アスリートは神聖不可侵なのか?

アスリートは神聖不可侵なのか?


池江さんに向かった五輪批判 やり場のない不満の表れか
https://digital.asahi.com/articles/ASP5C65S7P5BUTIL04L.html?iref=com_latestnews_02


>池江さんは7日夜、そんなあいさつから始まる計約600字のメッセージをツイッターに投稿した。自身のツイッターやインスタグラムに「辞退してほしい」「反対に声をあげてほしい」などのコメントが寄せられているとし、「中止を求める声は当然」としつつ、「私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません」「非常に心を痛めたメッセージもありました。(略)選手個人に当てるのはとても苦しいです」と心情を吐露した。


> 「アスリートが非難されることが、そもそもおかしい」。1996年のアトランタ五輪に出場した元競泳選手で、国連児童基金の教育専門官、井本直歩子さんはこう話す。「多くの人は、アスリートが五輪を開催してほしいと願っていること、開催は難しい状況にあることを理解し、この現状をつらい気持ちで見守っているはずだ。ただ、ネットではどうしても『アンチ』の人の意見が目立つ。アスリートは振り回されすぎないよう願っています」

> 日本オリンピック委員会(JOC)の山口香理事は、「本来、発信すべき立場の人がきちんと発信せず、国民との対話が成り立っていないことが原因ではないか。政府や大会組織委員会は『安心安全な大会をやります』とだけ繰り返し、聞きたいことに何一つ答えてくれない。この人たちに言ってものれんに腕押しだから、顔が見えたり、反応が返ってきたりする選手に不満をぶつけるようになったのではないか。選手たちへの『怒り』という感情は薄いと思う」とみる。

> ただ、「選手は大会があれば出る、五輪があるからがんばれる。そこを攻撃されるのはかわいそうだ」と理解を求めた。

>男子テニスの錦織さんは10日、「これだけ死者が出ていることを考えれば、死者を出してまで行われることではないと思う」と発言した。女子テニスの大坂なおみさんも9日の会見で、「人々がリスクや大きな不安を感じるのなら、絶対に議論すべきだ」と述べるなど、開催の是非をめぐる発言も出てきた。2人は池江さんとは違い、プロ選手として世界で活躍するアスリートだ。

まず前提から話すと、この記事がオリンピックの「スポンサー」である朝日新聞の記事です。それから池江選手は電通系のプロダクションに所属している「スポーツタレント」です。彼女の発信は事務所の統制下にあると考えられるわけで「一選手」の発言とは言いづらいと考えられます。

無論池江選手が病気を押して復活したのは称賛すべきことでしょう。

その上での話ですが、だからといって選手にオリンピックに関する批判をするな、それは人権侵害だ、というのは思考停止です。

選手もオリンピックの関係者です。違うんでしょうか?
選手はオリンピックにどれだけ税金が注ぎ込まれてようと考える必要はないのでしょうか。
そうであれば、擁護派は選手を人間扱いしていないといことになります。

オリンピックをIOCが全部費用を持って開催するのであれば、それはご自由に、です。

ですが、オリンピックには多額の血税が投入されています。しかも我が国は財政的に余裕があるとはいえず、少子高齢化で将来の税収の不安が大きいわけです。
安倍政権、菅政権で株価だけ上がったが、税金も社会保障費も上がっています。そして貧困層は拡大しており、「一億総中流」は昔話です。

その上にコロナで更に国の借金は更に増えて、コロナで貧困が更に加速し、また医療もパンク寸前です。

そして当初は7千億円で済むとされていた開催費は3兆円以上になりそうです。そして新国立競技場などは、将来負の遺産となって延々と税金をつぎ込むことになりそうです。

しかもオリンピックは、かつてはアマチュアの祭典でしたが、今や単なる商業イベントです。それがあたかも人類の祭典であるかのように宣伝されて世間が騙されています。いわば「霊感商法」のツボ売のようなものです。
それに多額の血税が注ぎ込まれているわけです。

昭和の東京オリンピックとは全く環境が違います。

そこで参加するアスリートが「私運動バカだからお金のことはわからないですぅ。偉い費に聞いてくださいぃ。関係ないですぅ。いじめないでください」で無でしょうか。

決して少なくない税金が投じられているわけで、納税者がステークホルダーである選手に対して物言いするのは当然の権利です。無論個人攻撃は別ですが。

選手にしても一国民です。自分たちの「運動会」がコロナのリソースを奪い、
本来貧困家庭にいくべき予算をつまみ食いして行われることに疑問を持たないなら、そのほうが人間性の問題があると言えます。
カネの問題だけではありません。

「五輪派遣にNO!」看護師たちの厳しすぎる現実
日本看護協会への不満から、退会する人も
https://toyokeizai.net/articles/-/427633

>過酷な労働に見合わない待遇も精神的な負担になる。コロナ患者を受け入れている病院は、手術の延期、外来診療の抑制など感染予防対策をすることで赤字に陥っている。洋子さんの病院も赤字になり、残業代が支払われなくなった。業務は増える一方で、毎日、タイムカードを押してから2~3時間残業せざるをえない状況だ。休み返上で呼び出されることもある。

>感染予防のため患者の家族が面会できず、そのストレスの矛先が看護師に向き、看護師が罵声を浴びせられることも多い。コロナ患者の受け入れ病院だということを理由に、中堅以上でスキルのある看護師たちは辞め、美容関係や夜勤のないクリニックに転職していった。4月に新卒の看護師が入ったが、コロナの影響で実習を経験できずに就職したため、病棟に配属されても何一つできない。かといって洋子さんらには新人を指導する余裕もない。

>「こうして日々、耐えながら働いています。それなのに、オリンピックのためにボランティアで看護師を派遣してということの意味がわかりません。派遣を要請された看護協会が私たちを守ってくれると感じることができないのです」

>ツイッターデモが国内外のメディアからの注目を集めたことから、東京五輪・パラリンピック組織委員会が看護師500人の派遣を要請したことについて菅義偉首相が「休んでいる方もたくさんいると聞いている。可能だと考えている」と官邸で記者団に語ったことが、現場の看護師の怒りを増長させた。「なぜ辞めて、資格を持っていながら看護師として働かない『潜在看護師』になっているか、首相はわかっていない」と──。


こういう現実を前にしてオリンピック参加で利益を得ているアスリートが「自分は運動屋だから社会のことや税金のことはわかりません」というのであれば人間失格です。

繰り返しますが開催コストが開催決定に3~4倍になるような「詐欺」に加担して置いて自分には責任は一切ないと言い切るのであれば、そういう胡乱な人たちに一切税金や社会のリソースを割くべきではありません。

プロ野球やプロレスのように自分たちの資金で「興行」を行うべきです。

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