エジプトがAH-64DをE型にアップグレード、陸自は?

5月20日付けのJane’s Defence Weekly によるとエジプト軍は45機保有する中の43機のAH-64DをE型にアップグレード。予算は2.3Billon USD。ざっと2500億円。多分コンポーネントなど含むパッケージ料金だと思います。

対して陸自は62機のAH-64D調達が13機で頓挫。今ですら戦闘可能な機体は数機に過ぎず、部隊としては壊滅状態です。そしてこれで本来更新するはずだった、旧式化と稼働率低下の著しいAH-1Sを近代化もせずに使い付けていています。
大金かけて役に立たない攻撃ヘリを維持しています。これでは現場も可哀想です。

2025年にはボーイングはD型のサポートをやめます。そうなればまたたく間に鉄くずです。
であれば一刻も早くAH-64D、それにAH-1SZを用途廃止して浮いた予算や人員を他の用途に転用すべきです。

今からAH-64Dを近代化しても12機だけならばまともな戦力になりません。人事も問題が出てきます。であれば2~3個飛行隊が必要で、1~2個飛行隊分の調達をしなければならない。オスプレイの導入が本格化し、アショアが導入され、UH-2の調達も始まるなか、予算が確保できるでしょうか。年に1~2機程度の調達であれば、部隊としての戦力化は遅れて、調達完了の頃には旧式で単なる税金の無駄使いになります。

むしろ連絡機を兼ねた武装可能な軽偵察ヘリを導入すべきだと思います。それに加えてターボプロップのコイン機、UAVなどの増やすことも検討すべきです。今の予算規模で何が必要で、何ができるのか、それはいつまでに実現すべきか。それを今一度考えて航空隊のポートフォリオを練ったほうがよろしいかと思います。

Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
 
陸自新小銃に多くの課題
https://japan-indepth.jp/?p=52127

防衛省、陸自の新小銃と新拳銃公開
https://japan-indepth.jp/?p=52014

19式自走榴弾砲を安価に調達する方法
https://japan-indepth.jp/?p=51931

日本に最先端戦闘機開発の能力無し
https://japan-indepth.jp/?p=51870


防衛大臣囲み取材は「三密」
https://japan-indepth.jp/?p=51726

European Security & Defence に以下の記事を寄稿しました。
https://euro-sd.com/2020/04/articles/exclusive/17070/bulldozer-contract-win-for-hitachi/



東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

培養肉がこの先「有望」な食材になりうる事情
環境負荷や食料自給の観点からも期待集まる
https://toyokeizai.net/articles/-/342551

防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態
不要不急の支出、財政破綻の危機を迎えていた
https://toyokeizai.net/articles/-/343696

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この記事へのコメント

通りすがりの名無し
2020年06月02日 11:06
清谷氏はイージスアショアやオスプレイを違約金を払ってでも中止すべきとおっしゃっている以上、中止すべきかと。そうすれば予算が確保できるかと。
そうすれば、攻撃ヘリの導入ができるはずです。ただ、もしそれができたとしても、ボーイング以外にするべきかと。
COIN機を導入するなら航空自衛隊で運用するし、武装ヘリはBK117に機銃、ヘルファイアなどをオプションしたものはどうかと。BK117は川崎とユーロコプターの共同開発ってわけなので、中小国や東南アジアへの輸出も視野に入れるべきですがどうでしょう
Goodman80
2020年06月02日 11:21
AH-64DやAH-1Sの近代化など必要ないかと考えます。そもそも陸自に真面な機体の選定能力が有ると思えませんし、政府や装備庁に押し付けられてモノを、仕方なく運用している状態でしょう。人員に余裕もないし、隊員の高齢化もあって新しい装備を使いこなせないでしょう。
使えない高価な玩具を無駄に購入するより、ブッシュマスターみたいな真面な装甲車を早急に配備すべきです。
スタッドレスタイヤ
2020年06月02日 15:42
他(オスプレイ、UH-2)はまぁ使い道が無くも無いししょうがないとして、せめてアショアはどうにかして欲しいものですね
バカ高い金払って国民とすったもんだしてまで買うべきものとは到底思えませんし

ならないだろうなぁ.......(T_T)
濡れネズミ
2020年06月02日 19:35
肝心な装備の改修と、新規導入の検討じゃなくまた国内メーカーの役に立たない計画に乗る気でしょうね。

まあ、中共と取引があるメーカーなら合衆国の圧力がかかってパーになりそうですが。
19190213
2020年06月02日 19:54
廃止するとしてどうやって税金を回収するか考えねばなりませんね。
あの高いAHを運用できるだけの財政がある国なんか限られていますけどもどうにかして現金化する必要性がありますね。
Suica割
2020年06月02日 23:16
そもそも、有人攻撃ヘリが必要かゼロベースで考える必要があるでしょうね。
空母の時代に戦艦作ってみたみたいなことになったらコストパフォーマンスが良くない。
Charlie Brown
2020年06月03日 00:40
ご心配無用ですよ。
清谷さんが仰る通りで陸自も防衛省も官邸も攻撃ヘリなど「何それ?おいしいの?」で何も考えてないですから。
結論はAH-1Sはこのまま飛べなくなるまで放置。もはや「富士大花火大会」と基地祭の見世物用でしかないですからね。

攻撃ヘリをまともに考えない理由はただひとつ。
「だってアメリカが買えとも何も言わないんだもん」by官邸

結果、陸自はエアカバーもないわまともな輸送機材もないわの、鉄砲いっちょで島嶼防衛する羽目に。
防衛省も陸自も旧軍信奉で、旧陸軍の玉砕戦を完璧に再現したいんでしょうね。
中国にしてみりゃおいしいですよね~。陸自の兵隊がカモネギで七面鳥狩り状態で並んでいるわけだから。

