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zoom RSS だめな会社ほど危機感がない。東芝は何故防衛部門を整理しない?

<<   作成日時 : 2017/01/03 14:19   >>

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東芝、400億円粉飾の疑い 監視委、検察に調査報告へ
http://www.asahi.com/articles/ASJD63QDTJD6UTIL01J.html

社長が代わっても「隠す文化」から抜け出せない東芝
http://www.huffingtonpost.jp/nobuo-gohara/toshiba-nuclear_b_13875842.html

東芝株、3日で4割下落 巨額損失で不信感
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29H5J_Z21C16A2TJC000/

東芝は不可解な「巨額損失」の経緯解明を
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO11235380Q6A231C1PE8000/


基本、東芝は市ヶ谷に本社のある某国営大企業と同じ体質なのでしょう。
「世間様」を全く意識せずに、社内の「常識」やら社内政治だけでしか物事が見れない。
だから平気で不正会計を何度もやらかす。

実力で勝負しないで、談合とか政府との癒着で儲かる商売が大好き。

のみならず、経営陣が指導力を発揮できないから、商売も下手。
社内の抵抗を忖度するからリストラ(本来の意味での事業再構築)ができない。

かつては儲かっていたいパソコンも今は昔です。半導体だけは何とかなっている感じでしょう。


普通これだけ業績が悪化していれば、比率が低く、将来の売上にも貢献しない防衛部門は廃止するとか、他社に譲渡をするなりして、その分のリソースを儲かっている分野につぎ込むべきです。
実際に傾いた日産は、プリンス自動車の遺産であるロケット部門をIHIに売却しました。

しかも、東芝は空自向けの偵察ポッドで性能が不十分となって裁判で当局と泥試合までやっています。

この辺の話は以下の記事で書いております。

東芝、国から迫られた「賠償金12億円」の顛末
防衛事業をやり続ける必要があるのか
http://toyokeizai.net/articles/-/111619


>長年にわたる不正経理と粉飾決算が発覚し、2016年3月期決算で7100億円の赤字を計上した。また東京地検が捜査に踏み切るとの観測もある。同社は、まさに存亡の危機にあると言っても良いだろう。

このため事業の再構築は不可欠であり、債務超過を回避するため、事業の売却を含めて3万4000人のリストラに踏み切る。売り上げもピークから3割減る。虎の子である東芝メディカルもキヤノンに売却することが決まった。さらに、冷蔵庫やテレビなど赤字が続く家電部門を中心に売却、テレビやパソコンの開発拠点がある青梅事業所を縮小し、早期退職の募集や他部門への移籍などを行う予定だ。

2014年度の防衛省中央調達の契約高ランキングで3位のNECは1013億円、5位の三菱電機は862億円、7位の富士通は527億円である。対して東芝は8位で467億円に過ぎない。東芝の売り上げは4兆9000億円ほどあり、防衛部門の売り上げ比率は約0.95パーセントに過ぎない。


駄目な会社ほど決断ができないのでしょう。
これがまだ数パーセントから10パーセントとかであれば、それなりにボリュームがあって真剣に検討されるのでしょうが1パーセントぐらいならば、まあ放置しておいたほうが、波風も立たないからいいや、ということになるのでしょう。

その程度の会社が作った装備が果たして優れているか、普通に考えれば大変疑問に思えるでしょう。

東芝は防衛部門を解体すべきです。単に民生品をコンポーネントとして売る窓口だけを残しておけば、宜しいでしょう。


ですが、今年も東芝にはそれができないでしょう。だめな会社は決断ができないし、危ないという当事者意識が欠けているからです。
これは市ヶ谷の会社も同じなのですが、あちらは親方日の丸で潰れる心配がありません。
対して東芝は民間企業なので潰れる可能性はあります。

その場合、東芝がこれまで納めた製品のアフターケアなども問題となるでしょう。
また、東芝やがやっている商売は他のメーカーとも重複しております。
東芝が足抜けすれば、業界再編が進み、こまい仕事を細切れ発注することによる、単価の上昇にも歯止めがかかるでしょう。

そうであれば、防衛省が積極的に働きかけるべきでしょうが、こちらも当事者意識も危機意識もありません。
経産省も業界を再編する度胸も当事者意識もない。
可能性となるは財務省が防衛省に対して物言いをすることぐらいでしょう。

今年も防衛調達は暗澹たる未来しかないように思えます。


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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
清谷様

以前、某国営ブラック企業幹部社員だった元キャプテンです。笑い
私の知人で東芝の関連会社で営業所長だった方がおります。 東芝を早期退職しましたが。古巣の職場に対していいイメージはありません。官僚気質、上下の意思疏通がない、縦割り、社員をボロ雑巾の如く酷使する。新しいことやクリエィティブなことをやると怒られる。保守的等 なんか私の古巣の職場と似た文化でそっくりです。違いは収益を求めることと税金を消費することですが。
幹部社員=管理職の方が中国のライバル企業にフラッシュメモリーの情報を流出した事件がありました。やはり、人事で冷遇され、酷使されたと想像します。
管理職だった方が古巣の職場を良く言わないくらいですから、従業員にとって働きにくい会社ではないでしょうか?
あと古巣の職場もオリンパスと同じく臭いものに蓋することで共通しています。組織が肥大化すると動脈硬化が起き、官僚主義が蔓延するのでしょうか。やはり、経営陣の老害かな?東芝・オリンバスは古巣の職場と似て非なるものです。若い優秀な社員が去らなければいいのですが。
元キャプテン
2017/01/03 16:32
清谷様

