陸自の個人装備は「昭和の陸軍」あるいは「最貧国の軍隊レベル」その2

陸自の個人装備は「昭和の陸軍」あるいは「最貧国の軍隊レベル」その2

 火器に関してもお寒い限りです。99年から採用された9ミリ機関拳銃は、拳銃弾を使うサブマシンガンであり、軍用としては50年代で廃れています。陸自のコンセプトは空挺部隊の将校や対戦車火器の要員などの個人防御用で100m程度の有効射程だったらしいです。しかも当初はスチェッキンのようなフルオートの拳銃を想定していました。

ところがミネベアにその技術が無かったので、ウージーをデットコピーしたようなクズができ、他国のサンプルで買ったまともなサブマシンガンを排除して1丁44万円というとんでもない単価で調達しました。
既にボディアーマーの装備が標準化されており、9ミリ拳銃弾を野戦で使うのはナンセンスです。それでもマシンピストルならばグロック18とかもあったのですが。

本来ならば89式のカービンにすれば開発費用も少なく、調達コストも下がったでしょう。事実本来機関拳銃を装備するはずだった機甲科では89式の折りたたみ銃床型を採用しています。これも機関拳銃がクズだった証左でしょう。これを空自などは基地警備とかで採用しています。頭が悪いとしか思えません。
それともミネベアに仕事を落とすことが目的だったのでしょうか。

06式小銃擲弾もそうです。小銃擲弾は50年代くらいで廃れた代物です。40ミリのグレネードランチャーに比べれば欠点は多いわけです。仏軍はファマスに使っているんだ!と強弁する自衛隊真理教のカルトな軍オタさんたちが未だにいますが、ファマスはその形式上40ミリのランチャーが装着しにくいこと、そもそもファマスの採用は70年代だということを理解できないようです。
しかも仏軍ではスタンドアローンの40ミリランチャーを使ったりしています。また特殊部隊では早くからファマス以外の通常型のアサルトライフルに40ミリランチャーを装着して使っています。
20式小銃の採用に際して40ミリグレネードランチャーの採用もきまったわけですが、それはすなわち06式は失敗だったという証左でもあるのですが、それでも自衛隊大好き真理教の人たちは認めません。
自衛隊は常に正しいというのはカルト宗教でしかありません。


 20式小銃にしてもひどいものです。グレネードランチャーや光学サイトなどをシステムとして導入する計画は存在しません。小銃に装着するタクティカルライトも標準的に装備されてはいません。また機関拳銃の「後継」となるようなカービンタイプの調達予定もありません。

また普通科の7.62ミリ機銃は廃止され、5.56ミリMINIMIで置き換えられました。このような胡乱な決定をした軍隊は自衛隊ぐらいでしょう。お得意の「交戦距離が短い我が国独自の環境」にあわせた決定ということですが、であれば装甲車輌の同軸機銃も5.56ミリでいいわけでしょう。

84ミリカール・グスタフですがM2をM3に更新しましたが、既にM4が開発されておりました。それも水機団にしか配備されていません。取材する限り、M4の方が調達単価は高いのですが、射撃数をカウントする装置もあり、寿命管理が厳格にできて結局お得のようです。弾薬の種類も多いのですが、陸自はそれらを殆ど買っていません。それにM3の生産が終わったらどうするのでしょうか。


当然ながらドイツやフランスで採用されている先進歩兵システムのようなものも研究だけして採用されていません。個人的には独仏あたりのものは流石にやりすぎだし、重たすぎると思いますが、個人用無線機程度は配るべきです。また小隊長分隊長ようのターゲットロケーターも配備するべきです。人民解放軍では既に採用されているのですから。更に申せば分隊、小隊用のドローンの配備も進んでいません。


総じて見れば陸自普通科の個人装備は先進国レベルとは言えず、人民解放軍はもちろん、途上国よりも劣っており、むしろアフリカあたりの貧国に近いレベルです。
やれオスプレイだ、新型戦車だと不要不急の装備よりも普通科の個人装備の現代化を図るべきでしょう。


