ATV産業振興のために、規制緩和をすべき。

陸自、「汎用軽機動車」の評価試験を水陸機動団で実施
http://www.tokyo-dar.com/news/7732/

陸上自衛隊はV-22オスプレイに搭載する軽車輌として、川崎重工業製のATV(All Terrain Vehicle:全地形対応車輌)をベースとする「汎用軽機動車」の評価試験を行なっている事が、本サイトの取材によりわかった。

評価試験に使用されているのは川崎重工業の民間向けATV「MULE PRO-FXT(EPS)」の、道路運送車両法に適合した国内向けモデルで、航空機搭載用の固縛フックが追加されている。

ベース車輌のMULE PRO-FXT(EPS)は重量990kg、全長3,450mm、全幅1,617mm、全高1,970mmの4輪駆動車。エンジンは出力35kw、水冷4ストローク直列3気筒のガソリンエンジンを使用している。燃料タンク容量は30リットル、最大速度は時速72km、最小旋回半径4.8m、乗員4名、最大ペイロードは354kg(乗員4名時)、最大牽引質量907kg。

同シリーズの「MULE PRO-FX(EPS)」は、大手消防車メーカー株式会社モリタから高い機動性や悪路における走破性などが評価され、同社の新型小型消防車「Red Ladybug」(※)のベース車輌としても採用されている。

陸上自衛隊は6輌を7,743万6千円(契約単価1,220万6,000円)で調達。陸上自衛隊は水陸機動団への配備を念頭に置き、現在同団で評価試験を行なっている。
https://www.morita119.jp/fire_engine/special/redladybug/



これが不思議なのは引火に弱いガソリンエンジンを採用していることです。ディーゼルエンジン型も採用できたのに不思議なことです。バイクと同じようなものだと思ったのでしょうか。他国の軍隊ではディーゼル型が多いです。しかも兵站上も問題です。
トライアルをしっかりやって、本採用ではディーゼルエンジン型に変更して欲しいものです。
水陸両用機動団ではMV-22搭載用以外にも60ミリ迫撃砲の弾薬運搬などにも使用されるかと思います。また第一空挺団でも採用すべきです。その場合はパラシュート投下を前提とした改良を行うべきですが。

以前から川重の偉い人には、御社の製品で、軍需で最も見込みがあるのはATVだと申し上げておりましたATVは、ぼくは21世紀のジープだと思っています。
世界の軍隊で今後多くの需要が見込まれるはずです。今後は電動型、ハイブリッド型もと普及し、またUGVのプラットフォームとしての需要も見込めます。少なくともP-1やC-2を売るよりはよほど簡単です。

川重はすでに民生品を世界中に売っており、バイクも含めて販売、メンテのネットワークと軍民両市場へコミットしています。他国の軍隊に売るのはかなり容易です。

ただ川重には軍用としての経験が足りないので外国のカスタムメーカーと組むのがよろしいかと思います。すでに消防ではご案内のようにモリタと組んでいます。これも海外で売れるでしょう。

国内の問題は法的な規制です。日本用にあれこれ改造しないといけない。これは外国のATVも同じです。できれば官民両方ともに規制を緩和すべきです。少なくとも官需に関してはすぐにでも行うべきです。電気製品の規制のPSEは、官需は除いています。
国内市場が大きくなればATVビジネスの拡大に寄与できるでしょう。警察や地方自治体でもどんどん採用すべきです。また災害用にも有用です。我が国のような自然災害が多い国では、アルゴなどの水陸両用のATVももっと開発されていいはずです。
規制が多いことがビジネスとしての可能性を奪っているのではないでしょうか。規制が緩和されたらトヨタなども参入するかもしれません。

そのためには防衛省、国交省、経産省が横の連携を取って動くべきです。


Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
 
防衛省、陸自の新小銃と新拳銃公開
https://japan-indepth.jp/?p=52014

19式自走榴弾砲を安価に調達する方法
https://japan-indepth.jp/?p=51931

日本に最先端戦闘機開発の能力無し
https://japan-indepth.jp/?p=51870


防衛大臣囲み取材は「三密」
https://japan-indepth.jp/?p=51726

軽装甲車の防御力強化策のトレンド
https://japan-indepth.jp/?p=51500



European Security & Defence に以下の記事を寄稿しました。
https://euro-sd.com/2020/04/articles/exclusive/17070/bulldozer-contract-win-for-hitachi/



東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

培養肉がこの先「有望」な食材になりうる事情
環境負荷や食料自給の観点からも期待集まる
https://toyokeizai.net/articles/-/342551

防衛記者クラブの「台所事情」何とも厳しい実態
不要不急の支出、財政破綻の危機を迎えていた
https://toyokeizai.net/articles/-/343696

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 11

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

通りすがりの名無し
2020年05月23日 17:24
やるとしたら、小型特殊自動車扱いですかな?
typhoon
2020年05月23日 19:58
これ!私も思いました〜既にオスプレイでの運用実績がある、米ポラリス社製ではなく…わざわざ川崎のバギーを改造して選ぶのかよ!
国民が何も判らんチンを良い事に…税金をジャンジャン使いやがるな〜好き勝手にやりたいから庁から省に繰り上がったか?
マジでいい加減にして欲しいわ!
KU
2020年05月23日 20:27
>>>本採用ではディーゼルエンジン型に

