東日本大震災10周年

東日本大震災10周年

本日で東日本大震災からまる10年です。個人的には震災に際して、良くも悪くも人生が変わる出来事がありました。

当時現場で実際に何が起こっているか、与野党の先生方にもお伝えしたり、手弁当であれこれ動きましたが、現在の知見と経験、人脈があればもっと役に立てたのでは無いかと思います。


あれから10年ですが、未だにやくたたずのFFRSやFFOSといった陸自の無人機は調達は止まったものの、部隊は維持されて不要な予算と人員を無駄使いしています。
そして、その「反省」で導入されたスキャンイーグルは本年度予算から部隊配備です。戦力化されるは更に先でしょう。陸自には時間という概念がないのでしょうか。

無線機にしても広域多目的無線機は周波数帯の変更もなく採用されて、通じないとお荷物扱いです。導入後に改良されて随分と繋がり易くはなったようですが、連隊のシステムを経由しての通信はまだまだのようです。
外国の無線と周波数帯が違っても問題ないといいますが、では何で日本だけ違うのでしょうか。外国がふさわしい周波数帯を使っているからではないでしょうか?
しかも在日米軍は日本の周波数帯にあわせていないのに、運用しています。

昨年はぼくの質問で河野太郎大臣のときに、デモをやりましたが、全くのアリバイ工作でした。他国の無線機の数分の一の通信速度で、動画も送れません。それで部隊の期間通信機だと陸幕長は問題ないと発言しています。どこまでいっても危機感がありません。

陸自の偵察へりはOH-6が退役、OH-1はまだ全機飛行停止です。しかもリアルタイムのデータ送信すらできない骨董品であり、多額の費用を掛けて飛行が可能になっても時代遅れです。
また小型のヘリがなくなったことで災害時の輸送や救難の小回りも効かなくなったでしょう。陸幕は偵察に関してはUH-1や2を使えばいいといいますが、それを行えばその分輸送能力は減ります。また小型ヘリでしか離着陸できない場所もあるのにどうするんでしょうか?

災害時にも有用であると鳴り物入りで開発された壁面透過レーダーですが、結局採用されませんでした。これも開発理由は外国性が周波数帯の問題で使えないから、でした。
実際に導入されてもどの程度の数を調達できるのか、どの程度の単価ということも行わず
開発が進められました。イスラエルや米国製のものならば価格も安くて、必要な部隊配備も可能だったでしょう。
同時期に開発を始めた中国のメーカーはすでに実用化して人民解放軍が採用しています。しかも民間型まで開発して国際市場で売り込んでいます。

防衛省のレベルは以下のような素人評論家と同じレベル、ということになります。
「ガラパゴス化しているのは彼なのか?」
https://dragoner.hatenadiary.org/entry/20090109/1231519214



これらを見てみると、防衛省や自衛隊は本当に東日本大震災の「戦訓」から何を学び、何を反省したのかたいへん疑わしく思えます。



過去の大震災関連の記事です。

出遅れた自衛隊の無人機(上)
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2011050200016.html
出遅れた自衛隊の無人機(下)――漫然と開発を続けるのか?
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2011051000005.html

自衛隊の化学戦部隊は、夏の暑さに対応できない
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2011041200013.html

自衛隊のNBCスーツ(防護服)装備は十分なのか?
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2011040500003.html


自衛隊は3・11の「戦訓」を活かせるか(上)――地図、無線、人員の不備
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2012031000001.html

自衛隊は3・11の「戦訓」を活かせるか(下)――防護装備、無人機、輸送、燃料
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2012031000002.html

東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(1)――墜落を恐れた?
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2013061900007.html

東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(2)――省内の食い違い
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2013062000004.html

東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(3)――難しい新規参入
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2013062700005.html

東日本大震災で防衛省の無人機はなぜ飛ばなかったか(最終回)――「我が国固有の環境」とは何か
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2013070100008.html


実用化はまだ遠い? 自衛隊の無人機
https://webronza.asahi.com/politics/themes/2015032700012.html


3.11の戦訓活かせぬ防衛省/自衛隊
https://japan-indepth.jp/?p=50868

自衛隊装甲車「エアコン装備が後れすぎ」の面妖
旧日本軍と同様「根性」依存のままでいいのか
https://toyokeizai.net/articles/-/370426

災害派遣に不向き「AAV7」
https://japan-indepth.jp/?p=35263

日本の防衛装備が中国に後れを取る根本的背景
https://toyokeizai.net/articles/-/274368?page=2

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