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zoom RSS 防衛省、自衛隊の調達に当事者意識&能力なし

<<   作成日時 : 2018/01/07 18:14   >>

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戦闘機・戦車など導入4割遅れる 有事対応に影

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25368350V00C18A1EA2000/?nf=1

> 2014〜18年度の中期防衛力整備計画(中期防)で導入を明記した主な防衛装備品のうちC
2輸送機など全体の4割の項目で予算計上が遅れていることがわかった。予算計上した項
目でも17年度末に発足する水陸機動団の水陸両用車など配備が遅れているものもある。

> 18年度予算案を踏まえて防衛省が現中期防の達成状況をまとめたところ、主要装備品
23項目のうち目標値を100%達成できたのはイージス艦(2隻)や最新鋭ステルス戦闘機F
35A(28機)など13項目。10項目は100%に満たなかった。


 いつも申し上げてておりますように、防衛省自衛隊には時間とお金という概念が希薄です。
土人というとお叱りを受けるので、アマゾンやボルネオの奥に住んでおり、我々の現代文明と接触が極めて少ない人たちに近いと申し上げておきます。

 まず、装備調達に関して、何故必用かどのように使うかということを政治家含めて納税者に説明していない。しかも、F−35Aのような例外はありますが、基本何を全部でいくつ、いつまでに調達して戦力化するのか、そしてそのために総額いくら掛かるのか、というお話が政治家含めて納税者にありません。これは開発費も同じです。いくつ調達するのか、開発費を含めた総経費はいくらかが示されないで計画案だけが出されます。


 こんな胡乱なことをやっている軍隊はありません。
 先日も永田町の防衛問題に関心のある先生方の前でお話する機会があったのですが、そのときにこの中で10式戦車や89式小銃が全部でいくつ、いつまでに調達され、総額いくらかご存じの方がいたら挙手をお願いします。と言ったら誰も手が上がりませんでした。
 つまり政治も当事者意識がなく、それで毎年防衛予算を通してしているわけです。つまりはめくら判を押しているだけ。これが民主国家の文民統制ですか。

 自衛隊の装備調達には締め切りがない。だから輸入にしろ、国産にしろ細々と長期に渡って調達する。軍隊の買い方じゃありません。当然単価は高騰します。
 100円のカップ麺を500円で買うようなことをしているわけです。そりゃ、短期に数を揃えるなんてできないでしょう。

 しかも空自の救難ヘリみたいに、調達単価が23.75億円のはずが、実際は50億円で空幕長みずから、「劇的に値下げをする手段はありません」と会見で明言して恥じない。
 常識的に考えれば、官製談合やっているしかありえなでしょう。


 こういうことが長期に渡って放置されてきた背景には防衛記者クラブの存在があります。防衛省の情報を独占して握り混んでいるだけではなく、こういう問題を報じてこなかった。それでスキャンダルが起きると大騒ぎをする。
 率直に申し上げて防衛記者クラブの存在が、このようなルーズな調達を許してきたといっても過言ではありません。



■本日の市ヶ谷の噂■
「日本の河川は流れが急だから、装輪装甲車に水上渡渉能力はいりませんよ」というコマツの設計者の言葉を間に受けた陸自は、本当にそうか検証もせず、水上航行能力不要としたので陸自の装輪装甲車には水上航行能力が無く、島嶼防衛作戦でも問題となっているとの噂。




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コメント(8件)

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次期装輪装甲車はパトリアAMVですかね?あれは水上航行能力ありますから。
SSAO
2018/01/07 22:29
テレビのニュースなどで流れる装備調達の情報なんてF-35Aとかイージス艦とかしかありませんもんね。わざわざ自分で調べたりする方なんてそうそういないですし、装備調達の実態なんて国民のほとんどは知らないでしょう。せめて国政に関わっている先生方には知っていただきたいですが。装輪装甲車については下手に水上渡航能力もたせたとしても、まともなものはできないんじゃないかなぁと思ったりもします。
BB
2018/01/07 22:37
「水上航行能力不要としたので陸自の装輪装甲車には水上航行能力が無く」2016年の中国珠海で行われた航空航天博覧会に行きましたが、最近は名前の通り航空宇宙関係だけでなく陸上兵器の展示も行っており兵器館と言う専用のパビリオンも建てています。そこの展示も見たのですが、水上航行できる戦車(ビデオで見る限りかなり速い早さで水上航行してました。早回しでなければですが)や兵員輸送車や戦闘車などの車両の尾部に水際地雷敷設車の様なスクリューが付いていて水陸両用車が一杯ありました。日本人からすると尖閣がー、となるのですが基本海外への販売も含んでいるのでそれだけ需要があるのでしょう。水上能力は如何程かは分かりませんが少なくとも有用だと判断しているのでしょうね。陸自も92式浮橋など仮設橋設備を持っていますが、橋を掛けるのにも数時間掛かるそうで、一般車両を通すのならともかく、装甲車両だけでも先に急行させる考えは無いのでしょうか。
やれやれ
2018/01/08 09:33
SSAOさん、パトリアAMVって、老朽化が進むAAV7の代替案としてロッキード・マーティン社とパトリア社が手を組んで提案した装輪型揚陸装甲車ハボックAMVのベースになった車体ですよね。
「お古は嫌だ」と駄々をこねて、わざわざ設計思想の古いAAV7の新造品を発注した自衛隊って一体…(汗)
http://japan-indepth.jp/?p=35263
被本塁打大王
2018/01/08 12:36
最近は定期整備間隔伸ばしてまで装備品調達予算確保するっていう本末転倒斜め上なことしてますし組織として機能不全なんじゃないんですかね

2018/01/08 13:01
キヨタニさんがもう10何年言い続けている事ですよね。
お財布に入っているお金の範囲内でちゃんと役に立つものを買う、っていう子供にするような話をちゃんとできない防衛省って組織はかなりアカン感じがします。
注目の多い案件はちゃんと情報を出すけど他は最低限しか出さないてのもいただけませんね。
八王子の白豚
2018/01/08 18:10
被本塁打大王さん、陸自はハボックAMVを知らないのでは?
SSAO
2018/01/10 10:33
SSAOさん、日頃から米軍の兵器に注目し、予算があれば後先考えず購入しようとする陸自が、ハボックAMVの存在を知らぬとはにわかには信じがたいです。

存在を知っているけど、幹部が天下っている国産兵器メーカーに似たものを高値で作らせたいから、あえて導入しない、注目しないというオチだったら実にけしからん!(怒)
被本塁打大王
2018/01/13 18:57

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