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zoom RSS FH-70は外国に売ればいいんじゃないかね。

<<   作成日時 : 2014/06/29 16:03   >>

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 陸自の中古のFH-70は海外に売るべきです。


陸自がFH-70は寿命でダメ、というのは嘘です。
それを廃棄するならば売ったほうがいい。

 何しろ射撃数は少ない上に最大射程では射撃ゼロや、それに近いから砲身ばかりです。ですから新品同様です。
 問題は足廻りだけ。これもオーバーホールは3千万円もあれば足ります。あとは補助動力装置をデイーゼルに変える必要があります。その方が燃費も、部品の維持費も安くなるでしょう。
これはイタリアのメーカーが製造しています。
オーバーホールと近代化はまとめて発注すればかなり単価は下がるでしょう。


全部でコストは3千5百万万円もあればお釣りがくるのではないでしょうか。
これを1門5千万円位で売りだせば、かなりのお小遣い稼ぎになります。
オーバーホール品を10門買ってくれれば、3門ぐらい部品取りにサービスして付けても宜しいでしょう。

 ですが、これが実現するとFH-70は寿命だから新型を、という陸自の主張が覆されることになります。ですから陸自が反対するでしょう。

 F-70の後継ならば島嶼防衛でも便利なM777とか、カエサルを導入すればいいものの、コストは高いは、重たいわの国産自走榴弾砲をわざわざ開発中で、これを調達することになるでしょう。大した数を調達しないのでこれまた他国の何倍もの調達単価、維持費になるでしょう。

 もっとぶっちゃけた話をすれば、新型砲導入の必要性なんぞ極めて薄いわけで、FH-70を使い続け、浮いた予算で精密誘導砲弾やらネットワーク型の前進観測システムやら観測用のUAVでも導入する方がいいでしょう。

 陸自は実はFH-70の世界最大のユーザーです。買ってくれたお客さんだけでなく、他のユーザー向けに部品の生産を続ければメーカーも仕事になるでしょう。また退職した自衛官をお客さん向けの訓練や整備のインストラクターとして雇えば退職後の仕事も確保できます。


 まあ現状を考えればMLRSやら、99式自走榴弾砲も無用の長物ですから、売り払った方がいいでしょう。
 そのカネでもっと運用費の安い砲兵システムを導入したり、ネットワーク化を進めれば宜しい。


 世間から隔絶した組織のくだらないメンツよりも、実理を優先すべきです。



新しい防衛航空宇宙専門サイトを始めました。
「東京防衛航空宇宙時評・Tokyo Defence & Aerospace Review」

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NEW<海上自衛隊のシーレーン防衛はフィクション>日本には戦時に守る対象となる自国の商船隊が存在しない
http://japan-indepth.jp/?p=6994

<バーバリーと三陽商会>ファッション業界「ライセンスビジネス」の怪
http://japan-indepth.jp/?p=6198
<防衛産業も営利企業>政府は防衛産業の持続可能な利益確保の必要性を国民に説明すべき
http://japan-indepth.jp/?p=5052

<武器禁輸緩和>安倍政権は「防衛装備生産基盤の危機回避」という本意を国民に説明せよ
http://japan-indepth.jp/?p=5014

<200億円の海自P-1哨戒機>性能も怪しい高コスト機の開発ではなく現有機の近代化を
http://japan-indepth.jp/?p=4818

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NEW国連加盟は憲法違反である
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014061900005.html?iref=webronza

国益のために国内ヘリ産業を潰すべきだ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014051200007.html?iref=webronza

ロシアとウクライナが簡単に刀を抜けない理由
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014041500002.html

知られざる日本発のクールジャパン的ヒット商品「エア・ソフト・ガン」はなぜ市場を失いつつあるのか?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2014032400011.html


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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
>>UAV

評価用に導入したスキャン・イーグルの動向が聞こえてこないのですが、どうなったのでしょうね。他に陸自が使っているのは、普通科向けだと例の手投げ式UAVくらいでしょうか。あとは、たった1機のヘリ型UAVを飛ばすのに、車両だけで5〜6台必要とするFFOSとFFRS・・・・中国ですら各種UAVを実用化しているのに、なんでこうも自衛隊って、UAVの導入に消極的なんでしょうね。今のままだと、いざ事が起きたら、こちらの配備状況があちら側にUAVを通して筒抜けになり、一方的に叩かれそうな気がしますが。

>>FH-70

売却は面白い提案だと思います。ただ陸自のみならず、財務省やら経産省が騒ぎそうですね。こういう時こそ政治主導で事を進めるべきなのでしょうけど。

ところで清谷さんは、FHを売却したらしたで、以後の特科火力の編成(具体的には牽引式火砲と自走式火砲プラス自走ロケット弾発射機の比率ですが)は、どのような形が良いと思われますか?
KU
2014/06/29 17:30
先程、何気にYouTubeにて「戦車」と入力しましたら、こんな画像がありました。↓


http://m.youtube.com/watch?v=7tRqjHRjSU4&amp;ctp=CAsQpDAYAyITCK72uPLunr8CFY5wWAod914A-VIG5oim6LuK&amp;gl=JP&amp;client=mv-google&amp;hl=ja&amp;guid=


PANZER 6月号にて掲載されていたポーランドの新型火力支援車両「PL-01」です。10式戦車も、こんな形だったならば良かった・・・・
KU
2014/06/29 19:35
FHの予備の砲身の寿命ってそんなに残ってましたっけ?
退役に合わせて使い切るつもりでは?

火砲数の削減を迫られてなければ陸自も退役は先延ばしにするんじゃないですかね
第9
2014/06/30 05:58
いっそのこと、備え付け型に改修して「相手の周辺国に配慮して防衛専用に。。。」というのはどうですか? 政治的な配慮にもなるし。 それでも某国と国境を共有する国々は欲しがるかと。 北朝鮮でも分散して国境沿いに配置された野砲が韓国軍の頭痛の種だと聞きますし。
えいち
2014/06/30 16:15
日本に来寇する敵の野砲以上の遠距離火力は、海上部隊からの投射でしょうから、MLRSと99式自走砲は出番が殆ど無い。FH70は改修で数を維持した方が良かったかも。
マリンロイヤル
2014/06/30 19:48
MLRSや99式自走砲って何か本来以外の運用法が無いんですかね?
あれだけお金をかけて整備した装備ですから、売るよか再活用法を考えて本来の運用状況が起きたときに備えるほうが良いんじゃないかと・・・(未練がましいかな?)
八王子の白豚
2014/07/04 01:10
八王子の白豚さん
日本政府がユーラシア大陸で陸上戦闘をやる、と決めれば必要でしょう(笑)集団的自衛権騒動で、湾岸戦争みたいなのには参加しない、って安倍さんがアッサリ言ってしまって、無意味な騒動でした。
マリンロイヤル
2014/07/04 21:37
 MLRSはATACMSを導入すれば、離島対処で群島内の火力支援を本島からできるようになるわけですし、砲兵全般は地上戦闘に備えるのであれば必要不可欠でしょう。
 将来的には誘導弾と組み合わせて、ネットワーク化して誘導砲弾を用いて沿岸砲兵的な役割も可能でしょうし、軽量化が進めばチヌークで砲と砲員に弾薬を一機で運べるようになるはず。
とん
2014/07/07 18:42
「モッタイナイ」という言葉を生んだ国が、一番モッタイナイことをしてるわけですか。ビートたけしが言っていたのですが、最近の社会はコントよりも面白いですね。そりゃあ「エンタの神様」やM−1グランプリが打ち切りになるわけだ。
ひゃっはー
2014/08/18 00:27

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