既存業者利権保護の後進県、千葉県の「カントリーリスク」

理美容店にシャンプー台などの洗髪設備の設置を義務づける改正条例案が、24日から始まる千葉県議会に提出される。設備を持たず「10分千円」などと短時間と低料金を売りにするカット専門店が増加しているのに対し、「髪を洗わないのは不衛生」と業界団体が今年2月に請願を提出、議会で採択されたのを受けたものだ。既存店は対象外としており、格安店の新規進出を規制する狙いがあるとの見方もある。
シャンプー台ないと床屋の新規出店ダメ? 千葉県で条例案http://www.asahi.com/national/update/1120/TKY201011200326.html

 ぼくは理容店ではなく、美容院で髪を切っています。無論洗髪ありのとこです。本日も髪を切ってきました。
個人的には洗髪のない理容店にはあまり行く気がしません。

 その前提でいいますが、これは既存業者の利権の確保でしょう。営業努力もしないで十年一日の商売をしている連中が政治家を使って新たな競争相手を排斥しようというのがミエミエです。

 さすが、茨城県と並んで政治倫理と民度が低い千葉県です。特に昔から利根川を夾んだチバラギ地方は買収など選挙違反が多い民度の低い地方でした。

 既存の商売の枠にとらわれない新しい商売が出てくることは、消費者の利益に留まらず、商業の活性化を促します。対して既存業者の利権を保護すると、産業自体が衰退します。
 農業がそのいい例です。大型店舗の進出を妨害した商店街の多くが衰退しました。
 愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶといいますが、バカは経験からも学べないようです。

 『シャンプーをしないカット専門店の多くは、散髪後に掃除機のような吸引装置で切った髪の毛を処理している。これに対して請願は「完全に除去できず、微小な毛が飛散し、不衛生や感染の原因となる危惧(きぐ)がある」』 
 これは言いがかりです。少なくとも東京では既存の理容室でも、洗髪をしないことを選べる店もあります。
 かつてロンドンに住んでいたじぶん、洗髪をしない理容店が結構ありました。吸引器なんぞありません。ブラシではたいて終わりです。
 先進国でもこういうスタイルは定着しているわけです。
 

 洗髪するしないは、客が選択すればいいことです。
 
 そんなに衛生が大事というならば、悪臭を放っている浮浪者やホームレスの類が街中や公園を徘徊したり、図書館で昼寝したり、電車やバスに乗ることを禁止する方が先でしょう。

 こうやって政治を使ってニュービジネスを迫害すれば、そら景気は良くなりません。それじゃ、東京に買い物に行ったついでに髪も切ってこようという人も増えて、地元に益々金が落ちないでしょう。

 同様の条例は23道県で施行されているそうです。こういう自治体はこの先どんどん景気が悪くなるでしょう。ご愁傷様です。

 千葉県はサービス産業は産業と思っていないようです。

 このような「カントリーリスク」(田舎リスク)の高い自治体からは事業者が逃げていくでしょう。

WEBRONZに以下の記事を寄稿しております。
 「暴力装置」がおびやかす文民統制
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010112200028.html



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