣化が酷く、また周辺国の不審船を追跡する場合の避けられないリスクとして、ミサイル攻撃を受ける可能性がある。その為、どうしても双発だと生存性が低くなってしまいます。
対潜哨戒機が4発機になるのは、民間旅客機とは異なる使用条件故です。
(つづく)
もけ
2007年07月10日 23:48
(つづき)
P-Xクラスの民間機にはご存知のように双発機しかありません。そこで、無理に双発の民間機を改造するか、一から新規設計するかの選択になります。
アメリカは前者、双発の民間機を改造する事を選びました。しかしこれが現在かなり難航してまして・・・。結局、日本のように一から新設計した方が(最終的にどうなるかはまだ不明ですが)安くあがる可能性が高まっています。なおかつ、4発機であるため対潜哨戒機としての使い勝手もよくなるという寸法ですな。
まぁ、海上自衛隊が必要とする飛行機が世界の何処にもないから自前で作ったってのがP-Xですかね。勿論将来の国産旅客機開発の為の技術蓄積という面はありますが、あくまで副次的なものでしょう。
というわけで、P-Xが日本の独自開発の4発機ってのにはそれなりに意味があるようです。このプロジェクトの最終的な評価はまだわかりませんが、現段階ではかなりスムーズに進んでおり、私個人はかなり期待してみてます。
2007年07月11日 15:31
PXの4発に関してはご指摘の通り、軍事的な合理性があるのは事実です。ですが、民間機を流用するよりも貼るかにタオ調達費および維持費用をかけるだけのメリットはありや、ということになります。特にエンジンは専用ですから維持費はかなりかかるでしょう。

加えていえばP8の開発遅延は別に双発といことに起因しているわけではありません。
P8の遅延を根拠に4発ジェットの方が割安であるような論は如何かと思います。
その論であれば大型の軍用機が殆ど旅客機からの転用という事実は説明できません。

更にいえば英国のニムロッドMR4もジェットの4発です。機体は新造、主翼は再設計ですが、開発費は増大、計画は遅延調達基数は当初の21機から18機に減らされ、さらに現在予算化された9機のみになるという観測すらあります。

 少なくともぼくの聞いている範囲ではPXの開発には未だ幾多の問題はあるし、開発の遅延、予算の超過の可能性はだいです。機体、エンジン、システムの同時開発に如何にリスクが多いかはぼくの過去のコメントを参照してください。



2007年07月11日 15:33
この問題を比喩すると年収400万の家庭で、近所のスーパーに買い物にいくのに自動車が必要だが、軽自動車は安全性に問題があるからベンツがいい、という
選択は是か非かでしょう。

彩葉
2007年07月11日 19:08
キヨタニさん
その比喩は単純すぎるかと思いますが…。
ベンツではなく、4WDのランドローバーあたりではないでしょうか。
そして、その「近所までの道」は、凍結していたり、どうしようもない不整地未舗装だったり、あげくに近所に銃を抱えてそうな怪しいおっさんが沢山うろついている。そんな環境です。
2WDの軽自動車で済むなら結構ですが、命に関わります。
米国も判っているからこそ、P8だけでなく、BAMS等のUAVを並行開発しているのでしょう。

どうにも、キヨタニさんの論は、世界中の軍事環境を市場として一括りにしてしまい、個別各国の地勢/地政要件が完全に抜け落ちてる感がします。
マスで世界中に売りつけまくる軍需産業の視点ですね。

最後に、業界再編統合のメリット、ご教示いただきたく。
GERTY
2007年07月11日 22:11
調達費を問題とするならば、P-8の開発費がC-X/P-Xのそれより高い点に言及されないのはフェアではありませんね。
それにP-8の価格予想は2004年頃で本体が約150億円でしたが、現在では200億円を越えるとされています。無論、システムとしての調達価格はさらに高くなります。

さて話がP-Xへと逸れてしまいましたが、そもそもの話題であるC-Xの貨物機転用についてですが、上記の方のコメントについてどうお考えでしょうか。
それとこれを書いている途中で面白い指摘をされている方のコメントが消えましたので、修復が可能であれば掲載して頂きたいと思います。
2007年07月11日 23:45
>コメントが消えました
こちらの手違いで、シュリケンから画面に移ろうとおもって間違って掲載停止をクリックしてしまいました。

>業界再編統合のメリット、ご教示いただきたく。
信用できない相手に対して教えを仰ぐ必要はないでしょう。
http://kiyotani.at.webry.info/200704/article_1.html
あなたはこの過去ログの議論ではぼくを信用できないと決めつけ、またあなたの論に対するぼくの指摘には黙殺していますよね。それは随分と無視がいい話でありませんか?

