新聞記者が匿名ってのは卑怯じゃありませんか?   A新聞社記者、団藤保晴さんへの公開質問状。 

 例の「ヒゲ記者」事件に関して書くのはもう止めよう、そう思っていました。
 ですが、団藤保晴氏なる新聞記者が異常なまでの新聞記者の実名公表に対して否定的な論、しかも事実誤認を与えるような「報道」をネット上や雑誌「世界」7月号(岩波書店)のご自身の連載「ブログ時評onSEKAI」、「団藤保晴の記者コラム『インターネットで読み解く!』」「ブログ時評」の「 T記者名暴露:新時代象徴なら貧しすぎる [ブログ時評23] 」などで開陳しておられるので、敢えて再度取りあげることにしました。

記者の実名公表は是か非か

 団藤氏は全国紙A新聞(本人がネット並びに雑誌上では社名を公表していないので仮名。ただし新聞社に電話をしたら親切にも自社の記者であることを快く教えてくれました)大阪本社、新聞記者です。
 団藤氏は今回の「ヒゲ記者」の実名暴露にする論で、匿名のブロガーなどが記者の実名を晒しまくるのはケシカランといった論調を述べています。それはそれで一つの見識でしょう。世の中にはあれこれ、色々な意見があるなあ、とったところで別に目の色を変えて問題にしようとは思いません。
 ですが、団藤氏のブログ、ないし世界の連載において、読売新聞のT記者の氏名を公表がぼく、即ち清谷信一というジャーナリストが、週刊新潮の記事でT記者が読売新聞の記者であることを知り、同社に確認し、自己のブログで実名で公表した、という事実に全く触れていません。

 つまり、実名のジャーナリストが告発し、それがきっかけとなってネット社会で大騒ぎになったという経緯が全く説明されていません。これは読者をミスリードする可能性が非常に強く、「新聞記者」なる「プロのジャーナリスト」としてはあまりにも、お粗末です。それとも意図的に無視したのでしょうか。 
 誤解して欲しくないのですが、ぼくは何も自分が「一番槍」で、それを報じないのはけしからん、という自己顕示欲で主張しているのではなく、団藤氏が今回の騒動の匿名のブロガー、2ちゃんねらーのバカ騒ぎ、」といった論調で報道していることです。
 
ぼくらフリーランスで署名記事を書くジャーナリストは、何かあれば常に自分個人が批判されるというリスクと責任をおって仕事をしています。
 ぼくはこの仕事に就く前から新聞の無署名記事に対して批判的でした。記事に明らかに誤りがあったり、投稿欄で自分の意見が全く別物に仕立て上げられて掲載されても、市井の人間ないし、一介のフリーランスのジャーナリストごときが抗議では、大抵新聞社は訂正もしないし、記事を書いた記者名も教えてくれません。無論某サラ金のような大広告主ならば話は別でしょうが。
 そのくせ、犯罪事件などでは犯人と確定しなくても、容疑者を実名で堂々と報道しています。これは二重基準ではないでしょうか。

 例えば朝日新聞がいわゆる教科書問題で文部省(当時)が出版社に侵略という記述を進出と書きかえさせた、という報道をしました。が、その後上智大学名誉教授渡部昇一氏が、それが誤りであることを指摘しましたが、朝日新聞社は訂正らしい訂正をしてきませんでした。
 現在の中韓の反日運動に一役買ったのはいうまでもありません。その他の国々も「教科書の書き換があったと未だに信じている人は多いでしょう。
 本来ならば国益を大きく損い、近隣諸国に誤った情報を流し大騒ぎになったわけですから、その記事を書いた記者、デスク、報道局長、社長らが記者会見で陳謝し、紙面で大きく訂正と謝罪を掲載すべきでした。また「誤報で迷惑をかけた」近隣諸国にもそれこそ「土下座」をして詫びるべきでしょう。
 そういことをケジメをつけないないから、いまも外国から教科書問題が「事実」として取りあげ、関係悪化の一つになっています。

