岸防衛大臣記者会見令和2年9月29日(火)における質問

岸防衛大臣記者会見の令和2年9月29日(火)におけるぼくの質問です。
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2020/0929a.html

岸大臣の会見に初めて参加しました。どうもぼく以外の記者クラブの皆さんの質問は、事前に提出されているようで、大臣は原稿を読みながら回答していたように思えました。まあ、劇団記者クラブ、というか、劇団防衛省。外国の記者からみれば極めて奇異だと思います。

Q:大臣の在任中に、例えばこれがやりたいという改革案・改革があれば、3つほど教えていただきたいのですけれども。

A:まず、わが国の安全保障環境は非常に厳しさを増してきております。これは従来から言われておりますけれども、格段にスピードを増して厳しさが増しております。また、不確実性・不透明性というのも高まっているというふうに考えております。そうした観点から、一つは、わが国自身の防衛能力をしっかり向上させていくということ。また、周辺・近隣の地域の中でしっかり意思疎通を図っていくということ。そういうことをもって、わが国の安全、そして国民の平和な暮らしを守っていくということ。国際社会の連携、こうしたものを強めながら、しっかりわが国として貢献していくということ。こうした面を進めてまいりたいと思っています。


うーん、抽象的ですよね。何か具体的な目玉政策を期待したのですが。

Q:横田空域についてどうお考えでしょうか。敗戦国の中でも、イタリアもドイツもこういったものはないのですが、いまだに占領軍が首都の空域を抑えているというのは、独立国としていかがなものかと思うのですが、大臣、この返還を求めていくというお考えはありますでしょうか。

A:今、お話が合ったような調整については、必要があれば事務方でまた答弁させていただきたいと思います。

調整ではないですよねえ。独立国の主権に関わる問題です。首都周辺の空域が占領軍に占領され続けているのを放置して独立国といえるのでしょうか。横田空域は安倍元首相のいう「日本を取り戻す」の「日本」には含まれていないのでしょうか。また「戦後レジームからの脱却に横田空域は含まれていないでしょうか。


Q:防衛予算についてお伺いします。第2次安倍内閣以降、概算要求においては米軍費用が事項要求という形で、額が入っていなくて、新聞等には防衛予算、概算要求何兆円というのがかなり低めに出ているというのがあってですね、これが、今まで米軍の費用なんかは全部出ていたわけなんですけれども、これが概算値要求を低く見せるためではないのかというような疑念を持たれても仕方がないと思うのですが。あと補正予算も同様で、やっぱり第2次安倍内閣になってから、補正予算で「お買い物」がかなり増えている。これは釈迦に説法だと思うんですが、補正予算というのはあくまで編成時に想定しなかった、例えば水害であるとか、燃料代の高騰であるとかに関して手当てをする予算だと思うのですけれども、初めから政府専用機であるとか、装甲車であるとか、そういうものを買ってらっしゃる。例えば、本年度でいえば5.3兆円といわれている防衛予算が、実はそういう「お買い物」の補正予算を含めると5.8兆円になっちゃうんですよね。そうすると、国民には比較的低く防衛予算を見せるための方策じゃないかと思われても仕方がないと思うのですが、大臣、変えようという御意思はありますでしょうか。

A:我々として、防衛省・自衛隊としてもそれぞれの時期に、必要な防衛費について要求をしてきたところでございます。概算要求については、ちょうど、今後の話になりますけれども、内容は今、調整中ということであります。いずれにしましても、12月の要求時には明確に、そして国会での審議を通じて幅広く説明をしているということだと思います。引き続き、透明性の確保には努めてまいりたいというふうに思っております。

Q:今年の、例えば補正予算に関しては、そういういわゆる「お買い物」予算というのは減らしていこうという御意思はございますでしょうか。

A:先ほど申しましたとおり、防衛省・自衛隊としては、必要な防衛費について、これまでも要求をしてきたところであると、こういうふうに思っています。

これ、事実上ないも言っていないですよね。第二次安倍政権になってから、それまで数字が出ていた事項要求の数字がでなくなった。ところが記者クラブメディアは概算要求を報道するときにそのからくりを説明しないから、納税者は概算要求を実際より安めに信じ込まされる。まさに世論操作です。

