石平氏のメンタリティーは自身が批判する中共そのもの。

東京新聞の望月衣塑子記者を、中国民主化運動に身を投じた石平氏が痛烈批判 「権力と戦うとは…彼女のやってるのは吐き気を催すうぬぼれだ!」

http://www.sankei.com/column/news/170909/clm1709090007-n1.html

そもそもこんな記事を載せる産経新聞の見識が疑われます。

>評論家の石平氏(55)が、菅義偉官房長官の定例記者会見で連続質問攻撃を仕掛けている東京新聞の望月衣塑子記者をツイッターで痛烈に批判した。

>「『それでも私は権力と戦う』という東京新聞望月記者の台詞を鼻で笑った。私は今まで、本物の独裁政権と戦った勇士を数多く見たが、彼女のやっていることは、何のリスクもない民主主義国家で意地悪質問で政府の記者会見を妨害するだけだ。そんなのを『権力と戦う』とは、吐き気を催すほどの自惚れだ!」

>日本に留学中の1989年、祖国・中国で天安門事件が勃発し、帰国をあきらめたという石平氏にとって望月氏の「権力との戦い」はとんだ茶番に映ったようだ。

>この投稿に対し、作家の百田尚樹氏(61)も即座に反応した。



率直に申し上げてクズみたいな妄言です。
いい歳した大人が恥ずかしくないのか。

第一に、氏の主張の通りならば、民主国家においてジャーナリズムは機能しなくていいということになります。報道によって生命が危ないぐらい弾圧される可能性がないとジャーナリズムは必要ないと。報道は政府のいうことを垂れ流せと。であれば、ジャーナリズムはシリアとかジンバブエとか中共とか、北朝鮮でしか存在してはいけないことになります。

そして、石平氏ご本人はどうなのでしょうか。本土の「同志」をみすてて、「安全」な日本に帰化して、中国に対してやけに威勢のいい主張をなさっておるわけですが、その自覚がないようです。
「本物の独裁政権と戦った勇士を数多く見た」だけで、ご自身ではなさらなかったということでしょう。石平氏は文革の影響でエリートだった両親が地方に左遷され、そこで過酷な少年時代を過ごした経験から中共政府に疑問を持ち、その反発から日本文化に興味を持ち日本へ帰化するに至った。ということになっていますが、これは本人証言以外に証明するものをぼくは寡聞にして聞いたことがありません。
そして大学時代は北京大学卒のエリートで、当時関係良好な日本に国費留学していたわけです。虐げられていた不穏分子の師弟がこのようなエリートコースに乗れるものでしょうか。大陸ではどのような「反政府活動」をされていたのでしょうか。
金美玲氏は学生時代、台湾と日本の間を民主化組織のリエゾンなどを務めていた「闘士」でした。この話は勉強会で直接ご本人から聞いております。そのようなキャリアがあるのでしょうか。

それほどリスクをとって政府批判をするのが偉いと言うのであれば、中国に「帰国」されて、大いに言論活動に励めば宜しいでしょう

新潟県知事の米山隆一氏が帰化済みの石平氏への差別的憎悪発言で批判殺到!辞職事案か
https://matome.naver.jp/odai/2150501943158770301

米山隆一氏の主張もそういうことでしょう。身体の危険を冒した活動こそが尊いのであれば、かつての祖国に帰国して活動してはいかがか、と。
これを帰化した人間への差別だという批判は単なるためにする議論でしょう。
これは帰化した日本人であることの批判ではなく、危ない報道こそが偉いなら、それをやったらどうよ?という話しです。

でもそんなことはやらずに、リテラシーと知性の低い、自分が日本人であるということ以外誇れる者がない、劣等感の塊のような、愛国者を自称するアレな人たちをアジテートして安易にカネを稼ぐことを選んでらっしゃるのではありませんか。

