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zoom RSS 自衛隊携行食の課題

<<   作成日時 : 2016/02/28 20:00   >>

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陸自の携行食、缶詰からレトルトに全面移行
海自、空自も同様の変更を検討
http://toyokeizai.net/articles/-/106413

>陸上自衛隊は、隊員が任務などの際に持ち歩く携行食の「戦闘糧食(りょうしょく)」を、従来の缶詰タイプからレトルトパックタイプへ全面的に切り替えることを決めた。

>11年の東日本大震災もレトルトに切り替えるきっかけの一つになった。同震災では、10万人規模の隊員が動員され、長期間にわたって被災地で救助活動にあたったが、ビタミン不足などが原因とみられる隊員の体調不良が問題になったという。

>陸自では「野菜が不足しがちな缶詰の携行食だったことも原因ではないか」と分析しており、ビタミンなどの栄養を強化した新たなレトルトの開発も民間企業とともに進めている。

レトルトに移るのは時代の趨勢でしょう。
フランス軍などではレーションは民生品の詰め合わせで済ませております。これは食中毒とか、異物混入などの問題があった時でも、容易にリプレイスが可能だからです。こういう発想も必要でしょう。なんでもかんでも自衛隊専用にすると高くもなります。

それから前から申し上げておりますが、栄養価を考えれば白米ではなく玄米や胚芽米を導入すべきです。五穀米でもよろしいでしょう。ビタミンやミネラルなど栄養素も多いし、繊維も豊富です。また腹持ちもよろしい。

更に申せば、豆類も増やすべきです。マメと玄米を合わせれば、人間が必要な栄養素の多くをカバーできます。
また豆類も栄養価はもちろん、繊維質が多いのでこれまたよろしい。
現状の赤飯はこの点からいえば、まだ白米よりましです。

それからおやつにソイジョイやドライフルーツ、グラノーラなど入ったスナックバーを入れるのもよろしいでしょう。

更に申せば、ストレスの多い状況ですから、ビタミンなどを補給するサプリメントなどを追加してもよろしいのではないでしょうか。

また併せて駐屯地や基地の食堂などでも玄米や発芽米、五穀米などを出すようにすべきです。
防衛省や部隊の食堂のメニューを見ていると、あまり感心しない物が多々あります。
普段からこういう食事に慣れておくべきです。

白米がごちそう、という思い込みは日清日露戦争でも戦死者よりも遥かに多い、傷病死者を出しました。
そのような悪しき先例があるのに、未だに白米至上主義が支配しているように思えます。


また糧食も一部の業者の寡占になっており、これがコスト高の一因となっております。
新規参入者を呼びこむべきです。
新規参入社が有用な技術やノウハウを持っている可能性は大です。タニタあたりが参入してくるかもしれまん。
競争によって価格の低減も可能でしょう。

国内の防衛産業を守るということは、既存の業者の利権を守ることではありません。
新規の業者に門戸を開くことで、競争原理を導入することが防衛市場を活性化させるべきです。
業者の新陳代謝は致し方がないことです。それが嫌ならば既存の業者も頑張るべきです。
それが納税者の利益につながります。





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目の前に欲望に負けてしまう低所得者と程度の低い軍オタの共通点
先日自衛隊の携行食について書きました。 http://kiyotani.at.webry.info/201602/article_9.html ...続きを見る
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2016/02/29 19:31

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
パック飯なのですが、あればっかり食べると便秘になるんですよね。排便を抑える薬が入ってるらしくて。自衛隊には痔持ちが多い理由の一つです。

缶飯もキライではないですが、あればっかりだと胸焼けおこすので、早く切り替わってほしいですね。
ハープーン
2016/02/28 21:15
この話ってカンメシはパックメシと比べてゴミの処分が手間になるからなんでしょうかね?

まあ、それはさておきキヨタニさんが書いたように缶詰食品はどうしても栄養価に偏りが出やすくなります。
そして日本のレトルト食品は世界的に見ても高いレベル(異常と言っても良いかも)と言われてますので、美味しく食べることが出来ます。
現場の隊員たちも食べ慣れた物もあるでしょうからそれほど不満は出ないと思います。
白米信仰は肉体労働をしている業界には根強く残っていますので、いくつかの献立(パック)を組み合わせて栄養が偏らないように配慮すれば良いのではないかと。
昔に肉体労働のバイトをした時に、白米食べると満腹感が大きかったのを思い出します。これが玄米とか雑穀米だと微妙に感じたかもしれません。
足りない栄養はサプリメントで補うのも良いでしょうね、最近は学生時代からそういうのに慣れた隊員も多いでしょうし。
八王子の白豚
2016/02/28 23:38
玄米や五穀米等の活用は大変いいことだと思います。
玄米は7分づきでもいいから、早く導入してほしいですね。
自衛隊で普段から食べるべきです。
でも国民が皆食べるべきだと思います。
さしあたり、学校給食は全て米にすべきですし、7分づきなどの玄米や五穀米、さらに、かわりご飯なども定期的に給食すべきだと思います。
軍事オタク
2016/02/29 09:28
今回のお話を拝読させて頂きながらふと疑問に思ったんですが、今現在の自衛隊の携行食はアレルゲン対策とかってやっているんでしょうか?