そして政府予算では本来本予算で請求すべきものを、当年度の補正予算で要求する。こうして政府予算も実際より少なめに記者クラブによって報道される。これは嘆かわしいことに赤旗や野党も同じです。毎回警鐘を鳴らしているはぼくぐらいじゃないでしょうか。昨年も政府案は5.3兆円でしたが、補正予算の「お買い物予算」を加えれば、5.8兆円です。そして来年度の防衛費は実質6兆円を超えるでしょう。

Q:2年前の年末に、フリーランスの記者会見参加というのが防衛記者会の方に了承されて以来、全然、防衛省の方では、セキュリティーの問題を理由にまだそれが確保できていということで、もう1年9カ月くらい過ぎているんですけれども、いつこれが実現するのか話を聞いても、「いや分かりません」。これが100年先か200年先か分かりません、みたいな話になっているんですよね。セキュリテイーということに関していえば、それはもう事務的なことであるので、それがいつになるか分かんない、そして、ジャーナリストの畠山さんが情報開示で求めたらですね、関連する経緯の返答とかに関して、全部黒塗りであると。これは全然、防衛省としてはフリーランスの参加を認めないというための言い訳なんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。

A:ご指摘の要望については、あることはよく承知をしていることころですけれども、これまでと繰り返しになりますけども、経緯等聞いた上で、適切に判断してまいりたいと思っております。


ぜひ適切に判断して頂いて、大臣が締め切りを設定していただくことを期待します。

A:SPY-7の性能確認等々については、詳細については事務方にお問い合わせいただければというふうに思っております。

Q:イージス・アショア関連なのですが、イージス艦の場合、SPY-1レーダーを使っているのですが、50海里外洋に出ないと使えないと承知しておりますが、であれば、アショアが内陸に作れるということはあり得ないと思うのですけど、こういう法改正をしないとこれは設置できない。それをまた地元に説明した時には、イージスレーダーの性能とかですね、そういうことを説明せずに、中SAMミサイル、また違うものを使って説明したということがあるのですけれども、大臣、こういうことをちゃんと説明しないというのは、大臣としてはどう思われますでしょうか。

A:イージス・アショアの代替案ついては、先日もわが方から洋上案ということを方向性として示した上で、今後も検討進めてまいりたいということをお示しした次第であります。今後も様々な状況等について、しっかり調査・検討していきたいと思います。

Q:そもそも50海里以降沖合でしかつけないレーダーを内陸には置かないわけで、そういったリサーチとか含めて、そもそもアショアが設置できないという、法的にはできないはずなのですけれども、これはなぜ拙速に、しかもレーダーの機種も決めて、地域も決めてしまったのかということは、誰の責任かということは、はっきりさせるべきないのではないでしょうか。

A:レーダーの性能と覆域等については、公開をしているわけではございません。まず、今後も適切に説明をしてまいりたいと思います。

Q:イージス艦のレーダーの50海里の話はですね、昔は、普通にイージス艦の関係者から聞けた話なんです。最近聞いた話によると、これがいつの間にか秘密扱いになっているという話になっているんですね。例えば、僕がこういう話をすると、これは特定秘密保護法に抵触するのでしょうか。50海里沖合に出ないと使えないという話は、以前は普通に乗組員の方々がしていたのですけれども、10年ぐらい前から、これは秘匿扱いになったと最近聞いたのですけれども、既に知っている話を、今更なんですけれども書いてしまうと、これは特定保護法に抵触するものなのでしょうか。


A:そのことを質問することだけでは、特定秘密保護法に抵触するものではないというふうに思います。

Q:既に公開されていたものに関しては、問題ないということになるのでしょうか。

A:詳細について、経緯について承知しているわけではございませんので、これ以上お答えは差し控えさせていただきたいと思います。


まあぶっちゃけた話し、アショアは電波法の縛りで初めから無理な話しだったわけです。
しかもSPY7の出力はSPY1よりも大きいわけです。地元が納得するわけがありません。
誰が何故、まともなリサーチもアセスメントもぜすに、SPY7一択ありきで、配備まで決めたのか。それを明らかにする必要があります。


