在外邦人を見捨てるのは日本政府と外務省の文化

在外邦人を見捨てるのは日本政府と外務省の文化

アフガニスタン、自衛隊機派遣は邦人救出やったフリのアリバイ作り。
https://kiyotani.at.webry.info/202108/article_22.html

今回の無様な救出失敗の根本的原因は日本政府と外務省に在外邦人を助ける気がまったくないという組織文化にあります。
大使館は真っ先に逃げ出して、まるでベルクカッツェです。
税金で贅沢し、仕事はパーティとプロトコルだけ。邦人保護も、自国の輸出にもまったく興味がなく、情報収集もできない、耳の短いうさぎが外務省です。

困難な状況で空港まで自力でこい、というのは先の戦争でソ連軍が侵攻して来たときに、釜山と上海に船を出してある、自力でこい、みたいな話です。


なぜ空港外の人たちを退避させられないのか アフガニスタンへの自衛隊派遣について
https://news.yahoo.co.jp/byline/tagamiyoshikazu/20210827-00255199
この田上嘉一の記事が問題がわかりやすく整理されています。


>現地において政権が事実上崩壊しているような事態においては、より危険度が高いわけですから、在外邦人保護を実施すべきであるにもかかわらず、皮肉なことに現地の政権が機能していないがゆえに要件を満たさないというのは、制度として矛盾が生じているともいえます。

>在外邦人保護や在外邦人輸送といったような国民の権利を守る行動であって、私人の権利・自由を制限することによって、行政がその目的を達成する活動とは異なります。こうした行政の活動を「規制行政(侵害行政)」といい、「法律による行政」に基づき、法律で要件や効果を明確に定める必要があります

>軍隊は、国防を目的としており、その力は外国から侵略してくる勢力に対して向けられます。国民の権利・自由を制限する規制行政(侵害行政)とは異なるため、多くの国において軍隊が実力を行使する行動については法律等で規制を行っておらず、この点が軍隊と警察などの行政機関との根本的な差異となります。

>自衛隊の行動には、防衛出動以外にも治安出動や海上警備行動といった警察権の行使としての行動もあるため、その手続・要件・効果などについては法律で規定する必要がありますが、在外邦人保護や在外邦人輸送については、国際法に則って行えば足りるので、国内法で規定しなくても構わないということも十分考えられるのです。


まさにお説の通りです。

派遣根拠の法令は胡乱です。

自衛隊法84条の3が定める「在外邦人保護」

1当該外国の領域の当該保護措置を行う場所において、当該外国の権限ある当局が現に公共の安全と秩序の維持に当たつており、かつ、戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう)が行われることがないと認められること。
2 自衛隊が当該保護措置(武器の使用を含む。)を行うことについて、当該外国の同意があること。
3 予想される危険に対応して当該保護措置をできる限り円滑かつ安全に行うための部隊等と第一号に規定する当該外国の権限ある当局との間の連携及び協力が確保されると見込まれること。


これをそのまま解釈すれば現地政府が崩壊しているわけで、自衛隊機の派遣はそもそもできないはずです。

更に申せばきちんと現地政府が機能しているのであれば、自衛隊機を派遣する必要は低いということです。

邦人輸送が必要なのは、大抵の場合現地の政府が危機的な状況であり、戦火がせまっているのが常でしょう。危険であるから自衛隊機を派遣するのに、危険なら運ばないというのは矛盾しています。

この法律はつまりはやっているふりをしているだけ、ということになります。


そして同じ条件でお隣の韓国や、欧州各国などは多くの自国民や協力者の救出に成功しています。


アフガン避難作戦に失敗したのは平和憲法のせい?奇妙な日本の論理=韓国報道
https://news.yahoo.co.jp/articles/bac38cd583bbd93c0dafd00b3b22745699e4060d

>自衛隊の手足を縛る現平和憲法がアフガン避難作戦失敗の原因だと主張する人々が見落としていることがある。作戦では、戦略が武力よりも重要だということだ。自衛隊がたった一人の日本人の救助にとどまったのは、武力を使用できないためではない。現地の状況を正確に把握できないまま、迅速な意思疎通に失敗し、何よりも自国民を保護する意志と能力が複合的に足りないからだ。

>韓国政府が武力を使用せずに希望者全員を避難させた点は、これを傍証する。韓国政府は、米国が取引するアフガンバス会社に協力者を乗せたあと、米軍が許可した人に対しては撤退させてもよいというタリバン約定を用いて検問所を通過させた。この過程で協力者たちも、自分が属している機関別にしっかりとした連絡網を維持し、一糸乱れず動いて移送を助けた。

