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zoom RSS 残念な空自基地警備用ナイトビジョン調達

<<   作成日時 : 2010/12/29 10:32   >>

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 最近の話です。

 空自が基地警備用に暗視装置を導入しました。
 ところが仕様書には増幅管のスペックが示されておらず、入札でロシア製の第一世代の激安暗視装置が採用されたそうです。それならば確かに値段は安かったでしょう。

 性能もさることながら、ロシア製の暗視装置は増幅管の寿命が短いのですが、空自は気にしないようです。

 聞くところによると、基地警備の担当部署の意向を調達担当者がまったく無視したとのことらしいです。調達すること自体が目的で、価格を激安に抑えると上司の覚えが良くなるのでしょう。
 実際に基地警備の任務に堪えられなくても宜しいと。

 真面目に金をかけるのはヒコーキだけで宜しい、そういうことでしょうか。

 こんなことで不測の奇襲攻撃に耐えられるのでしょうか。

 価格を抑え、尚かつ一定の性能を確保したいのであれば、例えばトルコや南アフリカ製の製品を採用するのも一案です。増幅管は欧州製を使っています。近年は旧東欧のメーカーでも西側の増幅管を使用しているメーカーもあります。またカナダあたりでもいいナイトビジョンがあります。


 空自の調達担当者にはそのようは知識がないのでしょう。むしろ大川興業の大川総裁の方がナイトビジョンに詳しいでしょう。彼らはライブでナイトビジョンを使っております。以前大川総裁が、大川興業が防衛商社として、防衛省にナイトビジョンを売りこもうという話をしておりました。どこまで本気はしりませんが。

 
 2007年には同じく空自基地警備用に調達された、ノースロップグラマン社製暗視装置136個暗視装置が実は偽物だったという事件がありました。

 空自は真面目に基地警備を考えているのでしょうか。基地を奇襲されれば一機、百億円〜数百億円の作戦用航空機が簡単に撃破されます。
 新大綱・中期防でも対・ゲリラ・コマンドウに対する備えの強化が謳われていたはずですが、空自の基地はゲリラ・コマンドウの攻撃目標にはなり得ないのでしょうか。

 是非とも記者クラブ会員各社の記者諸氏におかれてはこのような調達にあり方ついて、空幕広報室にあれこれ質問をして欲しいものです。



空自官製談合、外薗航空幕僚長辞任のは納税者を謀る猿芝居 http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_10.html
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_10.html
空自地方調達の問題点
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_11.html
空自が公表しないUH-Xの初度費に関する疑問
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_12.html
空自 本当はもっと高いF-15Jの近代化改修費用
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_13.html
次期輸送機C-Xと戦闘機用偵ポッドの二重基準
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_14.html
空自が公表しないUH-Xの初度費に関する疑問 その2
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_15.html

WEBEONZに以下の記事を寄稿しております。
条例改正案から小説・映画を対象外とする東京都知事の見識
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010121300036.html

武器禁輸緩和(4)「オフセット」をなぜ導入できないのか http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010122000005.html?iref=webronza

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コメント(20件)

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ロシア製暗視装置は増幅管の寿命が短いという事ですが次々に交換して用いるのでは?本体が安いなら消耗品も安いのでは?で増幅管の寿命が長いけど消耗品も割高ならトータルでロシア製がお得と判断した、という事もあるのでは?
いずれにしろ採用した暗視装置の詳細がわからないといけませんね。増幅管の性能が改善しているかもしれませんし。

2010/12/29 16:13
その暗視装置に求めている性能がどんな水準なのかわからないとなんともですね…
不必要な性能のものを導入しても無駄ですからね
ゆう
2010/12/29 19:29
増幅管がどんなものか知りませんが、これだけ日本製などに交換するのはダメなんですか。
素朴な疑問
2010/12/29 19:52
こんにちは、空自も面白いですね。
増幅管の世代が違うと見え具合が笑えるくらい違いますからね〜。
第一世代だとホームセンターでも手に入るような物ですし・・・
相手も持ってると考えたらより高性能な物が欲しいですよね。
こずやん
2010/12/30 00:04
個人用暗視装置といえば、陸自も単眼式(NECが納入しているから、国産開発品かと思ったら、ライセンス生産品でしたね)のを導入していましたよね。小銃その他もそうですが、極力、陸だの海だの空だの関係なく共通のモノ(短SAMと携SAMは数少ない例ですよね)を買わないのは何故なのでしょうね。やはり、余所と同じモノを買うのはプライドが許さないとか?
カッコ
2010/12/30 08:15
ロシア製の第一世代ならラジオライフの広告をみて買った方が安いような気がします。

