何でミャンマーだけが「独裁軍事政権」と常に冠付きで呼ばれるのか、エジプトやリビアは違うのか

 世界には山のように独裁国家があります。
 ところが日本のマスメディアはミャンマーだけに「独裁軍事政権」と冠をつけて報道してきました。北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国と二つ名を並べて報道してきたのと似ています。

 このような報道に接していると世界には殆ど「独裁軍事政権」が存在しないのではないか、という誤解すら生みます。ぼくはこれは不公平だと主張してきました。


なんでミャンマーだけが「軍事政権」と枕詞をつけて報道されるのか?
http://kiyotani.at.webry.info/200507/article_3.html

何でミャンマーだけ「軍事政権」と冠付き?】インド大統領がミャンマーを訪問、中国を牽制。
http://kiyotani.at.webry.info/200603/article_12.html

ミャンマーの政権は是か非か
http://kiyotani.at.webry.info/200710/article_20.html


 チュニジアに端を発した中東自由化はエジプト、リビア、バーレーンなどに飛び火しています。
 ところが日本のマスメディアはこれらの国々を「独裁軍事政権」あるいは「独裁政権」と呼称してきませんでした。ですから、エジプトが30年以上も「独裁軍事政権」であること知らなかった人も多いのではないでしょうか。

 エジプトの首都カイロの地下鉄にはムバラク駅という駅がありますが、現役の国家元首の名前を駅だの空港に冠するような国が民主国家のわけないじゃないですか。


 同様にサウジやUAEなども独裁国家です。中国様も独裁国家です。トルクメニスタンもジンバブエもスーダンもイランもウズベキスタンも独裁国家です。ロシアだってそうでしょう。
 バチカン市国なんてのは「宗教独裁国家」です。

 ミャンマーが「独裁軍事政権」だから経済制裁しろ、圧力をかけろと新聞の社説などがよく主張していますが、それを言うならば湾岸産油国や中国にもそのような圧力をかけるべきでしょう。

 またすべての「独裁」国家に等しく経済制裁と民主化圧力を加えるべきだと思うのですが、日本のマスメディアでそのような主張をしていることろはございません。平等と民主主義をこよなく愛する清谷信一にとっては真に不思議先晩な状況です。

 民主主義の「宣教師」「伝道者」を自称する米国はミャンマーより遙かに悪質な中南米の「独裁軍事政権」を支持してきました。またかつてのサダム・フセインの「独裁軍事政権」も支援してきました。
 それが国益に沿っていたからです。


 邪推するならばアメリカ様や欧州様が支持する、あるいは存続を希望している「独裁軍事政権」を「独裁軍事政権」と呼ぶと、アメリカ様や欧州の白人の旦那方に苛められるからではないでしょうか。
 また産油国を「独裁政権」と呼ぶと石油を売ってくれないから「独裁政権」と呼ばないのではないでしょうか。

 だからミャンマーのように「用心棒」がおらず、日本に強い影響力がない国だけを「独裁軍事政権」と呼んで意地悪しているんではないでしょうか。ミャンマーを常に「独裁軍事政権」と呼ぶならば、湾岸産油国や中国、シンガポールなども「独裁軍事政権」あるいは「独裁政権」と枕を付けて呼ぶべきです。

 それをしないでミャンマーだけに「独裁軍事政権」と呼んで仲間はずれにしろ、制裁してやれというのは二重基準です。

 せめて中国様ぐらいは中国「共産独裁政権」と連呼して欲しいものです。
 それが公平な報道というものです。 


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