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<<   作成日時 : 2008/08/03 21:06   >>

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砲塔装備の『機動戦闘車』 予算めぐり火花
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008072702000095.html

 防衛省と財務省で機動戦闘車は「戦車」か否かということで神学論争をやっておるようです。もっとも防衛省は本年度の防衛省の予算案で機動戦闘車も含めるとやってしてまったのですから、自分たちで外堀を埋めておいて今更何を、という気もします(まあ、何か魂胆があったのかもしれませんが)。

 機動戦闘車は広義に考えれば戦車ではあるが、MBTではない。「戦車」をMBTと定義すれば機動戦車は「戦車」として運用は出来ないのは自明の理だと思いますが。

 自衛隊はまともなドクトリンも開発せず、単なる「買い物感覚」調達しているからこんな不毛な議論になるのではないでしょうか。何しろ機動戦闘車にしても運用はこれから研究します、ですから。
  
 ロイカットでもセンタウロでもリースして運用の研究でもしておけばよかったんです。前例が無いとか、金がかかるから出来ないとやらないから不要なものを高く買ったりするのですけどね。何しろ情報に金を払おうという意識が全くない組織ですから。
 
 陸自が想定している脅威やシナリオはどのようなものであり、戦車とはどのようなもので、どのように使うのか、それはどの程度必要なのかという理論武装が足りないのではないでしょうか。


 
 そんなことよりもむしろ600輛という戦車の数が適正かどうかという議論の方が必要です。
 例えば戦車=MBTが半分の300輛でよいのでは、となればまた別な議論が起きるでしょう。またもしかすると前のように900輛必要だという意見がでるかもしれません。


 実際問題として今の陸自の定員や編制、部隊のあり方を大きく見直すべきでしょう。

 率直に申し上げて今の予算額で、陸自の装備を必要なレベルの装備を調達することは不可能でしょう。歩兵戦闘車から自走迫撃砲、装甲野戦救急車に至るまで装甲車輛は絶対的に不足しています。ヘリコプター、通信機も然り、NBCスーツ然り、UAV、UGV然り、ネットバーク化然り、夜間戦闘能力然り。平均すれば陸自の装備は旧式といっていいぐらいです。
 
 例えば陸自の兵力を半分に減らして浮いた予算で装備を更新ぐらいのことを考えないといけないといけないのではないでしょうか。
 
 例えば極端な例ですが、8万人を削減すれば人件費を一人1000万円として8000億円の経費が浮きます。人数分の装備や訓練費も減りますから、兆単位の金が毎年捻出できます。

 合理化は一切嫌だ、組織改革も嫌だと駄々をこねていると世の中から取り残されるばかりです。
 更にいえば宇宙基本法も通りましたから、偵察衛星やら地上局なども必要でしょう。また研究開発費も増額が必要です。更にPKO用の装備もこれまた必要です。
 
 島嶼防衛を考えれば水陸両用部隊も必要でしょう。そういった費用をどこから捻出するのでしょうか。

 
 いや今でも兵力は足らないという意見もあるでしょう。ですが、いまの装備や訓練のレベルで本当に国が守れるのでしょうか。戦略的視点で考えドクトリンを練る必要があるのではないでしょうか。根性や気合いだけで国防は全うできないでしょう。
 単に戦車の数を減らしたくないと駄々を捏ねるのが陸幕の仕事ではないでしょう。


 さて話は機動戦闘車に戻ります。

 

上の記事からの引用です。
『機動戦闘車を開発しなくとも、似た装備は米国など他国に既にある。輸入して安くすませることも可能なのに、なぜ国産開発なのか。
 防衛省の内部文書は「(海外の)類似装備品は小型化などを目指す陸自の要求性能を満たさない」としている。
 だが、海外の既存武器に合わない要求性能を出しては国産開発を促し、結果的に防衛産業を保護するのは自衛隊のお家芸。機動戦闘車開発も、防衛産業のための国産化の側面がうかがえる』


 
 外国製は「横幅がありすぎて我が国の我が国では法的に運用できません」というのが陸自のいいわけです。ところがその規制には在日米軍は縛られなかったりするわけです。
 ならば何故その極端な規制を緩和する方向で関係省庁と調整すべきではありませんか。諸外国に比べ極めて小さな寸法でしか装甲車輛を開発できのないのでは、それは非常に不利でしょう。手足を縛って泳ぐようなものです。それほど我が国の自然環境や道路事情が諸外国に比べて極端に奇異であるのでしょうか。

 我が国の防衛産業のレベルは世界最高レベル胸を張るのであれば、外国と同じ条件で開発しその優劣を争わせれば宜しい。それが出来ないのであれば単に天下り先の確保のために国内規制を「非関税障壁」として利用していると非難されても仕方ないでしょう。
 確かに国内防衛産業基盤の維持は必要です。ですが、だからとってまったく外国製品と競争させず、それにあぐらをかいて、コスト削減も必要ないというぬるま湯的な状況で、果たしてまともな装備が開発できるでしょうか。

 ぼくが取材した当時内局は既存戦車は近代化しないと断言していました。つまり換言すると新戦車の導入が90式と同じペースだとすると四半世紀先にならないと陸自の戦車隊のネットワーク化は完成しないといっていた訳です。 ところが最近は既存の90式も近代化すると言い出しているようです。恐らく新戦車の導入が本決まりになるまでの方便だったのでしょう。
 恐らく「既存の戦車が改良できる?じゃあ新戦車はいらないね」と、ここを財務省に突っ込まれるでしょう。ぼくが主計官ならそう攻めます。その場限りの方便を繰り返しているとやがて高いつけを払うことになるでしょう。

