「対権力取材 本当の問題点は何か」で事実が見えない、共同通信社石井暁君の自己陶酔

「対権力取材 本当の問題点は何か 報道現場の最前線からの考察」
というワークショップの報告書です。

154 マス・コミュニケーション研究 No.93  2018
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mscom/93/0/93_153/_pdf/-char/ja

司 会 者:高田 昌幸(東京都市大学)
問題提起者:石井  暁(共同通信社)

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>司会の高田は冒頭,「高まる一方の“取材力の劣化批判”はネット時代の特質。
記者会見の全容が動画で配信されるなど,それまでは市民にブラックボックスだ
った“取材プロセス”の可視化が進んだことが大きい。その事実と取材力そのも
のの劣化は区別して議論すべきだ」との見解を示し,問題提起者につないだ。


この高田氏はもともと北海道新聞の記者、記者クラブの「ブンヤ」さんです。元ブンヤだろうと思ったらそのとおりでした。
記者をやめた後も記者クラブという巣の中にこもった視点でしかものが見えていません。

日本の新聞テレビの取材は元から劣化していますよ。記者クラブは官庁内にどっかりと腰を下ろし、週刊誌や専門誌などの他の媒体やフリーランスを記者会見、レクチャー、勉強会、視察旅行、懇親会などから締め出してきています。
「外敵」がいない状態で、ひたすら当局と癒着して「書かない恩を売る」という羽織ゴロ体質ですからもともと取材力が高いはずがないでしょう。高いのは癒着力と忖度力です。

>それまでは市民にブラックボックスだ
った“取材プロセス”の可視化が進んだことが大きい。


それって原因はあんたら記者クラブだろうが。鈍くて自覚がないのが記者クラブ記者の感覚です。世間の風にあたったことがないからでしょう(笑
可視化が進んだといっても大臣が困るような質問をしない、「劇団記者クラブ」と大臣や高官の小芝居を見せているだけです。
大臣会見なんて単なるセレモニーで、その直後のオフレコの囲み取材こそが記者クラブの記者たちの「大臣会見」です。

こういう癒着業者が恥ずかしげもなく、報道の代表を名乗って、他社を排除しているわけです。これで可視化が進んだとかいっているのは噴飯ものです。率直に申し上げて「おとといきやがれ」な話です。

>石井氏は(中略)①「庁舎管理権」を名目に内部管理が強まり,以前は可能だった昼間の各部屋の入室・幹部との個別接触が全くできなくなった,

②以前は慣習的に可能だった自宅を訪問しての幹部取材も大半は拒絶される,

③内情を追及する取材では「それは秘密保護法の特別秘密に触れる」として回答を拒否されるケースが増えている  などと報告した。


① 「昼間」がだめなら夜はいいですかね? 防衛記者クラブはクラブの予算で結構酒をかっていますが、それで業務で酒のんでいるんですかね?
そもそも我々フリーランスはその案件の担当者の特定から始めないといけないし、広報を通さざるえない。オフレコの話は聞けません。
石井暁君の嘆きは「おれたち貴族である記者クラブの特権を何だと思っていやがる」という銀河英雄伝説の腐敗貴族の不満と同じようなものです。

② これは本当に度がし難い思い上がり、夜郎自大ですよ。一体何様でしょうかね?防衛省職員、自衛官といえども、自宅はパーソナルスペースです。皆さん、家に変えれば夫や妻、お父さんお母さん、息子娘です。
個人のパーソナルスペースに土足で入り込む権利があると思い込んでいること自体記者以前に社会人として大問題です。まるで貴族様が領民の家に踏み込む権利みたいなものですね。

ぼくもこの商売を30年近くやっていますが、外国でこういう異常な「取材」を当然と思っているジェーナリストは見たことがありません。
まあ、こういう公私のけじめがつかない癒着を「取材」と称しているから東京高検の黒川弘務・前検事長と新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に産経新聞記者や朝日新聞社員と賭けマージャンをやっていたわけです。

まあ、犯罪行為も取材ならOKというのが記者クラブの「常識」なのでしょう。故竹村健一氏ではありませんが「記者クラブの常識は、世間の非常識」です。

賭けマージャン、黒川氏を告発 朝日新聞社員ら3人も
https://digital.asahi.com/articles/ASN5T62TBN5TUTIL01X.html


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こういう認識だから記者クラブメディアは警察や検察のリークと言う三味線に踊らされて、世論操作をするために被疑者、容疑者=犯人のごとく扱い、また犯罪被害者の自宅に押しかけメディアスクラムで、撮影したり面会を強要してりするわかけです。
文明国のジャーナリズムではありえない所業を、21世紀になっても行い続けているのでしょう。


このような癒着=取材と思い込んでいるのが異常です。まあ自分で言うのも何ですが、ぼくはこんな「取材」しなくてもそこそこスクープは飛ばしています。

こういうことをやらないとネタを拾えないならジャーナリストとして能力が欠如しているからではないでしょうか。

かような歪んだ選民意識をもった記者が編集委員ですから共同通信社の記事もそれなり、ということです。


大体日がな一日、記者室に入り浸って、あとは防衛省のA棟内部でチョロっとネタを拾ってスクープ書こうなんて虫が良すぎます。足を使え、頭を使えよ、と思います。

こういうのを「取材」と思い込んで、「権力に切り込んでいる俺様スゲー」というのは自己陶酔、ナルシズムの世界に浸っているのでしょう。それに他人を巻き込むのは社会悪です。そういうことは自宅で鏡でも見てこっそりやって欲しいものです。

③ に関して言えば、石井暁君が単に嫌われているだけじゃなんですかね?

