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zoom RSS 技本と空幕装備は無用の長物か  装置開発、契約通り行わず…防衛省が東芝訴える

<<   作成日時 : 2012/12/02 16:26   >>

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装置開発、契約通り行わず…防衛省が東芝訴える
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121126-OYT1T00503.htm?from=ylist


航空自衛隊のF15戦闘機用偵察装置の開発を契約通りに行わなかったとして、防衛省が東芝(本社・東京)に
約12億円の違約金を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことがわかった。


 既に東芝は防衛省を開発費などの支払いを巡って訴えております。

東芝、93億円支払い求め国提訴 戦闘機改修契約解除で
http://www.asahi.com/national/update/1031/TKY201110310226.html


防衛省が東芝を訴えてたということは、技本も空幕装備も全く仕事をしていなかった、ということになります。

全て東芝が悪いというのであれば、これらの組織は受注したメーカーに能力があるかどうかも審査せず、途中の経緯も一切チェックしなかった、ということでしょう。

 このプロジェクトは本来光学系に強い三菱電機が受注するはずだったのですが、同社が不祥事で受注できず、東芝が受注下という経緯があります。東芝にその力がないことは官側も知っていたはずです。

 日本のメーカーはできないくせに開発に手を挙げるところが多い、で、らしいものはできてくると。と、外国企業の人間はよくいいます。人員も予算も少なく、実戦経験もなく、一人の設計設計者が一生に設計する装備も少なく、それで先進的な装備が開発できれば苦労はしません。

 例えばタレスのような企業だと、ソフト要員だけでも我が国のメーカー二桁以上は数が違うそうです。

 それでもどんなクズができよと、防衛省は天下りを受け入れてくれるから買ってくれたわけです。
 その分現場は苦労しているわけですが。
 


 そもそも論でいればたかが十数機分のシステムを調達するのに国内で開発・生産するメリットは殆どありません。コストは跳ね上がり、調達期間は長期にわたったでしょう。
 温和しく輸入にすれば良かったんです。すでに阪神大震災の時点でRF−4のシステムは旧式で役に立たず、災害に際しても新型偵察システムの導入が急がれていました。
 ところが空幕にはまったく時間という概念がありませんでした。つまり、戦争する気は更々無ない、あるいは戦闘機だけあれば偵察機は必要ないとでも思っていたのでしょう。

 
 装備開発においてはより高性能な画期的な装備を開発しようと思えば、それなりにハードルが高くなり、その分リスクも高くなります。対して性能がそれなりならば、リスクは減ります。

 防衛省が失敗したら開発費を払わない、ペナルティまで払わせるというのであればまともな開発をする企業はなくなるでしょう。N電気のようのに外国製を輸入して筐体だけを国内でつくって、「国産兵器でござい」と開発費を取り、4倍の値段で納入するような企業が増えるでしょう。

 技本、空幕装備部ともに当事者意識も、必要な見識も無く、責任はすべてメーカーにおっかぶせるというならば技本も空幕装備部も必要ないことになります。
 
 東芝はこれらの裁判で負ければ防衛省売り上げの10年分の利益を失うことになります。
 仮に勝つにしてもそれまでかかった費用を回収できません。

 このようなリスクを負って、全く信用できない防衛省と商売を続け、防衛部門を維持しようという殊勝な(というよりも物好き)な企業がどれだけあるでしょうか。東芝のような件があれば、上場企業の場合、株主から訴えられて莫大な損失を個人的に補填しかければならないリスクも背負い込むことになります。

 防衛費を増やせと主張する政治家や保守派の「論客」は多いのですが、
 こういう当事者意識がない役所にいくら予算を付けて国防力の向上にはつながりません。

 まあ、コブシを振り上げて国防費を増やせ自衛官を増やせ叫んでいると楽しいのでしょうし、一般受けもいいんでしょうど、それは国益に反する行為です。


F-15の偵察システムをめぐって東芝と防衛省の泥仕合
http://kiyotani.at.webry.info/201111/article_1.html

空自F-15用偵察ポッド契約解除が意味すること
http://kiyotani.at.webry.info/201010/article_3.html

次期輸送機C-Xと戦闘機用偵ポッドの二重基準
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_14.html

.頑張れ共産党! 復興予算で自衛隊機 佐々木議員が批判
http://kiyotani.at.webry.info/201203/article_6.html
 

近年の技本と空幕の装備開発関連のエライ人達↓

画像





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