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zoom RSS 「女の時代」は消費の先喰いだった?

<<   作成日時 : 2008/06/01 23:01   >>

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 ぼくが大学生の頃、「女子大生ブーム」があり、そのあと「女子高生ブーム」があり、男女雇用均等法ができ、「HANAKO(OL)ブーム」が起こり、バブル時代にへと突入しました。

 このころ盛んにいわれたのがこれからは「女の時代」だということでした。女性誌が非常に元気な時代だったわけです。雑誌はこぞって20代、30代の女性を持ち上げました。男女のどちらかに非があるという議論になると必ず男が悪者でした。
 
 しかもメッシー君、アッシー君という言葉に代表されるように恋愛の「売り手」は女性側でした。
 女は蝶よ花よと扱われて当たり前、という空気がありました。クルマを持っていない男とはデートしない。エッチはシティホテルじゃないと嫌とか、クリスマスにはティファニーのリングぐらいもらって当たり前、てなものでした。
 
 また「自分探し」のためのOL留学なんぞも持てはやされました。また「女の自立」もブームでした。結婚で自分の安売りはしない、生活水準が下がるような結婚はしないというのが当たり前、という雰囲気でした。


 そんなわけで随分と「当時の若い女性」はメディアに持ち上げれらたわけです。で、勘違いした女性が大量生産されたわけです。
 
 今の自分は本当の自分ではない、自分が幸せでないのは世間が悪いのだ、というわけです。

 
 ところが真面目にコツコツ勉強するとか、本当の意味での地味な自己研鑽とか貯蓄とか利殖とかを行ってこなかったわけです。利殖とかいうとメディアと不動産屋に煽られて一人暮らし用のマンションをローン組んで買わされたりとかです(無論バブルがはじけて価格はがた落ちですが)。

 雑誌の狙いは何だったのか。
 女性をおだてて消費をさせることでした。冬はスキーに行くのが当たり前(しかもウェアも板も毎年買い換えるのが当たり前)、連休は海外旅行にいくのが当たり前。つまり女の自尊心と競争心を煽って消費を煽っておったわけです。

 まあ、風俗勤めのお姐さんが、まともな金銭感覚を失ってホスト遊びに狂うようなもんです。

 で、ふと気づくと「大人の女」ではなく「オバサン」になっていたと。ふと気づくと大した蓄えもなく、子供を産む機会も逸しつつある。愕然として結婚願望に目覚めるも、高望みを「当たり前」と思っているので相手に求めるものばかりだから結婚もできない。
 
 エッセイストの木村和久氏によるとババァになってもバブル当時の娘時代の価値が自分にあると思いこんでいる「不良債権女」ということになります。

 今にして思うと、バブル時代=女の時代の気前のいい消費は、実は需要の先喰いだったのではないかと思います。いまになって将来の不安も増え、消費を謳歌するどころではないでしょう。
 昨今の個人消費の低迷はそのあおりではないかと思っております。
 やはり人間分相応に暮らすのが一番であります。

 今の40前後の女性は一度当時の女性誌なんぞを読み返して見ると面白いと思います。如何に自分たちがメディアにいいように踊らされて財布のヒモを緩めて無駄金をばらまいていたか気がつくでしょう。 

 現在の20代の女の子、特に就職氷河期を体験した子達にいわせるとバブル世代の女性は世の中を舐めているといいます。

 今の若い女性は遙かに厳しい環境で育っていますからもっと堅実だし、結婚願望も強いから身の丈にあった消費をするでしょうし、出産率も増えるのではないでしょうか。そんなわけでぼくは日本の未来に関しては比較的楽観的です。

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
おかしかったんなら、男も女も等しくそうだったと思うけどな。
ひょっとしたら国全体もな。
abcd
2008/06/02 00:42
 国全体はおろか自分自身が当時は狂ってたんじゃないかと思いますね。親の稼ぎで学校に行かせてもらっているのに親に反抗したり。今思い出すと冷や汗ものですね。
きるすてん
2008/06/02 05:15
私もこの時代は分不相応な高級車を乗り回していました。しっかり貯金すれば良かったと反省しています。
牛馬
2008/06/02 07:00
ところが
お茶菓子
2008/06/02 08:24
すみませんコメントミスりました。 メディアでもいまだにいるじゃないですか不良債権女が、そいつは週刊現代に連載していて、バブルの頃の倫理をいまだに引きずっている酒井順子という女が…。
お茶菓子
2008/06/02 08:31
 いえいえ、男の側も十分にトチ狂っておりましたよ。