例えばASWが哨戒機のシステムの一部ではない、あるいは重要な一部ではないとか、ソノブイが開発できなればれ外国から調達すればいいんだと主張には無理がある。

しかもASWは些細な問題としならが、エンジンの開発のトラブルはこれまた大した問題でもないと断定しています。これま矛盾していませんか、代用できるエンジンが存在しないのですから。とのぼくの指摘はこれまた黙殺してます。

このようにご自分の都合の悪いことはスルーして新たに質問を続けて議論を継続するのは如何なものかと思います。
2007年07月11日 23:49
またあなたには文章の読解力に問題があるのではないでしょうか。

ご自分はASWは哨戒機のキモではないドンガラこそがPXでは重要だと主張してます。とろが、その理屈であればE-767AWACSは早期警戒管制システムは重要ではないということになるという例を挙げました。
>何も空自は高い金出してAWACS買う必要はなく、旅客機使用の767買ってくればいい。それでAWACSとして機能する。
これに対しては、
>全く関係のなさげなE767のような類例を出されるのですか。

と仰います。比喩を理解できないの都合の悪いことは理解出来ないフリをなさっているのでしょうか。そのどちからしか考えられないのですが。
今回もそうですが、ことさら比喩の要諦の部分の読み取らず(あるいは読み取れず)議論を拡散するのも問題だと思います。
 それでいて自分に対する反論は感情的だなんだと決めつける。それはぼくの論がご自分の意にそぐわないからそれこそ「感情的」になっておられるのではないでしょうか。

2007年07月11日 23:49
前にも申しましたが人にもの尋ねる態度、あるいは議論をする態度というものあります。相手に敬意をはらわず、自分の都合の悪いところは逃げて、あるいは拡散して論点をぼかす人は世の中で相手にされませんよ。

少なくとも業界再編に関して尋ねたければ東京財団のぼくの政策提言ぐらい目を通しておくべきではないでしょうか。かつてこのブログでもなんども紹介していますし、東京財団のHPからタダでダウンロードできます。
また前間氏の著作やぼくが監訳した「ボーイングVSエアバス」など航空産業関連の著書を読んでからにしてはどうでしょうか。


2007年07月11日 23:54
自分に対する反論からは逃げ、人には回答を強要するのは如何かと思いますが、他の読者の方もいらっしゃるので敢えて業界再編に関して述べます。
要は企業の規模が大きくないと開発費や新しいビジネスの負担できなくなるからです。

たとえば重工の航空宇宙部門の粗利は高々160億円ぐらいです。これで開発費1200億円、事業費5000~7000円ぐらいです。しかも途中で、撤退しても部品の供給やら何十年も負担する必要があります。つまり事業がこけ、ヘタをすると1兆円近い負債(まあある程度は出資者を募るでしょうから全部が重工の負担にはならなでしょうが)になります。これは即ち売り上げに対して過大な挑戦ということになります。

重工自体のガタイは確かに大きいでしょう。ですが原発にしても艦船にしてクーラーにしても工作機械にしても研究開発費はいるわけで、航空宇宙部門だけに研究開発費をつぎ込んだり、過剰な投資はできません。
2007年07月11日 23:56
兵器の開発も同様です。開発費は年々高騰しています。対して国防費の大幅な増額はあまり考えられません。我が国の研究開発費はシャープ一社とほぼ同額(産経新聞)程度です。今後MDの開発も続くし、その他の装備の開発・調達はその圧迫を受けることになります。
ところが我が国では前にも書きましたがソナーにしてもアクィブとパッシウブで棲み分けをして、同じような細かな仕事を分け合っているわけです。つまり研究開発や生産において、ダブりが多いわけです。こういう部分を統合しないとまともな今後研究開発はできません。
それに開発費が諸外国より少なくても高品質の製品を開発しているとの説がありますが、防衛予算に上がっている「開発費」のほかにメーカーが先回りしてある程度開発を投じて開発しており、これらは開発費に計上されず、製品に転嫁されている事実もあります。故に開発が製品化されないという自体はメーカーが困るわけで、欠陥品でもそのまま採用される原因となっています。
2007年07月11日 23:57
民生品の転用や民生技術の開発の転用という要素あがるにしても日本のメーカーだけが極端に少ない開発費で世界に互するあるいは凌駕がする製品を開発することが可能であると考えるのはいささか国粋的でないでしょうか。
その優秀さがあれば宇宙用ロケットの面でも世界で相当数のシェアを握っていてもおかしくないと思いますが。
ヘリメーカーでも3社があります。それが全部官需に頼っています。我が国は世界有数の民間ヘリ保有国ですがその殆どは外国製です。ユーロコプターが5割のシェアを持ています(同社にBK177は一応川崎との共同開発となっています)。ヘリコプターは軍民の垣根が極めて低い部門です。そのヘリですら国外はおろか、国内のシャアを殆どとれずにいます。これはメーカーがぬるま湯に浸かっている証拠でしょう。つまり税金にたかって喰っているわけです。これで民間企業と言えますか。

