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zoom RSS P-3Cの輸出スキームをつくるべきじゃないのかね?

<<   作成日時 : 2016/02/01 15:09   >>

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先日ロッキード・マーティンのブリーフィングに行ってきました。この手のブリーフィングで普段あまりお見かけしない、アナリストのO氏も珍しくお見えでした。

質疑応答で海自で余剰となったP-3Cを引き取り、これを近代化して転売するビジネスは手がけないのか、と質問しました。ご存知のようにP-3Cはそもそも同社の製品であり、同機の延命、近代化を手がけております。

ですが、同社の見解では、日本の法律上それはできないとのことでした。しかし、装備を取り払いドンガラの機体だけにすればそれは可能なのではないでしょうか。それが不可能であれば、もっと中古の装備を売りやすくするように法律を整備するべきです。

最終的には海自のP-3Cは、60機以上は余剰となるでしょう。70機を超えるかもしれません。これをスクラップにするのは費用もかかるし、税金の無駄遣いです。

P-3Cの近代化、延命化はエアバスやカナダのメーカーも手がけております。

現状我が国がP-3Cを売るならば、例えばフィリピンあたりに極めて安く供与することしかできません。それが政治的に意味あればいいのですが、できるだけ中古装備を高く売るのであれば、P-3Cの近代化を行うメーカーにできるだけ、まとまった単位で売るべきだと思います。その場合入札であれば値段をできるだけ上げることが可能でしょう。経験がない我が国が営業して回るよりも、これら慣れた企業にまるごと売って、リセールをかけてもらうわけです。この方式ならば韓国にも売れるかもしれません。売り主が我が国ではなく、ロッキード・マーチンやらエアバスならば韓国人の感情的も許せるのではないでしょうか。
 インド向けのUS-2の輸出などより、よほど確実な商売ではないでしょうか。


Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました
【補正予算が第2の防衛予算に】〜政権批判しない野党とメディア〜
http://japan-indepth.jp/?p=24881

【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その1】〜「戦争ごっこ」レベルの第一線救護〜
http://japan-indepth.jp/?p=24303
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その2】〜最前線で隊員の命を救えるか?〜
http://japan-indepth.jp/?p=24309
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その3】〜浮世離れ?「衛生」総本山で疑惑のコンサート〜
http://japan-indepth.jp/?p=24312
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その4】〜「謝礼は互助会等から支出】の不思議〜
http://japan-indepth.jp/?p=24337
【納税者も驚愕、陸自衛生学校体育館狂騒曲 その5】〜「コンサートごっこ」をしている場合ではない〜


東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
防衛補正予算1966億円の買い物リストを検証
ヘリ、装甲車などの装備を買おうとしている
http://toyokeizai.net/articles/-/100679

富士重勝訴でも晴れない防衛調達費の不透明
防衛省の調達システムは問題が多すぎる
http://toyokeizai.net/articles/-/97503
フランスは原発テロの悪夢にうなされている
自爆覚悟のテロは、防ぐのが難しい
http://toyokeizai.net/articles/-/93096
高額な早期警戒機が日本では「欠陥機」だった
周波数帯をまともに使えない大矛盾
http://toyokeizai.net/articles/-/88753


朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました。
イスラム国がトヨタのランドクルーザーを使う理由
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015110200004.html
陸自が導入した輸送防護車は使えない
机上の空論では済まない邦人救出の現場
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015100200004.html

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コメント(8件)

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清谷様へ

余剰となったPー3Cを輸出・払い下げした場合、得たお金は国庫=日本銀行に入るのでしょうか? それとも仲介した総合商社の収益になるのでしょうか?御教授願います。
あと、こういう案もあると思うんですよ。廃棄寸前の74式戦車やFHー70とかを修理して友好国に有償供与・輸出する。
駐屯地に飾るのは有効活用とは思いません。
法整備とかブラックボックスをどうするかという壁はあります。他流試合というか海外に打って出るということは仕事の質を高めることに繋がります。開発〜調達までやはり刺激がないとガラパゴスになると思いますが。ビジネスという競争原理を取り入れることも組織活性化や業務の質を向上することになると思います。
しつこいようですが試合のない運動部、お客様のいない商店では進歩ないでしょう!
元キャプテン
2016/02/01 16:06
基本的に財務省にカネが入ります。
ですが、一定パーセンテージを、次年度の防衛予算に繰り込めるというシステムを作るとインセンティブも湧くかと。
キヨタニ
2016/02/01 16:50
清谷様

そう言えばかつてF-104jが退役したあと、米軍に引き取られて、その後、台湾に供与されたことがありましたね。

あのような方法を使えば可能かもしれません。ところで、F-104jの時、無償で米軍に差し上げたのでしょうか?
ブリンデン
2016/02/01 20:46
中古の装備品も、このような仕組みを作れば資源と予算の節約にも繋がるし、ぜひ、財務省も防衛省も検討していただきたいですね。再整備した装備品については、輸出先を選ぶ必要もあるでしょうけれど。
KU
2016/02/02 12:48
お邪魔します。

 公の会計は「単年度の単式簿記」と聞いた事があります。であれば「お金しか見ない。モノ(の価値)を見ない」姿勢であれば「いらなくなれば捨てる」しか思いつかなくなるのではと思います。さらに言えば「お金を巡る攻防」しかしないから財政再建は後退する一方なのかなと。

>一定パーセンテージを、次年度の防衛予算に繰り込めるというシステムを作るとインセンティブも湧くかと。

 お言葉ですが、自分はインセンティブ「程度」では、「今までしなかった事への内部の抵抗」を突破できないのではと思います。財務省が「兵器は国有財産、防衛省はたかだか運用の担当者」で取り上げ、専門家の助言を受けてリペアメーカーから相見積もりでも取らなければ。尤もそうなれば外務省も出てくるかも知れませんが。
ブロガー(志望)
2016/02/03 22:42
書き忘れです。

 輸出だけではなく、「値段の割には性能や信頼性が今一つの国産品を、それなりの信頼性や実績もあり、入手(部品含む)も容易な外国製の中古品に置き換える」事もやって欲しいと思います。
ブロガー(志望)
2016/02/04 23:08
自衛隊って、なんでまだ動くトラックを更新分が来た、とかいって鉄くずにして売り払っているんでしょうかね。それベトナムやインドネシアに持っていったら、売れるんじゃないのでしょうか。現に地下鉄の車両は南米で使用されているじゃないですか。防衛装備庁はなんでそれをやらないんでしょうか。
ひゃっはー
2016/02/06 10:31
良い提言ですね。
もっとも政府にも財務省にも防衛省にもやる気は無さそうですが・・・
しかしながら売れる兵器は限られてきますね。
時代遅れだったりそもそも低性能なものもあるので輸入品くらいしか売れないんじゃないのでは?(つまりは恥ずかしくて売れない)
だからこそスクラップにしてしまうのだと思っていましたが・・・
八王子の白豚
2016/02/06 23:34

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