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zoom RSS 【ガンダムを目指すよりやることがある】防衛省技術研究本部は解体すべし

<<   作成日時 : 2007/11/08 00:02   >>

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昨日防衛省技術研究本部の平成19年度研究発表会に行ってきました。

 今回は事前に「アエラ」あたりでも「ガンダムの実現」という謳い文句の「先進装備システム」も話題になったこともあり、盛況でした。

 会場で色々取材をしながら考えていたのですが、技本はやはり解体すべきとの思いを強くしました。

 実用化前提なのか、それとも単なる実証なのか、それ以前の研究なかのか、目的と着地点がハッキリしないものが多い。
 また、諸外国で実用化されている装備を後追いでやっているものも多いわけです。小型のUAV、UGVなどその典型例です。しかも実際に作業をしているのは民間企業です。

 技本は技術評価と研究開発の両方をやっています。これはある意味泥棒に縄をなわせる行為です。客観的な技術評価は不可能です。誰でも他所と比較して、自分のところでやっている研究を悪く言うはずはないでしょう。

 それから技本の研究は殆どの場合、予算も期間もオーバーせず、期日通りに、しかも予算の過不足なく仕上げます。しかも結果は大成功。工学を知っている人間ならばこの現状が異常であると思うのですが。無論、成功する方がいいに決まっています。ですが、見込み違いやトラブルがあるのが研究開発の常です。「見切り千両」で打ち切った方がいいプロジェクトだってあるでしょう。
 
 ですが、技本ではそのような例がほとんど無い。これを素直に信じるべきでしょうか。

 それから開発を行う前に、量産時の調達数やコストをまったく考えていない。これも問題です。単なる実証技術であれば必要でないでしょうが、装備化を前提の研究でそれはまずいでしょう。これまた防衛省の調達コストが不透明な原因になっています。

 現在の技本は解体し、予算の配分と評価を行う機関と、研究所に分割すべきです。

 研究開発は研究所、内外のメーカー、大学などニュートラルに評価し、予算の分配も変えるべきです。人材も民間からもっと登用すべきです。

 それから前回にもありましたが、名刺の交換すら出来ない説明員がおりました。ご自分は何様だと思っていらっしゃるのでしょうか。
 かつては中央官庁の外郭団体のエライ人のなかには「民にくれてやる名刺はもたず」という尊大な人物が珍しくありませんでした。ですが、今日日同様のメンタリティをもっているという世間様からかけ離れた常識を持っている「生きた化石」なんだか単なる世間知らずを多々抱えているということに納税者として違和感を感じました。皆が皆ではありませんが。

 そういうメンタリティを許す気風が技本にあるということです。ガンダムを客寄せのネタにするよりも職員の教育に力を入れべきではと、老婆心ながら思いました。

  
画像

        これが「ガンダム」・・・・・・・



画像

        IHIが担当しているUGV。

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コメント(15件)

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たびたび指摘を受けられてきたと思いますが、やはりキヨタニさんは技術分野における素養がまったく無い事を痛感させられました。
本文の無いように呆れ果てると同時に、取り敢えず技本の存在意義だけでも指摘しておきたいと思います。
防衛技術に限らず、民間企業は実利優先です。モノになるかわからない技術に金と人を使うほど無能じゃありません。
商売にする前に行わねばならない研究があります。
本日の研究発表を理解できる能力があるのであればそれぐらいわかるはずです。
DARPAや産業技術総合研究所など類似した組織は軍民問わず幾らでもあり事もご存知無く、大学理系の役割もよく判ってらっしゃらないようです。
はっきり言って軍事評論家を名乗る方の書いた内容とは思えません。
それと職員の対応の件に関しては、謙虚にご自分の服装と態度を見つめなおすべきですね。
MINA
2007/11/08 01:57
MINA様
>商売にする前に行わねばならない研究があります。
確かにそれはそうでしょうが、その研究のあり方についてキヨタニ氏は
>実用化前提なのか、それとも単なる実証なのか、それ以前の研究なかのか、目的と着地点がハッキリしないものが多い。
と述べられているわけです。
>DARPAや産業技術総合研究所など類似した組織は軍民問わず幾らでもあり事もご存知無く、大学理系の役割もよく判ってらっしゃらないようです。
勝手に他人の知見について断言されるその根拠は何でしょうか?
感情的で的外れな反論ではなく、技本が技術評価と研究開発の両方をやっている事とか、諸外国で実用化されている装備を後追いで研究していることとか、キヨタニ氏が文中で具体的に指摘した問題点について貴方なりの意見を述べないと、全く説得力がありませんよ。
しろ
2007/11/08 02:41
ここまでジョークをマスゴミに真に受けられた技本、哀れ…。色んな意味で宣伝効果は抜群ですな。