彩華氏はこういうメーカーを温存するのこと国益であると仰るのですしょうが。


2007年07月11日 23:58
更にいえば、生産部門でも問題が生じています。利益がでなければ生産材、即ち工作機械などを更新するような設備投資ができません。実際未だに戦前のメーカーでは未だに戦前の工作機械を使い続けている所もあります。こんなことで諸外国に対抗できる兵器が生産できるでしょうか。

現在すでに大手でも防衛産業から撤退を検討している企業が多数あります。零細企業ではとっくに撤退しているころはあります。儲からない防衛産業部門を持っていると投資家から会社の評価が下がります。つまり株価が下がります。またそれは株主からも突き上げがきます。
今後もぬるま湯に浸かっていれば防衛産業には緩慢な死が待っているでしょう。故に防衛産業再編が必要だといっているのです。このあたりのことは過去著作で何度も書いています。多少はぼくの本を読んでからコメントしてください。
2007年07月12日 00:01
ぼくは前から細々とした五月雨的な調達をやめ、期間を区切って集中的に行うべきであると主張してきました。防衛省も今年から練習用ヘリなどをそのような方法で調達してます。時代は変わりつつあります。
つまり天下り先を減らしたくない官の側でもそんなことは言えなくなっている状況になってきつつあるわけです。
彩華氏に限らず、防衛問題は経済と切り離して考える人が多いのですが、それは木を見て森を見ない議論です。そうやってスポイルされた産業は衰退していきます。農業がいい例でしょう。
もけ
2007年07月12日 00:21
>キヨタニさん
返答ありがとうございます。

ご指摘の大型軍用機が民間機からの転用が多い、という点ですが、これは物にもよるのではないでしょうか。
空中給油機やAWACSは民間機がよく転用されていますが、これらは装備品が特異なだけで、民間機と飛行環境に差が小さいタイプの航空機です。
一方、軍用輸送機は殆どが専用機です。不整地や短い滑走路での離着陸を強いられる為、民間機をそのまま流用できないためです。民間機と飛行環境が違う大型軍用機は、必ずしも民間機の転用が有効とは断言できません。
対潜哨戒機も民間機との飛行環境の差が大きい航空機です。民間機は低空を低速で長時間飛ぶ事もなければ、緊急時以外エンジンを停止する事もない。亜音速でのクルーズのみ想定して設計された民間機が困難に直面する事は容易に想像されます。
実際、P-8の開発の難航は、対潜哨戒機を飛行環境の差が大きい民間機の転用で開発する難しさを物語っているのではないでしょうか。少なくとも現段階において、P-XはP-8より早く・安くロールアウトにこぎつけたのは客観的事実です。
(つづく)
彩葉
2007年07月13日 00:28
えっと、遥か以前のエントリの話を蒸し返されるとは思っていませんでしたが、超長文の返答ありがとうございます。
以前、私はP-Xはプラットフォームの開発ではないか、と私は言いました。ですから、確かにエンジンはクリティカルですが、ASW機器、それもソノブイの様な外部機材の不具合で全部ダメ、とする考え方に違和感を覚えた訳です。ミサイルがダメだからF-15Jは失敗、というようなものです。また、例としてE-767が不適切と言ったのは、哨戒機とAWACSでは運用環境が全く異なるからです。ひと括りに「軍用機」とまとめて良いものではないと思いますが。