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
装輪ATVは空挺・島嶼防衛作戦に有用な21世紀の「ジープ」
https://japan-indepth.jp/?p=59945

European Security & Defence誌に以下の記事を寄稿しました。
https://euro-sd.com/wp-content/uploads/2021/05/ESD_6_2021_P.pdfESD_6_2021_p34 Kiyotani, Japan's Complicated Machine Gun Procurement_page-0001 (2).jpg

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この記事へのコメント

ミスターフリゲート
2021年06月21日 13:12
おそらくこれで問題点は以上なのでしょう。機関拳銃はH&KのMP5で良かったのではと思います。海自も採用してたわけですし。カールグスタフは既に最新式があるのは知りませんでした。
ともかく、戦車や自走りゅう弾砲の数を減らして、その維持費を清谷氏が言うように個人装備の更新すべきですね
ミスターフリゲート
2021年06月21日 20:47
なんか土地規制法が制定されましたが、どうなんでしょうね。

http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/archives/51986617.html#comments

ここでは反対運動も弾圧の対象だと言いますが。ただ、東京新聞などでは、内容が曖昧だと指摘もあるそうですが、これが本当なら一旦廃案してやり直しでしょうな。

本日の左翼の迷言
31. 名無しの共和国人民 2021年06月21日 20:07 ID:xMEap29V0
>>20
体制に与して市民を弾圧、虐殺してくるであろう自衛隊とか警察の連中を殺すのは正当でしょ。
むしろ、自衛隊こそ全ての人殺しの道具(銃火器、戦車、船舶、航空機など)を放棄して組織を解散するべき。
もちろん、警察などその他の国家権力による銃火器の所持、運用も絶対に認めてはいけない。

まーたこういうバカが湧きますね本当。こういう奴は刃物が持ったヤバイ奴がいてもいいとか、攻撃受けても、「ジャップはクソ民族なんだからさっさと殺されろ」とか、なんの躊躇いもなく本気で思ってそうですね
19190213
2021年06月22日 10:22
ミスターフリゲートさん
少年老いやすく学成り難しとは言いますよ。
貴方がやっていることはウンコに指をさしてウンコだウンコだと騒いでるのと同じです。
誰が見てもウンコとわかるのに一々ウンコだと報告をしなくても良いんではないですか?
光陰矢の如しです。時間がもったいなくないですか?
それとも、最高学府に進んだ人間はウンコを監視しウンコ発見の報告する義務でもあるのでしょうか?
19190213
2021年06月22日 13:07
島嶼戦闘では特科が火力支援を行えるわけではないですが、海空の火力リソースも使えるからaAll ok!
というわけでもないと思います。
陸式諸君が認識しているように海空というのは水物であって常に戦場に居られる訳ではないので、空らが戦場にいない場合は純粋に普通科の火力が戦場においての最大火力になる可能性があります。
今までのようにコンバットを組んで他兵科の重火器で火力の超越を図るので普通科の歩兵火力を軽視しても問題はないという訳にもいかないのではないかとも思います。
火力の発揮には先ず敵が何処にいるかという情報と火力発揮の為の三者連携や砲そのものという土台と十分な弾薬量が必要な訳で、まず土台たる火力は恐らく最大では120RTや中多になるでしょうが情報はどうでしょうか?
徐々にドローン運用が始まっていますが、まだ充足しているとは言い難くさらには三者連携においての眼であるFOはある程度の訓練を積まないとできない業務です。
器材を揃えて業務簡略化しその他軽火器隊員の能力を底上げし簡易FOを増やすのは手ではあるんですが一つはドローンをもっと普及しFOの眼を増やし遠隔からでもある程度観測修正できるようにするのも手ではあると思います。
戦闘間に第一線の歩兵指揮官がドローンで戦場俯瞰するのも大事ですが火力運用を考えた時に対戦や重迫といったユニットも独自に観測機材としてドローンを持つか、連隊、大隊いずれかの結節の直下に観測小隊を作って戦場の火力運用の眼を増やした方が良いのではないかとも思います。(それか、情報小隊を中隊にし観測小隊を作るか・・)


いずれにしても電子戦最盛期かつ比較的小規模な部隊での運用でも支障がないように求められる時代でもあるのではないかなとは思う所なので、指揮網から分断されても自律して戦えるように火力運用と情報は自前である程度こなせるようにしても良いんではないかとも思いますね。

プレートキャリアに関して言えば恐らくは対砲迫を考え普通科は嫌がる可能性があります。
ただし、遠距離に浸透する偵察活動で言えば現行のアーマーは重すぎて活用できないですからあれば使う可能性はあるかもしれません。
例外的に言えば空中機動作戦を行い徒歩行進をおこなわないといけない部隊なんかだとプレートキャリアは案外使えるかもしれません。
その他で言えば敵榴弾砲の火力の脅威に晒されない地域で活動する後方職種には良いかもしれません。
特に予備役の警備活動で考えれば最適かもしれません。

まぁ尤も”徒歩行進”をする部隊がアーマーを付けて歩いているのは見た事がないですけどね。



余談ではあるんですが、衛生面で言えば遠隔医療システムをもっと積極的に導入するべきかとも思います。
一つは医師不足解決になります。
有事が来るまでは修練をなかなか積めない医官だけではなく民間の医師を有効に安全地帯から活用できます。
陸に限らずというか海自にこそこういった機材は導入するべきですし清谷様が以前言っていらっしゃった?パッケージ化されたコンテナを船に積み替えて多用途に使える支援船舶をつくるのであればこれは活用しがいがあると思います。
コンテナなので陸上展開もできますし海でも使える。
スタッドレスタイヤ
2021年06月22日 20:20
>19190213さん

素人考えですが、遠隔医療は名案だと思いました。専門の訓練を受けた医官ならともかく、普段は戦闘と無縁の場所で活動している(であろう)民間の医師が前線に出て行っても、いろいろな面で一苦労かと思いますので……。

私がイメージしているものと違っていたら恐縮なのですが、遠隔医療とは「音声や画像データのやり取りを通じて患者の状態を把握し、後方に位置する医官(医師)が適切な処置を指示する」「必要によっては遠隔操作のアームを使い手術を行う」ようなもので間違いないでしょうか?仮にこのようなシステムを構築する場合、小規模の部隊ならともかく、連隊や師団のような単位になると、相応にリッチな通信環境が必要になりそうだと思いました。何しろ1分1秒を争う環境ですから、「帯域輻輳で画像データの共有が間に合わなかった」「アームの操作にラグが生じて満足に動かせない」というような事態になってはシャレにならないので……。
清谷さんが夙に指摘されているように、陸自の通信事情はそこまでしっかりしていないように思われますので、まずはここからどうにかして欲しいものだと考えました。局地での利用に耐えうる通信用端末なら民間市場にもありますからね。
19190213
2021年06月23日 12:23
スタッドレスタイヤさま
ご指摘の通りです。
ただ、遠隔医療のことは誰かも言っていたような気がするので決して自前の提案という訳でもないかもです。

通信はそうですね・・あれはわざと出力絞っている疑惑もあるんで医療用は別に回線をつくるべきかもしれんです。
尤も自衛隊自前という必要性は必ずしもないので、過去のインターネット普及と同様に民間でも発展させ民間の医療機関と共用にした方が開発経費も普及も進むんではないかと思っています。
無名ミリオタ
2021年06月24日 12:23
Twitter復帰待ってましたぁぁぁ!
空挺団のハカイダーの記事を書いた方が新たに訓練中の強制わいせつ事件のスクープを書いてらっしゃました。
是非自衛隊のセクハラ関係の記事を特集してください 組織として腐りきっています
自衛隊を変えられるのは清谷先生しかいないと私は思っております。