陸幕・防衛装備庁のMINIMI後継にみる装備調達能力の欠如

陸幕・防衛装備庁のMINIMI後継にみる装備調達能力の欠如

 さて陸自のミニミ後継ですが、ぼくがスクープしたとおりに住重がコンペを辞退、同社は機銃生産から撤退を決定しました。これでH&KとFNの一騎打ちとなっております。

スクープ!住友重機械が機関銃生産から撤退へ
日本の防衛産業から撤退が相次ぐ切実な事情
https://toyokeizai.net/articles/-/422914

問題はこのミニミの完全な後継ではないことです。ミニミの予定調達数約4,900丁の調達が30年経っても終わらず、後800丁の調達です。

つまり陸幕の無能なので、まともな調達計画が存在せずにダラダラと単年度の調達を繰り返した挙げ句に、別な機銃を調達することになったわけです。
挙げ句にさんざん甘やかし、国際価格の5~8倍で調達していた住重は40年以上も性能、品質を偽装してきて、まともな品質のライセンス国産を行うことすらできずに、撤退して逃げ出した。これまた陸幕、そして防衛省の装備調達行政、国産基盤育成の失敗です。

まさに責任者出てこい! レベルです。

そのミニミですが、現在のトライアルの結果、800丁を調達した後はどうするのか?
これまた陸幕も装備丁も無能なので何も決まっていません。
恐らくはなし崩し的に、今度採用する機銃を調達するのでしょう。責任感ゼロです。


本来陸幕・装備庁は普通科火器体系を決定してから、個々の火器の調達をすすめるべきでしたが、無能なのでそれもやっていません。
20式小銃とセットで調達すべき40ミリのアンダーバレル式グレネードランチャーの調達の具体案も出ていません。本来は小銃とセットで調達すべきものです。ほとんど素人以下です。むしろ素人のガンマニアを調達責任者にしたほうがましです。

現在のミニミの後継も、ミニミの後継だから機銃となるでしょう。諸外国では7.62ミリ機銃と、分隊支援火器である5.56ミリ機銃は別だと考えていますが、陸幕は世界で唯一、7.62ミリ機銃を廃して、その後継にミニミを採用したわけですが、この話を諸外国の軍隊やメーカーにするはじめは信じてくれません。

ミニミの後継は5.56ミリ機銃でいいのか?英陸軍はミニミの後継に7.62ミリのオートマチック小銃に光学照準器を搭載したものを採用しました。それは5.56ミリ機銃では射程が短いこと、威力が低いこと、更に分隊の各員がベルト式の弾薬を携行しないとならないことです。既に英軍では個人装備が50キロを超えており、重量負担の軽減が必要だったわけです。
このような文脈で考えれば、ミニミ後継は同様に7.62ミリ、あるいはラプア弾などのオートマチックの小銃にスコープを搭載したもの、あるいはドイツ軍のように12.7ミリの対ブルライフルなども考慮すべきです。当然暗視装置もシステムに含むべきです。
そしてまた7.62ミリ機銃を採用して、小隊、あるいは中隊、あるいは連隊に配備して必要に応じて、分隊や小隊に派遣すべきではないでしょうか。当然ながら小隊にいくつ40ミリのランチャーを配備するかも決定しないといけません。

そう考えれば、現在のミニミの「後継」は全く新しいH&KのものよりFNのミニミMK3が妥当でしょう。現在のミニミはMk1相当です。MK3はその発展型ですから、訓練や兵站も完全に二重になるわけではありません。

素人レベルの陸幕と装備庁の装備調達や国内基盤維持政策をなんとかすべきです。どうしても無能が治らないのであれば、イスラエルとか民間軍事会社に丸投げすればいいでしょう。オリンピックやコロナ対策のアプリを電通やらパソナに丸投げするよりはよほど、まともな金の使い方になるでしょう。



■本日の市ヶ谷の噂■
機動戦闘を無視したコントレベル運用想定で調達された軽装機動車の後継問題だが、装備庁はモワーグ社のイーグルを押し、陸幕はそれでは高すぎると難色を示して、そもそもクズのような軽装甲機動車の運用を見直すこともなく、批難合戦の不毛との噂。

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この記事へのコメント

Goodman80
2021年08月04日 16:58
MINIMIの後継であれば、
FNハースタルが新しい軽機関銃『FN EVOLYS』を発表
https://milirepo.sabatech.jp/fn-evolys/
FN EVOLYSはMINIMIの後継として開発され、7.62mm弾モデルも有る事からこれを購入するのが良いと考えます。
軽装機動車の後継で装備庁はモワーグ社のイーグルを押しと言うのも驚きですが、自分的にはイヴェコのLMVが良いと思うのですが、早急にクズは廃棄・交換すべきでしょう。
ミスターフリゲート
2021年08月04日 18:07
7.62ミリ汎用機関銃は海外製ならなんでもいいとは思いますが、確かにミニミmk3はありかもしれませんね。ところでミニミmk3は7.62ミリですよね?

