F-35談話は日本人を狙うテロを増長する?

ぼくも寄稿している朝日新聞のWEBRONZA+に小原篤次長崎県立大学国際情報学部准教授が「F-35談話は日本人を狙うテロを増長する」という記事を寄稿しております。
http://astand.asahi.com/magazine/wrbusiness/2013031100010.html?iref=webronza

その論のキモは以下の通りです。

「メイド・イン・ジャパン」を搭載した最新鋭機がイスラエルで導入されるということは、テロリストにとっては、日本人や日本企業が親イスラエルという口実を与えかねない。より問題は、その他の中東、イスラム圏が納得するのだろうか。親米国家のサウジアラビア、アラブ首長国など湾岸協力会議(GCC)諸国の現政権は公式には、反対しない。「F-35は地域の軍事バランスを崩すものではない」と表明するのだろう。しかしアラブの春が示すように中東の世論はひとつではない。紛争地域へも武器を輸出していくのであれば、日本も米国、英国、フランス、ロシア、中国とあまり変わらないことになる。政府開発援助(ODA)の予算削減も続けており、途上国や紛争地域への日本の関与する外交ツールは限られている。

 ぼくのWEBRONZA+記事の参照されておられるのですが、我が国がF-35の生産に参加すればテロを招くと、アラブ諸国の反発を招くというのは杞憂です。というか如何にもナイーブです。

 だってアラブ諸国が導入している多くの装備、例えばAH-64アパッチなどにはイスラエルが導入しているだけでななく、イスラエル製のコンポーネントが使用されています。中国製兵器にしても同じです。
 コンポーネントレベルではどの兵器にどれけイスラエル製品が使用されているかは正確にはわかりませんが、部特に米国とのイスラエルの結びつきは強く、米国製兵器には多くのイスラエル製コンポーネントが使用されているます。
 またイスラエルの主要な軍需品の輸出は戦闘機や戦車などの完成品ではなく、コンポーネントです。このことからも世界でイスラエル製コンポーネントを使用している装備が多いと考えられます。
 また多くの欧米諸国、中国までもがイスラエル製のUAVを採用しています。
 
 更に6年前のアラブ首長国連邦で行われた見本市、IDEXでは堂々とイスラエルのプラサン・ササ社の製装甲車、サンドキャットが展示さえていました(もっとも出展社は聞いたこともない、米国企業で恐らくはダミー企業でしょう)。

 だからといって、欧米諸国、中国がテロにあった、アラブ諸国との関係が悪化したなどという話はありません。

 厳密にイスラエル製のコンポーネントを拒否するとアラブ諸国自身が困るわけです。その辺はオトナのお付き合いということです。

 
 だからといって我が国がF-35を採用したことがいいとはいえません。最大4割の国内生産なんて空手形を信じている人もおりますが、これも同じように随分とナイーブであります。その話はまた改めて。






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