 また同様に朝日新聞は戦時中軍部に協力し、プロパガンダを行ってきましたが、戦後その謝罪を行ったということを寡聞にして聞いたことがありません。

 更に松本サリン事件ではマスメディア各社が、裏もとらず警察の情報操作という三味線に踊らされて、無罪の人間を断定的に犯人扱いした典型的な冤罪事件ですが、この件に関しても各社の責任者、取材を記者が読者、視聴者にお詫びしたという話もきいたことがありません。
 今も多くの犯罪被害者、特に性犯罪の被害者が実名や写真を公表されて、本人、及びその家族、関係者の侵害されています。今回のJR西日本の事故でもそうですが、事故、事件の被害者、並びにその遺族に無神経にマイクを向ける姿が目立ちました。こういうことに新聞記者たる氏は何の疑問を感じないのでしょうか。
 組織やメディアのブランドに隠れて記者の匿名を許す誌面つくりが、このような状況を許している原因のひとつである、ぼくはそう思います。

 団藤氏は自分のブログで「地方支局で駆け出し記者を始めたとき『たいていの取材対象者は人生でその一度きりしか新聞に出ない。あんたがどう書くかで、その人の人生が変わる』と言われたことがある」と述べています。ご本人はこれをどのように解釈しているのでしょうか。 
 ぼくは市井の人が誤った報道や偏向報道されたば場合、反論の方法がない。だからあんた方記者は責任をもって記事を書け、という意味にとったのですが、匿名=覆面で記事を書いていてそのよなうな自覚が生まれ、責任がとれるのでしょうか。
 幸運にも現在、ネットの発達で情報は第四権力と呼ばれるマスメディアの思うままに支配ができる時代は終わりつつあります。団藤氏は一「市民」がマスディアに対抗出来る手段を獲得したことが不愉快なのでしょうか。

 いやしくも金をもらっているプロのジャーナリスト、新聞記者は実名を出し、責任をもって仕事をすべきでないでしょうか。
 
 匿名でプロが報道の仕事をするのを是とするならば、アマチュアの方がブログやBBSなどで意見を述べることも是となるのではないでしょうか。となれば団藤氏の主張は矛盾していることになります。無論匿名ブログといえども持論や引用には責任を持ちべきだは思います。
 ならばプロたるもの、世に名前を出し、批判、非難されるリスクから逃げるべきではないでしょう。組織に隠れて責任を負わないのであれば、それは卑怯だ、ぼくはそう思います。

 今回の「ヒゲ記者」問題では、ぼくの想像を超えたリアクションがありましたが、それはいままで一方的に情報流し、批判を受けつけないマスメディアに対する非難が一気に吹き出したのと、一個人でもマスメディアと対等に戦える手段が確保された、ということも一因だったのではないでしょうか。

記者クラブの弊害
 ばくがヒゲ記者の名前を暴露したのは、記者クラブとしうシステムに対する批判でもあったことはこのブログでも述べてきました。ヒゲ記者君の非難の対象をとなった映像はJR西日本内にある、青灯クラブなる記者クラブの主催でおこなわれました。
 
ヒゲ記者君は記者クラブという、メンバー以外内情を知ること出来ない閉鎖的な「ブラックボックス化した記者会見において、取材しているわけです。しかも匿名で。
 ぼくはこの騒動のとき、青灯クラブに取材を申し込もうと電話をしましたが事務員を名乗る人物が応対にでて、その月の幹事会社である朝日新聞の記者や、取材しようと思ったNHKの記者らは電話口にもでてこない、質問状をファックスでおくるからといってもファックス番号すら教えない。詰問すると事務員氏は「脅迫だぁ~」と騒ぎ出す始末です。
 自分たちは「知る権利、国民に伝える権利」を声高々に叫び、傍若無人な取材を行う。そして反面「取材される側の義務である」とこれまた高飛車にでる。そのくせ自分たちが取材されるとなると、情けないくらい逃げ回る。ぼくの知りうる範囲でこういう記者が決して少なくないように思えます。