で頭の悪いフォロワーはこんなことを言っています。

>「新聞記者は国民に選ばれてなるものでもないのに、国民の代弁者だと思っている時点で勘違いも甚だしい」

ではその国民に選ばれたわけでもない、記者クラブがどうして記者会見や他の取材機会を独占しているのでしょうか。石平氏の支持者はこの程度の認識しかないわけです。

単なる任意団体に過ぎない記者クラブが他の報道機関やジャーナリストを排除しているのです一体何の権利があってでしょうか。結果、当局の下請け機関となって、国民の知る権利から当局を守る防波堤と成り下がっています。

そしてその中にはこの記事を掲載した産経新聞も含まれます。
その自覚がないんでしょうね、産経新聞には。

ところが石平氏はそれが民主主義の報道の正しいありたかであると思っているらしいです。

>読者は新聞と新聞記者に期待しているのは事実を客観的に伝えることであって、『権力と戦う』という彼らの自己陶酔ではないのだ」

さて、石平氏はたかが記者が当局に疑問を持つな、政府は偉いのだから、その発表を細大漏らさずに大衆に伝えるだけでいいのだ、現状の発表ジャーナリズムこそが真の報道だといっているわけです。

でも、それって中共の主張とどこが違うのでしょう。香港ではそのような当局の意向に沿って、別件逮捕で出版関係者の逮捕、投獄が続いています。
石平氏の主張は中国共産党と全く同じです。なんで日本に帰化したんでしょうかね?


少なくとも石平氏は民主主義も報道の自由もまったく理解していないことは確かです。


加計疑惑めぐる安倍官邸の抗議に東京新聞の望月記者が反論
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2017090900020_1


で、官邸は東京新聞に対して「未確定な情報や憶測で質問するな」と圧力を掛けています。

当然ながら取材する側はされる側よりも情報を持っていません。そして日本の政府機関の情報開示は極めて低い。
我々取材する側はそれなりに内部情報も掴んだりもしますが、少ない情報をつなぎ合わせて質問をするわけです。

ところが、我々フリーランスの人間はその質問する機会すら与えられていないわけです。
この書面の趣旨だと調査報道はするな、ということになります。
これのどこが民主国家でしょうか。

【目くそ鼻くそを笑う】「記者を平等に扱うのは民主国家として当然」 菅官房長官
http://kiyotani.at.webry.info/201509/article_2.html

>北京での「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」の記念行事について、産経新聞の記者に取材証が発行されていないことについて、 菅義偉官房長官は
「記者の扱いは平等に行うことは民主国家として当然だ」
と、批判したそうです。またその上で、「(北京の日本)大使館を通じ平等に扱うべきだと中国側に強く求めて」たそうです。

大笑いですね。
我々はフリーランスのジャーナリストは記者クラブと同じ待遇を受けたことはありませんよ。嘘つきは官房長官の始まりですね。嘘をついているつもりがないならば、菅長官のセンスは中共と同じレベルということになります。


さて、以前ぼくは空幕長の会見で(当時は外国メディアの代表として参加できていました)、入手した空幕の次期救難ヘリ採用の書類を元に質問しました。
何故本来、23.75億円の単価で調達されるべき新型へりが約2倍の価格で調達されているのか。値段は将来さがるのか? との問いに対して、空幕長は劇的に下がる見込みはない、頑張りますとこ答えました。

つまり空幕は初めから実現不可能な調達コストで、入札を決めたわけです。このため救難ヘリの調達コスト及びライフサイクルコストは計画の2倍になることが当初から分かっていました。

普通に考えたらこれは「官製談合」であり、犯罪行為です。
子供が聞いてもおかしいと思うでしょう。

ですが、その場にいた産経新聞を含む記者クラブの皆さんは、この件はスルーしたわけです。後から取材をするわけでもない。そして彼らはこういう当局に都合悪い質問をしません。

防衛省の記者会見ではこういう事実を突き付ける質問は殆どありません。大臣の情緒を訪ねるような質問ばかりで、記者の皆さんはせっせと大臣や幕僚長の発言をラップトップでカタカタと書き写しているばかりです。

ねえ、産経新聞さん、そうでしょう?


