【水機団涙目】米海兵隊AAV7を退役に。

米海兵隊AAV7を退役に。要は装輪のACV(Amphibious Combat Vehicle)があればAAV7は要らねえよ、という話です。海兵隊はAAV7を退役させて、リファブリッシュした上で同盟国などにFMSで販売する計画です。

USMC plans AAV divestment, plots way to support vehicles sold to foreign nations

https://www.janes.com/defence-news/news-detail/usmc-plans-aav-divestment-plots-way-to-support-vehicles-sold-to-foreign-nations


>The US Marine Corps (USMC) is poised to retire its family of assault amphibious vehicles (AAVs) in the coming years, with tentative plans to sell legacy platforms to foreign nations. As it plots the vehicle divestment roadmap it is now gauging industry interest in sustaining these vehicles sold under Foreign Military Sales (FMS) deals.

JDWの紙媒体では若干長い記事になっております。



既に何度もAAV7は時代遅れだと申し上げてきました。水上移動速度があまりにも遅すぎで母船から直接発進すれば陸の陣地からいい的です。しかも昨今は対艦、対戦車兵器などが長射程化しているので、母船団は水平線の先で待機しますから、長時間のたのたと海面を這うように進みます。
装備としては完全に時代遅れです。

陸自の水陸両用装甲車、AAV7導入は裏口入学だ
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2013122500002.html
陸上自衛隊の水陸両用車の調達先は『アメリカ製』だけが候補の「出来レース」?〜水陸両用装甲車=AAV7は導入ありきでいいのか
http://japan-indepth.jp/?p=2218
http://japan-indepth.jp/?p=2220
https://japan-indepth.jp/?p=2234
南西諸島で使えないAAV7を入れた陸幕の見識
https://agora-web.jp/archives/2039836.html
尖閣有事に水陸両用車「AAV7」は役に立たない
https://toyokeizai.net/articles/-/46957?page=2

しかも本来2年かけるはずの導入に際しての試験は半年に端折られました。その理由は「アメリカ様に言われました」が陸幕の正式回答でした。
まるで戦前のフィリピン軍みたいですね。
陸幕、防衛省は、当事者能力はありません、米帝の飼い犬ですと公言して恥じない組織です。

しかも買うならば米海兵隊からは自分たちの余剰在庫を買えば安いと言われたのに、わざわざ新品を導入しました。「おニューじゃなきゃイヤだ!」とダダをこねる子供レベルです。
中古といっても完全にファブリッシュされて、新品同様になります。それでも我慢ができなかったのでしょう。税金の私物化です。浮いたかねで予備の車体やコンポーネントを買っておけばよかった。
新品を買った割にはトラブルが多く、しかもBAEシステムズがバックレて整備に苦労しているといいます。そもそも海につけるし、荒く使う車輌なので整備の時間、コストは通常の装甲車よりも高い。

その上、52輌も買ったわけですが、それを運搬する輸送艦がない。おおすみ級3隻をフル稼働してもAAV7だけで一杯になります。他の装備、燃料食料とかどうするんでしょうかね?

そして何よりAAV7南西諸島のリーフを踏破できない。
その調査すら陸幕はしなかった。初めに導入ありで税金をドブに捨てたわけです。


ですからぼくはバイキングを推してきた。バイキングならばヘリによる懸吊空輸も可能だし、C-2で輸送も可能です。またLSTに乗せて海岸に接近すれば、AAV7よりもより早く移動が可能であり、リーフの踏破も可能です。
そして装甲車としては陸上でAAV7よりはるかに使いやすい。英海兵隊のように兵站用のソフトスキン型と組み合わせて使うこともできます。

そうでなければウィーゼルのようなヘリに空輸可能な軽量な装甲車を採用するべきだったでしょう。


要は防衛省、陸幕には先見のなく、米国の言いなりになって、米帝政府の歓心を買うために、中古ではなく、新品をかって、他の予算を圧迫して自らを弱体化させました。
陸自の予算は半部分ぐらいに減らしてもいいのではないでしょうか。

まあでも買ってしまったものですから、在庫一斉バーゲンならばこいつを買うもの手です。
どうせ稼働率が低い車体ですし、損耗もするでしょう、それに部品取りにもつかえるでしょうから、一定数買うのも手です。BAEシステムズから新品を買うより遥かに安くあがります。

Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
新聞が誤報する史上最大の防衛補正予算
https://japan-indepth.jp/?p=63181

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この記事へのコメント

偽陸士
2021年12月08日 14:19
>陸自の予算は半部分ぐらいに減らしてもいいのではないでしょうか。

国産兵器や米国製兵器の調達を控えれば、半分でも未だお釣りが来るのでは?
やれやれ
2021年12月08日 15:27
今更AAV7って思っていましたけど、格安で購入できるなら部品取り用としての価値はあるかも知れませんね。
しかし今日日この手の揚陸できる装甲車にどれほどの価値があるのか。
強行上陸する前にドローンや誘導兵器に沈められるのが落ちでしょう。
なら航空優勢の時に空輸するなり輸送船で通常の装甲車を送り込むほうがマシかと思います。
それでも大金かけてMAVを作るんでしょうね...
ミスターフリゲート
2021年12月08日 16:59
偽陸士さん、清谷氏
>陸自の予算は半部分ぐらいに減らしてもいいのではないでしょうか。
国産兵器や米国製兵器の調達を控えれば、半分でも未だお釣りが来るのでは?

というか、自走榴弾砲や戦車などの部隊や装備、人員が多すぎるというのもあります。九州沖縄以外の連隊も過剰ですし、本部管理中隊、普通科中隊おおよそ×1~2、重迫撃砲中隊クラスでいいと思うんですがね。自走榴弾砲や戦車などの部隊は全廃あるいは大幅縮小で。
思うんですが、戦車って全廃してもいいと思うんですが、どう思います?自分は問題ないと思うんですが。
偽陸士
2021年12月08日 18:26
ミスターフリゲート様。


>九州沖縄以外の連隊も過剰ですし、本部管理中隊、普通科中隊おおよそ×1~2、重迫撃砲中隊クラスでいいと思うんですがね。

隊長ポストの削減につながるので、統廃合が進まないのでしょう。

幹部が余ると言うなら、海外にもっと武官を出して情報収集能力を向上させたり調達部門の強化、サイバー戦に廻すなどいくらでもやりようがあるはずなのですが・・・・・

>自走榴弾砲や戦車などの部隊は全廃あるいは大幅縮小で。
思うんですが、戦車って全廃してもいいと思うんですが、どう思います?自分は問題ないと思うんですが。

戦車は全廃してドローンの操縦訓練を始めるべきかと。
野戦特科も削減して新しい分野の教育を始めるべきです。
再就職に向けた職業訓練も兼ねて。
Goodman80
2021年12月08日 20:40
米議会がF-15C/DやRQ-4/Block30など160機以上の早期退役に同意、但しA-10の退役はダメ
https://grandfleet.info/us-related/us-congress-agrees-to-retire-more-than-160-aircraft-including-f-15c-d-and-rq-4-block30/
なんとF-16C/D×47機、F-15C/D×48機、E-8×4機、RQ-4/Block30×20機も廃棄対象の様です。AAV7と一緒にリストアしてもらって売って貰えばスクランブル不足の自衛隊には大いに役に立ってくれるはず。まあ、交渉力マイナス120%の防衛省には到底無理でしょうが。
スタッドレスタイヤ
2021年12月08日 20:55
グローバルホークブロック30は買った瞬間からオワコン化、AAV7もオワコンで、かと思えばSPY-7のような得体の知れない「最新兵器」に無駄金をぶち撒ける……

世界よ、これが三流国家ニッポンだ(笑)
ミスターフリゲート
2021年12月08日 22:05
偽陸士さん
実はとあるまとめサイトのコメントからこんな意見がありまして。

>ナゴルノ=カラバフ紛争でアルメニアに膝を突かせたのは、アゼルバイジャン軍の特殊部隊の後方浸透と戦車部隊の突入なんだけどこいつら何を見てたんだ?
ついでに今ウクライナ国境にロシア軍戦車1200両が集結してるんだが…

うーん。
偽陸士
2021年12月09日 00:28
ミスターフリゲート様。

実はとあるまとめサイトのコメントからこんな意見がありまして。

>ナゴルノ=カラバフ紛争でアルメニアに膝を突かせたのは、アゼルバイジャン軍の特殊部隊の後方浸透と戦車部隊の突入なんだけどこいつら何を見てたんだ?
ついでに今ウクライナ国境にロシア軍戦車1200両が集結してるんだが…


これ気にしなくてもいいです。(笑)

アルメニアの戦車が全滅してなければ、アゼルの戦車も好き勝手出来ません。
また仮にアルメニア側にトルコのF-16に勝てる戦闘機とそれに援護された自爆ドローンがあれば形勢はどうなっていたか。

戦車とドローンじゃ単価が違い過ぎます。
Manpadsが攻撃ヘリを脇に追いやったことを彷彿とさせます。
19190213
2021年12月09日 10:08
海兵隊AAV7の退役は、既定路線だったのかなとは思います。
彼らはそもそも戦車自体をゴミ箱へGOした訳ですし海兵隊としての役割を大幅に変更しより長い射程でより正確かつ安全に戦うスタイルに変化していくのだろうと思います。
攻撃的な側面を持っていた彼らが防御的な形に変化してきているのは、対中国で見たときに旧来の海兵隊ではあまり役に立たないと見越しての判断でしょうし中近東に派兵し長期間維持するということを辞めていくということも見て取れます。
中国本土や同盟国の領土を争奪するために、戦うのではなくかの国を封じ込めていくということに主眼を置いているのだと思います。
それ故に空中機動可能ですぐさまに分散配備ができるミサイル砲兵を装備を検討し始めているのだと思うところです。
おまけにこれらが自律機動し始めれば人的損害を気にすることなく前線の敵の行動を抑止するために大胆な配置ができるようになります。
まぁこれもそれも友軍や同盟国あっての話でこちらが先に地の利をしめているからこそできる行動とも思いますのでやはり米軍には金を払ってほしいものです。

獲られた土地は自分らでどうぞというのが彼らの意見なのでしょうね。
まぁごもっともではありますがね。

ミスターフリゲートさん
訊かれてはいないのですが、軽火器中隊×2に重迫中隊×1は少し比重がおかしいかもしれません。
どちらかといえば重迫撃砲中隊を小隊(3門~4門で本管中隊隷下)にして普通科中隊×3にする今の普通科連隊(軽)にするか、昨今の正確な情報の奪い合いによる戦闘を実現するために本管中隊内の情報小隊を拡充してドローンの分隊か小隊を作って運用するのもいいかもしれません(それを中隊にするか人数を増やした小隊にするかは任意です。)。

その場合は、普通科軽火器中隊×2に本管中隊(対戦(中多)、重迫、衛生、施設、補給、情報、狙撃班、中本)となるかと思います。
少し重中は過剰かと思います。
又強いて言えば本邦の軽火器は対戦車火器は割かし持っているものの小銃や分隊支援火器の口径は5.56統一で他国と同規模で撃ち合った場合撃ち負けるかもしれません。
勿論地形によってという話もありますがそれを防ぐためにも軽火器中隊か本管かいずれかに火器小隊(7.62の汎用機関銃や擲弾筒に類するもの)を設けて任務ごとに分配するのが安上がりに火力を増す手段かもしれません。
Goodman80
2021年12月09日 13:43
AAV7は第七機甲師団へ移動させて静内あたりで上陸作戦ごっこでもやって貰いましょう。きっとロシアが喜んでくれます。
空挺も仕事が無いのでV-22を付けてウィーゼルも装備させて九州に移動。水陸機動団にはバイキングを配備して在日米軍に忠誠をアピールすれば良い。シーモンキーレベルの連中にはこの程度の仕事を任せるしか有りません。
2021年12月09日 21:56
消防庁が採用した水陸両用車はBv206でしょうか。

”まるで装甲車! 大阪市消防局の新装備「大型水陸両用車」本格運用へ向け愛称を募集”
https://trafficnews.jp/post/111787

予算規模は防衛省と違いますがこの差は何なんでしょうかね。
19190213
2021年12月09日 23:53
戦車いないといるとの違いは戦果拡張できるかできないかの違いだと思います(WW1の浸透戦術でもそうですが、敵にどうしても対応の時間を与えるので、敵を突破、迂回した後に一挙に打撃を加え成功を完全なものとするにまでは至らない。戦略的な勝利につなげられず局所的な勝利に留まる。)。

陸戦において緊要地形(港湾、空港、監視が容易な高所、都市、渡河点、橋やトンネル、交通の要所)を獲るというのが一つの目的になる訳ですが、当然敵さんはそれを妨害してきます。

具体的には、障害(河川、山や丘などの天然障害、地雷原や鉄条網、竜の歯やテトラポッドのような人工障害)を利用し敵の足を止め或いは戦わざるを得ないような状況に仕向けます。
こういった防御側の構想を打ち砕いて突破又は迂回をし緊要地形の奪取もしくは優位な場所を占位(敵の脆弱部を叩ける場所に移動する)することが攻撃側としては大切なんですがここで歩兵だけの部隊であるとどういうことが起きるのかといえば機動力不足で敵に対応の時間を与え緊急打撃部隊(敵の予備兵力)にせっかく開けた穴をふさがれてしまったり(機動防御)、装甲化をされていないが故に敵の砲兵に破砕をされてしまうと言ったことが起きます。

戦車なしで一応歩兵突撃を敢行し地形を奪う術というのはあることにはあるのですがこれには本当に入念な準備(物資、段取り)と砲兵と歩兵の連携が必要です(移動弾幕射撃)。
それでも、機動力が低く穴を開けたからと言って戦果を大きく求めることはできません。
戦車がいなくなると何が起きるかといえば、上記の通り戦術の幅が少なくなり特に攻勢を仕掛けにくくなります。

防御においては逆襲(敵の地形奪取直後の脆弱時を狙う打撃)を仕掛けにくくなるので取られた陣地は足られたままで(本来は争奪戦を繰り返す)後退するケースが増えます。

この米欄では、基本敵の上陸が皆無であるという前提の元の話が多いので戦車は要らんでしょというのが主流とお見受けします。
正直な話、それは間違いではないと思います。
ただ、前提条件というのはあくまでも未来の話で例えばこれから万に一つないとは思いますが米軍が完全に撤退するとか、米空海軍を凌駕する軍隊が現れる(尚且つ指導者が狂っているとか)とかそういうことが十年、十五年の間に絶対にないとは言い切れないわけです。
ですので、その時になって機動戦ってどうだっけ戦車ってどうだっけとなっては困るので(生産~編成~錬成し戦力化)まではかなり長い時間を要するので少しでいいので種火として持って置いたら?
というのが丁度いい塩梅なんだと思います。

兵科同士じゃんけん染みたところもあるので敢えてぐー無しじゃんけんをする必要性もないのかなと。
強いて言うならば、チョキがすくないのでグーの割合を極端に減らすぐらいが良いんではないかとも。

仮にドローンを重視して敵に対して優位にたったとしても、歩兵だけだとトドメまでもっていきにくかったりするので持っていても損はないよ位の認識でいいと思います。

個人的には両用砲化(多目的な任務に対応できるようにする)とやれやれさんがおっしゃっていたような無人化が合わさってよりキモくなって還ってくると思います。
全部を捨てるんじゃなくても良いんではないかと。

ただ外敵の襲来により滅びるシナリオよりも経済的に死ぬ方がかなり現実性あるとは思うのでコスパ考えて削減というのもアリといえばありだと思います(無人化とかAI化で”経験とか錬成の所要が少ない”ようにされているならばそれこそマジでヤバくなったら買えばいい話なんで)。
お金を考えると売却が一番良さそうですね。
ブロガー(志望)
2021年12月12日 21:18
お邪魔します。
 複合兵器列伝みたいなものを考えたくなってきました。
・飛行機+船=水上機・飛行艇
・自動車+船=水陸両用車
 etc
程度の差はあれそれぞれの能力は専用のそれに劣る事は避けられないので、複合兵器が有用足り得るのはそれぞれの能力にそれ程高水準が求められず、かつ両方持つ事にメリットがある場合に限られるようです。AAV他の上陸用の水陸両用車は波の高い外洋とかに対応可能な航行力も長時間長距離悪路とかに対応できる走破力も求められなかったので成り立っていたのでしょうが、元々戦闘の中でも難易度が高かった上陸戦が地対艦ミサイル他の発達でより難易度が上がったので「弾き飛ばされてしまった」のではないかと。もしかしたら敵前上陸自体が「無謀な自殺行為」と化してしまい、上陸はそれこそ「コーンパイプをくゆらしながら」になってしまうのかも知れません。
 軍事ではないですが、元はJR北海道が開発していたDMVが徳島で導入されつつあるようです。鉄道の優位点が「陸上に於ける低コスト大量輸送」である事を思えば外れているかも知れませんが、(メインにはなれないでしょうが)できれば定着して欲しいと願っています。路面電車の方が「今あるものは残しても、新たに作るには値しない」代物ではないかと。