実は私の義母は結構重篤な蕎麦アレルギーで、蕎麦屋で食べるうどんでも湯で湯が一緒だからNGとか、パンを購入しようにも、そのパン屋さんで蕎麦粉を使用していない事が確約出来ないと買えない、とか結構気を遣う事があるんですが、自衛隊の隊員達の「食」ってその辺りに関して配慮がされているんでしょうか?一寸気になります。
北極28号
2016/02/29 11:33
携行食ではありませんが駐屯地の常食ですが、1日のカロリーが3000キロカロリーとなっています。20代の若い方や肉体労働している方は問題ないのですが事務職や中年には適しません。お役所仕事の画一主義や調理員の手間を考えると老いも若きも同じメニューになります。そこで駐屯地の特性に応じて2500キロカロリーから3300キロカロリーまで幅を持たせたり、低カロリーのメニューと高カロリーのメニューを選択できる柔軟性があってもいいのではないかと思います。
元キャプテン
2016/02/29 12:06
清谷様へ

携行食にはカロリーメイトがお勧めです。
点滴を固形化したもので、NASAやJAXSAでは宇宙食として採用されています。また栄養のバランスがあり、軽量で携行用意です。 私が現役の頃、演習でよく防護マスクの袋やポケットに入れ、空腹の時食べていました。また1箱で1日くらい持ちます。東日本大震災の災害派遣で缶詰ばかりの食事で口内炎になり、病院に行ったら先生が次派遣されるときカロリーメイトを買っていって持っていけば・・・
そうしたら口内炎に悩まされませんでした。
元キャプテン
2016/02/29 12:17
北極28号様へ

横からしゃしゃり出て申し訳ございません。アレルギー対策についての御下問でございますが、結論から申しますと常食や携行食はしていない認識と記憶です。なぜなら、一人のアレルギーの為、メニューを変更したりすることは契約、労力から困難でやはりお役所ですから、最大公約数と画一的な考え方しかできません。 しかし、東日本大震災で避難所で炊事をしていた後輩から聞いた話ですが、アレルギーである食物が食べれない、高齢者で固い物が噛めない、疾患の関係で特定の食物が食べれないと言った問題・課題がありました。 やはり避難者のニーズに応えたいのが本音ですが、食材の調達の容易性、調理する人間の手間・運用、他の避難所との兼ね合いから困難であるというのが実態らしい。
しかし、今後高齢化とかの問題がありますので、多様なニーズに答える必要はあると思います。自衛隊を含む行政機関は最大公約数、公平性をどうしても追求せざる得ません。そういった部分は民間やボランティアが適切ではないでしょうか。柔軟に対応できますので。
元キャプテン
2016/02/29 18:50
自衛隊の携行食は全般に味が濃い。
塩分をわざと多くしていると思いました。
もしも汗の関係で塩分が民生品よりも多く必要なら、別途、摂取する方が良いと思う。
妄想竹
2016/02/29 19:29
味付けを薄くして、塩分のサプリメントを配る、という手もありますね。
キヨタニ
2016/02/29 19:33
>結論から申しますと常食や携行食はしていない認識と記憶です
by元キャプテン様