政治も自衛隊もここまで来ると国防なんてまともに考えてないですよ。
議論するだけ無駄。
今は台湾がちょっと頑張ってアメリカも今はそれに乗っているから、それが防波堤になるのを祈るしかないですね。
偽陸士
2020年06月03日 04:34
通りすがりの名無し様。

BK-117、良いじゃないですか。
民間で売れてる製品なら、世界中何処へ行っても整備が容易ですし、アップグレードも期待出来ます。

それにパイロットの再就職先も探し易くなります。

それと民間機でも有事の際に武装させる事を前提として、プリワイヤー(事前配線)した機体は免税すべきです。
やれやれ
2020年06月03日 19:34
通りすがりの名無しさん、

「武装ヘリはBK117に機銃、ヘルファイアなどをオプションしたものはどうかと。BK117は川崎とユーロコプターの共同開発ってわけなので、中小国や東南アジアへの輸出も視野に入れるべきですがどうでしょう」
一応エアバスヘリコプタ(旧ユーロコプタ)はBK117の軍用モデルを売っています。他にもちょい旧型のとか色々あるようですが以前から軍用としても売っている様です。
https://www.airbus.com/helicopters/military-helicopters/light/h145m.html

川重がBK117を軍用で売るかどうかは川崎と後はライセンス契約の内容次第?自衛隊に売る分には文句は言われないでしょうが、どこまで輸出できるか(させてもらえるか)は決まっているかも知れません。自衛隊が買えば良かったのですが落選してUS2に決まりましたからね。

間違ってOH1改を次世代にする位ならBK117かH145Mでも改造したほうが良いと思います。なんにしろ防衛省が決める気が無いようだから当分放置なんでしょうね(呆)。

ベルとスバルは412EPX(US2)に関してはベルが北米、南米でスバルがアジア、オセアニア担当の様で棲み分け有りです。欧州はエアバスに勝てずで空白らしい。パリエアショー出展は欧州に412EPXを売るのが目的では無くて日本で売ってるよと言うお披露目と警察に1機売れたよって言うのがトピック。展示目的の殆どはスバルは航空機の部品が作れますよと言うのがメイン。
ふきのとう
2020年06月04日 16:27
UH-2の胴体にパイロンつけて、ガンポッドとヘルファイアを運用できるようにするとかですかね。412シリーズでも最新のものであればグラスコクピットなので、多機能ディスプレイにヘリテレやFLIRの画像を表示し、それを利用してレーザー照準してヘルファイアを撃ったり、あるいはその他のレーザー誘導兵器(発射母機はUH-2に限らない)使用ができるようにするとかすればどうなんでしょう?
やれやれ
2020年06月04日 19:35
マリンロイヤルさん、
Sikorsky S-97は試験中で採用も決まっていません。
流石に無理だと思います。既に米軍が採用して来年にも
量産機導入、輸出もするとなったら考えても良いかもしれませんが。
そうなったとして輸入できて配備が始まるのは早くても
2030年頃でしょうね。
あと無駄にお高そうな匂いが...
マリンロイヤル
2020年06月05日 21:31
やれやれ さん

先の事はもちろん分からないが、米陸軍の本命はチルトローター機よりこちらでは?S97のような形式が主流になると、XUH2も一気に陳腐化が進みそう。カモフの受け売りだが、テールローター形式のヘリは攻撃に弱い、といいます。https://www.youtube.com/watch?v=j3DUF5iESfg もっと大型のも飛んでるしね。オスプレイ、ベル412よりも、保険の意味でこっちにも噛んでた方が良かったのでは。
やれやれ
2020年06月06日 10:38
マリンロイヤルさん、
私も二重反転大好きなんですが、どうですかね?
コンセプト自体はいいと思いますが、まだ余裕が
ある米陸軍だからという気がしないでもありません。
もう少し行く末を見てからでも良いと思います。
でも自衛隊は待ったなし...うーん。
ブロガー(志望)
2020年06月07日 20:05
お邪魔します。
 攻撃ヘリは冷戦下で、数の上では優勢である旧東側の戦闘車両に対し機動力で対抗するために作られた、機動力に特化した兵器です(ミサイルを主兵装とした戦車は未だ無い、空を飛ぶ物に撃たれても戦い続けられる防御力は持たせられない)。ですから往年の巡洋戦艦のように対抗手段が発達すると、それに対抗する事が困難です。
 今の状況で攻撃ヘリは「地続きで敵戦闘車両が直接なだれ込んでくる国が、真打である味方MBT部隊が到着するまでの間、敵戦闘車両を足止めするための兵器」ではないかと思われます(到着後は支援に回る)。日本は島国で戦闘車両は船に乗って来るので、その船を魚雷なりミサイルで沈めるのが最も有効でしょうし、第一敵も魚雷なりミサイルで沈められる可能性を一定以上引き下げた後でないと戦闘車両を載せた船は出せないと思います。考えられるのは「ゲリラ的上陸に対する対処」と思われますので、その場合ヘリは護衛艦等に載せて運用されるでしょう。ですから艦もしくは急造のプラットフォームで、人や物の輸送や偵察や哨戒に使うヘリにオプションの一つとして兵器を載せて、限定的な支援攻撃を行うのが良いのではと思ったりもします。
 後スウェーデンや韓国では高速道路を代替滑走路として使えるようにしていると聞きますが、日本の場合は高速道路よりも広域農道を使うようにするのが良いように思われます。割と良い道で、かつ周りにこれといったものが無い山間部とかにあるようですので。かつ戦闘機用と高望みなどせず、ターボプロップの攻撃機や無人機用の滑走路として使うようにすれば。