韓国欠陥兵器報道もいいけど、もって他山の石とすべきではないかね?

「軍備」もパクリと偽造の韓国、「兵器」は欠陥品だらけが現実…18年間も完成できない戦車、川で沈没する水陸両用装甲車
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131217/waf13121707010001-n1.htm

まあ、こういう記事を読んで溜飲を下げるというもの楽しいのでしょうが、それだけでいいんでしょうか。

確かに我が国は韓国ほど基礎工業技術は低くないものの、防衛産業に関してはたいがいなもんです。

ですが、我が国ではその結構アレな事実が殆ど報道されません。


例えば先の住友重機のインチキが40年以上にわたってバレなかったことは大きな問題です。
ぼくが報道した陸自のヘリ型UAVが大震災で一度も飛ばなかったとか、他にも色々トンデモ
な話が転がっています。ですが、それらの事実が報道されない。

住友重機の問題では、自衛隊側にも問題があるとのことです。世間知らずの自衛隊が必要も無いのに他国よりも厳しい、達成が難しい基準を押し付けたらで、住友重機側はこれを適当に誤魔化したということもあるようです。とはいうものの、それが許さえるわけではありません。また現場の隊員たちからの品質に問題ありという話がなくなるわけではありません。

因みにMINIMIはベルトリンク以外に、小銃の弾倉を使用できますが国産MINIMIは89式の弾倉が使用できず、M4のものならば使用できるそうです。


その原因の一つは記者クラブ制度です。一般雑誌の記者やフリーの専門ジャーナリストは
防衛省の取材や情報収集が行いにくい現状があります。先日も外国の通信社の記者から聞いたのですが、記者クラブ会員には開示する情報も記者クラブ以外の記者には開示しないのだと。


あの「韓国ですら」廃止した記者クラブ制を未だに維持しているのが我が国です。

この記者クラブという護送船団方式の情報統制システムがある限り、我々の取材は非常に窮屈であり、困難を伴います。
防衛省は他の民主国家に較べて情報開示に不熱心ですが、これも記者クラブ制度の弊害でしょう。

まさに我々はヘレン・ケラー状態です。

対して韓国はこのような記事が公になることが多いようです。無論韓国は輸出もやっていますから、防衛産業を産業とし見ているし、海外の顧客からの情報発信もあります。

ですが、それを差し引いても、防衛省、自衛隊、防衛産業の「不都合な真実」の開示は極めて少ない状態です。

我が国の場合、武器は輸出できませから、市場からのフィードバックはありません。
しかも防衛省、自衛隊は外国の実情を知ろうともしない。現実の軍事よりも自分の組織内政治の論理が優先されます。であれば尚更情報開示によって、納税者の議論を喚起することが肝要なのですが、全く逆の方向に行っています。

ですから戦車さえあれば国防が全うできるかのような幼稚な議論がネットを賑わせたりします。

対して韓国はこのような「不都合な事実」が開示されることによって、変革が促されます。

そしてかつて、サムソンやLG?真似ばかりじゃない。と、我が国の家電・弱電業界は嘲笑したり舐めていましたが、現状はどうでしょうか。
韓国の防衛企業は国際市場で揉まれて、なんだかんだ言ってもこの10年で長足の進歩を見せています。対して我が国は事実競争皆無の「国営企業」ばかりで、現状は正しいのだと世間を見ず、自己改革する気もありません。果たしてこれで10年後どうなっているのでしょうか。


隣国を笑う前に、自国の現状を冷静に見直すべきです。


記者クラブといえば、昨日の防衛大臣記者会見では件のNHK防衛省記者クラブの政治部キャップ、鈴木徹也(てつなり)記者の質問はありませんでした。
また鈴木氏の上司であるデスクの伊藤雅之氏からはこの件に関して連絡すると言われましたが、一ヶ月半経った現在に至るまで未だに連絡がございません。さすが皆様の大NHK、外国の中小メディアだのフリーランスなんぞは放置しても宜しいというのでしょう。

因みに伊藤氏はご自身でポジションも氏名も名乗らなかったので、鈴木記者に確認した次第です。これが皆様のNHKのデスクの行状です。伊藤氏は特定秘密保護法にはかなり「理解」があるようです。
http://www3.nhk.or.jp/news/newsweb/

もしかすると、鈴木記者の暴言は、ぼくの小野寺大臣に対する特定秘密保護法に疑問を呈する質問が、特定秘密保護法を礼賛する皆様のNHK様の報道の趣旨にあわなかったからなのでしょうか。
公共放送は政府と一心同体だ、故にぼくの質問が許せなかったのでしょうか。
ぼくに圧力をかければ自民党の偉人たちから頭を撫でてもらえる、なんておもったのでしょうか。
まあ、あちらさんから何の音沙汰もないので、想像するしかないのですけども。