記者クラブは当局と癒着してこそのうまみがあるわけです。

記者クラブが他者を排除するのは、それは民間の話しだから民間同士で、と政府は逃げます。
でも、それこそ国民に選ばれたわけでもない、自称ジャーナリズムの任意団体を特別扱いして、部屋まで貸すなど、利益供与を行っている国や行政も共犯者ですよ。


その点、望月記者は新聞社の記者でありながら、果敢に記者会見で切り込んでいるわけです。
社内の立場とか出世とか考えたら、こんなことはできません。ぼくの知っている記者もすくなからず、現在の記者クラブの問題については意識していますが、社内的には声をあげることができません。権力志向、上昇志向が強い記者ならば尚更でしょう。

その点彼女は良くも悪くも(笑)空気を読まないで行動します。

これがご追従に慣れきった、菅長官からみればふざけるな「こんなの記者の質問じゃねえよ、お前ら黙って俺の話を聞いていればいいんだよ」という「常識」をひっくり返されたわけです。
でも、普通の民主国家ならばそんな話は通じませんよ。

望月さんは、嗅覚は異常にするどいのですが、初めから結論を決めてかかるところがあるし、何度説明しても分からないところがありますが(笑)、まあ世の中みっつといいこたぁねえ、とうのが持論です。人それぞれ欠点はあるものです。ところがそれでも高級官僚の中には、彼女の評価は意外に高いものがあります。欠点はあるけども、嗅覚が鋭く、足を使って徹底的調べる、向こう傷を恐れない。こういうところが評価されているようです。

いずれにしても、彼女の質問のお陰で、記者クラブが当局ととなれ合いと忖度ばかりで、報道機関としての責務を放棄しているという実態が広く知られるきっかけになりました。この功績は極めて大きいとぼくは思います。

少なくとも望月さんは新聞社の記者としては大きなリスクをとって会見で質問をしています。対して石平氏は安全な日本から安全な立場の日本人として、リスク無く中国を叩くことをお仕事にされています。一体どちらがリスクをとったお仕事をされているのでしょうか。

更に申し上げるならば、石平氏は民主主義で選ばれた政府に逆らうなという主張をされておりますが、ナチスだって民衆に選ばれた政府でした。ナチスに抵抗する運動も反社会的な行為とでもいうのでしょうか。
そしてその「民主主義国家」である我が国でもアレコレと問題があります。
たとえば痴漢冤罪で半年も代用監獄にぶち込まれたり、やっていない罪を認めないと解放されないということがあります。
容疑者というだけで推定無罪が原則なのにあたかも「犯人」であるかのように氏名や個人情報が発表され、あるいはリークされます。こういう例もおきました。

21歳女性を誤認逮捕 詐欺容疑で19日間勾留
https://mainichi.jp/articles/20170911/k00/00m/040/078000c

少額な詐欺も、家賃の踏み倒しもやり放題です。
司法がキチンと機能していないからです。

政府の都合の悪いことをいうと、元事務次官ですら秘密警察たる公安が暗躍し、体制寄りの新聞がグルとなって陥れようとします。

民主党政権時代、警察庁の改革を行おうとした国家公安委員長は公安の策略でスキャンダルをでっち上げられて改革は元の木阿弥になりました。

国会は防衛装備の調達期間、調達金額も知らされずに、予算をつけています。これは防衛予算を管理しているとはいえず、文民統制とは言えません。

また自衛隊は先の日報問題やファーストエイドキットの問題で明らかなように、平気で幕僚長や大臣を騙します。

こういうことが許容されている背景には記者クラブ制度によってメディアによる政府や行政に対する監視や批判が封じられているのが大きな要因の一つであることは間違いありません。石平氏はこれぞ「民主主義」と胸をはっているのでしょうけども。

ひたすらウリナラマンセー、日本は正しいと政府に阿り、安全なところから中国を叩いて、商売にする「自由」があることが尊いのでしょう。


ぼくはクズを騙して愛国を商売にしている人間を信用しないし、また民主国家ではあり得ない、記者クラブの解体、あるいは改変を一日も早く行うべきだと思います。



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