>クルマを持っていない男とはデート
>しない。エッチはシティホテルじゃ
>ないと嫌とか、クリスマスにはティ
>ファニーのリングぐらいもらって当
>たり前

 当時の10代後半〜20代前半向け男性週刊誌を思い出すと、上記に符合して、毎号のようにグルメとドライブとスキーとファッションとラブホで、いかに女の歓心を買うかの記事がオンパレードでした。大学生が、彼女を新車で青山のフレンチに連れて行くのが当り前のような誌面でした。プチブル向け私立大学においてマイノリティのマルビ学生だった私にとっては、劣等感のタネでしたね。
土門見人
2008/06/02 20:41
今だって似たようなモンだ。
つ「三低」
とーりすがり
2008/06/02 22:19
如何に女に媚びを売るか、が男性誌のテーマでしたからねえ。
ポパイあたりでは7万円の手頃なジャケットとかいっぱい載っていましたね。
大学生がタキシード着てパーティやるのが流行ったり。

まあ、今の方が遙かに健全です。
キヨタニ
2008/06/02 23:53
今はインターネットでタダでいくらでも世界中のエロが見られますからね。
大してイケメンでもないのに大金使って女性を口説くのがアホらしくなります。
三ヶ月に一回風俗行くだけで満足ですわ。
インターネットの登場で私の物理的欲望はかなり減りました。聖人みたいですね。
大昔の権力者は美女を求めて四苦八苦していたのに、今はいくらでも動画で見れます。幸せ者ですね。
なんか聖人君子になったみたい
2008/06/03 11:24
 世界的に見たら日本は贅沢ですよ。
ななし
2008/06/03 18:55
車や海外旅行につぎ込む金があったら、今の20代は、学校に通って資格を取ったり、スキルアップをしたりしています。つまり金と時間を実のある使い方をしているわけです。そのあたりを理解せずに、若者が車や海外旅行に興味を失ったことを、メーカーはネットのせいにしているわけです。
先日、ある大学生が「アホな女とカラオケで時間を潰すなら、家で本でも読んでいた方がマシ」だと言っていました。
バブル時代の方が、異常だったということです。
シロ
2008/06/04 15:43
ホイチョイプロダクションのバブルでGOという映画がありましたが、あれを見ると本当に異常でしたね。見ていて気持ち悪くなりました。田中康夫が女とセックスするためにはフランス料理を食わせて、ワインを飲ませてホテルでヤリまくりといってましたね…。
お茶菓子
2008/06/04 19:20
田中康夫も下品なバブル成金には勝てなかった。本人も認めていますが。
まあ異常な時代ではありました。あれは成熟社会に向けた一種の通過儀礼だったのかもしれません。
キヨタニ
2008/06/04 22:37
 1980年から1990年の10年というのは株価みたらわかるけど凶器ですね。下がることがないずっと上がり続ける、1987年に一度ブラックマンデーの影響が出ても関係ない。
消費税3%上げてもびくともしなかったと思います。

あの世代10代後半から20代だった人間が今40代中盤から上の世代。

おいらはあの当時の豊かさを享受したかったものです。

日経平均が39000円までいって1990年をピークに強烈な下げで日本経済がボロボロになるんでしょうけど、問題はすぐに手を打たなかった。

今更嘆いてもしかたないんですけどね。
あの当時の女性はウハウハだったんでしょう。とにかく金金金ですから。
ななし
2008/06/05 08:39
ま、今じゃロシアの大学新卒でいきなり年収1000万とかやってるからそういう面でももう日本は経済でも1流じゃないって事はいやでもわかりますな
an
2008/06/06 14:19
故藤田田氏が自書の「ユダヤの商法」に書いていた、「女と口を狙え」を証拠にもなく続けて来たと言うことでしょ。
ユダヤ人の商法というのは、異民族を攻撃する手段として要素を含む商法なので、自国民に行うと風紀その他が崩壊してしまいます。
ああ、「女性が退廃した民族は滅びる」という格言もありましたな。
ころころ
2008/07/17 02:18
 この前ネットをやっていたら、「女性に結婚適齢期はありません」「今はいつでも好きなときに女性が結婚できる時代です」ってなプロパガンダ(?)をやってる企業だか報道機関だかがありました(名前が思い出せないのですが)。現実はそんなに甘いものですかねぇと思いました。「不良債権女」になってしまった女性たちからまだカネをむしり取ろうという意図でやっているのであれば浅ましい限りです。そんなおバカなプロパガンダ(?)にいい歳して引っかかる女性もアホだと思いますのでどっちもどっちと言ったところでせうか…
きるすてん
2008/12/04 12:19

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