わざわざ、レス頂いて有難う御座いました。そうですか、やはり無かったですか・・・

個人的に疑問なのは、震災やその他災害時に携行食を食べるのってなにも被災者に限らず、自衛隊員もその中に含まれるわけでして、清谷先生の仰られる様な中期的な栄養バランスの確保や食事によるストレス低減、そしてアレルギー対策って部隊の士気維持にも直結すると思うんですよね。自衛隊員の中には食物アレルギー対象者なんていません!いても根性でどうにかします!という無茶通す訳にもいかんでしょうし・・・
北極28号
2016/03/01 16:39
 最近の栄養学の研究成果では、コメと味噌の組み合わせは、肉体労働を前提とした場合、ほぼ理想的な取り合わせであって、麦飯と乾燥味噌を献立の中心に置いていた帝国陸軍の携帯口糧は、実は先進的な野戦食だったことになります。私は、満州事変から昭和20年8月まで日本の兵隊さんがへたばらず戦い続けることのできた最大の要因は、この携帯口糧にあったと確信しています。
 閑話休題
 レーションの主食を麦飯や玄米食にするべきかは、慎重な判断が必要でしょう。何故なら、レーションは温めたら直ぐに食うとは限らないのです。下手すると、温めてから何日かして食べることもある。冷めてもそれなりに食える白米に比べて、食いにくいことは確かです。大麦や玄米にビタミンを求めなければならなかった戦前と、副食が豊富に準備出来て、白米オンリーでも脚気にならない現代とでは、自ずと条件は違ってきます。冷めても食えるということを開発の上で重視すると、白米はまず妥当な選択でしょう。勿論、副食で豊富にビタミンやミネラルを補えるように献立を組まなければなりませんが。
英知の人・エイチマン
2016/03/01 22:03
北極28号様へ

おっしゃる通り、食は体力・士気の根元です。諺にもあるように腹が減っては戦はできぬ。食べ物の恨みは恐ろしい。
ベトナム戦争のアメリカ兵は最前線でステーキとアイスクリームを食べて戦をしていましたからね。
そう言えばうちの街の図書館に戦艦大和のレシピという本がありました。著者は元1海佐で現料理専門学校の校長先生です。現役時代、護衛艦の給養員、補給科長を歴任した方で管理栄養士の資格を持っています。武士の献立の包丁侍です。是非一読ください。
元キャプテン
2016/03/01 23:05
清谷様へ

清谷さん、駐屯地・基地の隊員食堂のごはん食べたことがありますか?また、食べた印象を教えてください。 私の高校時代の同級生の女性で大学の家政学部の准教授をしている方がいます。この前、同窓会でこんなこと言われました。家政学部の実習で駐屯地にお世話になりまして、彼女曰くカロリー高すぎ、味濃すぎ、これではアスリートでないかぎり肥満になり、高血圧になる。駐屯地には若い20代より40を越えたおっさんが多く、健康上に悪い。教え子の学生=ギャルもお腹いっぱいで食べきれない。
駐屯地の食事も見直すべきでしょう。私が現役時代にも曹長・1曹のおっさんも結構、糖尿、痛風、高脂血症等ゴロゴロいました。東日本大震災で上級陸曹が過労死しました。脳卒中や心筋梗塞で。隊員食堂のメニューも一品少なくすればコストダウンと隊員の健康のためです。
元キャプテン
2016/03/01 23:54
駐屯地の食事は仰るとおりです。
例えばご飯茶碗は小さくして、欲しい人はお代わりするとかすれば多少違うでしょう。あと味付けが濃いとどうしても飯をかきこみたくなるでしょう。
味付け、そして栄養のバランスももっと考慮スべきだと思います。
キヨタニ
2016/03/02 14:29
清谷様へ

御回答に感謝申し上げます。栄養学の専門家である同級生の指摘は説得力あります。
また、同級生は学生の実習中に業務隊長へこんな提言をしました。
紋切り型の画一主義を廃止し、選択メニューにする。一品あるかないか。若い体を動かす隊員には例えばバナナを加給食とし、中年は小さい茶碗にする。 配食エリアを幹部、曹士でなく35歳以上、35歳未満に区分する。
成人病予防となり、糧食のコストダウンにもなります。
客観的に見ても18歳の新隊員と55歳の師団長と同じメニューでカロリーはあり得ないでしょう。
元キャプテン
2016/03/02 18:47
昔の話ですが、アレルギー申告を正直にした方は、例外なく採用試験で落とされていましたね。
地方連絡部の担当官からはアレルギーは正直に申告するなとアドバイスされました。
一度採用されてしまえば、後からアレルギーを申告しても大丈夫でした。
今から思えば、これも公務員の身分保障がからんでいたのでしょうか。
名無し
2016/03/02 20:00
お邪魔します。

 「武士は食わねど高楊枝」みたいな意識があるので、「組織として」食についてあまりまともに考えないのではないかと思われます。「何でも食わせておけばいいだろう」みたいな感じで。「戦闘糧食が、わざと不味くするわけではないが、耐久性・保存性やコストを重視する必要がある」というのと違って。
ブロガー(志望)
2016/03/02 23:07

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