 
 別に輸入品の方が調達コスト、運用コストが必ずしも安いとはいいません。ですが、国産が一番安くて高性能という「原理主義」的な考え方で合理的な調達はできないでしょう。何しろたった24輛の120自走迫撃砲をわざわざ開発するような組織のいうことは鵜呑みにできません。例えば機動戦闘車にしても60輛ぐらいなら輸入の方が安い、200輛を越えれば国産の方が有利などといった議論もあってもいいのではないでしょうか。
 調達数、いつまで調達するか、また開発と調達を合わせたプログラムの総額も決めず(特に国会が承認せずにです)に開発を決定し、初めに国産ありきの前提で場当たり的に開発や調達を進めるのはもうやめるべきです。
 





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陸自近代化のガンは第7師団と「北海道限定商品」
 陸自の装備に関していえば近代化を図るためには、前にも書いたように兵力削減が必要不可欠です。 http://kiyotani.at.webry.info/200808/article_3.html   ...続きを見る
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2008/08/17 21:35

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
機動戦闘車の開発は天下り先の三菱重工への仕事の割り当てだと思います。小松製作所の新型装甲車プログラムと互換性を持たせない事からも明らかです。
 現場の自衛官達は、軽装甲機動車にETCまでつけて交通費を削減しているというのに、上
は何をしているのやら・・・
おはぎ
2008/08/04 09:44
少数しか購入出来ないのであれば、装備自体を諦めるべきかと。
装備を集約すべし。
少数の輸入だと、稼働率の問題もありますし、コストに疑問あり。
K
2008/08/04 12:14
マレー戦時に舟艇機動が有効だった事を考えれば、島嶼防衛だけでなく、広く水陸両用部隊にすることも考えるべき。
K
2008/08/04 12:29
旧軍は例えば航空機や戦車・装甲車両・小火器類など、研究開発用ばかりでなく必要に応じて輸入装備していました。ですから、そういった意味では、現在のほうが硬直化して非現実的な状態であるといえると思います。

車両に関する法的制約ですが、ご指摘の通り在日米軍の適用外の特例/実例がありますので、法規制から免除除外するなどの検討は妥当なお話だと思います。

また、舟艇機動など、旧軍にあった船舶工兵的な装備・部隊運用を再研究すべきですね。
M14E2
2008/08/05 06:47
はじめまして、清谷さんの記事は軍事研究誌で読ませてもらっています。 さてここで質問させてほしい点に「国産」があります。まず、「国産こだわる」とはどういう事なのでしょう。例えばイージス艦は箱は三菱重工製ですが、レーダー、コンピュータ、対空対艦ミサイルはアメリカ製、主砲はOTOメララ製 のように 複数の企業の連合です。戦車も国産、外国産の様に二分せず 例えば主砲はラインメタルがいいなとかエンジンは燃費を考慮してあれがいいな とか極端な話DELLのパソコンの様にできればいいと思います。この場合防衛省に必要なものは明確なコンセプト、企業に必要なものはそれに対する解答と責任 このような体制は実現可能性はともかく面白いと思うのですがどうでしょうか。
因みにこの方法は価格や条件は逆オークションの様な物を考えています。つまり製品から都合の良いものを選ぶのではなく防衛省の都合にメーカーがあわせると 最後に携帯からの入力と自分の能力の為読みにくいと思いますが、その辺は御勘弁を
黒兎兵
2008/08/06 02:52
大和族であれ、平成大本営であれ、地球規模の防衛とは何かを戦略的哲学がが無い。 更に、納税者側が、有人兵器至上主義を止めて、コストパフォーマンスに優れた無人&遠隔制御システムを作るべし! 現職側(大企業も)作れなければ趣味側研究会で作って(試作)してやると言うても平成大本営は言うことを聞かんのよ! もう、バカバカしくて、有人兵器なんか作りとうない。 とにかく、産業のボーダレス化に対処した戦略に国防総省も、人民解放軍も、赤軍も組織改革が出来ていないだから、幕藩防衛はどうしようもない状況だ。納税者のため息を各国大本営は聞けぇー!
guest
2008/08/06 05:29
今日すべてのサブシステムまで自国で
開発生産するのは不可能です。アメリカですらそうです。
ですから何を開発するか、どのような技術を手元に残すかは戦略的に考える必要があります。
例えば南アはフリゲイト用にオトーメララの砲を輸入していますが、自国で手を加えて可動方式を変更したりしています。このように外国製を自国に合った形で改良することも必要です。
キヨタニ
2008/08/06 10:42
キヨタニさんに聞きたい? 防衛省は、
大企業依存を削減し、趣味の研究会や、
個人(研究開発とは個人のイノベーションである)を競わせ、コストパフォーマンスに優れたUAV等を含めた防衛無人兵器に寄与する革新の模索は難しい組織なのでしょうか? ただ、毎年、毎年、予算を消化するだけの有人兵器部品加工なんて民間企業にやらせる時代ではないと思う。対テロは、自己完結している軍事組織では対処できず、ボーダレスなネットワークの市民抵抗戦線が必要なのです。 更迭されたラムズ元国防総省長官の沖縄演説を民間側はこのように理解したのですが、平成大和大本営、防衛族議員の感性はどないなもんですか? 秋山某、久間議員、防衛大学は論外なので、若い世代の防衛官僚の考えを民間側は知りたいのです。 ほんとに、泥臭く、
作業する側は、有人兵器なるもんはもうバカバカしくて、作る気にならないのです。
guest
2008/08/07 06:20
あんたら専門家でもないくせに
よくそんなことが言えるな
hl
2008/12/10 22:00

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