 団藤氏は「新聞記取材現場で抑制的に振舞うのは至難である。新しい情報、新しいモノを手に入れるのは取りあえず良いこと」「凄むくらいのことは私でもする」と述べております。
 件の記者会は記者クラブという特権階級の皆さんのあつまりでです。記者会見の場というのはそれこそ「吊し上げ」状態になることが少なくありません。この記者会見もニュースなどの映像を見る限りそのように感じられました。
 記者会見で凄むのは真実を報道するより、他社を出し抜こうという卑しい根性がその原動力のようにに感じられれるのですが、下衆の勘ぐりでしょうか。

 団藤氏はまた「ただ、その時に社会正義は自分の側にあるとの思いが行動をおかしくする」とも述べておられます。読売新聞が謝罪記事を掲載したいうことは、ヒゲ記者君がその「行動をおかしく」したからではありませんか。
 で、そのおかしな行動をとった人間の氏名すら公表しないのが、あなた方のいう言論人ないし、報道人、新聞人なる人種の責任の取り方なのでしょうか。しかも謝罪者名は社会部長です。つまり現場レベルです。
例えば普通の企業が問題を起こして謝罪の記者会見を行うとき、不始末をした社員もでてこない、その名前を明かさない。社長は勿論、役員すらでてこない。あなた方はどういう対応をとるんですか。
 逆にこういう場合にフリーランスや市井の人々が「もうあんあたらええわ。社長だして」と新聞社に乗り込んでいって凄んでもいいんですか?
 
 日本には東京だけではなく、全国に官庁を中心として様々な記者クラブが存在します。これが実質的に新聞、テレビ、ラジオなどマスメディアだけにしか解放されておらず、その他の報道機関、例えば雑誌などの記者、ぼくらのようなフリーランスの人間は閉め出されております。
 外国メディアはオブザーバーとして参加出来る場合もありますが、質問は出来ないなど正会員とは別の扱いで、これまた差別の対象となっています。これが日本の情報が海外にあまり発信されない一因となっています。このためEUなどから日本政府に対して、記者クラブ制度の見直しが求められています。
 記者クラブというのは一種の報道報談合組織です。しかも、情報を提供する側である官庁などと癒着し易いという体質があります。例えばその官庁に不利な記事を書いたりすると後で、加盟各社は情報が渡され、その会社だけ情報を知らせず特オチを喰らったり、記者クラブ出入り禁止になったりという意趣返しをされるからです。
 逆に情報はプレスリリースという形で流され、それをそのまま記事にしちゃったりすることも多いので、発表報道=アナウンスメント・ジャーナリズムと内外から揶揄されています。
 
 記者クラブというのは報道の護送船団方式の談合組織です。この記者クラブ加盟各社が、金融機関が護送船団方式だとか、橋梁談合などを非難するから噴飯モノです。
 ぼくは現在の記者クラブ制は憲法違反、独占禁止法違反に該当すると思います。
 
 現在発売中の「月刊WiLL」8月号の渡邉正裕氏のMy News Japanで、「フリー記者にも傍聴席と判決趣旨を!」という記事が掲載されております。これはフリーランスのジャーナリスト寺澤有氏が「記者クラブ所属の報道機関と異なる差別的待遇を受け不利益を被った」として国を相手に裁判を起こしたことと、寺澤氏へのインタビューが紹介されています。

団藤保晴氏への公開質問状
①新聞記者は実名で仕事をすべきか、それとも匿名的存在であって許されるべきか。
②件のJR西日本の記者会見におけるヒゲ記者こと読売新聞の竹村記者の態度に問題はなかったのか。
③現在の記者クラブは著しく不公正、また報道の自由を歪める存在ではないのか。
④青灯クラブは取材拒否をしたが、記者クラブは取材をうける必要は無いのか。
⑤実名を挙げて新聞記者への批判は許されないのか。

以上の質問にお答えいただければ幸いです。

団藤保晴の記者コラム「インターネットで読み解く!」 http://dandoweb.com/
  同上 「ブログ時評」 http://dando.exblog.jp/2781311/

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