業界再編については、ご意見は完全ではありませんが理解しました。
恐らく、業界再編の大前提には、輸出が可能にならないとマスが確保できない、という三原則の緩和あるいは解消という政治的問題が横たわっていると思われます。これはメーカーでは解決出来ません。
そのマスの限られた環境で、民生部門や産業基盤と切り離しての再編は、かえって防衛産業全体の沈滞化と緩慢な自殺を招きかねないと思われますが。少なくとも、海外の軍需産業と同じ経営手法は適用出来ないでしょう。
彩葉
2007年07月13日 00:56
私のコメント、後半言っている事がキヨタニさんの本エントリほぼそのままですね。私自身は日本の強みである所の(総合メーカーとしての)産業基盤から乖離した形での再編には強い危機感を覚えます。

あらためて本件について考えますと、これは陰謀というよりは、(役所的にではなく)政治的にどうしようもないところをなんとかしようという、涙ぐましい(逞しい)商魂の現れととれますが。
バカやるとヤマハになりますけど。
guest
2007年07月13日 07:25
The All:軍事に関しての知識は皆無ですが、リアルネットゲーム企画側から考えると、有人戦闘機研究開発や、配備の時代は終わっていると思う。 コストパフォーマンスに優れた多種多様な自律+遠隔手動操縦型UAVの趣味的研究開発と試作の方向ではダメなんですか? 低空なら、未来の携帯ブロードバンド(信号)は無人機が良く捕捉し、軍事ネットより
はるかに使いやすく、国防総省ラムズ長官の軍事革新構想に沿っている。 平成大本営の有人兵器配備至上主義に民間側は呆れ果てているのが現状だと思う。
参考:http://cliplife.jp/search/?query=UAV (左画像クリック) 
GERTY
2007年07月13日 17:06
>guestさん
軍事の世界は1か0かの世界ではありません。任務に対してUAVと有人機双方が長所と短所を補い合うのが今後のトレンドだと思います。
例えばアメリカ海軍の将来的な海洋哨戒体制は、UAVであるBAMSによる高高度広域哨戒と有人機であるP-8による攻撃や近距離監視になっています。
これは米海軍の担当する広大な監視海域を引き継ぐP-8ではP-3Cを完全に代替できないために(200機以上→予定108機)、BAMSで機数の不足を補うためであると伝えられています。
海上自衛隊の場合は、P-3Cが目視で不審船舶を探知しているように、高高度監視を行うUAVでは対応が困難であるという背景があります(ただしTRDIは各種UAVを試作・研究しています)。
UAVと有人のどちらか、という議論では無く、それぞれどういう任務に向いているのか、どう組み合わせればいいのか、という話では無いでしょうか?
774
2007年07月14日 01:26
PX、CXともまだ初飛行もしていませんし、ましてや運用もしていませんから、今現在計画成功というには早いすぎるでしょう。
シミュレーションが発達しているとは言え、100%ではありませんから何が起こるか分りません。

>もけさん
もけさんがおっしゃている低速低空飛行の要件からプロペラ機の方がより適していると考えていました。
実際、米国のPXにはP3Cのアップデートも提案されていました。
速度の問題もジエット機にせまる速度が出せるAn-70が採用した先進プロペラという技術も出て来ていますので、十分検討に値すると思います。

双発機の片肺飛行については、フライ・バイ・ワイヤでしょうから、日航ジャンボ機墜落事故の時のような、動翼が完全に死んだ状態でもエンジン推力のコントロールだけで安全に着陸できるくらいの技術力があるので何とかなるのでは無いでしょうか?

もけさんがおっしゃるような不利を承知で米海軍が737ベースのP8に決定した理由を知りたいところです。
ささんちょうへるしあ
2007年07月14日 02:01
民間機流用だから開発費は安く済むんだもん。済まなければならないの!
ささんちょうへるしあ
2007年07月14日 17:32
エンジンまで新規開発は危険ですな。
新規開発ずくめのP-Xへの清谷氏の警鐘はまさしく当たるでしょう。
エアバスですらこうなのです。
日本製のエンジンならば尚更でしょう。
ttp://www.flightglobal.com/articles/2007/06/21/215029/first-flight-target-for-a400ms-tp400-engine-slips-to-fourth-quarter.html
guest
2007年07月15日 06:55
GERTY 先生へ。オッホン! 納税者(市民)は王様である。その納税者が多種多様&多量のロボット(無人化の象徴)を、全世界の工場へ配備し、各国、各地域の産業向上へ貢献している時代にありて、已む無く幕藩防衛を認めるにしても、有人兵器至上主義なるものは、平成大本営であると主張す。 時代は国家や企業さえも超えて「一蓮托生の地球村」=世界連邦化の遠隔越境制御技術の応用へ変貌していると気付くべし!ココ→http://cliplife.jp/search/?query=UAV

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