記者クラブメディアが招いた、補正予算を悪用した防衛費と国家予算の不透明化。

今回の防衛予算に関してやっと、記者クラブメディア各社が、来年度予算と本年度予算の一体化を報じるようになりました。

それは防衛省がこのようなグラフも公開するようになったからでしょう。
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https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2022/yosan_20211224-1.pdf

ですが繰り返して申し上げますが、ぼくはかねてから第二次安倍政権になってから、本予算と補正予算での本来の補正予算の趣旨をはずれた「お買い物予算」が一体化しており、隠れた軍拡になっていることを指摘してきました。ですが殆どの記者クラブメディアはこのからくりを説明も報道もせずに、政府発表の大本営発表を垂流がして、安倍政権、菅政権の不透な軍拡を過小に見せる世論操作に協力してきました。

ヘッドラインでは「防衛費5.4兆円」とする新聞も多々あります。見出ししか見ない読者も多いでしょう。であればそれは政府の世論誘導に手を貸しているのと同じことです。

岸田政権はこれを公言するようになったことは、安倍菅政権よりもまともです。ですが、来年度予算と当年の補正予算の一体化は財政支出のモラルハザードを起こします。それに補正予算での要求は、本予算よりも遥かに通りやすいので支出に歯止めがかかりません。

ところが記者クラブメディアはこの期に及んでも、本予算と補正予算の一体化の問題を積極的に批判しようとはしていません。まあ、記者室やその光熱費を無料で提供されて、新聞の消費免税という実質的な補助金までもらうとこういうことは書けないのでしょうか?



読売 防衛予算、過去最大の5・4兆円…軍備拡大を進める中国などに対抗
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211224-OYT1T50333/

>防衛省は21年度補正予算に7738億円を計上しており、岸氏は「合計額は初めて6兆円を超え、大幅な増額となった」と胸を張った。

日経 防衛費5.4兆円で最大
来年度予算案 監視・輸送能力を拡充
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78781460U1A221C2EA3000/

>政府は22年度予算案と21年度補正予算を一体で編成した。補正に計上した防衛費7738億円を合わせると6兆1千億円を超えた。岸信夫防衛相は24日の記者会見で補正を含めた防衛費の国内総生産(GDP)比が1.1%になったと説明した。


朝日新聞 22年度当初予算、防衛費が過去最大に 補正込みでは初の6兆円台
https://digital.asahi.com/articles/ASPDS4CDPPDRUTFK013.html

>合計額は、対国内総生産(GDP)比で1・09%になる。当初予算の防衛費はこれまで対GDPでほぼ1%以内に抑えられてきたが、自民党の高市早苗政調会長が9月の総裁選で「欧米並みにするなら2%」と発言。10月の衆院選公約にも「GDP比2%以上も念頭に増額を目指す」と盛り込まれた。

 このため、防衛省は補正予算を最大限に利用した。防衛省によると当初予算と同時期に編成される補正予算に防衛費が本格的に組み込まれるようになったのは、第2次安倍政権が発足した12年末以降だ。複数年契約の装備品の支払いを前倒しする形で積み増してきた。

 ところが岸田政権では、新規の主要装備品の購入費まで計上するという異例な手段をとった。このため補正の防衛費は、過去最大を3千億円以上も上回る7738億円になった。


毎日新聞社説 
防衛予算の概算要求 なし崩しの増額許されぬ
https://mainichi.jp/articles/20210909/ddm/005/070/124000c


東京新聞 防衛費5.4兆円 8年連続で過去最大を更新 概算要求の主要兵器を全取得へ 軍拡がさらに加速 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/150920

>先の臨時国会で成立した21年度補正予算への計上分と合わせ、今夏に概算要求した主要装備品を全て取得可能にする異例の予算編成となった。第2次安倍政権から続いてきた軍備増強路線が、岸田政権でもさらに加速する。


日本の22年度防衛予算案、8年連続過去最大 補正合わせGDP1%超え
https://jp.reuters.com/article/japan-defence-spending-2022-idJPKBN2J303C

>政府は24日、8年連続で過去最大となる2022年度の防衛予算案5兆4005億円(米軍再編費など含む)を閣議決定した。すでに成立した21年度の補正予算と合わせると6兆円を超え、防衛費の上限としてきた国内総生産(GDP)の1%を突破する。
>22年度予算案は前年の当初予算から1.1%増。国会で成立すれば10年連続で前年を上回る。



率直に申し上げて、第二次安倍政権以降の防衛費の不透明な拡大が可能となったのは、記者クラブメディアが補正予算の不適切な使い方を指摘、批判してこなかったからです。他の省庁も予算も似たかよったかでしょう。

基本的に政策は予算編成に反映されます。その予算が適切な手続きをせずに通るのであれば、それは民主国家でも文民統制からも外れたものになります。来年度の予算案も補正も国会であっという間に成立しました。記者クラブはそれを是とするのでしょう。


自分たち記者クラブ(白人様)は偉いのだ、だから官庁の取材機会を独占する権利があるのだ。故に非会員媒体やフリーランス(有色人種)を締め出して当然なのだ、KKKやナチスのごろつき同様集団が政府と癒着し、国民の知る権利から当局を守る防波堤になっているのは民主国家であるとは言えません。


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