最近は装輪装甲車(改)の開発を取り止めて仕切り直したり、先日の20式のように民間や海外製のパーツを取り入れたりと、それなりに改善出来ることは改善しているように見受けられますし、現場が「やっぱり、ガソリンよりディーゼルでしょう」となれば、陸幕も無下にはしないかもしれませんね。むしろ、そういう流れでディーゼルエンジン型に切り換えてもらいたいですが。あとは、ロールバーを太いモノに取り換えてミニミや7.62mm機銃なども楽々、装備出来るようにしてほしい。
Suica割
2020年05月23日 23:43
ガソリンエンジンタイプは、習作かもしれません。
自主開発でも、買い物でもいいので、ディーゼルエンジンを載っけて欲しいものです。

変な取締りや規制で、検索エンジンもブロックチェーンもドローンも上手く発展させられなかった事を教訓に規制緩和すべき。
欲をいうなら、賠償金メーカ負担なら、自動運転も変な規制しない方向性で進めて欲しいですね。
やれやれ
2020年05月24日 00:12
そもそも論で言うと車両はディーゼルばかりでガソリン使っているのってあるんですかね?と思ったのですが偵察バイクがありましたね...川崎も入れているし...それ繋がりでガソリン?まさか偵察バイク共々盛大に燃えてくださいと?
正直良くわかりませんね。
Goodman80
2020年05月24日 17:37
新しい玩具を買うのもいいけど、まずはちゃんと動く銃器と、真面な運用方針、法整備だろう。「20式は89式よりはまし」と、いう話だがライセンス生産のミニミやM2、74式などクズ兵器を支給され、真面な交戦規定も無しに、戦場に送り込もうとすれば、「全員辞めます。後は、よろしく」と言うことになる。 
防衛省のお役人様や、自衛隊の大本営の方々は、「自分は行かないから、関係ない。後は、現場で。」と言うことなんだろうが、自衛隊員は辞めても「敵前逃亡」にならないことも、考えないんだろう、バカだから。
いずれにしても、こんな連中に命を左右される隊員さんはかわいそう。
TEE
2020年05月24日 19:53
離島奪還を第一目標に創設した水陸機動団に演習・教育訓練以外をやらせないなら、ガソリン車でも構いません。戦闘車両として運用するならばディーゼル車にするべきです。まあ、陸幕の思いつきにしては、珍しくいい物選んだと思うので、後は現場で例えば演習で状況開始の合図と同時にエンジンがかからない60式APCのような事にならない様にならないと実戦闘に十分耐えられる装備を使わせていただきたいです。一納税者より。
濡れネズミ
2020年05月24日 20:18
米軍採用実績のあるポラリス社ではなく、川崎のATVなのにガソリンエンジンですか。
ポラリス社の民間向けATVが炎上事故を起こした事が頭に有るからでしょうか。

やはり、空挺や水機団に小型車両が必要である事が健在化したんですね。

開発される車両がポラリスのMRZRやダガーの様に活躍できる車両になれば良いのですが。

在隊中にMRZRについて報告した所、「何故ゴルフカートに毛が生えた様な車両を採用したしたか分からない」「わざわざ、小型車両を運送して迄、運用するメリットが無いので検討に値しない」とゲテモノ扱いされました。

その時点で、負傷者搬送、重火器(カールグスタフM3など)や貨物運搬に使われているのもアフパックの戦闘動画を見せて報告したんですが、、気違い扱いでした

この記事を読んでまた一つ当時の中隊が如何に間違っていたかを確認させていただきました。
偽陸士
2020年05月24日 22:29
通りすがりの名無し様。

小型特殊とするには、最高時速が72キロでは少し早い様ですが。

ただ実際上そんなに飛ばす隊員もいないとは思いますが。

でも20榴で ジープ抜いた人も居たそうだし・・・・
通りすがりの名無し
2020年05月25日 00:02
偽陸士さん
普通車か小型車扱いですかね
伊達要一
2020年05月25日 00:22
一番手っ取り早いのは大型特殊(道路運送車両法の一イの大臣の指定する特殊な構造)あたりで、衝突安全と排ガス関係をどうするかでしょうね。正攻法で普通車で通すよりは手っ取り早いイメージがあるところです。
偽陸士
2020年05月25日 11:48
伊達要一様。

成る程、大特の装輪ですか。
陸自の自教では装軌がメインですが、再就職にはいいかも知れませんね。

Suica割
2020年05月25日 12:11
こういうのを読むとそのうち、フライングカーの研究や導入もと思いますね。
やれやれ
2020年05月25日 14:21
ソフトウェアの観点から見た将来の戦闘機(1)ハード偏重ではマズい
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c2d4bb21e2d0621286b8ed90004e153cff78063

やっとソフトの重要性を説いてくれる人が出てきました。
(1)と書いてあるので連載なのでしょう。

そもそもF35がこれだけ遅れている理由がソフトだと知らない人が多い。ハードだけそれっぽくできていてもソフトなければただのモック。