清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

アクセスカウンタ

zoom RSS 片山さつき議員の軍事知識の深さ

<<   作成日時 : 2012/05/20 12:47   >>

面白い ブログ気持玉 19 / トラックバック 0 / コメント 9

中韓のロビー力向上の陰で存在感薄れる日本
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120515/232040/?P=3

片山さつき氏は以下のように述べています。

日本は次期戦闘機としてステルス戦闘機F35を選定したものの、残念ながらいまだに実用化に至っていない。F35がだめなら、実用化済みのF22を調達できれば良いのだが、日本は鳩山由起夫首相の親中活動によって米国から販売を拒否されてしまった。

 F-22を米国がリリースしなかったのは特に鳩山氏の話ではないでしょうよ。
 純然たる安全保障上の理由ですよ。日本売れば、イスラエルやサウジも売れといってくる。そうなれば米国の優位性は確保できません。それに時系列が無茶苦茶です。

 そもそもその頃、片山センセイのいらっしゃる自民党政権で、浜田大臣が(FSXであれだけ煮え湯を飲まされたのにも関わらず、揉み手で)ワシントン詣でまでして、すり寄っても売ってくれなかったわけです。

 何でもかんでも民主党にせいにするというのは、自民党の野党化、社会党化を感じます。こんな言動をしていると自民とのネガティブなイメージをふりまくだけです。


 北朝鮮の突発的なミサイル発射には、地上から迎撃するパトリオットミサイルやイージス艦だけでは対応ができない。事前にミサイル発射位置の情報をつかんでいない限り役に立たないからだ。発射位置が事前にわからない突発的なミサイルには、マッハの速度で飛行し、予備的な攻撃が可能なステルス戦闘機が不可欠だ。

何をいっているのかよくわかりませんが、F-22があれば発射直後のミサイルを捕捉、これを撃墜できるといことでしょうか。

 その点で、私とクローニン氏の見解は一致したため、「売ってもらうことがムリなら米軍が日本にF22を貸し出すか、米軍の嘉手納空軍基地に常駐させてもらうということはできないか」という質問をしてみたところ、「検討の余地はある」という答えが返ってきた。


 これが本当ならCNAS(新米国安全保障センター)のクローニン上級顧問だけでなく、オバマ政権の安全保障政策能力はかなり低いことになります。
 片山センセイが相手の外交辞令を鵜呑みにしたのではないでしょうか。

 弾道ミサイルの探知に有効なのはFー22ではなくて、人工衛星やグローバルホークのようなUAV、現地に潜入する特殊部隊、その特殊部隊を現地に潜入させる手段です。自衛隊にはこれがまったくありません。

F-22は魔法をつかえるわけではありません。

 ステルス戦闘機は万能でこれさえあればどんな戦争でも勝てるとおもっているのでしょうか。
まあ、空自と同じレベルの発想と言えなくもありません。

>パトリオットミサイルやイージス艦だけでは対応ができない。

 では自民党政権がおこなってきたMD導入が間違っていたことになります。
無論、今後も早期警戒衛星の整備なども、更なる充実は必要ですが、これまでの実験などを見る限り、現在でもかなりの弾道ミサイル迎撃の能力はあるはずです。
まして、現在想定しているのは中共 からの多弾頭ミサイルの飽和攻撃ではありません。


 この程度の見識の方が、防衛係の主計官だったとは非常に残念な気持ちになります。
 また、その程度の主計官に対して論理整然と反論し、説得できなかった防衛省・自衛隊の能力も残念に思えます。

 まあ、陸幕の防衛部がウィキペディアや(多分2チャンネル)を使ってリサーチしているようですから、主計局を説得できるはずもありません。

 近年データベースなどの加入は増えたものの、未だに防衛省・自衛隊は情報収集に不熱心です。海外視察をご褒美を勘違いしている将官たちが多いのにも困ったものです。しかも自分のところに招待状がこないと、部下の海外視察を邪魔するような将官もいるようです。男の嫉妬ほどみっともなく、迷惑なものはありません。

 で、まともな情報収集を怠ってきた。

 そんなことだから片山さつき風情に論破されるんです。

 
WEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
有料ですが、一部は無料で閲覧できます。

火力戦闘車の開発は必要か(1)――重すぎる重量(2012/05/08)
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012050700004.html
火力戦闘車の開発は必要か(2)――優先すべき島嶼防衛
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012050900013.html
火力戦闘車の開発は必要か(3)――費用対効果と優先順位
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012051500010.html
火力戦闘車の開発は必要か(最終回)――自衛隊の弱体化?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2012051600007.html


?ref=rss
【新刊のご案内】
拙著「防衛の死角」(PHP刊)



国防の死角
PHP研究所
清谷 信一

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 国防の死角 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





【告知】
画像

林信吾と共著の仮想戦記「真・大東亜戦争」シリーズが電子版が販売中です。
現在第一巻のみ定価450円→0円  なんと完全無料です
http://itunes.apple.com/jp/app//id480083237?ls=1&mt=8












テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 19
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
>まあ、陸幕の防衛部がウィキペディアや(多分2チャンネル)を使ってリサーチしているようですから

↑まじですかこれ・・・ wikipediaと2chなんてデマだらけじゃないですか てか2chで陸幕は軍ヲタと「交流」してるんですか?
2chにいるような連中にまともな人間はいません 知ったかの人格破綻者ばかりですよ
みのもん
2012/05/21 21:22
まあそもそも、今日本の防衛で起こってる「問題」は、田中大臣の不見識だけに求めるのはあまりにも酷と言うものです

と言うか、やたら高性能な期待を求める(空自の本音はともかくとして)、建前上の話は
「日本は戦闘機の定数が少ないので、質で補うしかない今までは周辺国は数は多くとも、主力が第三世代戦闘機だったりしたので質的には優勢であったが、第四世代、第四・五世代機への更新が急速に進んで、日本がF−15、F−2のアップデートをしても優勢の維持が難しくなってきた。故に第五世代機が必要である」

という論理なんですが、まず最初の「定数が少ない」自体定数を片山さつき氏が主計官であった時代に60機も減らしておいた「実績」があります。

もし、この枠が残っていたら、40機と合わせて100機あれば第四・五世代機とされる他候補機種でも十分その目的は達することができたのではないでしょうか?
ando
2012/05/21 22:35
ando氏へ、
第4.5世代100機ぐらいなら、第5世代10機で壊滅すると思いますよ。

2012/05/22 17:36
F-22とJ20が同列にあつかえるんでしょうかね。
なんでステルス=無敵、と思いこんでしますんでしょうか。
??
2012/05/22 19:17
寿司太郎
2012/05/22 21:08
ニックネームは一つに統一しろ わけわからんだろ
みのもん
2012/05/22 22:00
>↑まじですかこれ・・・ 

本当です。
「国防の死角」にこの件は書きました。

ついでだから近々のエントリーで取り上げます。
キヨタニ
2012/05/22 22:45
それから、明らかにコメントでぼくが何度も本や記事で書いたことを読んでいないと思われるものが非常に多いです。

今後そのようなコメントには今後一切反応しません。
キヨタニ
2012/05/23 11:17
そもそも自衛官に能力が無いのが問題てすね。
だから、馬鹿みたいにアメちゃんの物を欲しがるし、自分達が本当に必要な物が解らないし、必要な物を要求する事が出来ない。
ホントお粗末な組織ですよ。
何よりも自衛官の質を高めなければ、自衛隊なんか張り子の虎にもなりません。
なお
2012/06/08 23:15

コメントする help

ニックネーム
本 文
片山さつき議員の軍事知識の深さ 清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる