財政制度分科会(令和3年11月15日開催)防衛関連資料を読むその8調達改革編

財政制度分科会(令和3年11月15日開催)の防衛に関する資料、参考資料を解説評論していきます。今回は8回目です。

https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20211105zaiseia.html

「資料」と「参考資料」2つがあります。まずは資料の方から見てみましょう。
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20211115/01.pdf

調達改革編そ1です。

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調達改革の方向性 ~本質的な課題解決アプローチの必要性~(P15)

○ 防衛省は、装備品の効率的な取得や、コスト管理の徹底等に取り組んでいるところ、平成27年の防衛装備庁発足から6年が経つ今も、多くの装備品においてコストの高止まりが発生するとともに、国内産業基盤が弱体化するなど、調達改革は未だ道半ば。
○ 昨年度の審議会では、顕在化している事象に向き合い、根本的な原因を深堀りし、本質的な課題解決へのアプローチが求められるのではないか、という観点から調達改革の方向性について指摘。本年度は、その方向性に沿い、予算執行調査等を活用し、各現象の要因について、実態を調査。


率直に申し上げて、防衛省、自衛隊にやる気はありません。現状維持が大好きで、改革する人間は左遷したり、辞めさせたりしています。以前河野太郎氏が大臣当時も具体的な名前を挙げて、なんとかしないと駄目ですよ、と申し上げましたが何も変わりませんでした。結局大臣は外部にセカンドオピニオンを取れないので、省内の背広組、制服組の「ご説明」と称されるレクチャーで防衛省、自衛隊無謬論で洗脳されます。

何度も申し上げておりますが、そもそも、装備調達に関してまともな計画がなく、計画が国会で議論されることもないことが宿痾です。つまり何を何のために、いつまでに調達・戦力化して、総額はいくらか、という計画が存在しない。
だからいつまで調達が終わるか誰もわからない。企業にしてみれば、これで事業計画が立つわけがない。こんな胡乱なことをやっているのは我が国だけです。
それを正さない限り、調達改革は画餅です。

データベースに関しても「やるやる詐欺」です。8年ぐらい前からやっているはずなのに、一向にできない。

そして更に問題は何でも不要に秘密か使いして隠すことです。例えばRWSの仰俯角みたいに中国ですら公開している情報を「手の内を知られるわけにはいきません」と公開しない。海外の軍やメーカーからしてみれば、頭がおかしいかレベルです。

外部から批判がないからいつまで経っても変わることができない。変わりたくないから、情報を公開しない。率直に申し上げて中国以下ですよ。中国は輸出に熱心ですから、そんなままごとやっていては輸出を増やせないですから、ある程度の情報公開をやるわけです。
これで中国に勝てるわけがない。

何しろ共産国よりも共産国的なシステムが温存されているので、コストが下がったり質があがるわけがありません。



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この記事へのコメント

Goodman80
2021年12月05日 13:23
日本企業の技術流出阻止へ、外資の審査・監視強化…省庁横断で情報共有
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211205-OYT1T50003/

出しガラになった日本にどれだけの先端技術が残っているのか?かつて先進国だったころには先端技術に開発・製造設備と、補助金迄も付けて進呈したのに。30年は時代がづれている。
今では発展途上国だったこれらの国に追い越され、世界水準の収入を得る為にこの国の人間はこれらの国に出稼ぎに行く必要に迫られている。有能な人材であれば就職口を得ることも可能だろう。ガチャ親の子供達は時代遅れの職業に就きそれなりの収入で、この国の中で生きて行くしかない。
スタッドレスタイヤ
2021年12月05日 13:38
>そもそも、装備調達に関してまともな計画がなく、計画が国会で議論されることもないことが宿痾です。つまり何を何のために、いつまでに調達・戦力化して、総額はいくらか、という計画が存在しない

もう幾度となく清谷さんから指摘されているポイントですけど、これって地味にすごくないですか?「はじめてのおつかい」だって(1)いつまでに(2)何を(3)何のために(4)総額いくらでと申告して、承認を得て調達の手続きがなされますよ。日本の防衛省はあの番組でベソをかいてる子供以下なのでした(笑)
偽陸士
2021年12月05日 18:32
>外部から批判がないからいつまで経っても変わることができない。変わりたくないから、情報を公開しない。率直に申し上げて中国以下ですよ。中国は輸出に熱心ですから、そんなままごとやっていては輸出を増やせないですから、ある程度の情報公開をやるわけです。
これで中国に勝てるわけがない。


日本人だけでしょう。
自分達が資本主義で、中国の方が統制経済だと思っているのは。

規制されずに真っ当な商売をして、競争に晒されている方が品質も値段も勝ちます。

調査隊はアカを弾圧するなら回れ右して、自分の上司を転向させた方がいい。(笑)
ブロガー(志望)
2021年12月05日 21:14
お邪魔します。
 かつて黒船の脅威が迫り、列強から開国を要求される中、江戸幕府がひたすらやっていたのは「ごまかしと先送り」でした。オランダと英国が争って英国が勝ち、オランダと交易していた日本にも英国の手が及ぶと分かっていながら、それを現地に教える事すらしませんでした。日本人は専ら目先の人間関係の積み重ねで秩序を構築してきたが故に、目先の摩擦や軋轢といったものを許容し難いのです。「変える」という事は一時的であっても均衡を崩して摩擦や軋轢を生じさせるため、たとえその先が奈落の底であっても変えられないのです。しかし絶対に変えないかと言えばそうではなく、ノイジーマイノリティーというか一種の異常者が表れたりしたら簡単に変えてしまいます。そういった相手との摩擦や軋轢を回避しようとすれば、そいつの言いなりになるしか無いからです。幕末の幕府も当時友好的であったオランダの忠告には耳は貸しませんでしたが、ペリーが黒船で脅したらあっさり開国しました。つまりまともな忠告は聞かないが理不尽な要求には従うのです。今でも清谷様のまともな忠告は無視する一方で、「F35が、オズプレイが、AAV7が、イージスアショアが、国産戦闘機が」には従っています。こんな有様であれば、どこにも行けない自分は運命を共にしますが、行ける人には行って欲しいとまで思いますし、その方が日本(人)の良い所が残せるのではないかとまで思ってしまいます。
 それから「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる。」と言います。つまりマスコミ等が取り上げるのは少数事例が少なくないという事です。ネットではそれがより一層極端で、「過激な、偏った発言等がよりクローズアップされ、それがあたかもマジョリティであるかのように認識される」傾向があるのではないかと思ったりもします。