ジャーナリストのキヨタニさんは、技本の「大本営発表」に強い不信感をお持ちのようですが、でしたらば、そのような不審点を暴くのが防衛経済ジャーナリストの役目だと思いますよ。
今後の技本に対する取材に期待します。名刺がもらえないというのは少々悲しいですが。
ともあれ、いきなり「べき論」でエントリが終わってしまうのは色々な意味で悲しいです。

新たな研究所…屋上屋を架すというか、防諜上深刻な問題をもたらすのは確実というか。
彩葉
2007/11/08 13:32
例えばSSTなどは実証とデータ蓄積で終わっていますが、
だからと言ってやる必要が無かったとは思いませんな。

実用化前提なのか実証なのか、着地点が都度派生していくのは
要素研究がしてあって の話ではないでしょうか?
ATD-X等はF-3を現状作るか作らないかに関わりませんが、
必要無いとお思いでしょうか?

2007/11/08 16:47
MINA氏のコメントについて
 あれこれぼくがコメントするような必要は認めません。どちらの主張が正しいかは読めばわかりますから。

>謙虚にご自分の服装と態度を見つめなおすべきですね。
 
 ということは氏は当日、現場にいたということですよね。それに当日の発表の内容もご存じですし。

 

キヨタニ
2007/11/08 21:08
当日ぼくはジャケットにネクタイという、出で立ちでしたが、これが「非常識」ということですね。ならば他の同業者の皆さんも「非常識」ということになります」もっとカジュアルな服装のテレビクルーは論外となりますね。モーニングでも着てこいと仰るのでしょうか。
 
 それとも実は現場に行っておらず、このブログの写真から妄想した、あるいは軍事評論家だから小汚い軍服を着ていった想像してのコメントでしょうか。

 
キヨタニ
2007/11/08 21:10
前者であればタダのインネンです。後者であれば氏は嘘つきか、キチガイ(キチガイでわるければ妄想癖の持ち主)です。いずれにしろ尊敬にあたわざる人物です。

 別にぼくに対する批判は結構ですが、事実をねじ曲げて「見てきたような」嘘をついてまで人を陥れようというのは如何なものでしょうか。
 文面から察するに「中の人」という印象も受けますが、まさか技本の職員がこのような卑劣な書き込みはしないと信じたいですね。
 まあIPから正体は割れますが。IPの開示を要求し、名誉毀損で訴えれば正体は明らかになるでしょう。まさか職員だったら職を失うことになるでしょうね。