市ヶ谷
装備庁がたまにまじめにやっても陸幕がこれではねえ。LAVの後継ですが、73式小型トラックのパジェロ製造がなくなるって考えますと、それらの共通化も考えた場合、ランクルあたりがいいかと。LAVは偵察・戦闘あたりを運用として、製造は海外にすべきかと
キヨタニ
2021年08月04日 18:55
Mk3は5.56ミリです。


>ミスターフリゲートさん
>
>7.62ミリ汎用機関銃は海外製ならなんでもいいとは思いますが、確かにミニミmk3はありかもしれませんね。ところでミニミmk3は7.62ミリですよね?
>
>市ヶ谷
>装備庁がたまにまじめにやっても陸幕がこれではねえ。LAVの後継ですが、73式小型トラックのパジェロ製造がなくなるって考えますと、それらの共通化も考えた場合、ランクルあたりがいいかと。LAVは偵察・戦闘あたりを運用として、製造は海外にすべきかと
やれやれ
2021年08月04日 19:14
ミスターフリゲートさん、
パジェロは販売止めても自衛隊向け73式トラック(パジェロベース)はまだまだ作りますよ。恐らく自衛隊か三菱が止めたいと言うまでは。あと何年作るつもりか知りませんが直ぐには切らないでしょう。
よって共通化という発想は無いでしょうね。
発想がそもそも古すぎるんですよ。
やれやれ
2021年08月04日 20:51
レイセオンの「コヨーテ・ブロック3」、米陸軍の試験でドローン・スウォームの撃退に成功
http://www.tokyo-dar.com/news/9725/
ご参考まで。
スウォームといっても10機か。これ1台ではあまり多いと難しいか。それでも撃退できたとしたらそれはそれで大したものだと思いますね。なによりシステムが小さくて安いのが良い。
Suica割
2021年08月04日 21:06
国士の方々はグダグダ言うかもしれませんが、米軍使用のものに相乗りしたほうがいいですね。
米軍価格で米軍品質なら、今よりお得です。
兵器は実用品。
ロマンや夢じゃなくて、しっかりとしたものによって、国防はされるべき。
コケ脅しの欠陥品でよく日本の平和は保たれたものです。
ssao
2021年08月04日 22:51
市ヶ谷の噂、装備庁はイーグル押しなのですか意外ですね。オーストラリアのハウケイとかアメリカのJLTV辺りかと思ってました。清谷さんから見れば滑稽でしょうか
やれやれ
2021年08月05日 08:59
米軍の「危険な低空飛行と騒音」に悩まされる、広島県の「深刻な実態」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85891
ご参考まで。
岩国の友好祭に毎回行っているので周辺の騒音も知っているつもりでしたが、宮島の方まで被害受けていたんですね。
友好祭の練習しているからうるさいのかと思ったけど日常でしたか。
それと山間部の低空飛行問題は度々話題になりますね。
米軍機が写っていても未確認飛行物体扱いされるという。
こうなったら都心部もバンバン飛んで欲しいですね。
群馬あたりはしょっちゅう爆撃されているようですから
横田か厚木に降りる前に新宿など平壌だと思って(笑)。
それとも上海か北京の方がお好みですかね。
市ヶ谷あたりは軍事施設の目標として丁度いいかも。
日本人は心が広いから許してくれますよきっと。
やれやれ
2021年08月05日 09:53
「戦闘機と旅客機では事業構造がまるで違う」三菱の"日の丸ジェット"が頓挫した本当の理由
https://president.jp/articles/-/48499
今更ですがご参考まで。
因みに私は未だにMRJの実機を見たことがありません。
わざわざ名古屋まで見に行くほど暇でもないし、毎日エプロンに出て何かをしている訳でもないですからね。行っても何も見られない可能性があるのに平日休んで名古屋までいけませんわな。
小牧基地と三菱で整備している戦闘機が見れればラッキーな方でしょうか。
海外のエアショーに行っても最早看板だけで光学ステルス化した機体があるだけ(笑)全く見せようと言う心意気がない(苦笑)。
私が実機を拝む機会は今後訪れるだろうか?
19190213
2021年08月05日 11:52
性能だけで見ればSR25が普通科中隊の狙撃班に合いそうなきもしますね。
無理かw