記者クラブ』というシステム〜防衛省大臣記者会見後で非記者クラブ会員に圧力をかけるNHK記者の存在①
http://japan-indepth.jp/?p=1131
『記者クラブ』というシステム〜防衛省大臣記者会見後で非記者クラブ会員に圧力をかけるNHK記者の存在②
http://japan-indepth.jp/?p=1135

【続報】「皆様のNHK」の誠意に疑問①〜問題が発生したら無視を決め込む公共放送は許されるのか
http://japan-indepth.jp/?p=1480
【続報】「皆様のNHK」の誠意に疑問②〜外国メディアやフリーランスに下げる頭はないという本音
http://japan-indepth.jp/?p=1483

以下は12月24日の防衛大臣記者会見のぼくの質問です。
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2013/12/24.html

Q:韓国からの弾薬の要求ということは、5.56mm以外の要求というのはあったのでしょうか。それとも、5.56mm弾だけだったのでしょうか。
A:今回、私どもが現地から報告を受けているのは5.56mm弾のみの要請というふうに承知をしております。

Q:中期防で水陸両用車とオスプレイと思われるティルトローター機の調達が明記されているのですが、両方ともまだ十分な評価をしていない段階だと思います。AAV-7に関しては先日報道官の方から平成26年度中に評価を行うという回答があったのですけれども、平成26年度中ですとAAV-7指揮通信型、回収型が到着していないということで、APC型のみで判断をすると。そうすると、そもそもなぜ指揮通信型と回収型は評価目的で購入しているのかということになりますし、オスプレイに至ってはそういう評価を全くしていない段階で既にもう中期防で調達を決めるということで、すごく拙速な感じを受ける。何か政治的な導入をしなければ行けないという理由が両方ともあるのでしょうか。
A:私どもは、部隊から様々なヒアリングをする中でこのような装備についての検討を行っております。今日具体的な予算についてのレクチャーがあるというように聞いておりますので、そこでしっかり聞いていただければありがたいと思います。

Q:住友重工の指名停止の件なのですけれども、機関銃関係で非常にデータなんかに一貫して不備があったということで、これに関して5ヶ月というのは非常に軽いのではないかと思うのです。74式機銃を調達された時期ではじめから全てデータが偽装されていると。これに関して例えばもう少し重たい処置はないのか、あとは例えばM2であるとかMINIMIに関しては外国からの輸入に切り替えるということは考えていないのか、あとは過去の損害賠償などは考えていらっしゃるのでしょうか。

A:この問題については、担当部局から私の方に報告があった時点から、ある程度時間をかけての対応について協議させていただき、内部でかなり検討して、最終的には報告も受けております。いずれにしても、今日終わった後細かく説明させますので、そこでお話をしていただければと思います。



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これではまるで中国政府の記者会見だ!」〜情報発信強化を謳いながら、安全保障報道で外国メディアを差別する安倍政権
http://japan-indepth.jp/?p=1939
低性能でも価格は数倍から10倍の国産小火器〜住友重機が防衛省に納入していた機関銃データの改竄も露呈
http://japan-indepth.jp/?p=1930

夢想的な平和主義者ではなかったネルソン・マンデラ〜武装組織への上手な処遇が生んだ安定政権
http://japan-indepth.jp/?p=1900
「軍事産業は国の財産」と演説した現実的政治家ネルソン・マンデラの死と「最後の未開拓巨大市場」南アフリカの現在
http://japan-indepth.jp/?p=1919
民主主義・法治の危機〜国家安全保障会議(日本版NSC)と特定機密保護法は警察官僚に支配される(1/2)
http://japan-indepth.jp/?p=1821
民主主義・法治の危機〜国家安全保障会議(日本版NSC)と特定機密保護法は警察官僚に支配される(2/2)
http://japan-indepth.jp/?p=1824

防衛省・技術研究本部に実戦的な装備は開発できるのか①〜リモート・ウェポン・ステーションとは何か?
http://japan-indepth.jp/?p=1703
防衛省・技術研究本部に実戦的な装備は開発できるのか②〜必要な調達をする気のない自衛隊と必要ない装備を技術実証する技術研究本部の悪すぎる連携
http://japan-indepth.jp/?p=1720

朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しています。
陸自の水陸両用装甲車、AAV7導入は裏口入学だ
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013122500002.html
日経が伝えないトルコとの戦車エンジン共同開発の真実(上)――トルコの狙いは何か?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013112500006.html
日経が伝えないトルコとの戦車エンジン共同開発の真実(下)――日本がパートナーを組むべき国はどこか?


アベノミクスで食材偽装が増える?
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013111100009.html


機動戦闘車は必要か(上)――島嶼防衛にもゲリラ・コマンドウ対処にも不向き
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013103100010.html?iref=webronza
機動戦闘車は必要か(中)――脆弱な防御力
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013110100004.html?iref=webronza

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