>特に急いでアフガンを去り地元従業員に「また連れ戻しにくる」と約束した外交官が再び姿をみせたことは、避難作戦を成功に導いたのは戦略と意志ということを示した。


日本のアフガン退避難航 自衛隊派遣、初動の遅れ響く
邦人・協力者保護、薄い危機感
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA273SN0X20C21A8000000/?unlock=1

>政府が自衛隊機の派遣を決めたのは23日。15日のカブール陥落を受けてすぐに軍用機を現地に送った米欧から1週間ほど遅れた。その間、現地の状況は日に日に厳しさを増していった。

>政府は17日までに日本人の大使館員や国際協力機構(JICA)職員、出国を望む邦人を第三国に退避させた。米軍と連携し、実際の移送では英国軍の協力を得た。このとき日本に過去20年間協力してきたアフガン人職員らは取り残された。

>英国が駐アフガン大使を現地にとどめ、アフガン人への査証(ビザ)発給などの作業を続けたのと対照的だ。

>欧州は着々と計画を進めた。ドイツやベルギー、オランダは自国民とアフガン人協力者の退避作戦を終了したと発表した。ドイツは5千人ほどを国外に脱出させた。

>東大の鈴木一人教授は日本政府の危機意識の乏しさを指摘する。「大使館などで協力していたアフガン人の方針が決まらないまま、大使館員が先に脱出したのは拙速だった」と述べた。「日本は緊急事態対応の計画が十分でない」と説明した。

>政府はアフガンの日本大使館に防衛駐在官を置いていたが、17日に他の大使館員とともに退避した。自衛隊機の派遣のため、防衛省が現地に先遣隊を向かわせたのは22日。この間、現地に自衛隊員は不在だった。

>米欧各国はカブール陥落後も現地で軍関係者が情報交換を続けており、ここでも出遅れた。


防衛駐在官のシステムも問題です。
外交の一元化の美名のもとに駐在官は外務省に出向して外交官扱いになります。
軍人のコスプレをしているようなものです。

防衛省から直接の命令も連絡も事実上できません。常に対しの顔色を伺わないといけない。

予算やスタッフが十分ではないので、情報収集も限られています。そして大使はえてして、公家みたいな軍事嫌いが多いのですからまともに活動ができるわがない。

防衛駐在官は自衛官の身分のまま「駐在武官」として出すべきです。そして防衛省と直接やり取りできる太いパイプを作る。そうであれば今回でも例えばヨルダンやアブダビあたりの防衛駐在官と情報を交換しつつもう少しまともな手を打てたでしょう。

在外邦人を平気で見捨てるのがこの国ですから、戦時になった場合、国民を見捨てることも平気でやるでしょう。例えば沖縄が中国に占領されたら沖縄県民は見捨てられることになるでしょう。


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この記事へのコメント

やれやれ
2021年08月29日 17:18
「外構の一元化の美名のもとに駐在官は外務省に出向して外交官扱いになります。」
これ私も変換間違いしましたが(なぜか最初に出た)外交ですね。

「軍人のコスプレをしているようなものです。」
海外エアショーで装備庁ブース付近で時々遭遇しますね。
現地のおエライサンをブースに案内しています。
自衛隊の制服を着ているので直ぐに分かります。
確かに出向だと制服着るとコスプレですね。本物だけど。

「常に対しの顔色を伺わないといけない。」
なんに対して顔色を?と思ったら大使ですか。

「防衛駐在官は自衛官の身分のまま「駐在武官」として出すべきです。」
ずっとそうだと思っていたのですが違うんですね。

「そして防衛省と直接やり取りできる太いパイプを作る。そうであれば今回でも例えばヨルダンやアブダビあたりの防衛駐在官と情報を交換しつつもう少しまともな手を打てたでしょう。」
彼らは何のために出向を?レセプションのホストでしょうか?
なんかスパイにもなってない、一般人より情報収集能力が低そうなのが気になっていましたが、駐在武官らしい仕事はあまりやってないと言うことでしょうか。
これでは経済方面、国際情勢はもとより軍事的な面でも外交が弱い理由が分かる気がします。これじゃ駄目だ。