第一世代の暗視装置ならまあ無いよりはマシでしょうが。空自の基地の索敵距離を考えると何ともです。

共通化できるものは共通化するほうがいいのですが、司令塔になる組織が無いのが問題です。
キヨタニ
2010/12/30 11:14
>陸だの海だの空だの関係なく共通のモノを
>買わないのは何故なのでしょうね

装備の共通化のメリットデメリットを
考えて見るとよろしいかと
ケソケソ
2010/12/30 13:38
ケソケソ氏へ

共通化のメリットデメリットとは?
たまたま
2010/12/30 16:56
>たまたま
ヘリで他国の話ですが、韓国沿岸海軍の貨物船竹島(独島)は艦載ヘリが陸軍と共通のものです。改めて調達した訳じゃなくて転用したんですがメリットとして安上がりになりました。デメリットとして海上で運用出来無いんですけどね。錆びるので。
sengoki2011
2010/12/30 17:24
〉ケソケソ様へ。
ご指摘有り難うございます。そうでした、韓国のモノはUH-60Pでしたか。防錆加工が施していないとかで役に立たないのでしたね。極度の共通化も例えば特定の部位に不具合が生じた場合、すべてに波及しますし、必ずしも良いことばかりではありませんし。でも、せめて正面装備の中でも初等練習機(固定翌/回転翼)くらい統一してよ、と思ったりします。
カッコ
2010/12/31 07:08
訂正。「固定翼」とすべきところを「固定翌」としてしまいました。失礼しました。
 しかし、陸の回転翼練習機と海の回転翼練習機くらい統一しても良かったのでは?と今でも思っております(勿論、機種は「EC135」で)。
カッコ
2010/12/31 14:34
兵器がサビて使えませんとは、トホホですね。
装備共通化は費用運用面でメリットあり ならば調達段階から一考すべし 少数精鋭の自衛隊ですから 共通化によるコストアップは運用面でペイ出来るのでは?
たまたま
2010/12/31 20:45
カッコ氏へ
陸と海ではヘリの飛ばし方が異なります。陸は(基本的に)着陸のみですが、海は揺れる艦への着艦を頻繁に行うため高度な技術が要求され、その技術を習得するためには、高性能機が必要と判断したのでしょう。
いっぽう陸は夜間の低空飛行などもありますが、さほど高度(特殊)な飛行技術は要求されませんし、TH-480B(現在はOH-6D)で訓練したのちUH−1でも訓練を行い部隊配属(配属後もUH−1に乗るパイロットはそのまま、UH−60やCH−47に乗るパイロットはさらに教育を受ける)されます。
それぞれの要求性能にあった機体を別々に調達するほうがコスト面で有利な場合もありますのですべて統一とはいきませんよ
たま
2011/01/01 16:09
〉たま様、ご指摘有り難うございます。なるほど、確かにそうした面も考慮する必要がありますね。いや、正直に言いますと個人的には、TH-480よりもEC-135のデザインというかスタイルが好きなモノで(><)たしか、ポルトガルが導入する予定だった武装型(EC-635。ヨルダンが導入しましたよね)もありましたね。それとアレは元はMBBの「Bo108」でしたか。いや、某作家の作品で活躍していたものですから。
カッコ
2011/01/01 18:16
〉たま様、ついでと言っては失礼かとは思いますが、空自の回転翼の訓練体系はどうなっているのでしょう。記憶ではT-7で初等訓練を行ったあと、回転翼に割り振られると思いましたが。
カッコ
2011/01/01 18:24
普通、第一世代の暗視装置って赤外線照射装置がないと使えない奴を指すんですけど
通りすがり
2011/01/16 15:09
>通りすがり
となると・・・
清谷氏にとってはイケナイ事態になりますかね?
通りすごし
2011/01/16 16:30
>普通、第一世代の暗視装置って赤外線照射装置がないと使えない奴を指すんですけど

オブイェクトの狂信者がまた嘘ついてらw
自分が物知りと思っている無知ほど滑稽なものはないね。

http://ansaikuropedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3

信者ですか
2011/01/16 20:06
>信者ですか
アメリカ軍ではナイトビジョンのパッシブタイプを性能によって第1〜4世代に区分してるとのこと。これはアンサイクロペディアには書かれてません。何故引用したんだろう?よく読んでないからかな?まあそれはともかく、私はよく知らないのですがロシア軍はアメリカ軍の性能区分を採用しているのですか?
信者の方ですか・・・
2011/01/16 22:53
暗視装置の世代は赤外線アクティブ式を1世代、微光増幅式を2世代…と呼ぶし米軍が自分とこのに割り振るのもある
ここではどんな基準なのかは知らないが
まーロシア製ってのは眉唾ですな。ここに書いてある話だけじゃ。ポンコツでも西側製ならいざ知らず
部隊費で買ったものとかじゃないの
布団が冷たい
2011/01/17 01:41

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