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zoom RSS 官房長官や大臣のご機嫌を取るのが産経新聞記者の仕事か?

<<   作成日時 : 2017/07/20 17:30   >>

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官房長官の記者会見が荒れている! 東京新聞社会部の記者が繰り出す野党議員のような
質問で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170718-00000518-san-pol

>安倍晋三政権のスポークスマンでもある菅義偉官房長官の記者会見が東京新聞の社会部
記者の参戦によって雰囲気が一変した。この記者が臆測による質問や延々と質問を続ける
ためだ。

>  菅氏の記者会見は原則、平日の午前と午後の1日2回、首相官邸で開かれ、日本政府と
しての公式見解が示される。会見は官邸内にある記者クラブ「内閣記者会」が主催する。
現在は新聞やテレビ、海外メディアなど正会員、オブザーバー会員を合わせて187社が
加盟している。官邸の会見場には、クラブ加盟社の官房長官を担当する「長官番」をはじ
め多くの記者が集まり、長官番がその社を代表して質問するのが通例だ。会見に時間の制
約はなく、早ければ5分程度、長いときは30分以上のときもある。

>菅氏に食い下がる望月記者は一部で「ジャーナリストの鑑」のよう
にたたえられた。

> とはいえ、政府の公式見解を問う場で、延々と質問を浴びせ続ける姿勢はどうなのだろ
うか。記者は当然、権力を監視するという役割を果たすと同時に、本質を見極めるための
「質問力」を磨く必要もある。


望月記者を一応は持ち上げておいて、駄目出している記事です。

で、彼女が質問していたとき、産経新聞の記者はどこにいた、何を質問した?

で、それまで産経新聞含めて、他の記者クラブ記者がどれだけ、問題を突き付けるような質問したんですか。

確かに、望月記者はズレているところはありますよ。ぼくのところに話を聞きにきても大事なところだからと、5回説明しても理解していなこともあります。

ですが、元々シロウトだった防衛装備の問題で、前提知識がさほどないにも関わらず、実に鋭いところに目をつけるところがあります。まさに野獣のような嗅覚(笑
それが彼女の強みでしょう。

得てして、何も進展もないようなグズグズな状態では彼女のような突破力が重要なファクターだったりします。
だからぼくもお付き合いしているわけです。そして以外に官庁の幹部でも彼女の評価は高いわけですよ。話をきかないけどな、とは言われますが。

 同じ東京新聞の記者でも長官番の記者はそんな質問してこなかったわけです。


 記者クラブの問題はがいして以下の通りです。

1)新聞、テレビ、通信社以外の固定メンバーを閉め出す。
2)専門記者を排除する。
3)当局との癒着
4)記者の専門知識、見識の不足です。

特定の会社以外の記者を排除しますから、我々専門記者は記者会見や当局主催のセミナーやレクチャーには参加できない。そもそもそれらの情報が記者室に貼られたり、内部で回覧されるので他に回ってきません。

そして概して記者クラブに在中若手の記者がつきます。しかも大抵記者クラブメンバー各社では専門記者が少なく、前提知識がなくて、いきになり例えば軍事の知識がなくても防衛省の担当になるわけです。
で、記者会見ではひたすら大臣や幕僚長がペーパー見ながら話している内容をラップトップで書いているだけです。

自分でいうのもなんですが、ぼくは専門ジャーナリストとしてキャリアは四半世紀を超え、毎年海外でも取材するし、海外にも情報源があります。世界的に定評があるジェーンズの雑誌でも8年ほど書いてきました。またディフェンスニュースやフィナンシャルタイムスなど海外のメディアにも多くコメントきています。そして日本の軍事雑誌にも多く寄稿し、著書もたくさんあります。果たして防衛記者クラブに、ぼくと同等の記者がいるでしょうか。

防衛省の記者会見では、陸自の衛生キットの問題、震災でUAVが一度も飛ばなかっこと、オスプレイの対抗馬が、民間機であるAW609だったこと、機関銃の不具合が直ったといいつつ、機関銃が調達されなかったこと、空自の新型救難ヘリが予定価格の約2倍で、しかもコストダウンのめどがたたないこと、補正予算で概算要求で落ちた買い物をしていることなど追求してきました。

この間、防衛記者クラブの皆さんがどんな質問をしましたか?
無論専門誌と一般紙向けでは興味の対象が違います。

ですが、防衛調達や制度の問題点をしつこく追求する姿をみたことがありません。たまに声を荒げていた人は見ましたが。

記者クラブが会見で質問しないのは、他者を出し抜きたいということもあるのでしょうが、基本的な軍事知識がないので、何か問題か、例えば他国の軍隊と比べて異様なこところなどを知りません。

そしてもっと問題なのが、当局と癒着と忖度です。
会見で嫌らしい質問をすると、その会社だけが情報を教えてもらえずいわゆる「特落ち」することがあるそうです。ですから、当局のご機嫌を取り結ぶためには、大臣や幕僚長が困るような質問をして、大臣や幕僚長に恥をかかせてはいけない、当局の意図を忖度するということになります。

こういうメディアが昨今の安倍政権における役人の忖度を批判しているのは一種の喜劇としか思えません。

実際問題として、我々専門記者をはじめ、外部のジャーナリストを排除して、当局と癒着しているために、記者クラブは当局の国民の知る権利に対する防波堤として機能しているわけです。

これが民主国家でございと菅長官や記者クラブ会員各社は胸を張って、中共あたりを報道の自由がないとか批判しているのですから噴飯物です。


Japan in Depth に以下の記事を寄稿しました。

海自ヘリ選定巡る下克上と内局 その1
http://japan-indepth.jp/?p=34774
海自ヘリ選定巡る下克上と内局 その2
http://japan-indepth.jp/?p=34784
海自ヘリ選定巡る下克上と内局 その3
http://japan-indepth.jp/?p=34792



『キノコホテル創業10周年記念大実演会<サロン・ド・キノコ〜飼い慣らされない女たち>』
2017年6月24日 at 赤坂BLITZ

https://okmusic.jp/news/186265












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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
どこの月刊誌でも構いませんから、一度、清谷さんと望月記者の対談を見てみたいですね(^_^)v せっかくだから、某作家の方も参加なされる形でw
KU
2017/07/20 19:15
お邪魔します。
 かつて少なくない売春女子高生が「相手が楽しいし、自分も楽しいし、その上お金が入る。他の誰にも迷惑をかけていない。それの何が悪いのか」といった事を異口同音に言ったそうです(余談ですが女性にAVを強要した連中も同じように言うのでは)。記者クラブの記者連中も「当局等も自分も不快な思いはしていない。当局等から伝えられた情報はきちんと報道している。それの何が間違っているのか。」とでも思っているのではないかと思われます。
ブロガー(志望)
2017/07/22 22:32
>東京湾で大規模テロ訓練

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170724/k10011072271000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_049

この手の訓練の映像や画像を見る度に、「本物のテロリストなら、こんなショボい格好というか得物で攻撃なんてしないで、アサルトとかRPGとか撃ちまくるよな」、なんて思ってしまいます。ま、訓練はやらないよりは、やった方が良いのでしょうけど。でもなぜか動画の最後には、ガッツポーズを決める海上保安官の姿が映っているしorz
KU
2017/07/24 23:25

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