二見龍氏の新刊です。小倉の40連隊長時代のFTC(富士トレーニングセンター)の戦いについて書かれたものです。
よく彼のネット記事で事情も知らずに、なぜ現役時に発言しないとか見当違いのコメントを寄せる手合がいます。二見さんの
著書を読めばそれが大いなる勘違いだとわかるはずです。
現役時代にこれだけの改革を行うのは大変困難だったと思います。

自衛隊最強の部隊へ-FTC対抗部隊編: 無敗の最強部隊を殲滅せよ! - 龍, 二見
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この記事へのコメント

やれやれ
2020年10月01日 13:06
「A:SPY-7の性能確認等々については、詳細については事務方にお問い合わせいただければというふうに思っております。」
この辺り質問と回答が前後しているように見えますが
コピペミスでしょうか?

それにしても安倍弟は現時点の答弁を見る限り河野大臣より期待できそうになさそうですね。
19190213
2020年10月01日 15:47
岸さん一寸弱いですね・・・。
で・・あれば質問の事前通告をやってみてはどうでしょうか?
それ+αで硬軟織り交ぜるとかどうでしょうかね?
保守的な人物であれば失敗をおそれ情報を開示しないでしょうしどうですかね。
ちょっと河野さんより見劣りしそうです。
通りすがりの名無し
2020年10月01日 16:59
根拠がありませんが、岸防衛大臣はアメリカから無駄な高い買い物をしそうと邪推なんかしてしまいます
KU
2020年10月01日 18:33
安全運転というか、当たり障りが無さすぎるというか...。初めは、こんな感じでしょうかね。

>独、P1を候補から除外 「日本と協力欠如で高リスク」-次期哨戒機で

http://www.jiji.com/sp/article?k=2020100100764&g=int

やはりと言うか、ガラパゴスな専用エンジンや価格がネックなのでしょうか?

それと昨日の概算要求の概要ですが、「自衛隊の魅力向上の取組」なんて項目が( ノД`)…。あんなハカイダーを放置しておきながら魅力云々とか...。寝言は寝て言ってもらいたいですけど。
19190213
2020年10月01日 22:49
人が違うだけでこうも変わるのかと思わされたひと時でした。

 しかし今のお題目のクロスドメイン戦略の進捗状況と陸自の接近拒否、陸上打撃を担う火器の射距離の短さについてはどうなんでしょうね?
その辺り新大臣は認識されているのかどうか。。
さらに言えば諸兄らと楽しませていただいた某国におけるドローン活用などなど。
認識されているのでしょうか?
対策を練らねば接近拒否をいともたやすく攻略されるという事を。

大臣は白書を読んで要点を理解しているのでしょうか?
NCWからそれを阻害する回答を出した露軍の戦い方・・・。
さらにグレーゾーン環境下で様々なベクトルで相手は負荷を掛けてくる訳で大臣はそれらに予算を振るべきで無駄な正面装備類に振っている現況を正しいと思えるのかどうか・・。
やれやれ
2020年10月02日 11:06
KUさん、
「やはりと言うか、ガラパゴスな専用エンジンや価格がネックなのでしょうか?」

それもあるでしょう。それと型式証明が必須とか日本に無理ゲー要求している時点でP1はありえません。つまり当て馬にすらなってなかったという訳です。P1で型式証明取ると見た目は同じでも新型のP2って名前に変わるくらい見直しと費用と試験時間が掛かるでしょう。5年と言うのはそう言う意味で。最初から旅客機として開発したMRJが型式証明で全然駄目で何度もやり直しそれでも駄目で経験ある外国人技術者を大量に雇い入れてようやく取れそうな所まで持っていった位ですから、経験のない川重では逆立ちしても無理でしょう。と言うか川重自体無理っていってましたけど。
恐らくエアバスのを買いたいからP8が当て馬かP8を買いたいけど安くしてほしいからエアバスが当て馬か分かりませんが、専用の哨戒機の機体では無く旅客機ベースの機体で良いと言う所が共通項でしょうね。今更水面スレスレを飛行したくないのでしょう。
マリンロイヤル
2020年10月02日 18:14
岸信夫なんて軍事には特に見識など無いでしょう。アメリカからは既にシロウトと指摘されてるでしょ(笑)
aaa
2020年10月03日 14:22
随分具体的な追求

岸さんも素人で、頑張って答弁はしてる感じじゃないですか