「戦時になった場合、国民を見捨てることも平気でやるでしょう。例えば沖縄が中国に占領されたら沖縄県民は見捨てられることになるでしょう。」
まあ駐留米軍が代わりに守ってくれますよ。
冗談はともかく石垣とか宮古とか占領にかかったら救出作戦や防衛作戦ができるのか。対戦時の沖縄の事を考えたら同じことの二の舞か速攻で自衛隊だけ装備捨てて撤退(転身?)でしょうか?
旧軍がそうだったから自衛隊もとはならないかも知れませんが、信用されてないのは当時の記憶で焼き付いているでしょうから旧軍とは違うんだよって所を見せない限りヤッパリね、で終わってしまいそう。今の所政府も自衛隊も違いが見られませんね。

「更に申せばきちんと現地政府が機能しているのであれば、自衛隊機を派遣する必要は低いということです。」
むしろ先読みして現地政府が機能している間に救助任務を取り付けるべきでしたね。まあそこまで出来る人たちだったらあたふたと救助にはならなかったでしょうけど。
妙な自衛隊法はいざという時に自衛隊員の命を守るためにあるのであって国民を守ることを優先していない結果の為せる技かと。自分たちの都合の良い想定しかしていなから現実とは合わず頓珍漢な事になるのではないかと。
よその軍隊がどういう想定と基準で救出するのかよく研究して作り直したほうがいい。
キヨタニ
2021年08月29日 18:06
ご指摘ありがとうございます。
訂正しました。

>やれやれさん
>
>「外構の一元化の美名のもとに駐在官は外務省に出向して外交官扱いになります。」
>これ私も変換間違いしましたが(なぜか最初に出た)外交ですね。
>
>「軍人のコスプレをしているようなものです。」
>海外エアショーで装備庁ブース付近で時々遭遇しますね。
>現地のおエライサンをブースに案内しています。
>自衛隊の制服を着ているので直ぐに分かります。
>確かに出向だと制服着るとコスプレですね。本物だけど。
>
>「常に対しの顔色を伺わないといけない。」
>なんに対して顔色を?と思ったら大使ですか。
>
>「防衛駐在官は自衛官の身分のまま「駐在武官」として出すべきです。」
>ずっとそうだと思っていたのですが違うんですね。
>
>「そして防衛省と直接やり取りできる太いパイプを作る。そうであれば今回でも例えばヨルダンやアブダビあたりの防衛駐在官と情報を交換しつつもう少しまともな手を打てたでしょう。」
>彼らは何のために出向を?レセプションのホストでしょうか?
>なんかスパイにもなってない、一般人より情報収集能力が低そうなのが気になっていましたが、駐在武官らしい仕事はあまりやってないと言うことでしょうか。
>これでは経済方面、国際情勢はもとより軍事的な面でも外交が弱い理由が分かる気がします。これじゃ駄目だ。
>
>「戦時になった場合、国民を見捨てることも平気でやるでしょう。例えば沖縄が中国に占領されたら沖縄県民は見捨てられることになるでしょう。」
>まあ駐留米軍が代わりに守ってくれますよ。
>冗談はともかく石垣とか宮古とか占領にかかったら救出作戦や防衛作戦ができるのか。対戦時の沖縄の事を考えたら同じことの二の舞か速攻で自衛隊だけ装備捨てて撤退(転身?)でしょうか?
>旧軍がそうだったから自衛隊もとはならないかも知れませんが、信用されてないのは当時の記憶で焼き付いているでしょうから旧軍とは違うんだよって所を見せない限りヤッパリね、で終わってしまいそう。今の所政府も自衛隊も違いが見られませんね。
>
>「更に申せばきちんと現地政府が機能しているのであれば、自衛隊機を派遣する必要は低いということです。」
>むしろ先読みして現地政府が機能している間に救助任務を取り付けるべきでしたね。まあそこまで出来る人たちだったらあたふたと救助にはならなかったでしょうけど。
>妙な自衛隊法はいざという時に自衛隊員の命を守るためにあるのであって国民を守ることを優先していない結果の為せる技かと。自分たちの都合の良い想定しかしていなから現実とは合わず頓珍漢な事になるのではないかと。
>よその軍隊がどういう想定と基準で救出するのかよく研究して作り直したほうがいい。
>
ひゃっはー
2021年08月29日 18:18
黒田康作みたいな外交官はいないのか。さみしいなあ。
ミスターフリゲート
2021年08月29日 19:11
少なくとも自民は利権やお友達のバラマキばかりやっている集団なわけですから、コロナでもわかるようにやっているふりをしているだけで、まともな行政や政治をやってた覚えはありません。立憲民主党などの野党ならまだ違ったでしょうね。

在外邦人を見捨てるというのは、これは政府に限った話でなく、国民にもそう考えがあることが問題です。危険地帯へ行くのは自己責任だという考えが強く、救出となると、世話を焼かすなとボロクソ叩かれる風潮にあります。実際、イラクに記者3名が拉致された際、なんとか生還するも世間からリンチとも言えるほど激しく非難を受けたこともありました。要は国内はともかく、海外特に危険地帯は範疇外と考えてしまうのでしょう。実際自分も、むやみに行くのはやめるべきだとも思うことがあります。
ミスターフリゲート
2021年08月29日 19:13
>>在外邦人を平気で見捨てるのがこの国ですから、戦時になった場合、国民を見捨てることも平気でやるでしょう。例えば沖縄が中国に占領されたら沖縄県民は見捨てられることになるでしょう。

流石にその冗談は洒落になりません
ブロガー(志望)
2021年08月29日 20:10
お邪魔します。
 少し前にYouTubeで『なぜ政治家は国民のために働かないのか』というのを見ました。それによると政治家は盟友というか自分の地位や権力を維持するのに必要な人達のために働くそうです。その盟友を幅広く求めるのが民主主義国で、盟友を絞りかつ取り換え可能にするのが独裁国家であると。感想ですが力の総数は盟友の数によると思われるので、外国からの侵略や新型コロナウィルス感染拡大といった「外部」に対しては、結束できれば民主主義国が強く独裁国家は脆弱ではないかと思ったりもしました。で日本の政治家や官僚は「自分の地位や権力は、仲間内の人間関係、とりわけ自分達がそれ以外に対して優勢である事によって支えられている。」とでも思っているのでしょう。旭川の件での教頭も、たとえ世間の顰蹙を買おうとも教育界で仲間外れにはならないのでしょうから。ですから在外邦人を見殺しにするのは「見殺しにしない事で自らの地位や権力の維持に+にはならず、見殺しにする事でーにはならない。」とでも考えているからではないかと。
偽陸士
2021年08月29日 21:28
ミスターフリゲート様。

>在外邦人を見捨てるというのは、これは政府に限った話でなく、国民にもそう考えがあることが問題です。危険地帯へ行くのは自己責任だという考えが強く、救出となると、世話を焼かすなとボロクソ叩かれる風潮にあります。実際、イラクに記者3名が拉致された際、なんとか生還するも世間からリンチとも言えるほど激しく非難を受けたこともありました。要は国内はともかく、海外特に危険地帯は範疇外と考えてしまうのでしょう。

これは明治以来令和に至るまで、我国臣民が薩長閥から刷り込まれてきた官尊民卑に因るものです。

>実際自分も、むやみに行くのはやめるべきだとも思うことがあります。

その通りです。
渡航先の危険度に応じて民間軍事会社でサバイバル訓練を受け、誘拐保険に加入し危険情報を取得し、護衛を雇ってから渡航すべきです。

プラントエンジニアには同情しNPOにはパッシング。

悲しいかな同胞は当てになりません。

七生報国
2021年08月29日 22:50
同胞の心配や彼らを救えない無能政府の批判より改憲だの韓国叩きだのが先に来る愛国者様って何なんでしょうね?
Goodman80
2021年08月30日 09:30
>在外邦人を平気で見捨てるのがこの国ですから、戦時になった場合、国民を見捨てることも平気でやるでしょう。

昔、ゴジラの映画で「お前らは家畜だ!」と言うのが有りましたが、役人にとって(下級)国民は其れです。自分達を養い、増殖の助けの為の「物」に過ぎません。海外だろうが、国内だろうが「自分達」に影響なければ放置するのは当然の事なのです。

>例えば沖縄が中国に占領されたら沖縄県民は見捨てられることになるでしょう。

沖縄は米軍様がおられるので見捨てるなど以ての外です。沖縄の自衛隊は全て彼らを守る為に駐屯しています。中国の脅威が大きく成り沖縄から移動されれば、沖縄は当然見捨てられ、攻撃の対象となり、米軍様の為ならば、自国民ですら「お前らは家畜だ!」なのですから、県民は中国軍と分け隔てなく処分の対象に成ります。「家畜」に人権など有りませんし。アフガンの攻撃でも「民間人」の被害は無いのが世界です。