>取材側の状況として④人的・経費的リソースが減り,調査報道にリソースを割くことが困難になっている,⑤通信社に限らず各社が「ネット対応」を強化し,その流れの中で,例えば公式会見の質疑は本社へすぐ伝達する必要に迫られている

④ そりゃ、記者クラブが護送船団方式で、横並びでリリース元に何の疑問を感じないで、「広報」記事かいているから、部数や視聴率が落ちているからでしょう。記事がつまらないから新聞が売れない、視聴率が下がる、だから取材に兵隊をさけない。そしてその負のスパイラル。これは身から出たサビでしょうが。
それにだよ、記者会見で殆どの記者はカタカタとラップトップで問答を書いているだけじゃない。みんなで同じことをやっていてその間質問ができるわけでもない。
だったら当番制で担当を決めるか、書き起こしの担当者を雇えばいいでしょう。最近は録音を文書化するソフトもでているでしょう。
人間が足りねえといっていてこんな馬鹿なことを続けているのが記者クラブです。「足らぬ足らぬは、頭が足らぬ」、ですよ

⑤ だってもともと記者クラブは悪名高い「発表ジャーナリズム」じゃない。お上の意向を下々に伝えるのがお仕事でしょう。ジャーナリズムじゃないよね。記者会見でビデオ回すことが仕事になっています。「本業」ほったらかして即応性もないでしょうが。

後はネット関連の報道機関やジャーナリストを会見に入れればいいだけの話ですよ。癒着の利権を手放したくないだけでしょう。まあ、「すべてを欲する者はすべてを失う」という言葉がありますよねえ。

そもそも記者クラブの記者は軍事が専門でもないし、会社の辞令で役所に配属されるだけです。専門的な好奇心があるわけでもないでしょう。ましてや世界に行って軍事の現状を取材しているわけでもない。そして概ね数年で配置替えです。
石井暁君も防衛省に長いだけでしょう。本来新聞やテレビの記者も専門性をもたせるべきですが、まあ自己改革は無理でしょう。
新聞やテレビがぼくら専門記者と同じである必要があるとは思いませが、記者クラブの旧態然とした人事は大問題です。

本来多様な媒体やフリーランスが記者クラブ同様のアクセス権をもって取材ができれば、記者クラブメディアの記者も知見が広がるでしょうに。それにみなさん「いい学校」でて「いい会社」入ったぐらいですから英語なんてペラペラでしょうや。海外の専門誌10誌ぐらい取り寄せて半年も読めばある程度の知見はえられるでしょう。

それをやらない限り記者クラブの記者は何十年居座ろうと単なる「防衛省という役所の担当」に過ぎません。

まあ、「記者の貴族」たるお偉い記者クラブメディアの記者様たちが、防衛省で装備絡みのスキャンダルが起こるとぼく始め、専門ジャーナリストに「取材」をしないと行けないんでしょうね。全く不思議ですが、彼らはそうは思っていないようです。

>石井氏は概ね,「リソースの縮減によって,『出来事の流れを追う政治部,批判的に取材する社会部』という従来のすみ分け機能は失われている。権力側に密着する政治部的取材は限界ではないか」と指摘。

棲み分けじゃなくて役所と同じ縦割りでしょう。政治部と社会部が一緒になって取材するなんて殆どない。かつての帝国陸海軍みたいなもんですよ。
例えば装備関連のスキャンダルならば、兵隊が多いんだから、政治部、社会部、経済部、司法担当などで横断的にチームを編成して取材すればいいのに、縦割りだからできない。そういう記者クラブメディアが「行政の縦割り」を上から目線で批判しているのだから噴飯ものです。

そもそも記者クラブが「権力に密着」もっというと「権力と癒着」して甘い汁をすおうという組織ですから石井暁君の主張は自己矛盾、自己否定なのですが「俺たち社会部記者はさぁ」別なんだという勘違いをされているのでしょう。


>今後の処方箋として,「報道機関側は細分化された現状の取材態勢を見直し,セクション横断型の組織に再編」「各社内において未分化の『速報と分析報道・調査報道』を社会の要請に応じて再考し,選択と集中によってメディアごとに個別の特性を」と提起した。

まあ、「報道機関」じゃなくて、記者クラブメディアだろよ。自分たち以外は報道関係者じゃないという驕りがあるんでしょう。
記者クラブの利権と当局との癒着を放置しておいて「社会の要請」に答えようがないし、横並びでリリース丸写し、検証なしで当局の広報機関の如き状態で「メディアごとに個別の特性」なんて持ちようがありません。

記者クラブの利権という甘い蜜に慣れて、ジャーナリズムの本来の役割やあり方を失っている記者クラブメディアの記者が無頼のジャーナリスを気取って改革を主張するのはお笑い以外のなにものでもありません。


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