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zoom RSS 自民党版 自衛隊を使った職業訓練&雇用対策案

<<   作成日時 : 2009/03/29 18:39   >>

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 自衛隊の駐屯地に失業者やニートを寝泊りさせて職業訓練 自民党内で構想浮上
 http://www.asahi.com/politics/update/0328/TKY200903280151.html

 前にぼくが提案した「屯田兵」に似ている構想です。

 ですが、音頭を取っているのが加藤紘一元幹事長や青木幹雄前参院議員会長、古賀誠選挙対策委員長ですからねえ。
 なにやらよからぬ利権の臭いがするのですが、気のせいでしょうか。

 単に自衛隊の駐屯地にニートやフリーターを放り込むというでは成功しないでしょう。
 
 まず、そもそも宿舎から建設する必要があります。
 
 しかも現場の隊員達には通常業務に加えて彼らの面倒を見ることになるから負担がかなり増えます。

 実際にブルドーザーや建機の免許だけを取れても就職に結びつくかどうか。再就職の斡旋なども面倒見も必要でしょう。



 ぼくの案では、まず陸自のある師団や旅団などの部隊を現行の装備の部隊と、小銃など軽武装、軽装備部隊に分けます。そして後者に対しては士の補充を止めます。その枠にニートやフリーターを受け入れるわけです。
 
 
 その上で、中隊や小隊規模で限界集落に駐屯地をつくり、そこで農業や林業などを請け負う。あるいは農業法人に部隊ごと働きにいく。
 
 その収入から士の代わりに入ったニートやフリターの賃金を支払ったり、更に儲かれば防衛費に組み入れます。
 農水省や国交省からある程度の補助金とか、予算もとれるでしょう。
 何兆円も無駄にばらまいている農業振興の予算を少し振り向けるだけ、例えば数十億円でかなりのことが出来るはずです。上手くいえばこの「屯田兵」の人件費が全部まかなえるかもしれません。
 中隊、小隊規模で限界集落に駐屯地をもうけるのであれば、一定費用を農水省あたりが出して然るべきでしょう。

 この場合、ニートやフリターだけではなく、自衛官たちも農業や林業の研修を受けることになります。
 講師にはやる気のある農家を選べばいいでしょう。農協の指導員は少ないし、あまり技術的には当てになりません。
 既存の耕地を借りるのもOKです。国が借りるとなれば貸し手も安心するでしょう。 

 そして将来的には農業法人などに転職してもらう、あるいは農家として自立してもらう。そうすれば再就職対策と過疎対策にもなります。現在は法人の農業参入は極めて高いハードルがありますが、どうせ数年後には既存農家の老齢化が進み、背に腹をかえられず、なし崩し的に規制は緩和されるでしょう。

 これらの道を選ぶ隊員に対しては割り増しの退職金を支払うなどのインセンティブを与えることも検討すべきです。

 これらの部隊は既存部隊の予備兵力や災害出動、あるいは有事の後方警備などにもちいることができます。基本的に士クラスは補充しませんから、部隊の人数は減っていきます。結果として陸自の定員は減っていくわけです。

 現在の予算では陸自に部隊には充分な現代的な装備が行き渡りません。装甲車も通信装備も、医療装備も、UAVもネットワーク関連の投資も、夜間戦闘用の機材も足りません。NATO諸国並みにかさ上げする必要があります。そのためには部隊縮小は必要です。

  
 この案なら部隊の近代化と失業対策、農業振興が同時にできます。 
 



  自衛隊屯田兵計画 2008/06/29 00:09
  http://kiyotani.at.webry.info/200806/article_13.html


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コメント(7件)

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うまくいけば、かなりの効果が期待できそうですね。
長田ドーム
2009/03/29 21:17
>中隊や小隊規模で限界集落に駐屯地をつくり、そこで農業や林業などを請け負う。あるいは農業法人に部隊ごと働きにいく。

軍隊で行う意味はあるのでしょうか?
基本的に自衛隊は雇用対策に使うのは適当では無い組織だと思います。
農水省や国交省が独自でやるべき事だと考えます。

>ですが、音頭を取っているのが加藤紘一元幹事長や青木幹雄前参院議員会長、古賀誠選挙対策委員長ですからねえ。
>なにやらよからぬ利権の臭いがするのですが、気のせいでしょうか。

同意です(笑)
神戸一郎
2009/03/29 22:07
以前、TV番組でキューバでは農村に若者向けの施設を作り、農業に従事すればその分収入が増えるという政策を行って食糧自給率を大幅に上げることに成功したというのをやっていました。自衛隊の駐屯地などを絡めてそれに近いことをやっていくのは大いに有効ではないでしょうか。農協や農水省は反対するんでしょうけど…。
 逆に自衛隊で資格をとるなどして建設作業員を増やしても全く意味はないと思います。ただでさえ余っているところにまた仕事を与えるために公共事業、ということになるでしょうから。本当は医療・介護や福祉関係の人材育成こそが一番必要かと思われますが、まあ、その辺はかなり高い技術的・資格的なハードルがあるのでこうした分野からの転職は難しいんでしょうね。自衛隊を活用したりしても。
SNK22
2009/03/30 06:19
こんな奴らと一緒にされたんじゃ志願兵の士気が低下するんじゃないですかね。鉄拳制裁も公には認められていないようなので使いにくいと思いますよ。
そんなことよりも北の収容所みたいなものを作って放り込んで欲しいです。自民党ではなく共産党が主導し洗脳すれば党員拡大でマンセー。
反対汁
2009/03/30 07:11
アフガニスタンなどの地域で、武装して農業・建設・運搬の事業に携わることができるようにするのも良いと思います。
とおる
2009/03/30 10:00
おもしろい案ですね。
工夫と協議を重ねる努力を政府ができれば、現実可能な政策だと思います。
ODAや青年海外協力隊との連携もおもしろいかもしれませんね。
Pマン
2009/03/30 10:37
陸自の兵力を大幅に削減するといっても実際可能かという問題があります。割増退職金を払うにしても転職も世話もしなければならない。
しかもそうそう転職先は見つからない。

この案ならば費用が比較的にかからない上に、失業者対策、自衛隊、失業者ともに職業訓練を
施すことができるというメリットがあります。


SNK22さんが仰るように、土建関係の資格をもった人間は余っています。今更未経験者にどうようの資格訓練をしても無駄です。ならば、農業や林業の実務を身につけさけた方がいいかと思います。これに漁業を加えてもいいでしょう。


キヨタニ
2009/03/30 12:27

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