>はっきり言って軍事評論家を名乗る方の書いた内容とは思えません。

 ぼくは軍事評論家と名乗っておりませんが。
 
 
キヨタニ
2007/11/08 21:12
守屋の匿名ゴルフ(アホか、諜報活動ならまだしも)接待漬けよろしく、役所なるものは己の権益のために美名を理由に閉鎖的になる宿命なのですわ。
このガンダムも他先進国にアホ扱いされないよう、異常に高い値段にならぬよう祈るのみであります。
兵の為に最新最高の装備を与えるのとそれとは別問題ですわな。
落武者
2007/11/08 22:46
「ガンダム」は、諸外国も
「まさかなぁ」と「日本だからやるかもしれんなー」
に分かれて、どちらんもひそかに期待しているのではないでしょうか?w
unimaro
2007/11/08 23:16
キヨタニ氏のブログでなんですが、果たして今の技本のやり方が、問題ナシなのか、そんなことはないのでしょう。実際、なくしてみたらどうだろう?
そういうこともまじめに問うてみてもよい時期であることは間違いありません、そう思います。
民間にはない『甘さ』があることに気づくべきだと思います。組織も生き物ですから、『死ね』といわれると、反射的に防衛本能が働きます。
MINA氏、いかにも脊髄反射的、井の中の蛙、ゆで蛙、そんな言葉がぴったりの、あまりにありがちなリアクションで、言葉がありません。
昨今、ただでさえ中期防位で破綻の見え隠れする整備計画よりも、更に長い開発計画って当たりも、自衛隊と技本がもたれあってる問題点だと思いますがねえ。(意味わかんなかったらすみません)
ガンダム流
2007/11/09 04:10
The All: ここでのキヨタニ先生のご指摘は、すでにアキバ地球村の電脳児(小//中/高/大)がコストパフォーマンスに優れたガンダム(ロボットの象徴ね)を国家(役人研究者)や大企業を超えて、納税者負担無く、自らの研究開発&システムインテグレーションで試作している途上にありて、どうして、こんな遅れた有人ガンダムを役人が作り、展示するのかとの指摘です。 これが、はたして、各国平成大本営の有人兵器至上主義を打破し、納税者負担の軽減に役立つのであろうか? という疑問も呈していると洞察すべし! もう年収¥100万円以下の大和新世代奴隷研究者開発者は、こんなゼタラメな大本営や国家の為に、もううんざりで、やってられんというのが正直な感想だと理解すべし!民間企業への天下り(600人以上)のあまりのお粗末な人物を見ると、つくづくとそう思う。


guest
2007/11/09 07:51
私も、ハッキリ言って異常だとおもってます。
まあ、試作の種類によって多少の違いがあるみたいですが、試作を始める段階で”失敗”は無いのです。失敗したくないから、研究の開始前の段階でこと細かく計画と結果の予想を立てて、それをひたすら守るようにするのですが・・・はじめから、予想が立つくらいなら研究開発をする必要は無いし、そんな研究開発ってあります?それで、本当の独創的な最先端技術が開発できる?だから、基本的に民間技術の焼き直しだし、海外の二番煎じの開発ばかりになってしまうのです。最先端と豪語している防衛技術がですよ!
でも、そうなっている理由があります。一つ目は、税金を投入しての開発なので、失敗は税金の無駄遣いとみなされてしまう風土です。二つ目は、試作を失敗すると次年度の予算を削られてしまうのです。三つ目は、官僚らしい責任の問題ですが、試作失敗の責任を誰も取りたくないのです。
まあ、だから技本だけが悪いのではなくて、回りを含めてそういう技本を作り上げてしまっている訳です。さて、さて・・・・
匿名希望
2007/11/10 12:20
匿名希望 ← これはお勉強! いいコメントである。 時代が激変し、国家(幕藩)も、軍事機構も、大企業も、コストパフォーマンスに優れたシステムを研究開発も試作も出来ないような気がしてならない。あまりに、アキバ地球村の「遠隔越境制御技術」が進みすぎて、政治や、軍事や、企業エゴイズム(越境越後屋経済学)を超えた究極の地球規模の合理化技術に変質しているからである。
役人研究開発が国家技術覇権を超えられない以上、もう研究開発費なるもんを国家が官研究機関へ投入すべきでは無い。結局、その応用段階で、越境越後屋経済学が利用し、国際技術拡散に結び付く。
guest
2007/11/11 07:50
技本の問題も突き詰めれば政治の問題なわけです。
キヨタニ
2007/11/11 23:52
オッホン! アキバ地球村の「遠隔越境制御技術」の様々な分野への応用とは、政治、軍事、経済、市ヶ谷、技本、国防総省を超えて「一蓮托生の地球村」=多種多様な世界連邦化への一里塚である。
この技術の応用に関して、各国家や、国防総省、通信社、新聞社、メデイアに猛烈なアレルギーを発生させる問題の解消をどうしたらいいのか解らない。地球規模の善き防衛策を幕藩命原理主義カルト体制に認識させる方法を見出せない。
guest
2007/11/12 07:46

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