M14DMRとかですかね。
間違ってもM24みたいな市街地で使い難そうな銃ではないはずです。双眼鏡で事足り得るのに天体望遠鏡は必要ないです。
M24はM24で本管の狙撃班に集約するべきで、ナンバーの中隊の狙撃班に持たせるような獲物ではないと思いますね。しかも高い。

WW2の米軍みたく中隊内に火器小隊(7.62汎用機関銃、軽量中型機関銃(LWMMG))か班を設けて任務ごとに各小隊に散らせば良いかもしれませんね。
特に米軍が検討している.338(NM)弾使用機関銃ならば1000mでもレベル3ボディアーマーを射抜けます。10キロ程度というこのレベルの火器にしてはずば抜けて軽いと思いますね。
仏外人ではM2を分解して行軍し歩兵が運用するなんて狂気を発揮しているようですが確かに重機を戦場に設置できるのは大きいです。
そういった運用もやろうと思えばできてしまう重量に収めたのは凄いとは思います。
当然ながら光学照準器などは必須ですが・・。

今までは、普通科を母体としてRCTを組んでFAやTKなんかの重火器が付随することによって揚陸という制約をもった相手の火力を優越するというのが成り立っていたように思いますが、島嶼戦闘となるとRCTの中にTK、FAが必ずしも入るのか若しくは生存しているのかは疑問に思います。
そうなればRCTの火力は味方航空機、艦砲、艦載火力に限られるわけでそれらがいつでも居るのか自らのタイミングで絶対に使えるのかと言えば疑問符が付きます。
それを踏まえれば最悪の場合は一時的にでも普通科は普通科の火力だけで戦うことを考えないといけない訳ですからこういった火器をもつことは大切なんじゃないかなとは思います。
しかも比較的安価に調達できることを考えれば機甲科に投資するよりもリターンは大きいと思います。
19190213
2021年08月05日 12:30
機関銃にしても装甲車にしても極めて大切なのは投資先を絞ることだと思います。
現在の普通科連隊五十数個すべてに新しい火器を配る必要性はなく本当に使いたい部隊にこそ集約して置くべきかと思います。
又二線級部隊を明確にし即予備化を図るか限定的な即予備化(例えばナンバーの最後尾中隊の即予備化とか)をしていくべきなんじゃないかとも思います。
災害にしてもナンバー最後尾の呼集が終わるまではナンバー最前列から繰り出せば良い訳ですからどうせフル編成で即動しないといけないレベルの有事がない地域なんかは部分的にでも即自化し編成を大隊に換えてしまえば良いのになとは思います。
RCT組むなら組むでRCTの司令部を連隊から切り離して旅師団に預けてA、B、C(C:予備役将校中心)と3個程度(旅団ならA、B(B:予備役中心))に限定してしまえば将校も削減できてかつRCTも組もうと思えば組めるんじゃないかとも思います。必ずしも連隊の個数分司令部は要らんですからね。
もし足りなければ、余所の安定した地域の旅師団からひっこ抜けば良い訳ですからね。
常設で連隊にRCTの本部を兼ねさせるよりは、人件費削減と普通科指揮官に自隊指揮とRCTの指揮を同時に取らせるという多忙を防げるのではないかとも思います。即応性には逆行していますがコストカットと戦力を両立させるならばありだとは思います。
KU
2021年08月05日 15:25
>中国海軍版ネイビーシールズとも言われる蛟竜突撃隊。新型小銃QBZ-191にIRレーザー/ライトモジュールが取り付けられています。

https://mobile.twitter.com/jpg2t785/status/1423134056430989314

あちらのほうが、遥かにマトモすぐる( ノД`)…。

>>>イーグル

イーグルも悪くはないですが個人的には最初に画像を見て以来、これがお気に入りなんですが↓

>ヌロルマキナ NMS4×4

http://www.tokyo-dar.com/news/6994/

何よりフロントガラスが1枚だし。