清谷さんに質問です。危ない会社とか倒産寸前な会社には、 共通点とか兆候、体質とか 何か傾向や法則みたいなものがあるのでしょうか?御教示をお願いします。
清谷さんは会社を経営していますし、広告代理店で働いていたので、詳しいのではないかと思いまして。
私の高校時代の同級生は税理士・前税務署職員をしていまして、倒産する会社の共通点として
・経営陣の危機感なし
・幹部やベテラン社員が辞める。
・経営方針が支離滅裂で一貫性がない
・抜本的な改革・見直しをしない
・過去の栄光ややり方を捨てない、前例踏襲主義
・社内のコミニュケーションが途絶
・ムダ、ムラ、ムリを改善しない
・社員の士気・覇気が喪失
・行き当たりばったり、長期の視点がない
そんなもんですかね?
元キャプテン
2017/01/03 18:40
>危ない会社

危機意識がないことと、十年一日で同じことをやっている会社ですね。健全な赤字部門がない会社。変化に対応できないし、大抵貧してから手を売っても鈍することが多いように思えます。
要は常に危機感を持っていない会社。中小零細でもちょっと儲かると社長が銀座で飲んだり大盤振る舞いして傾む会社は少なくありません。
キヨタニ
2017/01/03 20:13
清谷様

御教示に感謝致します。私もアンテナを張り、沈むようだったら沈む前に船から脱出するよう心掛けます。
風呂仲間の経営者の方も、会社が生き残るには絶えず変化・進化する。旧態依然は死ぬと。
清谷さんと同じことを申していました。 古巣の国営企業は 変化・進化どころか 退化です。まぁ偉い方は明治の兵隊さんやっています。私も退官して間もない頃 、頭が硬い、考えが古い、時代錯誤と言われていました。それも20歳上の方から。少しずつ古巣の組織文化を払拭し、民間の思考・価値観に近づけています。
私の師匠で、幹部候補生学校の区隊長=小規模駐屯地業務隊長・2佐で退官とメールや電話で私の出来事をやり取りし、師匠も危機感を抱き、再就職先でそれなりに働いています。いかに民間の文化・価値観に適応するのか再就職先での可否になると思います。師匠は私の出来事に真摯・謙虚に捉え、自分なりの対策を取ったと思います。
私の現在の仕事である塾講師として子供=生徒に危機感を抱くように接しています。このままでは志望校は難しい、進路の選択肢はないぞ! ウザイ先生だ!うるせぇおっさんだぜ!と思われてもいいです。清谷さんも自衛隊の偉い人=私の古巣の職場の悪い先輩から、ウザイ、あの野郎余計なこと言いやがってと嫌われていると思います。それは私の先輩は子供で大人になれないからです。でも私の先輩でも清谷さんの主張に支持している人も少なからず存在します。
元キャプテン
2017/01/03 21:32
>自衛隊機輸出へNZと交渉 政府、哨戒機・輸送機

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFS02H1F_S7A100C1MM8000

新年早々、飛ばし記事でなければ良いですけどねorz 何せ、前科が有りすぎますからねぇ。
KU
2017/01/03 23:21
清谷様

追記
私の先輩で、東芝の子会社に再就職しました。職場で改善提案し、上層部に評価され、顧客から満足され、会社の利益に貢献したが、直近の上司から 俺の面子を潰しやがって!余計なことするな!と怒られました。その上司は組織の利益より自分の面子が大事だそうです。何か自衛隊のバ幹部=バ患部みたいです。
会社の利益より上司の面子。そういう体質が会社を傾かせたのではないでしょうか? なんか旧日本軍みたいな体質です。 組織が肥大化すると前例、社内政治、パワーバランスとか 風通しが悪くなるのでしょうか?人事システムが硬直化しているのでしょうか? トップの経営陣の指導力に問題があるのでしょうか?
自衛隊もそうですが組織の体質を変えるのは容易ではないです。説教や高尚な言葉では人は動きませんから。
仕事でも子供が真剣に机に向かい勉強するよう仕向けるのも至難の技です。説教しても聞く耳持ちません。聞く耳持っている子供は成績が上がっています。トップが批判を謙虚に受け止める器量だと思います。

元キャプテン
2017/01/04 08:54
お邪魔します。
 だいぶ前の日経ビジネスで東芝が取り上げられていて、「相当大きな失敗をした人でも、それ程のペナルティは課されていない」「一生懸命働いているのは半分ぐらい、残りは新聞・雑誌を読んで過ごしている」で、「多くの分野で他社に後れを取っている」といった事が書かれていました。それが遂に「自身の存亡に関わる」にまでに至ったのかと思われます。
ブロガー(志望)
2017/01/08 20:48

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